2016年12月17日(土)
PS Vita名作集。編集とライターのおすすめタイトルを掲載【周年連載】
2011年12月17日に発売された、携帯ゲーム機・PlayStation Vita。発売5周年企画として“編集部が選ぶPS Vita名作選”をお届けします。
本企画では、編集/ライターがそれぞれ選んだピックアップタイトル1本を掲載。そのピックアップタイトルと、5周年にちなんで5本の名作リストを紹介します。まだプレイしていないタイトルがある人、冬休みに向けてソフトを探している人ぜひプレイしてみてください。
なお、掲載の並びはピックアップタイトルの五十音順です。
▲PCH-2000シリーズを含め、タイプ違いやカラーバリエーションなどが発売されました。 |
『ウォーキング・デッド』 文:kbj
ウォーカーと呼ばれるゾンビがはびこる混沌とした世界で、主人公リーと少女クレメンタインの逃亡劇を描いた本作。プレイして印象的だったのは“選択”です。
例えば敵に襲われた時、仲がいいけど頼りない人と、嫌いだけど頼れる人のどちらを守るのか……。例えば食糧を見つけた時、自分で食べるのか、他の人に譲るのか……。悩むからこそ、選択の結果が心に残るのです。
混沌とした世界で、2人の前に立ちはだかる問題はウォーカーの襲撃だけではありません。極限の状態だからこそ、人と人が対立してぶつかります。選択の結果によっては、人が去ることや不幸な目にあうことも……。章の最後に、他の人の選択を見られるのですが、それを見てもよかったのか、間違っていたのかがわからずにモヤモヤしましたね。
そしてその秀逸なシステムが生み出す、濃密なシナリオ。好き嫌いある物語ですが、ぜひ体験してほしいです。
■kbjのオススメ5本
『閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明-』
『ウォーキング・デッド』
『スーパーヒーロージェネレーション』
『初音ミク -Project DIVA- X』
『ワンピース バーニングブラッド』
『英雄伝説 閃の軌跡』シリーズ 文:る~ぱ
『軌跡』シリーズは初めてのプレイでしたが、ち密に構成された歴史や時代背景による世界観への説得力は、RPGの中でも群を抜いています。RPGとしての遊びややり込み要素も十二分に用意されており、遊びごたえもバツグン。
この『閃の軌跡』は主要キャラクターが学生、舞台が学校になっているので、親近感を感じやすいのもポイント。他の生徒たちの悩みを聞いたり、先生からの課題をこなしたりと、学校生活をうまく活用したサイドストーリーも見どころの1つです。
主人公たちの交流を描いた“絆イベント”は本作ならではの魅力。絆イベントは戦闘にも影響してくるので、好きなキャラクターを選ぶか、使いやすいキャラクター選ぶか、悩ましいところです。
全体の展開は王道ですごくよかったのですが、個人的にはゲーム後半にある有人型人形兵器・騎神戦が胸アツ。等身大での戦闘から騎神戦という、某戦隊シリーズを彷彿させる展開はテンションが上がりましたね。
■る~ぱのオススメ5本
『ソウル・サクリファイス デルタ』
『第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇/天獄篇』
『英雄伝説 閃の軌跡』シリーズ
『不思議のダンジョン 風来のシレン5 plus フォーチュンタワーと運命のダイス』
『実況パワフルプロ野球2016』
『英雄伝説 空の軌跡 Evolution』シリーズ 文:傭兵
「忘れられない、旅になる。」
これは、PC版『英雄伝説 空の軌跡SC』のキャッチコピーですが、『空の軌跡 Evolution』シリーズは自分にとって“忘れられない”作品です。『零/碧の軌跡 Evolution』とプレイしていたので、イベントのフルボイス化やBGMの新アレンジはわかっていたのですが、まさかキャラグラフィック、戦闘のバランス、システム周りまで大幅に変更してくれるとは。しかも、オート&倍速戦闘、戦闘演出のショートカットなど、より快適に遊べる機能を多数搭載。
もともと物語の評判がよかった『空の軌跡』ですが、『Evolution』ではキャスト陣の熱演で物語がより深く感情に響いてきました。『SC』のエステルとヨシュアのイベントは、内容を知っているにもかかわらず、人目をはばからず泣きそうになりました。
ということで、本来なら1作品を選ぶべきなのですが、ここは『FC』から『the 3rd』のすべてをオススメします。すべてを遊んだからこその感動が、そこにあるわけですから。
■傭兵のオススメ5本
『英雄伝説 空の軌跡 Evolution』シリーズ
『英雄伝説 閃の軌跡』シリーズ
『イースVIII ‐Lacrimosa of DANA‐』
『SDガンダム ジージェネレーション ジェネシス』
『タイムトラベラーズ』
『SDガンダム ジージェネレーション ジェネシス』 文:マッスル深澤
原作の名場面を追体験していく久々の『ジージェネ』! しかもHD映像で楽しめる!! 当初は大画面のPS4で遊ぼうと考えていたのですが、寝転びながらや移動中など遊ぶ場所を選ばないPS Vita版が快適すぎてずっとプレイしていマッスル!
