2016年8月23日(火)
インティ・クリエイツから8月25日に発売される3DS用ダウンロードソフト『蒼き雷霆(アームドブルー) ガンヴォルト 爪(ソウ)』のレビューを、ライターの深谷ねぎがお届けします。
本作はライトノベル感覚で楽しめるストーリーと、本格的な2Dアクションを体感できる『蒼き雷霆(アームドブルー) ガンヴォルト』の続編です。新たに前作にも登場したアキュラが使用可能になりました。
プレイアブルキャラのアキュラの操作感や新要素について、アクションゲーム初心者の僕の目線でレビューしていきます。
本作におけるもっとも大きな新要素といえば、やはりアキュラがプレイアブルキャラクターになったこと。彼は第七波動(セブンス)を持つ能力者ではありませんが、機動力特化型ジャケット“ヴァイスティーガー”をまとっており空戦能力はかなり高いです。
アキュラは、ブリッツゲージを消費して空中を高速移動できる“ブリッツダッシュ”を使えます。ブリッツダッシュは斜めにも移動可能なので、使い勝手はかなりいい印象。思った以上にダッシュ時間が長いので、急いで次のアクションをとる必要もありません。
消費したブリッツゲージは自然回復しますが、下ボタンを素早く2回押して“リロード”することで瞬時に回復させることも可能です。
▲ブリッツゲージがある限り、空中で何度もブリッツダッシュできます。 |
斜め方向にブリッツダッシュしている状態で壁にぶつかると、ブリッツダッシュ状態のまま反射します。跳弾をイメージしてもらえるとわかりやすいかも。壁にぶつかり続ければブリッツダッシュを維持できるので、まさにブリッツ(雷)ようにステージを進められてかなりの疾走感を味わえます!
はね返っている時はボタンを押し続けるだけで自動でブリッツダッシュが発動するので、アクションが苦手な人でも疾走感を味わえるのがポイント。この状態ではブリッツゲージを消費しないのもうれしいです。
▲ブリッツダッシュ後はホバリング移動できます。 |
またブリッツダッシュ中に壁や敵にぶつかるとブリッツゲージが1回復します。ぶつかりながらブリッツダッシュを維持して進むといいかも。ゲージを維持することはそれほど難しくなく、「とりあえず目に入った壁や敵にぶつかる」という意識でいれば案外なんとかなります。
▲空中にいる敵にぶつかりながらブリッツダッシュで進んでいけば、空中にい続けることも可能! |
アキュラは他にも、ブリッツゲージを消費して“カゲロウ”を使用できます。ガンヴォルトと同じく、ほとんどの攻撃を自動で回避する技です。僕みたいにアクションが苦手な人は、カゲロウにかなりお世話になるハズ。特にボス戦ではブリッツゲージを切らさないようにして、カゲロウがいつでも発動する状態にしておくのがよさそう。
アキュラは基本攻撃のショットの他に、周囲に展開したビット兵器を駆使して戦っていきます。ビットはウェポンゲージを消費して、強力な“EXウェポン”を使用可能です。初期は雷弾による“スパークステラ―”しか使えませんが、“EXウェポンミラーリング”システムにより、撃破したボスの第七波動攻撃をEXウェポンとして使えるように!
