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2016年9月18日(日)

ガンダムゲーム30周年は伊達じゃない! 最新情報満載のガンダム30周年ステージをレポート【TGS2016】

文:あんまさ

 バンダイナムコエンターテインメントは9月15日~18日に開催されている東京ゲームショウ2016(TGS2016)にて、“ガンダムゲーム30周年ステージ”を行いました。さまざまなガンダムゲームの最新情報が飛び交った、本ステージの内容をお届けします。

『ガンダム30周年ステージ』

 初のガンダムゲームとなる『機動戦士Zガンダム・ホットスクランブル』の発売から30年。その節目の年に開催された東京ゲームショウ2016のメインステージには、ガンダムゲームを愛するファンで埋め尽くされていました。

 期待と熱気に包まれた会場にまず登場したのが、ガンダムゲーム30周年スペシャルサポーターであり、『機動戦士ガンダム』の主人公であるアムロ・レイ役でおなじみの声優・古谷徹さん。ガンダムをイメージした、オーダーメイドのタキシードを着用されていました。

『ガンダム30周年ステージ』
▲『アムロ、ガンダムゲーム30周年、いきまーす!』の掛け声とともに古谷さんが登場。会場はガンダムゲームファンの歓声に包まれました。

 古谷さんは「ガンダムゲーム30周年を迎えられたのは、ひとえにガンダムゲームを購入して遊んでくださったファンの方々のおかげでございます。これからも40周年、50周年と続くように、バンバンガンダムのゲームに出ていただきたい」と述べられた後に、「声が出る限り、“ぶったね! 親父にもぶたれたことないのに!”などのセリフを毎年のようにやりますので応援よろしくお願いします!」と力強く答えていました。

長きに渡るガンダムゲームの歴史と魅力とは?

 ガンダムゲーム30年の歴史を振り返りながら、古谷さんにガンダムゲームにまつわる思いと魅力を答えていただきました。

――ガンダムゲームの魅力ってどんな点だと思いますか?

 すごく大きいのはガンダムというストーリーのある作品が前提になっているところですよね。アムロをはじめとしたキャラクターたちのドラマがあり、そのドラマを知っているからこそ、1つ1つのミッションであるとか戦闘であるとかに感情を込められるから熱くなれる。そこが大きな魅力の1つであるということ。

 後は、モビルスーツってやっぱカッコいいじゃないですか? 自分もできることならパイロットになって乗って操縦したい。それが手軽に楽しめるのがガンダムゲームのいいところじゃないかと思っています。

――ガンダムゲーム30年の中で、たくさんのガンダムゲームにまつわる思い出があると思いますが、その中でも特に印象深いものってどんなものでしょうか?

 『機動戦士ガンダム外伝』という作品に、ブルーディスティニーというモビルスーツが登場しまして、それがカッコいいと思って夢中になってやっていましたね。

 他にも、パソコンのオンラインゲームで『ガンダムネットワークオペレーション』というゲームを、自分の家からアクセスしてプレイしていました。ゲーム内で自分のチームを作り、チームメイト同士でチャットをして、いろんなゲームの話とかをできたのがすごく楽しかったですね。

 古谷さんとともにガンダムゲームの話で盛り上がっている最中、ここでガンダムゲーム30周年を記念したイラストが公開されました。

『ガンダム30周年ステージ』
▲アムロとシャアが2人でゲームをしているイラスト。この絵を見て古谷さんからさまざまな発見とツッコミが飛び出す!

 ガンダムゲームを30周年を記念して、月刊ガンダムエースの協力のもと谷和也先生が描き下ろされた作品です。

 この絵を見た古谷さんからは、畳の上でブーツを脱いでいないことに対して鋭くツッコミました。また、左上にはホワイトベースの廊下で撮影された記念写真やアムロが好きだったピノキオのおもちゃがあるようです。

 さらに、シャアがクールにゲームをしているように見えて、実はピンチな状況だということを指摘しました。

 その理由として「よく見るとマスクの右下に冷や汗が落ちてきていることからシャアは焦っているようです。アムロは夢中にゲームをやり、アムロのほうがニュータイプ度が上で、実はシャアを追いつめているのではないでしょうか?」と、1枚のイラストから絵の状況を推理。アムロを一番よく知るからこそわかる発見がそこにはありました。

『機動戦士ガンダムVS.』シリーズ第5世代となる『ガンダムバーサス』とは!?