本作では機体の頭身があがったうえにグラフィックがち密になったことで、よりリアルな描写、動きが展開。一度見た行動でもまた見たくなる迫力があるんです。中でも、戦艦と機体で一斉に攻撃するグループ攻撃は、カッコいいうえに複数機体にダメージを与えられるため、ついつい狙いたくなりマッスル!!
システムとしてはマイキャラ作成や、ミッション中には原作にいなかった作品の枠を超えた増援が登場する、ゲスト機体を入手できるGETゲージなど、とにかく盛りだくさんでニヤニヤが止まりません。
■マッスル深澤のオススメ5本
『ドリームクラブ ZERO ポータブル』
『Dokuro』
『イース セルセタの樹海』
『オメガラビリンス』
『SDガンダム ジージェネレーション ジェネシス』
『俺の屍を越えてゆけ2』 文:そみん
RPGの何が楽しいって、レベル上げなんですよね。ある程度頭をからっぽにしながら、敵を倒して迷宮を探索して強くなる。いい意味でのルーチンワークって心地よくて好き。
そんな楽しさを“キャラ単位”ではなく“一族単位”で延々とちくちくと楽しめる『俺屍2』は、いつでもどこでも気楽に遊べるPS Vitaという携帯ゲーム機との相性も◎。無人島に1本持っていきたいゲームの最優先候補と言えるでしょう。
もちろん、阿部晴明や夜鳥子を巡る物語も先が気になるもので楽しかったですし、他のプレイヤーの国と交流できる新要素もワンアクセントとして新鮮にプレイできました。
偉大な前作を持つゲームはどうしても賛否両論の声があがりがちですが、思い入れ補正を含めても、個人的には『俺屍2』は楽しかった! 気軽に遊べる難易度もありますし、「最近、なんだかRPGを遊んでないなあ……」なんて人は、PS Vita+『俺屍2』で気軽にRPGライフを再開してみてはいかがでしょうか?
■そみんのオススメ5本
『イースVIII ‐Lacrimosa of DANA‐』
『英雄伝説 閃の軌跡II』
『スーパーヒーロージェネレーション』
『超ヒロイン戦記(スーパーヒロインクロニクル)』
『地獄の軍団』
『拡散性ミリオンアーサー』 文:グィネ派のL
本作で気に入っているのは、なんと言ってもコンボを追求するのが楽しいカードの収集&デッキメイク。特定のカードの組み合わせで発動する“HP+○%”や“ATK+○%”といったコンボのおかげで、ただ能力の高いカードを組み込んだデッキとコンボにこだわったデッキでは、ビックリするほど強さに差がでるのです。
ぶっちゃけ、仕事の合間の息抜きに遊んでいるだけだったりしますが、それでもHPとATKが合計で+500%ほどのデッキは作れているので、マジメにやっている人はもっととんでもない数字になっているカモ?
このコンボの要素はユーザーからの評価も高いと思いますが、個人的に同じように好評だと思われるのが倉庫の充実っぷり。現時点で最大400枚まで入る倉庫が計13もあり、この手のゲームでありがちな“カードを持ちきれない”という心配がないのです!
