8月14日にティアラこうとう大ホール（東京）にて、今年1～3月に放送されたアニメ『Dimension W』のスペシャルイベントが開催されました。

　『Dimension W』は、人気コミックを原作とした本格SFファンタジー。物語の舞台である西暦2072年では、第四の次元“W”が発見され、そこから無限のエネルギーを取り出すことができる“コイル”を活用することで人類は栄華を極めます。

　その一方で、正規のルート以外で出回った“不正コイル”による犯罪が横行し、その不正コイルに懸賞金がかけられるという事態も発生。主人公であるマブチ・キョーマは、そんな懸賞金つきの不正コイルと戦う腕利きの回収屋をしています。

　彼はある依頼でロボットの少女・百合崎ミラと出会い、“コイル”や世界に隠された謎を追っていくことに……。ミステリアスな展開や熱いバトルで多くのファンを魅了している作品だけに、イベントにもたくさんの人が詰めかけていました。

　イベントには、マブチ・キョーマ役 小野大輔さん、百合崎ミラ役 上田麗奈さん、アルベルト・シューマン役 石田彰さん、ルーザー役 中村悠一さん、エリザベス・グリーンハウ＝スミス役 鈴木絵理さんが登場。キャスト陣による朗読劇やトークなど、内容盛りだくさんだった本イベントの内容をレポートしていきます。

　まずは、朗読劇からスタートします。TVアニメ『Dimension W』に新規エピソードを加えて再構築した、イベントだけのスペシャルストーリーを映像とキャスト陣の熱演で振り返ることができます。キョーマが初めてミラに出会ったときの想いやルーザー視点のエピソードなど、作品のファンにとっても新鮮な内容でみなさん熱心に聴き入っていました。

　また朗読劇の途中で流れたオープニングは、いつもキョーマが踊っているダンスをミラが踊るという特別仕様になっていました！　ステキなサプライズに、客席は大盛り上がり。このオープニングは発売になったばかりのBlu-ray第6巻にも収録されているので、ぜひチェックしてみてください。

　朗読劇の最後には、エンディングを担当するFo’xTailsのライブが！　名曲『Contrast』を熱唱して、会場の空気をより一層盛り上げます。

　トークコーナーでは、シークレットゲストであるハリソン・イーストリヴァー役の阪口大助さんが登場して会場を驚かせます。阪口さんの軽快な司会進行で、まず最初のコーナー「コイルナンバーズトーク」をすることに。

　これは引いたナンバーに対応している質問に、キャストが回答するというものです。小野さんは「最近した大きな選択は？」というお題に対して、オープニング映像のダンスを踊ろうと思ったと回答。ファンや阪口さんの見たいというリクエストに応えて、小野さんは軽やかなダンスを披露してくれました。ほかにもキャスト陣で一緒にご飯を食べにいった話など、プライベートから収録の裏話までいろいろな話が飛び出しました。

　2つ目のトークテーマは、「ハリーの深堀りアンケート」。これは阪口さんの演じるキャラクターの特技・穴掘りにちなんで、事前アンケートの回答をもとにトークを掘り下げていくというコーナーです。アンケートのテーマは、キャラクターとの共通点。中村さんからは、肉が好きという回答が。

　ほかのキャスト陣にそんなキャラだっけとツッコまれると、中村さんは共通点が見つからなかったから自分の特徴にルーザーを寄せたと断言。原作やアニメでルーザーの好きな食べ物が明らかになっていないだけに、もしかしたら……と発言して客席をわかせます。

　石田さんは正反対に、長髪、スナイパーなところ、獣感と、完璧に担当キャラクターであるアルベルトに寄せた回答をして会場を笑わせていました。

　最後は、Blu-ray第6巻に収録される新作オリジナルアニメのコメンタリーつき上映会。銭湯を舞台にしたコミカルな話だけに、キャスト陣はわいわいと話をしながら楽しそうに観ているのが印象的でした。

　楽しい時間はあっという間に終わってしまうもので、最後はキャスト陣による作品への想いと、ファンへの感謝のメッセージで幕を閉じます。原作はまだまだ続いているだけに、これからの本作の展開に期待が高まるようなステキなイベントとなりました。

ツイート

(C)岩原裕二/スクウェアエニックス・DW製作委員会