 新たな歴史を刻むガンダムゲームを順に紹介していくコーナーでは、まずは2on2のモビルスーツバトルで人気を博した『機動戦士ガンダムVS.』シリーズを紹介。

『ガンダム30周年ステージ』

 最初に登場したのは、『機動戦士ガンダム 連邦vsジオン』の時代から実に15年以上にも渡り、ガンダムゲームに多大な貢献をしてきた馬場龍一郎プロデューサー。

 馬場さんと古谷さんとの間では、実に20作品以上のガンダムゲームでかかわりがあったそうですが、現在の馬場さんはゲーム作りから離れ、後輩たちに『機動戦士ガンダムVS.』シリーズを託したそうです。

『ガンダム30周年ステージ』
▲馬場さん(右)は部署異動したことを話した際に、古谷さんから「ガンダムに飽きたんじゃないの?」とツッコミを受けてしまうシーンも。
『ガンダム30周年ステージ』
▲続いて現在の『機動戦士ガンダムVS.』シリーズを引き継いだ安田直矢プロデューサーが登場されました。

 ここでシリーズ最新作となるPS4専用ソフト『ガンダムバーサス』のティザーPVシリーズ15周年バージョンが流れました。その後、本作がどういった作品なのかを安田さんが説明していきました。

●『ガンダムバーサス』とは?

・現行で稼働している『エクストリームバーサス』シリーズとは違う、新たな第5世代の『機動戦士ガンダムVS.』として登場。
・今までの『機動戦士ガンダムVS.』シリーズはアーケードゲームからの移植をベースにしたものがほとんどでしたが、『ガンダムバーサス』はPS4向けに開発をして独自の展開をしていきます。
・現在ゲームセンターで稼働中の『エクストリームバーサス』シリーズは継続して運営をしていきます。
・開発はVSTGプロジェクトが担当。2on2のチームバトルアクションはもちろん、オンラインマルチプレイを軸とした、アーケードとは一味違う楽しさを追及しています。
・本作ではPS4の性能を生かしたグラフィック表現を追求し、新鮮なバトル体験をお届けできるのではと思っています。

『ガンダム30周年ステージ』
▲ティザーPVで流れていた動画はすべてゲーム中で使用されたもの。建物が崩れていく描写や背景。機体の表現もパワーアップしています。

 さらに、TGS2016初出しとなる本作の最新情報が公開されました。1つめはクローズドαテストの開催が決定! ユーザーからのたくさんの意見を聞き、機体やシステムの調整を行っていくための一端としてクローズドαテストの開催が予定されています。

 安田さんは「オフラインによるローカルな環境で行う予定で、少人数のプレイヤーを集めてやりたい」と話していました。日時やテスター募集のやり方などは決定次第公開されるようなので、プレイヤーの皆さんは動向をチェックしておきましょう。

『ガンダム30周年ステージ』

 2つ目はTwitterの公式アカウント(@GundamVersus)が公開されました。これまでの『エクストリームバーサス』シリーズのアカウントとは違い、改めてアカウントを立ち上げたようです。

 安田さんからは「こちらのアカウントでは、本作の最新情報や先ほど紹介されましたクローズドαテストの募集情報も発信していくので、ぜひフォローをお願いします。」と答えていました。

『ガンダム30周年ステージ』

 最後に馬場さんからは「この2on2というゲーム性を世界中の人たちに遊んでもらいたく、おそらくここまで完成されたゲームシステムは『機動戦士ガンダムVS.』シリーズ以外には今のところないだろうという自負があります。ですので、シリーズを作ってくれてる新たなメンバーたちには最後のメッセージとして、世界中の人たちに遊んでもらえるように。そして、『機動戦士ガンダム』という作品を世界中の人たちに知ってもらえるきっかけになってほしい。」とエールを送っていました。

生ライブに新たなキャラクターの登場。会場をわかせた『SDガンダム ジージェネレーション ジェネシス』

 プログラムも中盤に差し掛かるところで、次に行われましたのは『ジージェネレーション』こと『ジージェネ』のコーナーへ。

『ガンダム30周年ステージ』

 11月22日発売予定のPS4/PS Vita専用ソフト『SDガンダム ジージェネレーション ジェネシス』。宇宙世紀100年の歴史を辿る、王道のガンダムシミュレーションゲームです。

 最初に本作のテーマ曲を担当されました歌手の鈴華ゆう子さんが登場。オープニング曲である『永世のクレイドル』と、今日だけのバラードバージョンにアレンジされた、エンディング曲である『Remains』を熱唱しました。

『ガンダム30周年ステージ』
▲新たなガンダムゲームの主題歌を歌う鈴華ゆう子さん。パワフルな歌声で会場の盛り上がりは最高潮に。
『ガンダム30周年ステージ』
▲続いて登場された『SDガンダム ジージェネレーション ジェネシス』プロデューサーの薄井宏太郎さん。

 ライブ終了後に薄井さんは「今回の『ジージェネ』は宇宙世紀を扱った作品に仕上げてますので、宇宙世紀にふさわしい曲をお願いしますという無茶ぶりをさせていただきました(笑)。その結果、オープニング曲はロック調で、エンディング曲はしっとりと聞かせるバラード調で見事に仕上げていただき、『ジージェネ』チーム一同、感謝をしております」と感想を述べられました。

 次に『SDガンダム ジージェネレーション ジェネシス』のゲーム内容について紹介されました。

●『SDガンダム ジージェネレーション ジェネシス』とは?