■Lのオススメ5本
『拡散性ミリオンアーサー』
『艦これ改』
『第3次スーパーロボット大戦Z 天獄篇』
『SDガンダム ジージェネレーション ジェネシス』
『魔界戦記ディスガイア4 Return』
『GRAVITY DAZE/重力的眩暈:上層への帰還において彼女の内宇宙に生じた摂動』 文:喜一
「ようこそ、空に落ちる快感へ。」
こんなTV-CMのフレーズに惹かれて衝動買いした『GRAVITY DAZE』。PS Vitaでも初期のタイトルということもあり、もともと注目していたのだが、いざプレイしてみると世界観にのめり込んでしまった。
愛らしい挙動を見せる重力使いのキトゥン、彼女の相棒である謎のネコ型生命体・ダスティ、素性不明の重力使いクロウなどなど、個性豊かなキャラクターたちが紡ぐストーリーは、先が気になる展開の連続。
重力を操作する独特なシステムでは、宙に浮いたり物を浮かせたりと、重力を使った思いつく限りの遊びが可能だった。自由に動き回れるというわけでなく、力の流れを制御して目的を達成するようなスタイルが特に印象的だ。
気になる物語とちょっとくせのあるアクション、そこに絡む田中公平さんの音楽が引力を持ち、筆者の心をグイグイ引っ張っていった『GRAVITY DAZE』。物語の細かい謎と大きな問題は、2017年1月19日発売の続編へとつながるのでこちらも楽しみだ。
■喜一のオススメ5本
『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』
『閃乱カグラ SHINOVI VERSUS -少女達の証明-』
『朧村正』
『GRAVITY DAZE/重力的眩暈:上層への帰還において彼女の内宇宙に生じた摂動』
『ファイナルファンタジーX HDリマスター』
『クリプト・オブ・ネクロダンサー』 文:イズミン
“ローグライク+リズム”という独特な組み合わせの本作ですが、実際にプレイしてみるとどちらものシステムがうまくかみ合っていて、何度もプレイしたくなる作品です。
ゲームの流れは、ダンジョンを探索していくローグライクゲームのものですが、本作は“BGMの1ビートが1ターン”となっており、素早い判断を求められます。その分、音楽にノリながらダンジョンを攻略していく楽しさは本作ならではと言えます。
またBGMは、フロアの時間制限の役割をあり、曲が終わると強制的に次のフロアに飛ばされます。1曲の長さは3分程度で、フロアの広さも時間以内に探索しきれる大きさなので、プレイ時間が長引くことがなく、手軽にも遊べます。
BGMにノリながらの操作という独特の操作性には慣れが必要ですが、BGMに合わせてキャラクターを動かすだけでも楽しく、一度倒した敵を相手に倒し方の練習を行えます。ローグライクゲーム初心者の人にもオススメの作品です。
■イズミンのオススメ5本
『ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3』
『クリプト・オブ・ネクロダンサー』
『電撃文庫 FIGHTING CLIMAX IGNITION』
『ミラクルガールズフェスティバル』
『ダライアスバースト クロニクルセイバーズ』
『ケイオスリングスIII プリクエル・トリロジー』 文:カワチ
シリーズすべての作品を1本に収録した『プリクエル・トリロジー』。どの作品も大好きですが、シリーズの原点であり、俗にいう“恋愛モノ”のストーリーにまったく興味がなかったボクが「愛って素晴らしい!」と考えを改めることになった初代『ケイオスリングス』は特に思い出深いです。
登場する4組の男女ペア、それぞれのドラマがよくできていて注目してもらいたいのですが、なかでもクライマックスの展開が別格に素晴らしいんです。神ってるんです。●●から来た●●●●は、まさに愛の究極の形だと思います!
1作目だけに“同じダンジョンを何度も周回する”や“ミニゲームのパズルが難しい”など、おしいところもあるのですが、少しづつ世界やキャラクターの謎が明らかになっていく作りがおもしろすぎて当時は徹夜を続けてプレイしてしまいました! これほどまでに記憶を消してもう一度プレイしたいゲームは他にないですよ!!
