2016年10月5日(水)
『ルーンファクトリー』シリーズ10周年を記念して全タイトルの思い出を紹介【周年連載】
あの名作の発売から、5年、10年、20年……。そんな名作への感謝を込めた電撃オンライン独自のお祝い企画として、“周年連載”を展開中です。
第47回でお祝いするのは、2006年8月24日に1作目『ルーンファクトリー -新牧場物語-』が発売された『ルーンファクトリー』シリーズ。作物を育てたり、住人と交流したりという、ファンタジー世界で暮らしているような雰囲気を楽しめることが話題となりました。自由度の高いゲーム性や、やり込み要素などが評価され、シリーズ化されました。
周年企画として、シリーズタイトルを編集/ライターが紹介。当時の感想を交えながら、それぞれのタイトルを振り返ります。
2006年8月24日 DS『ルーンファクトリー -新牧場物語-』 文:kbj
作物を育てる『牧場物語』に、物語や冒険を加えたことで、大きな変化をもたらした『ルーンファクトリー』。1作目にして、冒険したくなるダンジョンや絶妙な距離感の住人たち、プレイヤーを悩ませる結婚、バトル要素はすでに健在で、遊んだ当時も驚きました。大陸にまつわるエピソードや、のちのタイトルで出てくる帝国など、気になるストーリーが展開したのを覚えています。
一方で操作性ややり込み要素、プログラム的な問題など、1作目ならではの荒さがあったのも確か。続編では改善されましたが、アイテム数や会話のバリエーション、イベント数などがやや少なく、「ここが不満だけど、いろいろ楽しいし、意欲的なタイトル! ぜひ頑張ってほしい!」と当時編集部にいたメンバーと話していました。
牧場生活を楽しみたいけど、冒険やバトルなども楽しみたいという欲張りなユーザーの気持ちに応えるかのように、さまざまな点が改善され、進化して、新たなファンを生み出していったシリーズ。そのエポックメイキングとなった1作目。いろいろな意味で印象的なタイトルで、たまに住人に会いたくなります。
2008年1月3日 DS『ルーンファクトリー2』 文:Dai
『ルーンファクトリー2』では1作目の“新牧場物語”という副題がなくなり、本格的に『ルーンファクトリー』シリーズが始まったように思えます。必殺技の“ルーンアビリティ”が登場して、戦闘が豪華になったのはもちろんのこと、なんと言っても特徴的なのは、主人公の子どもが操作できることです。
ストーリーは学校を作る第1部と、子どもを主人公とした第2部に分かれているのですが、第1部では恋愛、第2部では戦闘がそれぞれのメインという具合なバランス。第1部で結婚した花嫁との間にできた愛娘や愛息子が旅立つというシステムは、ゲームでありながら感動するものがありました。ちなみに自分は和服美少女のユエと結婚しました!
個人的には、この第2部からが本番と言っても過言ではないぐらいにやり込んでいましたね。第1部と比べて入れるマップが増えて貴重な素材が採れるようになり、畑そっちのけでずっと冒険していました。そして武器も大幅に強化した結果、親であるカイルよりも子どもの方がずっと強くてたくましくなってしまいました。
子どもがメキメキと強くなっていく一方で、ストーリーの途中で帰ってきたカイルは家でくつろいでいる様子。パパ、仕事してください!
2008年11月27日 Wii『ルーンファクトリー フロンティア』 文:ゲゲン
どうも、副業で会社員をしつつ、カブを育てたり冒険したりしているゲゲンです! 今回はシリーズで初めて、据え置き機のタイトルとして発売された『フロンティア』について語らせていただきます。
いずれのシリーズタイトルも牧場生活、アクションRPG、やりこみ要素、そして結婚にまで踏み込んだ恋愛要素などが絶妙なバランスだと感じており、『1』から欠かさずにプレイしてきました。しかし、一番好きなシリーズはと問われたら、迷わず本作を挙げるぐらいに好きなタイトルです。
精霊“ルーニー”が見せてくれた、幻想的な夜の村の景色。村の上空に浮かぶ“くじら島”で感じた、少し切ない空気。そういった風景が好みのど真ん中だったというのもありますが、やはり好きなキャラクターたちと再び暮らせたというのが一番大きいと感じています。
本作は、『外伝』と銘打たれたモバイル用ゲームを除けば唯一、既存の主人公と多数のヒロイン候補が新たな冒険や生活を見せてくれた作品です。一部キャラは、ゲストとして登場することもあります。
2006年、『ルーンファクトリー』が発売され、右も左も分からぬまま突然農家にされ、カブを育てることになった私。作品世界に魅せられた新米農家を導いてくれたキャラクターの物語が続いてくれたのが、とてもうれしかった1本です。
2009年10月22日 DS『ルーンファクトリー3』 文:たけのこ
『ルーンファクトリー3』は私が初めてプレイしたシリーズ作品。当時は学生だったので多くのゲームは買えず、長時間やり込めるゲームによく手を出していました。『牧場物語』にハマっていましたが、RPGも大好きな私は、本作の情報を見かけた際にすぐさま店頭に予約しにダッシュ。過去作をプレイしていなくてもまったく問題がないということで、『3』である本作から手を出したのでした。
羊のような姿のモンスター・モコモコに変身できる主人公は、なんと記憶喪失。「記憶喪失の主人公のストーリーって、重たい話になりそう」というイメージを持っていた私は、彼とその周囲のまったりとした雰囲気に拍子抜けした覚えがあります。しかしプレイしていく中で、主人公が人間にもモンスターにもなれる自分の特性を利用して、不仲な2つの種族の架け橋となる……という王道のストーリー展開に夢中になっていました。
本作の最大の特徴をあげるなら、結婚相手の数の多さです。本作ではなんと11人ものヒロインが登場します。嫁候補が11人もいるなんてどこのハーレムアドベンチャーゲームだよ! ちなみに私の一番好きな嫁は、ピンク髪がかわいい人魚・ペルシャちゃん。皆さんの嫁は誰だったのでしょうか? ぜひ10周年のこの機会に、SNSなどで思い出を語ってください!