・発売プラットフォームはPS4とPS Vita。
・『ジージェネ』には2種類のタイプがあり、1つは原作追体験型。もう1つはいろいろなガンダム作品がクロスオーバーするクロスオーバー型。今回の『ジージェネ』は、『SDガンダム ジージェネレーション スピリッツ』から実に9年ぶりとなる原作追体験型で制作。
・『機動戦士ガンダム』からはじまり、『機動戦士ガンダムUC』までの宇宙世紀100年の各シーンが楽しむことができる、王道のシミュレーションゲーム。

『ガンダム30周年ステージ』

 さらにTGS2016初出しの最新情報として、本作のオリジナルキャラクターであるユーコ・オルテンシアの情報が公開されました。ユーコ・オルテンシアはキャラクターデザインから活発な性格まで、鈴華ゆう子さんをモデルとして作られたキャラクターで、ボイスも鈴華さんが担当。ちなみに、ニュータイプや強化人間などの設定はまだ決まっていないようです。

 鈴華さんは声優に初挑戦ということで、「このような機会がいただけて本当にうれしかったです」と語る反面、「キャラクターの動いている画像がなかったので、録音の時は大変でした」と苦労した話もあった模様。

 声優の大先輩である古谷さんからは「まだまだだね」と言われるも、さまざまなアドバイスや経験談を贈られました。

『ガンダム30周年ステージ』
▲ユーコ・オルテンシアの使用機体次第で、戦闘シーン中のBGMが鈴華さんが歌うテーマ曲に変わるようです

 もう1つの新情報として、ゲーム発売日の翌日である11月23日に鈴華ゆう子さんの1stソロミニアルバム『CRADLE OF ETERNITY』発売がアナウンスされました。本作のテーマ曲である『永世のクレイドル』と『Remains』の他にも、歴代ガンダム作品の主題歌をカバーしたスペシャルエディションになっております。

 初回封入特典として“ユーコ・オルテンシア”を先行ダウンロードできるプロダクトコードがついてくるようです。

『ガンダム30周年ステージ』

ガンダムゲーム30周年記念に作られた2機のモビルスーツがガンダムゲームに参戦!

 プログラムはいよいよ終盤へ。次に行われたのは、ガンダムゲーム30周年の施策について紹介するコーナー。

 登場されましたのはスマートフォンゲームアプリ担当の藤原康則プロデューサーと、どこかで見たような赤い衣装で目立つ、同じくスマートフォンゲームアプリ担当の川島康師プロデューサーです。

『ガンダム30周年ステージ』
▲川島さん(左)と藤原さん(右)。古谷さんからは「ちょっと肥満のシャアが出てきましたけど」と言われ、司会の方からは「シャア川島」と紹介されてしまう場面も。ちなみに衣装はおねだりして作ってもらったようです。

 『機動戦士Zガンダム ホットスクランブル』から30年。プラットフォームを問わず、その間に出たガンダムシリーズのゲームタイトル数はなんと400を越える!

 そんなガンダムゲーム30周年を記念として、アニメ『ガンダムビルドファイターズ トライアイランド・ウォーズ』との連動企画で作られた、2機のモビルスーツが紹介されました。

『ガンダム30周年ステージ』
『ガンダム30周年ステージ』

 スクランブルガンダムは『機動戦士Zガンダム ホットスクランブル』の主役機であるZガンダムをベースに作られたモビルスーツ。アニメで活やくしていたり、HGのガンプラが発売されたりと各方面で展開しています。

『ガンダム30周年ステージ』

 外伝マンガである『ガンダムビルドファイターズトライ アメイジングレディ』にはスクランブルガンダムの派生機体である、ホットスクランブルガンダムが登場します。30周年記念に作られたその2機のモビルスーツが、いよいよゲームに登場!

『ガンダム30周年ステージ』

 スクランブルガンダムは9月に『ガンダムコンクエスト』、『ガンダムエリアウォーズ』、『ガンダムロワイヤル』の計3タイトルに登場します。

 10月は『ガンダムウォーズ』、『ジージェネレーション フロンティア』、『スーパーガンダムロワイヤル』、『ガンダムブレイカー3』、『ガンダムカードコレクション』、『ガンダムマスターズ』の計6タイトルに参戦するようです。

『ガンダム30周年ステージ』
『ガンダム30周年ステージ』

 ホットスクランブルガンダムは9月に『ガンダムコンクエスト』・『ガンダムエリアウォーズ』の計2タイトルに登場します。

 10月は『SDガンダム ジージェネレーション ジェネシス』をはじめとする、『ガンダムウォーズ』、『ジージェネレーション フロンティア』、『ガンダムロワイヤル』、『スーパーガンダムロワイヤル』・『ガンダムカードコレクション』・『ガンダムマスターズ』、『ガンダムバトルオペレーションNEXT』、『ガンダムジオラマフロント2』の計9タイトルと目白押し!