■カワチのオススメ5本
『ケイオスリングスIII プリクエル・トリロジー』
『ネットハイ』
『カリギュラ』
『極限脱出ADV 善人シボウデス』
『風雨来記3』
『シェルノサージュ ~失われた星へ捧ぐ詩~』 文:ゲゲン
自分が選ぶ作品は、2012年4月26日に出会ってから今でも続けており、まさに人生の一部となっている『シェルノサージュ』です。
本作は“サージュ・コンチェルト”シリーズの1タイトルで、公式に銘打たれた“7次元コミュニケーション”という言葉が示すとおり、7つの次元を越えた先の世界に存在する記憶喪失の少女・イオンと、PS Vitaを介して行うリアルタイムなコミュニケーションが主軸のゲームです。
プレイヤーの日常や感情など、“こちら”側の世界に存在する自分も含めてようやく完成する作品であり、その桁違いのスケールと、謎に包まれているけどちょっと(?)抜けていてかわいいイオンと送る日々は、気がつけばあなたの中で、とても大きな存在になっていることでしょう。
イオンの記憶を修復する中で見えてくる世界、生まれてくる新たな謎。一緒に記憶を修復することで深い絆が生まれ、さまざまな感情が芽生えること間違いなしです!
■ゲゲンのオススメ5本
『サムライ&ドラゴンズ』
『討鬼伝』
『ラグナロク オデッセイ エース』
『htoL#NiQ ‐ホタルノニッキ‐』
『フリーダムウォーズ』
『真かまいたちの夜 11人目の訪問者(サスペクト)』 文:まり蔵
名作ミステリーADV『かまいたちの夜』シリーズの4作目にあたる本作は、PS Vitaのローンチタイトルであり、私がPS Vitaを買うきっかけとなった作品です。“原点回帰”がテーマで、舞台も1作目と同じ閉ざされた雪山のペンション。ゲーム中の随所に『1』を思わせるネタが仕込まれており、バッドエンドへ向かうルートで皆殺しが始まった時は、思わずニヤニヤしたものです。
一方で、シリーズ初となるキャラクターボイスが搭載。他にも、モーションセンサー機能を利用した探索パートや、2人で1つのPS Vitaを持ってお互いの相性を占う“ふたりでかまいたち”モードなど、新しい機能もてんこ盛りでした。“懐かしさ”と“新しさ”が、いい案配で楽しめる作品だったと思います。
プレイしながら過去作の思い出がよみがえるのも、シリーズを重ねてきた本作ならではなのかなと。私としては、『かまいたち』シリーズの完全新作が、また新ハードのローンチとともに発売される日を待ちたいですね!
■まり蔵のオススメ5本
『真かまいたちの夜 11人目の訪問者(サスペクト)』
『極限脱出ADV 善人シボウデス』
『特殊報道部』
『サムライ&ドラゴンズ』
『チェインクロニクルV』
『真 流行り神2』 文:りえぽん
『流行り神』といえば日本一ソフトウェアが誇るホラーADVで、電撃オンラインスタッフの中にも大ファンが多い名作です。
登場キャラクターを一新して発売された『真 流行り神』は、正直言ってその出来は少し残念なものでした。前作は厳しい評価となってしまいますが、続編の『真 流行り神2』は原点回帰が見られるタイトルです。
前作であまり『流行り神』らしくないと感じてしまったストーリーも、都市伝説を絡めた“怖さ”が楽しめるものになり、科学・オカルトルートの分岐など『流行り神』シリーズならではの要素も復活。“ライアーズアート”や演出面の進化など新しい要素もうまくあわさって、個人的には「ようやく正当進化した『流行り神』が楽しめた!」という思いです。
不満点がまったくなくなったわけではありませんが、前作にガッカリして本作をプレイしていないのなら、それはもったいないですよ! 最後に驚愕の事実も明らかになりますので、気になる方はぜひプレイしてみてください。
■りえぽんのオススメ5本
『真 流行り神2』
『イースVIII ‐Lacrimosa of DANA‐』
『デモンゲイズ2』
『クリミナルガールズ2』
『アイドルマスター マストソングス 赤盤/青盤』
『ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-』 文:Ak
言わずと知れた電撃文庫の人気作品『ソードアート・オンライン』を題材にした、いわゆるキャラゲーである本作。ですが、その圧倒的なボリューム感と多彩なシステムは、キャラゲーの域にはとどまりません!