2011年2月24日 PS3/Wii『ルーンファクトリー オーシャンズ』 文:ゲゲン
PS3/Wiiの2機種で発売された、シリーズ初のHD対応タイトルです。会話時の立ち絵が3Dモデルになったことに驚き、世界の広さと物語のスケールに圧倒された作品でした。
舞台のフィーニス島は開放的で、行ったことはないのですがどこか地中海の町を思わせる雰囲気があり、リゾート気分に浸りつつ、時に農業や鍛冶、冒険や恋愛と、自由かつ色鮮やかな日々を過ごしました。
また、度肝を抜かれたのが巨人・ユミルを操作するパートです。外洋でも立って歩けるほどの巨体に乗り、大海原を縦横無尽に駆ける! 海中に沈んだ島を引っ張り上げた時は「マジで!?」となったほどに、とにかくダイナミック(笑)。あとは、海のど真ん中にユミルを止めての海釣り。トロフィー目当てに、数え切れないほどの魚を釣りました。
そして忘れてはいけないのが、男性主人公のアゼルくんとともに召喚された女性主人公・ソニアちゃんの時報ボイス!
彼女は召喚される際に肉体を失い、精神だけがアゼルくんの体に同居しているのですが、時にケンカしつつ、でも幼なじみなので「アゼルちゃん」と親しく呼んでくれます。農作業などをしていると、どこからともなく聞こえてくる「3時だよ~」の病みつきになる声。これから遊ぶ人はぜひ、彼女の声をお聞き逃しなく!
2012年7月19日 3DS『ルーンファクトリー4』 文:Dai
『ルーンファクトリー4』では、ハードが3DSになりグラフィックが格段に進化。キャラクターボイスが大量に増え、魅力的なキャラクターにより感情移入しやすくなりました。
キャラクターごとの行動パターンはさらにリアルに! その時々で全キャラクターに行動理由があるので、朝に自宅にお邪魔するとパジャマ姿が見られるといったお楽しみも。また今作では会話の途中で雑談などを挟むシステムがあり、まさにそこに生活している人と会話をしている気分に浸れるのがとても楽しかったです。
気になる相手とは結婚する前に恋人になれる期間があるのですが、これがまた楽しい! 恋人としてデートするだけじゃなく、誕生日には祝ってくれたり、病気になったら看病してくれたりと初々しいカップル気分に浸れました。何より普段の会話がラブラブになるので、見ているこちらがニヤけてしまいます。
本作では、子どもと結婚相手も一緒に冒険に連れていけます。自分はドルチェを花嫁に迎えたのですが、ドルチェと言えばピコが付いてくるので、子どもと合わせるとまるで家族4人でのピクニック! 難しいダンジョンも、賑やかになるのでいつまでもプレイしていられました。
シリーズ生誕10周年を記念した3DSテーマが販売中
『ルーンファクトリー』シリーズ生誕10周年記念をした3DSテーマが、ニンテンドーeショップで発売されています。歴代作品からミスト、マナ、シア、ソニア、フレイが集合したこのテーマでは、特別編曲の『愛~デートのテーマ(『ルーンファクトリー』『ルーンファクトリー4』より)』が流れます。こちら、ファンの方は購入を検討してみては?
【周年連載 バックナンバー】
→第46回:『碧の軌跡』発売から5年。『空の軌跡 Evolution』が完結した今、クロスベルの激闘を振り返る
→第45回:『デビル メイ クライ』15周年。スタイリッシュアクションの代名詞となったシリーズを振り返る
→第44回『ときめきメモリアル GS 2nd』の魅力を改めてお届け。色あせぬ青春の日々がそこにある
→第43回:『戦国BASARA2』10周年。こんな戦国時代見たことない! でもバサラだから問題ない!?
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