“第23回電撃大賞”受賞作品決定！ 2017年2月より小説部門受賞作が続々発売へ

文：megane

　KADOKAWA アスキー・メディアワークス事業局は、“第23回電撃大賞”贈呈式を都内にて11月7日に開催した。

　電撃大賞は、次代を創造するエンターテイナーの発掘・育成を目的に、小説部門の“電撃小説大賞”、イラスト部門の“電撃イラスト大賞”、コミック部門の“電撃コミック大賞”の3部門に分かれて実施されている。3部門の応募総数は5803作品。

　ここでは、受賞した主な作品を紹介するとともに、贈呈式の様子をお届けする。

　受賞作品の発表に先だって、KADOKAWA アスキー・メディアワークス事業局 局長の塚田正晃より、受賞者ならびに応募者への謝辞などが述べられた。

▲「今日は受賞の喜びにひたって、明日から一緒に世界を目指して頑張っていただきたい」と述べた塚田局長。

電撃コミック大賞 応募数334作品

　電撃コミック大賞では大賞受賞作はなく、金賞2作、銀賞3作という結果となった。

　選考委員代表として登壇した芝村裕吏氏は、大賞がないことについて「選考でもめた結果」と述べた。ただ、実力が及ばなかったということではなく「全員とも即戦力レベル」とのこと。

▲電撃コミック大賞の選考委員代表として登壇した芝村裕吏氏。

▲金賞に輝いた萩埜まことさんの作品『海洋部へようこそ！』。

▲同じく金賞の優木すずさんの作品『まほうえんじ』。

電撃イラスト大賞 応募数591作品

　電撃イラスト大賞でも大賞はなく、金賞1作、銀賞3作、選考委員奨励賞2作という結果になった。

　選考委員代表として登壇した出渕 裕氏は、自身が選考委員を務め始めた20年前はデジタルとアナログの双方のイラストが応募されていたが、現在ではすべてデジタルイラストであるという現在の状況を説明。その上で女性の応募者が多くなったと述べた。

　また、受賞者への今後のアドバイスとして、架空のものや未来のものを想像して描けるようにしておくべきと贈った。これは担当した作品の映像化を踏まえてのことで、デザインを勉強してスキルを上げておくことで、そういった展開も考えられるようになる、とのこと。

▲電撃イラスト大賞の選考委員代表として登壇した出渕 裕氏。

▲金賞に輝いたいぬまちさんの作品。

電撃小説大賞 応募数4878作品（長編：3410作品、短編：1468作品）

　電撃大賞の部門の中で、4878作品と応募の中心となった電撃小説大賞では、大賞2作、金賞1作、メディアワークス文庫賞1作、銀賞2作、選考委員奨励賞2作が選出された。なお、電撃文庫MAGAZINE賞は該当作品なしとなった。

　選考委員代表として登壇した時雨沢恵一氏は、今回の選考について「自分が担当してきたここ10年で一番大変だった」と述べた。応募作には原作として実写化やドラマ化が進むメディアワークス文庫向けの作品も急増しているとのことで、「来年どうなるかが非常に楽しみ」と語った。

▲電撃小説大賞の選考委員代表として登壇した時雨沢恵一氏。

　なお、電撃小説大賞で受賞した8作品は、2017年2月より電撃文庫およびメディアワークス文庫にて順次刊行が予定されている。

電撃文庫より2017年2月10日に刊行予定

・『86―エイティシックス―』（麻里アサト著）

メディアワークス文庫より2017年2月25日に刊行予定

・『君は月夜に光り輝く』（佐野徹夜著）
・『キネマ探偵カレイドミステリー』（斜線堂有紀著）

電撃文庫より2017年3月10日に刊行予定

・『賭博師は祈らない』（周藤蓮著）
・『キラプリおじさんと幼女先輩』（岩沢藍著）
・『オリンポスの郵便ポスト』（藻野多摩夫著）

メディアワークス文庫より2017年3月25日に刊行予定

・『明治怪異新聞』（さとみ桜著）
・『ひきこもりの弟だった』（葦舟ナツ著）

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