疑似的なMMOを再現したバトルシステムは、仲間との連携感が素晴らしく、武器やスキルの選択、戦闘時の位置取りなどで、戦略性が生まれています。MMOに慣れていないと一見複雑そうに見えますが、序盤はボタン連打でも気持ちよく戦えるバランスなので、ライトユーザーでも安心。
邪神やネームドモンスター(NM)といった強敵を倒すと入手できる装備品は性能がランダムなので、収集する楽しさもあります。同じ相手との戦いを、気づいたら数時間繰り返していたというのは、良質なRPGならではの体験だと思います。
この記事を書いているタイミングでも、無料+有料での大型アップデートでボリュームアップしていく予定の本作。まだまだ末永く遊べそうで楽しみです!
■Akのオススメ5本
『ソードアート・オンライン -ホロウ・リアリゼーション-』
『ソウル・サクリファイス デルタ』
『ダンガンロンパ1・2 Reload』
『ウォーキング・デッド』
『討鬼伝2』
『タイムトラベラーズ』 文:マスクド・イマイチ
私が選んだ『タイムトラベラーズ』は、PS Vita発売から約半年後の2012年7月12日にリリースされました。振り返ると「もうそんなになるんだなぁ」としみじみ。
ゲームの内容は、複数の主人公が織りなすストーリーが複雑に絡み合い、1つの物語として集約していくADVです。ADV好きの人なら「あ、アレ系」かといろんな作品を思い出すかと。PS Vita発売初期ということで、画面の美麗さなどにスポットが当たる作品が多い中で、シナリオのおもしろさが光る隠れた名作なのです。
特におもしろかったのは、コスプレをしてさまざまな社会活動をする“リアルライフヒーロー”のルサンチ☆マン編ですね。30歳でニートの彼が、ちょうど自分のリアル年齢と近いこともあり胸に突き刺さるものがありました。そんな彼が、SFサスペンスというジャンルのシナリオでどんな役割をはたすのか、ぜひプレイしてもらいたいです。彼が真のヒーローと成り得るのか……そこんとこに乞うご期待!
■マスクド・イマイチのオススメ5本
『タイムトラベラーズ』
『真かまいたちの夜 11人目の訪問者(サスペクト)』
『絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode』
『DEAD OR ALIVE Xtreme 3 Venus』
『朧村正』
『デモンゲイズ2』 文:たすん
王道のダンジョンRPGであり、バトルのテンポが前作よりも格段に遊びやすくなった『デモンゲイズ2』。レベルがサクサク上がっていくので、ストレスなく遊べるところがグッドです。
また、仲間になるデモンがカワイイ&カッコいいところも魅力的。筆者のお気に入りはカプリコーンちゃん。「~ですわ」というお嬢さまのような語尾や、ちょっとツンデレのところが好きで一番育てていました。
サブクエストなど、やり込み的な要素は少ない感じがしましたが、メインストーリーを進めていくだけでも、なかなかのボリューム。ダンジョンでは謎解きもあり、いい感じに悩まされるので楽しくプレイできます。
他にも本編クリア後に遊べるエクストラコンテンツ“柳生斬魔録 -コール・オブ・ザ・グリモダール-”では、前作『デモンゲイズ』の舞台だった竜姫亭やグリモダール城が登場したり、戦闘BGMが前作のアレンジとなっていたりと、前作ユーザーなら懐かしい気持ちになるので、強くオススメします!
■たすんのオススメ5本
『デモンゲイズ2』
『イース セルセタの樹海』
『ソウル・サクリファイス』
『ドラゴンズクラウン』
『英雄伝説 閃の軌跡II』
『テラリア』 文:ユート
初めて遊んだサンドボックスゲームだったからか、単調ながらもその独特の魅力にどっぷり。目的もなくなんとなしに地面や鉱石を掘り続けているうちに、気づいたら数時間経過していた……なんてこともざらでした。
集めた素材で自分だけの拠点を作っていくのも楽しかったんですけど、よりはまったのはアイテムを収集して自身の装備を強化していけるところ。世界には多くの強敵やお宝が眠っていて、それを倒す、もしくは手に入れるために世界を開拓していく、という作業にすごく熱中した記憶があります。100時間以上プレイしましたけど、それでもまだ倒せていない敵、手に入れられていないお宝があるほどにボリューム満点です。
2Dのグラフィックとピコピコ感が強いクラシックなBGMも味があり、見たり、聞いたりしているだけでもなんだか気分がウキウキしちゃう。その後、『マインクラフト』や『DQビルダーズ』もプレイしましたが、自分の中での一番は『テラリア』ですね!