▲EXウェポンは、ステージ中で自由に切り替え可能です。 |
糸で敵の動きを封じる“バンテージライン”や、貫通性能のあるドリルで攻撃する“テイルバンカー”など、EXウェポンはどれも個性的。戦況に合わせてEXウェポンを使い分けるのはもちろんなのですが、自分のバトルスタイルに合ったものを見つけるのも楽しいです。
また通常のダッシュやブリッツダッシュで敵にぶつかるとロックオンでき、この状態でEXウェポンを使うと攻撃方法が変化。例えばスパークステラ―なら、ロックオンした敵を雷撃の檻で囲ってダメージを与えるようになります。
▲ロックオンしていない時のスパークステラ―による攻撃。 |
▲ロックオン時のスパークステラ―による攻撃。 |
敵をロックオンしてからEXウェポンを使うほうが強力なので、余裕があるならまずロックオンするのがオススメ。ロックオンしたほうが、EXウェポンの攻撃が強いうえに派手になってカッコイイですしね。
なおウェポンゲージがMAXの時は“フラッシュフィールド”がオートで発動。敵の実弾系の攻撃を防ぐバリアがはられます。
最初アキュラを使った時は、ブリッツダッシュのスピード感についていくのは大変そうかなと思いました。操作がシンプルなうえに、カゲロウやフラッシュフィールドのおかげで案外ダメージを受けないことがわかり、今ではブリッツダッシュしまくってます。
あと個人的に大きかったのが、ロックオンの仕様のおかげでダッシュやブリッツダッシュ中なら敵にぶつかってもダメージを受けないことですね。むしろロックオンするにはぶつかる必要があるので、ぶつかっているうちに敵に対する恐怖心が一気に薄れました。
忘れてはならないのが、前作の主人公・ガンヴォルト。アキュラがスピードタイプなら、ガンヴォルトはバランスタイプではないでしょうか。本作では、新たなスキルが用意されています。
新スキルの前にまずはガンヴォルトの基本アクションを紹介。ガンヴォルトは、雷撃のバリアをはる攻防一体の“雷撃鱗”を軸に戦っていきます。敵にショットを当ててロックオンした状態で使えば、雷撃が敵に襲い掛かります。雷撃鱗は、EPゲージがなくなるまで使用可能。
▲雷撃鱗は実弾系の攻撃を無効化! |
▲ロックオン時に発生する雷撃はかなり強力です。 |
EPゲージが残っている状態で敵の攻撃を受けると、“カゲロウ”が発動してダメージを受けません。なお、EPゲージは自然回復しますが、下ボタンを素早く2回押すことで瞬時に回復させることも可能。
第七波動の能力者であるガンヴォルトは、さまざまなスキルを使えます。周囲に雷球を発生させる“ライトニングスフィア”や、体力を少し回復する“ヒーリングヴォルト”などさまざま。スキルはSPゲージを消費します。
ステージ中でもスキルの付け替えが可能なので、場面に合わせて使い分けるのがいいでしょう。本作から新スキルが登場しているので、ここでいくつか紹介します。
●霆龍玉(ていりゅうぎょく)
SPゲージを消費せずに使用できるスキルです。スコア稼ぎのコンボに組み込むのがオススメ。
●シールドヴォルト
一定時間受けるダメージを半分にするサポートスキルです。攻撃が激しいボス戦などで活躍します。
●吼雷降
自身に雷を落とす強力なスキル。SPゲージを消費しません。
●グロリアスストライザー
クードス(コンボポイント)を直接威力に変える究極の必殺技です。稼いだクードスによってはボスを一撃で倒せることも!
新スキルだけでなく、一度にロックオンできる敵の数を増やせる新装備“プラグ”も追加されました。前作をプレイ済みの人でも、新鮮な気持ちで遊べます。
『ガンヴォルト』シリーズはキャラクターにレベルがあり、レベルアップすると体力が増えていきます。ガンヴォルトは新スキルを覚えることも。そのため、倒せなかったボスでもレベルを上げてから再挑戦すれば、倒しやすくなります。
▲経験値はステージの敵を倒すと入手できます。 |
さらにステージ中でやられてしまった場合、“覚醒”システムで復活することも可能! 覚醒状態だと能力が大幅に上昇するので、ステージクリアが容易になります。覚醒の発生はランダムですが、ステージに挑戦する前にトークルームで会話をすると発生率が上がります。
▲ガンヴォルトが覚醒すると、EPゲージが減らなくなり空中ダッシュが可能に! |
ステージ中にキャラクター同士の掛け合いが入り、アクションとストーリーを同時に楽しめるのがシリーズの特徴。本作ではステージ中に表示されるウインドウ濃度を変えられるようになりました。キャラクターの顔で敵やプレイヤーが見えなくなることがなくなったので、安心してアクションに集中できます。
ただ、ノベルを楽しみたい人はそのままでもOK。選べるのがうれしいですね。
ダウンロード専用の『蒼き雷霆 ガンヴォルト 爪』だけでなく、前作がセットになったパッケージ版『蒼き雷霆 ガンヴォルト ストライカーパック』が同時発売! SDカードの容量が心配だという人や、前作を未プレイの人はこちらで遊んでみてはいかがでしょうか?
“カゲロウ”や“覚醒”などのシステムのおかげで、アクションが苦手な人でもかなり遊びやすい本作。全国のプレイヤーとクリアスコアを競うスコアアタック機能があるので、ゲームに慣れてきたら挑戦するのもありです。他にも装備の開発やカスタマイズなど、やり込み要素もありやり応え十分な1本。初心者から上級者まで誰でも楽しめますよ!
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