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2016年4月25日(月)

スーパープレイも飛び出した『オーバーウォッチ』最速体験会をレポート。ゲームのルールや特徴も紹介

文:ユート

 スクウェア・エニックスより、5月24日に発売されるPS4用タイトル『オーバーウォッチ』

 発売に先駆け、4月24日に一般ユーザーを対象に開催された“PS4『オーバーウォッチ』最速体験会 CLUB EXTREME EDGES FAN Meeting”の模様をお届けします。

『オーバーウォッチ』

 スクウェア・エニックスが誇るブランド“EXTREME EDGES”が実施する体験会には、公募によって選ばれた30人以上のプレイヤーが集結。年齢層が幅広かったことに加え、なかには女性の姿も!

『オーバーウォッチ』
『オーバーウォッチ』
▲サイン入りポスターやグッズといったお宝アイテムもずらり! 参加者の皆さんも熱心に写真を撮られていました。
『オーバーウォッチ』
▲本記事でレポートする13:30からの部では、スクウェア・エニックス所属として『オーバーウォッチ』のローカライズプロデューサーを務める赤石沢賢氏(左)と、ローカライズディレクターを務める西尾勇輝氏(右)がホストとして登場。

キャラごとの役割を意識したチームプレイが勝利のカギに

 プログラムは、赤石沢氏と西尾氏によるゲーム概要の説明からスタート。『オーバーウォッチ』のゲームデザインやルール、キャラの性能などが語られました。ここでは実際に説明された順番を少し入れ替えつつ、本作の基本となる部分をまとめます。

『オーバーウォッチ』

 『オーバーウォッチ』は、ブリザード・エンターテインメントが開発を手がける6vs6のチーム対戦型アクションシューティング。

 プレイアブルキャラの21人にはそれぞれロール(役割)が設定されており、自身が使うキャラのロールを意識した立ち回りが勝利につながるという、チームプレイ重視のゲームデザインとなっています。

 ロールには攻撃が得意な“オフェンス”、防御に特化した“ディフェンス”、仲間の盾となり戦場を切り開いていく“タンク”、回復や支援を担当する“サポート”の4種が存在。

 例えばキャラの1人であるトレーサーは“オフェンス”で、パルスピストルと呼ばれる二丁拳銃での攻撃を得意とするといった形ですね。

『オーバーウォッチ』
▲トレーサーは本作の主人公的なポジションの様子。パルスピストルは1発の火力こそ低いものの連射力が高く、相手を最適距離にとらえられれば一気に大ダメージを与えられます!

 固有のメイン武器に加え、各キャラには2種類の固有アビリティと、必殺技的な固有アクション“アルティメット”を所持。トレーサーのアビリティは、前後左右に瞬間移動できる“ブリンク”と、彼女自身の時間を巻き戻す“リコール”の2つでした。

 “ブリンク”はイメージしやすいかと思いますが、“リコール”はかなり特殊な性能。例えば体力、残弾ともに満タンの状態で敵陣に進み、体力と弾を消費したとします。そこで“リコール”を発動すると、彼女だけが元いた場所に戻り、体力や残弾も最初の状態、つまり満タンまで戻るといった具合です。

 “ブリンク”と“リコール”をうまく組み合わせて戦いつつ、敵の体や壁など、いかなる場所にでもくっつけることができるアルティメット“パルスボム”で一掃する。これがオフェンスを担う、トレーサーの役割になります。

『オーバーウォッチ』

 個性豊かな外見と性能を持つキャラに加え、FPSとしては珍しいルールが採用されているのも本作の特徴。

 すべてオブジェクティブルール、つまり何かしらの目的を達成することが勝利条件となっており、キル数やデス数といったFPSにありがちな要素が直接の勝利には結びつかないよう設計されています。

 体験会で判明したルールは3種類。“エスコート”では攻撃側と防衛側にわかれ、攻撃側はペイロードと呼ばれる車両を目的地に到達させる。防衛側は、ペイロードの目的地到達を阻止するのが目的となります。

 ペイロードは攻撃側、防衛側ともに接近しないと進行、押し返しができないため、いかにペイロードの周辺を確保するかが重要に!