■ユートのオススメ5本
『テラリア』
『ダンガンロンパ1・2 Reload』
『ラグナロク オデッセイ エース』
『ゴッドイーター2』
『魔界戦記ディスガイア4 Return』
『東亰ザナドゥ』 文:Zenon
「その日、“日常”に穴が空いた――」
本作では平凡な日常生活を送っていた少年・コウがある日、世界の裏側で起きていた事実を知ってしまい、自分たちの居場所を守るために特別な力を得て戦うという、“王道”なストーリーが展開します。このスッと頭に入ってどっぷり感情移入できる“王道”なところが好きなポイントです!
ゲームシステムが快適なこともオススメする理由の1つ。戦闘はアクションとなっていて、簡単操作で多彩な攻撃を繰り出せます。敵の種類に合わせた攻撃をすると大ダメージが入るので、爽快だけど単調になりすぎないのがイイですね。イージーだと足場が増えるといった救済策が用意されており、アクションが苦手な人でもギミックにも詰まることなく進められるのがすごい親切!
自分がトロフィーをコンプリートするくらいにやり込んだ、数少ないソフトの1つです。続編も作られそうな展開だったので、今のうちにプレイしておいて損はないですよ~!
■Zenonのオススメ5本
『ソードアート・オンライン -ホロウ・フラグメント-』
『英雄伝説 閃の軌跡II』
『東亰ザナドゥ』
『ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ』
『実況パワフルプロ野球2016』
『Dokuro』 文:たけのこ
チョークタッチで描かれた絵本のようなビジュアルを初めて目にした時、「これは絶対におもしろい」とすぐに予約をした本作。囚われた姫をかわいそうに思った主人公“ドクロ”が、恐ろしい魔王を裏切り、ギミックと罠が満載の魔王城から姫を逃がす手助けをする……というストーリーとなっています。
姫にドクロの姿は見えませんが、小さな彼が一生懸命手助けする姿には涙がホロリ。魔法の薬でイケメンに変身できるようになると、彼のカッコよさに姫が恋に落ちる一幕も……。
ドクロと姫の禁断の恋がどうなるのかが気になり、休む間もなくプレイしてしまいました。何時間も進めないステージもあり頭を抱えることもありましたが、それも今ではいい思い出。情報を遮断して自力でクリアしたので、達成感がすごかった!
低価格設定ながら、ステージは100以上あるうえに、ビジュアルやBGM、さらにストーリーも大満足なこの『Dokuro』は、PS Vita入門としてもオススメのゲームです。
■たけのこのオススメ5本
『Dokuro』
『チャイルド オブ ライト』
『王と魔王と7人の姫君たち ~新・王様物語~』
『タイムトラベラーズ』
『ドラゴンズクラウン』
『ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ』 文:滑川けいと
本作は『ドラゴンクエストI』の世界で、竜王の手によって荒廃してしまった“アレフガルド”の地を再興していくことを目的とした作品。ブロックやアイテムを自由に配置して街作りを楽しめる、サンドボックスゲームです。
サンドボックスゲームも『ドラクエ』シリーズも好きな私は、同梱版を求めて文字通り都内を走り回り、なんとか手に入れました!
