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2016年8月30日(火)

お台場でガンダムVR『ダイバ強襲』を体験。実物大ガンダムの手に乗って見るザクとのバトルは迫力満点

文:る~ぱ

 バンダイナムコエンターテインメントが東京・台場で運営している、最先端のVR(バーチャルリアリティ)技術を使ったさまざまな体験ができる“VR ZONE Project i Can”

 本施設で先日稼働開始した『機動戦士ガンダム』を題材としたVRアクティビティ、『ガンダムVR「ダイバ強襲」』を実際に体験してきました! 記事の後半には、本アクティビティの制作に携わった田宮幸春氏と井本一史氏のインタビューも掲載していますので、あわせてお楽しみください。

『ダイバ強襲』

 本アクティビティは“ロボットの手に乗った状態でピンチから救出される”という体験を、最先端のVR技術で表現。ロボットアニメで見られるシーンを自ら体験することで、ロボットの巨大さや戦闘の迫力をリアルに感じられる内容になっています。

『ダイバ強襲』
『ダイバ強襲』
▲体験者がしがみついているのはガンダムの親指。体験中の振動は激しく、しがみついていないと振り落とされそうになります。

 VRアクティビティが始まると、体験者はお台場の実物大ガンダムの立像の前に立たされることに。すると突如、後方からザクの攻撃が! ザクの攻撃が始まると、なんと目の前のガンダムが動き出し、こちらに手を差し伸べて助けてくれます。

 差し伸べられたガンダムの手に乗ったところで、立ち上がったガンダムと迫りくるザクとの戦いがスタート。体験者は白兵戦の衝撃に耐えながら、ガンダムとザクの戦いを目撃する、というのが本アクティビティの流れになります。

『ダイバ強襲』
▲VRで形作られたガンダムとお台場。背景のダイバーシティや企業のロゴも忠実に再現されています。耳をすませるとセミの鳴き声が聞こえるといった演出も。

 体験してみて特に印象的だったのが、視覚以外の情報量の多さとリアリティの高さ。ザクが使うマシンガンによる銃声はもちろん、銃撃の振動とリンクして足もとが揺れるギミックも施されており、MS戦の臨場感を盛り上げてくれます。さらに、銃弾や弾痕が実在するかのように、リアルに表現されているのも見どころの1つです。

『ダイバ強襲』
『ダイバ強襲』
▲アムロの声が体験者を誘導。ボイスはもちろん古谷徹さんです。

 ガンダムの手に乗った後はMS同士の白兵戦が展開。ビームサーベルとヒートホークによる鍔迫り合い(つばぜりあい)はものすごい迫力ですし、目がくらむほどのスパークを通して見る太陽が真っ白に表現されるなど、視覚から得られる情報のリアリティもバツグンでした。

『ダイバ強襲』
『ダイバ強襲』
▲左側のデバイスに注目! 鍔迫り合いなどの際に熱が発生する仕組みになっており、スパークのアツさを表現しています。

 なお、白兵戦の際はガンダムが立ち上がっているため、体験者がしがみついている手の高度も約10メートルまで上昇。下を見るとMSの大きさを実感できますし、何より“自分はガンダムの手に乗っている!”ということが再確認できました。

 ロボットを操縦できるゲームは数あれど“ロボット同士の戦いをロボットの手の上で体験できる”のは、本アクティビティをおいて他にありません! 『ガンダム』ファンはもちろん、ロボットアニメが好きな人にもぜひ体験してもらいたいVRアクティビティになっています。

『ダイバ強襲』
▲足もとはかなり揺れますが、近くにフォローしてくれるスタッフの方がいるので安全に体験できます。

 そうそう、体験前は外にある実物大ガンダム立像を間近で見て、その大きさや重厚感を確認しておくのがオススメです。より濃密な数分間を満喫できますので、ぜひ!

モビルスーツが実際に動いた時にどれだけ怖いかを実感できるのは本アクティビティだけ!

『ダイバ強襲』
▲本アクティビティの制作に携わった田宮幸春氏(写真左)と井本一史氏(写真右)。

――今回のアクティビティで『機動戦士ガンダム』をモチーフにした理由をお聞かせください。

田宮幸春氏(以下、敬称略):やっぱりVRでロボットモノをやるのであれば『ガンダム』は外せないかなと。建物の外に実物大ガンダムの立像もありますし、巨大さを現実で実感できるのもメリットだなと思いました。

――『ガンダム』のVRアクティビティと聞くと“操縦”を連想する人も多いと思うのですが、なぜ今回のような形になったのでしょう?

田宮:『ガンダム』の場合、アーケードで稼働している『機動戦士ガンダム 戦場の絆』のように操縦できるタイトルが他にもあります。

 『ガンダム』を題材にするのであれば、一風変わったものに挑戦したいと“VR ZONE Project iCan”の所長である小山順一朗(コヤ所長)と話していたところ、「こんな体験はどうかな?」と身振りを交えた動画で提案されました。

井本一史氏(以下、敬称略):今思えば、その時の動画がそのまま再現されたような形に仕上がっていますね。

『ダイバ強襲』
▲お台場の名物にもなっている実物大のガンダム立像。これが動き出す、と言えばそのスゴさがイメージできるのではないでしょうか?

――本アクティビティの登場がこの時期になったのには、何か理由があるのでしょうか?

田宮:実はこの企画が立ち上がったのが3カ月前くらいなんです。ですので、本当に突貫工事です。

井本:この体験会の朝も、まだ少し調整していました。

――ガンダムと体験者との距離感が絶妙でしたね。

井本:あの鍔迫り合いを間近で受けると、本来であれば人間は溶けてしまいます(笑)。しかしそこをリアルにするとしらけてしまいますので、その部分はインパクト重視にしました。

田宮:サウンドにもこだわっています。ビームサーベルとヒートホークが激突する際の音も、イイ感じに仕上がっていると思います。

――本アクティビティを制作するうえで、苦労したところはありますか?

井本:それぞれの要素の組み合わせですね。

田宮:制作中は、映像や音、振動など、それぞれがバラバラに進行しています。それらをただ組み合わせても「あれ? ちょっと違うな」という感じになることも多いんです。しかし上手くハマったおかげで臨場感、そして恐怖感がアップしました。

――振動もVRアクティビティの臨場感をより盛り上げていると感じました。

田宮:体験にのめり込むようなタイプの方ですと、立っていられないぐらいにフラフラになることもあります。

井本:アムロを演じてくださった古谷徹さんも、支えていないと歩けないほどの状況になられていましたね。

――本アクティビティをこれから体験する人に向けて、一言お願いします。

田宮:ガンダムを操縦して活躍できるタイトルはたくさんありますが、モビルスーツが実際に動いた時にどれだけ怖いかを実感できるのはここだけです。ぜひ体験してみてください。

井本:ガンダムの立像を下から見上げると強烈なインパクトがありますので、お台場に来たらぜひ見て、そのスゴさを実感してください。

 そしてVRアクティビティを体験した後、もう一度ガンダム立像を見てこれが動くとこうなるのか、というのを想像していただきたいですね。より楽しめると思いますのでぜひ!

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