 ルール“アサルト”もエスコート同様、攻撃側と防衛側にわかれ、攻撃側は指定された地点に進んでゲージをため、場所を奪う。防衛側は指定地点でためられたゲージをなくしつつ、場所を奪われないように戦うのが目的になります。

 指定される地点は複数あり、1つ目の地点が終わったら2つ目の地点、というように推移。リスポーン場所からの距離も変化するので、互いにより素早い行動を取ることがカギになってきます。

 3つ目の“コントロール”には攻撃と防衛という概念がなく、互いのチームが1つの目標地点を奪い合います。これを3ラウンド行い、2ラウンド先取したチームが勝利です。

『オーバーウォッチ』

 ルールにかかわる大きな要素として、本作はマップとルールがひも付けられているのもポイント。ルール専用にマップが作られているので、より戦略的な戦い方が楽しめるようになっています。

 マップのなかには最初は“アサルト”のルールで、陣地を奪ったら“エスコート”になるという複合ルールが用いられている場所もあるとのこと。

 また、開発チームのブリザードの強いこだわりで、βテスト後や製品版発売後も、ユーザーからのフィードバックをもとにさまざまな調整を入れていくそうです。

『オーバーウォッチ』
▲マップの形状とルールを頭にたたき込み、最適な動きを取ることが勝利に結びつく!

ローカライズスタッフが驚くほどの好プレイが続発!

 ゲーム概要の説明を終えた後は、参加者待望の体験タイムに突入! “Group O”と“Group W”の2グループにわかれ、それぞれ40分間、白熱のチームバトルを体験されていました。

『オーバーウォッチ』
『オーバーウォッチ』

 スクリーンにはプレイ中の画面が映し出され、赤石沢氏と西尾氏による解説も実施。映し出された画面を見つつ、マップやキャラ、状況についてほぼ休むことなくコメントしていました。

 赤石沢氏と西尾氏が驚くようなプレイが飛び出す場面も。トレーサーを使っていたあるプレイヤーは、前述の能力を使いこなした華麗な動きを披露。そのプレイは、両氏に「これ、そのままキャプチャーしてトレーラーとしても使えますよね」と言わしめたほどです。

 また、メックと呼ばれる人型の乗り物を呼び出せるD.VA(ディーヴァ)を使っていたあるプレイヤーは、メックを自爆させて広範囲に大ダメージを与えるアルティメットを駆使し、敵の中心で爆発させて一度に3人の相手を倒すというワザを披露していました。

 西尾氏が「うまいですねぇ。(発売前なのに)なんなんですかねぇ(笑)」という本音と冗談が入り交じったひとことを発する場面もあり、見ていた身としても「すげえ……」という言葉しか出てきませんでしたね。

『オーバーウォッチ』
『オーバーウォッチ』

 キャラのバリエーションも本当に多彩で、相手の能力をダウンさせるゼニヤッタ、氷の壁を作りだして相手の侵攻を阻止するメイなど、使うキャラに応じて独自の立ち回りを見せていたのが印象的。

 いろいろなキャラを使う楽しみもありつつ、特定のキャラをとことん極めてみるという楽しみかたもできるなど、FPSの操作感とアクションゲームのおもしろみの両面が味わえそうだなという印象を受けました。

 もちろんFPSの得意、不得意が勝ち負けに影響する場面もありましたが、エイムが苦手ならディフェンスやサポートのキャラで仲間に貢献するなど、攻撃だけではない自分なりの役割が見つけられる可能性があるのも好印象ですね。

『オーバーウォッチ』

 両グループが体験を終えた後は、赤石沢氏率いる“Team RED”と西尾氏率いる“Team WEST”にわかれてエキシビションマッチを開幕。立候補によって選抜された12人が熱い火花を散らし、会場を大いに盛り上げます!

『オーバーウォッチ』
『オーバーウォッチ』
▲ルールはアサルト。Team REDが攻撃側、Team WESTが防衛側となって激突!

 立候補しただけあり、お互いにその腕はかなりのもの。攻撃側、防御側ともに選んでいたタンクの1人・ラインハルトのシールドがいきなり衝突し、激戦が予想されました。

 しかし乱戦をかいくぐり最初の目標地点を素早く奪ったTeam REDが、勢いそのままに次の目標地点に突入! バツグンのコンビネーションで防衛側のプレイヤーを次々と撃破していきます。

 全員倒されてしまったTeam WESTはなすすべなく、リスポーンから目標地点に戻るまでの時間にTeam REDが目標地点を制圧。みごと勝利をつかみました!

『オーバーウォッチ』
▲勝利したTeam REDの6人は本作オリジナルのTシャツをゲット!

 最後は赤石沢氏、西尾氏の両名からの挨拶とともに、本作のオープンβテストの日程や製品版に付属する特典などの情報を公開。5月3日~9日にかけて実施されるオープンβテストは、PS Plusへの加入なしでオンラインプレイが行えるそうなので、PS4を持っているならとにかく一度遊んでみるのがよさそう!

 次は自分もヒーローたちを操る1人として、戦場に降り立ってみようと思います!!

『オーバーウォッチ』
『オーバーウォッチ』

(C) 2016 Blizzard Entertainment, Inc. All rights reserved. Overwatch and the Overwatch logo are trademarks and Blizzard Entertainment is a trademark or registered trademark of Blizzard Entertainment, Inc. in the U.S and/or other countries.

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