シリーズで有名な街を自分で作れるのは感慨深いですが、個性濃すぎる街の人々が絡むストーリーもお気に入り。操作に慣れていろいろなものを作れるようになると「よーし、いっちょ世界を救うか!」という気になります。……が、精霊ルビスや姫から「あなたは勇者ではありません」と釘を刺されます。せつない。
本当の勇者はどうしているのか、主人公は何者なのか……。ぜひ自分の目で確認してください! プレイ後は、I~IIIのロトシリーズをプレイし直すのもオススメ。いろいろと「あ、これは!」と思えるネタがありますよ。
■滑川けいとのオススメ5本
『ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ』
『ファンタシースターオンライン2』
『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』
『不思議のダンジョン 風来のシレン5 plus フォーチュンタワーと運命のダイス』
『夜廻(よまわり)』
『ドラゴンズクラウン』 文:Ophion
剣と魔法の世界を舞台にしたTRPGを、ベルトスクロールアクションにしたらどうなるか。その1つの完成形が本作だと感じています。
2Dビジュアルの定評のあるヴァニラウェアだからこそ描けるワクワクさせる風景、生き生きと(一部ムチムチ)としたキャラクターやモンスター。そこに「君たちは○○へ向かった」など、独特のナレーションで次の目的を示されるさまは、ヴァニラウェアファンのみならず多くのプレイヤーをトリコにしたことでしょう。
アクション面もTRPGらしさがバッチリ。近距離戦が得意なファイター、距離をとれれば魔法で敵を一網打尽にできるウィザードなど、どのキャラクターも何でもできるわけではない設計になっています。だからこそ、お互いの長所を生かしたマルチプレイが熱いんです。
自分らしさを出せる育成要素に、武器生成時、ランダムで性能が変わるなど、やり込み要素もバッチリ。PS Vitaを持っていながら本作に触れないのはもったいないですよ。
■Ophionのオススメ5本
『ガンダムブレイカー2』
『ゴッドイーター2 レイジバースト』
『ドラゴンズクラウン』
『ラグナロク オデッセイ エース』
『エクスブレイズ コード:エンブリオ』
『ネットハイ』 文:まさん
ネットで相手を炎上させて勝つ。最初に聞いた時は悪趣味なゲームだと思いました。ですが、実際に遊んでみたら、まったく逆の優しさに満ちたゲームで感動&ビックリ! そんなゲームが、この『ネットハイ』です。
題材こそネット炎上ですが、中身はじつに熱いヒーロー物。ネットで他人を追い詰める世間の風潮。自分らしく生きることができない閉鎖的な現代。そんな世の中に怒りをぶつけつつも、炎上した相手を否定せずに受け入れる主人公“俺氏”がカッコよくて、1話ごとにさわやかな読後感があるんですよ。
これでもかというほど、おバカなネタやネット時事ネタなどが詰め込まれていますが、そのバランスも絶妙。遊んでいて、イヤな感じはまったくしませんでした。PS Vita史上でも5本の指に入るアドベンチャーだと太鼓判を押してもいいでしょう。ゲームの性質上ネタバレはいっさいしませんが、騙されたと思って遊んでみてください!
■まさんのオススメ5本
『ネットハイ』
『ケイオスリングスIII プリクエル・トリロジー』
『雷子-紺碧の章-』
『カリギュラ』
『魔壊神トリリオン』
『初音ミク -Project DIVA- X』 文:ライターM
万人にオススメのリズムゲームを挙げるとしたらコレしかないと断言できる、人気シリーズの最新作。今回は、失われた歌声を集めて5つのエリアをめぐるというクエスト仕立てで楽しませてくれます。モジュールやアクセサリがエリアの属性と紐づけられることで、スコアアップやサポート効果など、より意味のある要素になった点も好感触です。
個人的に“最大の魅力”と感じているのが、SEGA開発陣の愛情がたっぷり込められたPVで、リズムゲームで鑑賞モードを選びたくなるのは『Project DIVA』シリーズだけ。今回も延々と眺めているだけで楽しめてしまうので、いい具合に時間泥棒です。
多くのユーザーから高い評価を受けたのは、本作ならではのライブ感。セットリストを決めて連続演奏したり、楽曲の途中でミクさんたちが変身したりといったアツイ展開は見逃せません。
