『MHXR』操虫棍をレポート。5.0アップデートではオリジナルモンスターのネフ・ガルムド登場

文：kbj

　カプコンは、iOS/Android用アプリ『モンスターハンター エクスプロア（MHXR）』のVer5.0大型アップデートを9月28日に実施。その発表会を行った。

　杉浦一徳プロデューサーは、9月3日でサービス開始で1年を迎えられたことについて、「これもハンターの皆さんのおかげ」と賛辞を送る。これからも頑張って運営を行っていくという宣言に続いて、「開発チームも実力が上がってきて、5.0はかなり大きなアップデートになっているので、ぜひ楽しみにしてほしい」と期待するファンにメッセージを送った。

▲杉浦プロデューサー

　続いて登場したのは、山本千晶運営プロデューサーと岡野勇樹ディレクター。2人は9月28日に実施する大型アップデートについて、「これまでにないほど、いろいろな要素を詰め込んでいます」と話しだすと、内容について解説し始めた。

▲山本運営プロデューサー

▲岡野ディレクター

　メインビジュアルでは、新武器種・操虫棍と、見たことのないモンスター、巨石のようなものを確認できた。岡野さんは「Ver5.0の要素は、メッセージワードと絵に集約しています」と話した。

　今回のキーワードは“新武器種”、“オリジナルモンスター”、“新たな群島”の3つだ。

　『モンスターハンター4』にて登場した操虫棍が、『モンスターハンター エクスプロア』にカスタマイズされたことで、オリジナリティのある武器種として登場するという。攻撃、見た目、武技という3つのド派手な要素が存在。攻撃、武技ともに、視覚的な快感を追求したことで、他の武器種を凌駕する派手さを実現した武器種になっていると、岡野さんは説明した。

　森羅万象の力を使って攻撃を繰り出す操虫棍の武技の数々は、派手かつ攻撃力が高く、特別感のあるものになっているようだ。武技のエフェクトはどれも魅力的だが、その中でも操虫棍は特に派手なものになっているという。

　他には、猟虫を飛ばしてモンスターのエキスを吸収することで、ハンターを強化させる要素がある。最終的に攻撃は通常攻撃＋武技＋猟虫と重なり、相当派手なものになるようだ。

　『MHXR』初となるオリジナルモンスターが実装となる。冥晶龍ネフ・ガルムドは、島の下にある鉱脈からエネルギーを吸い取りパワーアップするのが特徴。エネルギーの固まりは結晶となり、尻尾に着く。

　この結晶はネフ・ガルムドだけでなく、尻尾を攻撃して結晶を落とさせ、それを拾うことによりハンターも身に着けることができる。ハンターが装備するとハンター側の攻撃力がパワーアップし有利になるため、ネフ・ガルムドとハンター間で結晶の奪い合いが発生するとのことだ。

▲★5ネフェルシリーズ（男）

▲★5ネフェルシリーズ（女）

　今回追加される新たな群島が、タブラディン群島だ。イラストを見ると手前には木々が生い茂っているが、奥に行くに従って、砂漠が増えてきている。群島最深部では大変なことが起きているようだ。こちらの理由には先ほどのネフ・ガルムドが、群島の力を吸いすぎて荒廃しているという。ハンターはギルドからの依頼で群島を調査しつつ、荒廃を止めることになるようだ。

　群島の解放に際して新キャラが登場。

　アメノマは、お金が大好きという商売人。新たな群島の素材にひかれてやってきたという。お金にがめつい関西弁をしゃべるキャラだが、演じる巽悠衣子さんは関西出身ということもあり、イメージ通りの声を吹き込んでもらったと、岡野さんは収録時の様子を語った。

　もう1人のキャラは、『MHXR』をかなり遊んでいるという河西健吾さんの演じるイーサン。アメノマの用心棒として島にやってきたが、実は秘密を抱えているキャラで、物語のカギを握っている。

　月末のアップデートに向けて、初心者ハンター、既存ハンターがより遊びやすいように、3カ月に渡って、リファインが行われてきた。探検ナビの実装は最近始めた人に向けてのアプローチだと、山本さんは説明。

　また、マルチプレイでの再出発機能は、サービス当初から要望があったものだが、すぐに実装することができず、Ver4.3でようやく実装できた要素のようだ。8月には島クエストが解放される仕様がリファインされたことにより、進みやすくなっている。また、星4装備の装備結晶が島クエストのクリア報酬でも出るようになったことで、駆け出しのハンターの助けになっている。

　特設サイトでは、アップデート事前登録とキャンペーンが行われる。登録者数に応じて限定特典が用意されている。ナングリングシリーズで人気のユクモ装備が用意されているようだ。

