さまざまなメディア展開をみせる『プリンス・オブ・ストライド』の舞台化作品、『プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE』。東京公演が終了し、残る大阪公演を楽しみに待っているファンも多いのでは。電撃Girl’sStyleでは舞台開演前に、出演キャストへのインタビューを決行。

　今回は11月号（10月8日発売）に掲載された、西星学園・諏訪怜治役の平牧仁さん、黛静馬役の小林涼さん、千代松万太郎役の松本ひなたさんのインタビュー完全版をお届けします。舞台が本格スタートする前の、初々しいコメントに注目してみて！

――オーディションでの思い出や、役に合格したときのお気持ちをお聞かせください。

小林：僕は、オーディションを受けに行っているときから「小林くんは静馬候補でしょ？」とずっと言われていたんです。走り方のフォームを見る運動神経チェックのときも、「静馬はリレーショナーだから走らなくてよくない？」と言われるくらいだったので、僕も「静馬は僕がやる！」という気持ちでオーディションに挑んでいました。

松本：僕は、受かるとは全然思っていなかったんですよ。オーディションで走り方のフォームとか見られたときに、絶対これはダメだと思って……。

小林：なんて言われたの？

松本：なんか「ああ……」みたいな反応……。

小林＆平牧：（笑）。

松本：走りに自信がなかったので、これはダメかもしれないって思いました。だからマネージャーから合格の連絡がきたときは、本当にうれしかったです！　スタッフがいっぱいいるところで、叫びながら事務所のみんなで走り回ってました。　

小林：バンちゃんっぽい（笑）。

平牧：僕は、プレッシャーしかなかったです。これまでドジっ子キャラとかそういう役が多くて、かっこいい役は1、2回くらいしか経験がないんですよ。すごくプレッシャーを感じてます。今日、この撮影に来るときも、事前に携帯で諏訪怜治くんのポーズとかいろいろ研究してたんですよ。そしたら「諏訪怜治とは？」っていう紹介があったので見たら、基本情報のところにすごいことが書いてありました。「すべてにおいて全力を出しても、ありあまるほどのポテンシャルを秘めている」って……。

小林：それは確かに、すごいこと書いてある（笑）。

平牧：でもこの役をやるからには、何かしら自分との共通項を見つけようと思って、いろいろ探したんです。そうしたら一つだけ、あったんですよ。「時々、見た目の印象よりも子供っぽい面が出る」という部分は、ちょっと一緒だなと。そのかわいらしい子どもっぽさを出せるようにと思っています。でも基本的には、プレッシャーでしかないです（笑）。

小林：プレッシャーですね。全力でやってもありあまってしまう体力。

平牧：僕は短距離よりも長距離のほうが得意で、体力は一応あるほうなので、その点はよかったなと……。あと、こういう長期の作品にかかわれるのは縁を感じてうれしいです。しかもメンズが多いので、また公私ともにいい絆ができればうれしいなと思いました。

▲諏訪怜治役・平牧仁さん。

――原作、アニメを観られての感想や好きなシーンがありましたら教えてください。

小林：ハイタッチでつなぐ瞬間瞬間にドラマがあるじゃないですか。静馬は出ていないシーンでも、みんなが頑張っている姿とか、絆がすごいなというのが印象的で、ひとりで泣きそうになりました。アニメでの静馬の好きなシーンは、西星と方南が準決勝で戦っていて、静馬はいつも「怜治様」と呼んでいるのに、最後に怜治が抜かれそうなときに「怜治！」って叫ぶところ。そのときに、「あああ～」って自分の手で口をおさえました（笑）。

平牧：僕もあのシーンが好きです。絆の深いところが見えたなと思って。

小林：あと、怜治の好きなシーンもあって、準決勝の前に尊に「ビビって逃げんなよ？」って言うじゃないですか。あれがめっちゃかっこよかったです！

平牧：普段見せないような感じだったよね。

小林：いつも王子様だけど、いきなり王様感が出たと言うか……。

――松本さんはいかがでしたか？

松本：僕はビジュアルノベルの4巻で、方南と一条館との戦いのときに門脇が仲間のために頑張るシーンがすごく好きです。仲間のために思いを繋ぐ門脇の強い気持ちとか、仲間を想って本気で怒る小日向とか、バンちゃんは出ないシーンですけどすごく胸が熱くなりました。そういう気持ちを持っている人ってかっこいいなって思います。誰にでも得意不得意ってあるので、不得意なものにぶち当たったときに、ちゃんと喰らいついてく気持ちが大事なんだなというのを改めて感じました。バンちゃんのシーンでいうと、ビジュアルノベルで温泉入って出たときに、小日向くんたちと牛乳飲むシーンが好きです。3本飲んじゃって、お腹壊して、ほかのみんなは卓球してるのにトイレ行っているシーンが印象に残っています（笑）。