 川島さんからは「機体を獲得する方法や詳細は、各ゲームのホームページに順次公開してまいりますので、お待ちください」というメッセージが贈られました。

『ガンダム30周年ステージ』
『ガンダム30周年ステージ』

 そして、次に紹介されたのが、『ガンダムコンクエスト』で行われる“第2回全国ガンコン王選手権”と、『ガンダムクロスウォー』で行われる“ガンダムクロスウォー JAPAN CHAMPION SHIP 2016”。2タイトルの全国大会同時開催を記念した連動キャンペーンが実施されます。同じイラストのカードがそれぞれのゲームでもらえるお得なキャンペーンです。

『ガンダム30周年ステージ』

 TGS2016を記念してガンダムゲームアプリにログインすると、特別ボーナスがプレゼントされるとのこと。対象のゲームは『ガンダム・コンクエスト』、『ガンダムウォーズ』、『ガンダムエリアウォーズ』、『ジージェネレーション フロンティア』、『ガンダムロワイヤル』、『スーパーガンダムロワイヤル』、『ガンダムカードコレクション』の計7タイトルです。こちらもお見逃しなく。

『ガンダム30周年ステージ』

 情報満載のガンダム30周年記念特別ステージ。最後に4名のプロデューサーと古谷さんがコメント。イベントを締めくくりました。

 安田さんは『ガンダムバーサス』について「引き続き開発を頑張っていき、必ず皆さんが楽しめるゲームにしたいと思っていますので、よろしくお願いいたします」とコメント。

 薄井さんは『SDガンダム ジージェネレーション ジェネシス』について「『ジージェネ』の告知なのですが、制作が済んだ後に本格的にダウンロードコンテンツの制作を進めます。

 有料で配信するものが4つあるのですが、本作を予約していただくとこれら4つすべて無料になるパスが手に入りますので、予約する際は店頭とかで確認をしてください。『SDガンダム ジージェネレーション ジェネシス』は11月22日発売です。よろしくお願いします』と述べられました。

 藤原さんからは「スクランブルガンダムとホットスクランブルガンダムの参戦を発表させていただきました。それ以外の各ガンダムゲームアプリでもさまざまな企画をしこんでいますので、引き続きお楽しみにお待ちください。」と話されました。

 川島さんは「ガンダムゲーム30周年なのですが、その中で『ガンダムエリアウォーズ』は今年で5周年。『ガンダムコンクエスト』はまもなく3周年を迎えます。長く続けさせていただいたタイトルで、これもひとえに皆様のおかげです。これからも楽しいコンテンツを提供いきたいと思ってまいりますので、よろしくお願いします」とコメント。

 古谷さんからはアニメデビュー50周年のイベント告知とともに「機動戦士ガンダムゲーム30周年。本当にうれしい限りです」との心境を明かされまいた。

 さらに「こんなにうれしいことはない!」とアムロ・レイの声でコメント。そして「ぜひともガンダムゲームでプレイしていただいて、新しいガンダムゲームが出るように応援していただきたい。私もアムロで参加したいと思いますし、蒼月くんはきっとリボンズで参加することになるでしょう。そして、こういったイベントにも呼んでいただけるので、ぜひ皆さん我が家の家計を支えていただきたいと思うので、どうぞよろしくお願いします」と参加者の笑いを誘いつつ、ステージは幕を閉じました。

 30年の歴史にあったマル秘エピソードや、最新ゲームの情報も飛び出した今回の“ガンダムゲーム30周年記念ステージ”。最新作だけでなく、過去にプレイしたガンダムゲームをもう1度振り返ってプレイしてみるのもいいかもしれない……そんな余韻にひたることができました。

『ガンダム30周年ステージ』
▲左から薄井さん、安田さん、古谷さん、川島さん、藤原さん。
『ガンダム30周年ステージ』
▲最後に古谷さんからアムロの声で「ガンダムゲームは伊達じゃない!」の力強いセリフで閉められました。

■“東京ゲームショウ2016”開催概要
【開催期間】
ビジネスデイ……2016年9月15日・16日10:00~17:00
一般公開日……2016年9月17日・18日10:00~17:00
※一般公開日は、状況により9:30に開場する場合があります。
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売1,000円(税込)
※小学生以下は無料

(C)創通・サンライズ

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