▲★4ユクモ剣士装備

　会場では、サービス前の『MHXR』をプレイできたのでその様子をお届けする。

　まず体験したのは、“迎撃戦！ネフ・ガルムド！”。新たなシステムとして、クエスト出発時より装備が全員同じとなる仕組みが搭載されていた。最近プレイを始めたハンター、装備が揃っていないハンターが、気おくれすることなくプレイできる。貸し出し武器に関しては、本体験会でプレイしたヴァージョンでは現在装備している武器種が剣士系だった場合は大剣に、ガンナー系だった場合は弓になった。正式配信時の迎撃戦は大剣のみ使用可になるとのこと。

　攻撃を加えていくと、ネフ・ガルムドが尻尾を大地に突き刺し、エネルギーを吸収し始める。尻尾を引き抜くと先端に結晶が付いていた。結晶が出現すると右上に“ボタン”が現れる。ボタンを押すとネフ・ガルムドの尻尾をターゲッティング。アイコンは状況に応じて変化する。

　結晶を付けたネフ・ガルムドはパワーアップしているので、早めに尻尾に攻撃を加えて結晶を落としていきたい。なお、尻尾は部位破壊できない。結晶を拾ったハンターは攻撃力が大幅にアップし、大ダメージを与えられた。

　結晶によるパワーアップ効果は、周りのハンターも得ることができる。一気にダメージを与えるチャンスだが、逆に攻撃をまとめて受けてしまう可能性がある。特にガンナーは防御力が低いため、気をつけたい。

　この結晶の奪い合いがこれまでにない遊びとなっている。ハンター側が結晶を持っている場合はガンガン攻撃していきたいが、ダメージを受けると落としてしまうため、慎重なプレイも求められる。

　結晶は時間の経過で消えてしまう。消えるまでの時間は、結晶ターゲットボタンの周りの薄い色の量で判断可能だ。また、プレイ中には受付嬢のキャロルがナビをしてくれる。

　攻撃を加えていくとネフ・ガルムドの攻撃が激化。遺跡を飛ばしてくるような攻撃を繰り出してきた。生態的にどんなモンスターなのか、配信が楽しみだ。

　続いては新武器種・操虫棍についてレポートする。『MHXR』の操虫棍は、オリジナルと比べてジャンプ要素がオミットされている。その一方で連続攻撃と、猟虫によるアクションにスポットが当たっていた。

　操作パッドを長押しすると、猟虫が飛んで攻撃を与える。猟虫を飛ばすのには、左側にある虫のアイコンが必要。アイコンはハンターが操虫棍で通常攻撃をすることでたまっていく。猟虫がモンスターを攻撃すると、ゲージがたまり、上まで行くと猟虫のLvがアップする仕組みだ。ハンターの強化は、『MH4』とは異なり、時間で解除されることはない。

　まとめると、ハンターの攻撃で虫アイコンがたまり、そのアイコンの数だけ猟虫で攻撃可能。モンスターに猟虫の攻撃がヒットするとゲージがたまり、ハンターと猟虫の攻撃がアップするという互いに影響を与えるシステムになっている。

　ハンターと猟虫の攻撃を繰り返していくと、ハンターがドンドンパワーアップし、さらに攻撃したくなるという、気持ちよさを実現していた。Lvが最大になると、攻撃力アップ、耳栓、リーチ延長などの効果が発動する。

　虫アイコンは“発走”というスキルがあれば、1つたまった状態からクエストをスタートできる。猟虫を飛ばしての攻撃は、飛んでいるモンスターを攻撃できたり、連続攻撃を行っている最中にさらに猟虫で攻撃したりと、さまざまな使い方ができそうであった。

　とはいえ、猟虫でただ攻撃していればいいというわけではなく、操虫棍によるアクションではテクニックを求められる場面も。操虫棍の攻撃中はいつでも回避が可能。この動作を行うと、回避しながら攻撃することができる。

　先ほど記載したように、武技が発動すると連続で攻撃がヒット。派手で強力な技になっていた。ハンターや猟虫で攻撃している最中に、この武技でさらにダメージを与えることができる。さらに、ハンターがめまいを起こしている最中にも攻撃が入る。

　なお、雪だるま状態で武技の発動や猟虫を飛ばすことはできなかったが、武器発動中に雪だるま状態になっても、武技の効果が消えることはなかったため、ダメージを与え続けることができた。

　使ってみて、回避しながらの攻撃、猟虫を使ったアクション、さらに自己強化がかなり強力な印象をいただいた武器種・操虫棍。アクションが苦手な人でも気持ちよく、得意な人であればさらに強力な攻撃を繰り出せそうだ。

▲アップデートにあわせてトップ画面がリファインされる。アイコンの場所が少し変わるようだ。

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※本記事で体験したゲームバージョンは、“Ver.5.0大型アップデートメディア体験会”用に調整されており、アップデート実施後の配信時と異なる場合がある。記載の情報とゲーム内で表記されている情報とで差異がある場合は、ゲーム内の情報が正しいものとなる。

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