▲黛静馬役・小林涼さん。

――今回衣装を着ての撮影となりましたが、キャラクターを演じるうえで何かプランは考えてらっしゃいますか？

小林：プランという感じではないんですけど、静馬はポニーテールの部分がけっこう重いんですよ。だから気を抜いているとアゴが上がっていくというか、つられていく感じになるんです（笑）。髪をさばく練習や慣れが必要ですし、ヘアメイクさんとも相談しながらいろいろやらなきゃなと感じました。

平牧：僕は衣装を着てヘアメイクをするとスイッチが入る感じがあるので、今回撮った写真を見て、気づくことがいろいろありました。2次元の存在だった諏訪怜治が、写真を撮ったことで僕なりの怜治が見えてきたといいますか……プレッシャーだけだった気持ちが今、ちょっと解放された感じです。まだモヤッとした雲をつかむような感じなんですけど、少しずつ見えてきたと思います。

松本：僕自身は、まだまだ追求が必要だなと思うところがたくさんありました。でも今日、はじめてれいくん……平牧さんたちとお会いして、やっと西星のみんなが揃って衣装を着ている姿を見て、ついに始まるんだなと実感できたことがすごくうれしかったです。

――パルクールの練習はいかがですか？

小林：僕はリレーショナーの役ですが、何度か参加してます。みんなと仲よくなれますし、身体を動かしてリフレッシュもできるし、楽しいです。かなりキツイですけど。

松本：本当にキツイですよ。楽しいんですけど、体力的に……（笑）。

――みなさん、一週間筋肉痛が続くとか。

平牧：そうです。

松本：歩くのに必死でした。

平牧：階段降りるのがつらい！

平牧：本当に大変です。僕も禁酒しないといけないなと。お酒がすごく好きなんですけど、やっぱり若者に体力で負けないように……。

小林：西星のなかでは一番年上ですか？　お兄さん？

平牧：お兄さんですね。みんな若い。シワがないもん！

小林：昨日、パックしてきました（笑）。

平牧：僕は美顔器してきた（笑）。それと本当に食べるものに気を付けるようにしています。今日はカレーを食べてきたんですけど、野菜もちゃんと摂るようにしたり……お肉は豚肉にするとか、めっちゃ気にするようになりました。

▲千代松万太郎役・松本ひなたさん。

――共演者の方で気になる方はいらっしゃいますか？

平牧：ジュリー！　（永福武志役の）澤田（拓郎）。

小林＆松本：ああ～！

平牧：僕、以前彼と共演していたんですけど、また一段と肉付きがゴリラみたいになっていて、動きがめちゃくちゃすごいんです。人間じゃない（笑）。

小林：三橋高校のメンバーは、運動神経の高い人が多いですよ。

平牧：パルクールの気迫がすごいんですよ。みんなで回していくときに、うしろから澤田だけがドドドドドドドーン！って、すっごい音をだして迫ってくる（笑）。僕はそのとき初参加で、動きを確認しながらゆっくりやってたんですけど、彼がすっごい勢いでくるからめっちゃ怖かった……!!

小林：怖い（笑）。

平牧：彼はすごいと思います。

松本：それに澤田くんがいると、一気ににぎやかになります。ムードメーカー的な存在ですよね。

――最後に、楽しみに待っているファンのみなさまにメッセージをお願いします。

小林：今年の12月からいよいよ舞台が始まります。僕たちにとっても、舞台でストライドという架空のスポーツをやることはチャレンジですし、手探りで稽古をやっている最中です。みなさんに楽しんでもらえるように、いっぱい身体も動かしてケガもなく楽しい舞台にできたらなと思ってますので、楽しみに待っていてください。

松本：舞台では、僕たちしか出せない西星学園の色を出して行けたらなと思っています！僕たちで繋いだバトン（絆）がみんなにも伝わるように、みんなともリレーションを繋いでいけるような、そんな舞台になったらいいなと思います。ぜひ見に来てください。

平牧：僕自身、原作を通して、走る青春の風を感じられました。舞台では、フレッシュなメンバーと一緒に熱い青春ドラマをくり広げますので、みなさんにもこの熱を肌で感じにきていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

　舞台『プリンス・オブ・ストライド THE LIVE STAGE』エピソード1、大阪公演のチケットについては、公式サイトをチェック！

ツイート