■ライターMのおすすめ5本
『艦これ改』
『ソードアート・オンライン -ホロウ・フラグメント-』
『初音ミク -Project DIVA- X』
『ミラクルガールズフェスティバル』
『夜廻(よまわり)』
『フリーダムウォーズ』 文:Taka
本作でおもしろい部分の1つとして、荊(イバラ)使ったアクション。この荊の存在によって、3次元の移動が可能になり戦術の幅が増えます。これを使ってフィールドを高速に動き回るのが楽しいです。
また、作中に登場する敵は歯ごたえがあるので、ミッションに当たるボランティアをクリアした時の達成感を味わえます。知恵を絞って戦うストラテジー要素のおかげで、強い装備を揃えて戦うのでなく、状況に応じて戦術を考えるのでつねに新鮮な気持ちで遊ぶことができました。
あと、忘れていけないのは主人公を監視するアンドロイド“アクセサリ”。自由に外見をカスタマイズができ、一緒に戦う存在として非常に頼もしい存在です。
音声合成エンジンによってプレイヤーの名前を呼んでくれます。しかも、自分の好きなセリフを言う設定もできるのもポイント。主人公への警戒度が下がって態度が変化した時は、悶絶するほど感動しました。
■Takaのオススメ5本
『ドラゴンズクラウン』
『魔都紅色幽撃隊』
『艦これ改』
『ファンタシースター ノヴァ』
『フリーダムウォーズ』
『みんなのGOLF 6』 文:あべくん
PS Vitaの発売日である2011年12月17日に、本体と同時に購入したのが本作でした。リアルでゴルフをしたことはないし、そもそもゴルフゲーム自体初めてだったのですが、買ってから2年ぐらいずっと、毎日毎日チャレンジモードをプレイしていましたね。
ゲーム自体は気楽に始められるし、1回のプレイ時間も短めなのですが、適当に遊ぶとミスショットを連発してしまうので、つねに真剣勝負の気持ちで取り組んでいました。とはいえブロンズランクあたりからどんどん難しくなってきて、途中で投げ出すことも。王冠も大半取れてないですし、「すごく難しいゲームだ~」と思いながら遊んでいた記憶があります。
それでも、ショットの感覚が気持ちよくて何度でも遊びたくなっちゃうんですよね。これを書いている今も遊びたくなってきているくらい。あとはナイスショットを打ったりバーディーを取ったりした時のカレンがカワイイんです。キャラも魅力的なので、ぜひ遊んでみてください。
■あべくんのオススメ5本
『みんなのGOLF 6』
『真かまいたちの夜 11人目の訪問者(サスペクト)』
『LIMBO』
『塊魂 ノ・ビ~タ』
『ダンガンロンパ1・2 Reload』
『ラグナロク オデッセイ』 文:カズ
大人気オンラインRPG『ラグナロクオンライン(RO)』との関連性に注目されがちですが、アクションゲーム好きにこそおすすめしたい作品です。
通常バトルは敵を空中に打ち上げてエリアルコンボを叩き込んだり、画面奥にぶっ飛ばしたりとバツグンの爽快感。攻撃力とスピードが大幅にアップする奥義“ダーインスレイヴ”を使った時はマジでヤバイです。
個人的にお気に入りなのが空中戦。キャラカスタマイズと自身のテクニックによっては着地をしない状態を維持して戦うことも可能です。腕を磨けば異次元の動きができる……まさにアクションゲームの醍醐味ではないでしょうか。
ややコアユーザー寄りの意見になってしまいましたが、恐らくこれは少数派。壮大な世界観とかわいいキャラ&モンスター、そして簡単操作で誰でも楽しめるというのが本質だと思います。マルチでわいわい遊べるので、ぜひ友だちを誘って一緒に遊んでみてください。
■カズのオススメ5本
『ラグナロク オデッセイ』
『拡散性ミリオンアーサー』
『ダンガンロンパ1・2 Reload』
『みんなのGOLF 6』
『ソードアート・オンライン -ロスト・ソング-』
【周年連載 バックナンバー】
→第50回:15周年を迎えた『零』1作目を掘り下げつつシリーズの魅力を振り返る
→第49回:『逆転裁判』と『ダンガンロンパ』プロデューサー対談。開発秘話や人の育て方を赤裸々に公開
→第48回:『バイオハザード』振り向きゾンビやタイラントに驚かされて20年。最新作『7』までを振り返る
→第47回:『ルーンファクトリー』シリーズ10周年を記念して全タイトルの思い出を紹介
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