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2016年9月19日(月)

【FFRK名場面】生きることの意味を教えてくれた『FF9』でボロボロ泣いた

文:カワチ

 スクウェア・エニックスとDeNAより配信中のiOS/Android用アプリ『ファイナルファンタジー レコードキーパー(FFRK)』が9月25日に配信開始から2周年を迎えます。それを記念したカウントダウン企画として、名場面プレイバック特別編をライター・カワチがお届けします。

『ファイナルファンタジー レコードキーパー』

【名場面プレイバック特別編】
『ファイナルファンタジーIX』
●機種:PS
●発売日:2000年7月7日

【『FFIX』が発売された2000年はどんな年?】
・注目されていた2000年問題は大きな問題にならず。
・Microsoft Windows 2000日米欧同時発売。
・PS2が発売。発売3日で98万台の販売台数を記録。
・タイガー・ウッズが全英オープンにて優勝。史上最年少でのグランドスラム達成。
・シドニーオリンピックの開催。
・白川英樹さんがノーベル化学賞を受賞する。

<主なゲームソフト>
・『クレイジータクシー(ドリームキャスト)』
・『高機動幻想ガンパレード・マーチ』
・『サモンナイト』
・『真・三國無双』
・『スーパーロボット大戦α』
・『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』
・『センチメンタルグラフティ2』
・『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』
・『ぼくのなつやすみ』
・『ポポロクロイス物語II』

<主なTVアニメ>
・『犬夜叉』
・『GEAR戦士(ギアファイター)電童』
・『勝負師伝説 哲也』
・『とっとこハム太郎』
・『はじめの一歩』
・『ブギーポップは笑わない』
・『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』
・『ラブひな』

ファンシーで明るい世界観と見せかけて……!?

『ファイナルファンタジー レコードキーパー』

 2000年7月7日に発売された『IX』。キャラクターがSDサイズに戻ったり、ファンタジー色の強い世界観になったりと原点回帰が図られています。ただ誤解を恐れずに言うと、自分はプレイした当初「本当にこれは原点回帰なのだろうか?」と違和感を覚えていました。

 自分の中で、初期『FF』作品は“物悲しさ”、“孤独感”、“郷愁”といったイメージが強くあったため、「ちょっと『IX』の世界観はファンシーすぎるかな?」と思っていたんですよね。

 お姫様を誘拐したり、アドリブで寸劇に混ざったり……まぁ、これはこれで楽しかったのですが(笑)。

『ファイナルファンタジー レコードキーパー』
▲おとぎ話のような世界観をした『IX』。

 しかし、プレイを進めていくことで“命とは”、“生きるとは”といったテーマが深く描かれていき、「あぁ、これはかつての『FF』と一緒だな」と思い直すようになりました。

 特に自分の存在について悩むビビと、その彼の顛末(てんまつ)はものすごく心に残っていますね。主人公のジタンやヒロイン・ガーネット、その他のキャラクターたちのエピソードもそれぞれ印象深いですが、やはりビビなくして『IX』は語れないでしょう!

『ファイナルファンタジー レコードキーパー』

 終盤のネタバレになるので詳しく書けませんが、「生きるってことは、永遠の命を持つことじゃない」と彼が悟ったシーンはボロボロと泣いてしまいました……。

 バトル部分は“アビリティ”というシステムが搭載されていましたね。『V』と違ってアビリティは装備に付属しており、マスターすることで装備を外しても使えるのが特徴でした。

 HPが50%以下になった女性キャラクターの代わりに物理攻撃を受ける“女の子をかばう”や物理攻撃を受けるたびに物理防御力が変化する“ギャンブル防御”など、なかなかバラエティにあふれていますが、“いつでもリジェネ”が便利なことに気付いてからはそればかり使っていました(笑)。

 そんな『IX』で唯一残念だったのは、アレクサンドリアの女将軍・ベアトリクスがパーティに加わらなかったこと! それだけに『FFRK』で彼女が参戦した時は思わずガッツポーズをしちゃいました(笑)。

自分らしくあるために! ガーネットの決意!!

 『IX』で印象に残っているシーンはたくさんあるのですが、1つあげるならガーネットが髪を切るイベントですね。

『ファイナルファンタジー レコードキーパー』

 『IX』のメインヒロインであるガーネットですが、旅の途中、育ての母であるブラネの死や故郷のアレクサンドリアの崩壊など、ショッキングなことが重なって声が出なくなってしまいます。

 ブラネが生きていた時は王女として、そして彼女の死後は女王らしく振舞わなければならなくなり、自分を押し殺してきたガーネット。ついにプレッシャーに負けてしまったのでしょう。

 声は戻ったものの、自分の在り方に悩むガーネット。その時にジタンは、ベアトリクスから預かっていたガーネットの宝石を渡して、こう言います。

『ファイナルファンタジー レコードキーパー』

 「その宝石はね…最初はどこにでもある石ころだったんだ。だけどその石は、こう願い続けた……『私は輝きたい!』。

 その願いを手がかりに、石は人から人へと渡り……そして今、ダガーの手の中で輝いているんだ! ダガーが輝く勇気を持ちさえすれば……きっといつか輝ける!」

『ファイナルファンタジー レコードキーパー』

 それを聞いた彼女は、長かった髪を切って過去の自分と決別。自分らしく生きることを誓うんですよね。

 メニュー画面の顔グラフィックも新しく変わるのですが、吹っ切れた顔をしてカワイイんですよ。もともと自分がショートカット派ということもあるのですが、彼女に惚れ直してしまいました(笑)。

『ファイナルファンタジー レコードキーパー』

 『FFRK』でもショートカット姿のドレスレコードを入手してからは、ずっとその姿で戦っています!

スタイナー、後ろ! 次第に巨大化するボムが……!?

 原作の『IX』では、プロローグでガーネットを誘拐をする時、騎士のスタイナーがどこまでも追いかけてくるんですよ。『VII』や『VIII』のプロローグがシリアスだっただけに、コミカルな展開に度肝を抜かれました。

 『FFRK』でもスタイナーのしつこさは健在! 最初のダンジョンは劇場艇プリマビスタから魔の森へ墜落する直前のバトルまでが再現されているのですが、3回もスタイナーと戦うことになるんですよね(笑)。

『ファイナルファンタジー レコードキーパー』

 ちなみにラストステージでは自爆を企むボムに気付かないスタイナーと戦うことに。これも原作と同じですが、どんどん大きくなるボムに気付かないスタイナーがコントみたいでおもしろかったですね(笑)。

 原作では一定時間が経過するとイベントに移行しましたが、『FFRK』ではスタイナーを倒すまでバトルが続きます。爆発する前に倒すようにしましょう!

『ファイナルファンタジー レコードキーパー』
▲ボムが爆発してしまうと全員に大ダメージ!

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