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2017-02-28 20:30

津田健次郎の文化ゼミナール番外編連載4回目。「能楽」を学んだゼミの裏側を公開!

文:ガルスタオンライン、小木

 みなさんこんにちは! 津田教授の新米助手・小木です。現在ガルスタにて連載中の声優・津田健次郎さんが教授となり、毎号気になるカルチャーを研究する講義(ゼミ)コラム。

 連載4回目となるオンライン版『津田健次郎の文化ゼミナール番外編~教授のポラロイド日記~』ではガルスタ3月号(2月10日発売)でお届けした、“能楽”をテーマにそのウラ側お届けします。

『津田健次郎の文化ゼミナール番外編連載4回目』

 今回教授がお話をうかがったのは、能楽五流派のひとつである、宝生流シテ方能楽師・第20代目宗家の宝生和英さん。

 まずは千数百年以上もの、歴史をもつ日本最古の伝統芸能“能楽”の歴史についてうかがいました。能楽は日本人というのが農耕民族であったことから、田植えの作業効率を上げるための音頭を取るものが起源となっているのだとか。

『津田健次郎の文化ゼミナール番外編連載4回目』
▲元々能楽に興味があったという教授は、興味津々!

“能楽”の起源についてお話をうかがい、鑑賞する際の楽しみかたなど、理解を深めることができた教授。(こちらの詳しい内容はガルスタ3月号をチェックしてみてくださいね!)

 つぎに若い方や、能楽をあまり知らなくてハードル高いと感じる方でも、能楽を楽しめる方法をうかがいました。宝生さんが、これは絶対にみなさんにお伝えしたいというのが、“簡単に能楽は見られる”ということ。物語を理解するためにくるのではなくて、自分と向き合う瞬間にすることが一番大事だそう。

 “プラネタリウムで例えると観ているあいだふと、自分や仕事のことを考えたりすることがある。このように能楽を観ていると、頭がクリアになるので、もしかしたら自分や仕事と向き合いたいとき、何かを変えたいとき”などがおすすめとのこと。さらに美術館に来るようなイメージが一番近いと語られ、教授も「すごくフィットしますね」と納得の表情。

 すぐに物事を理解しようとするのではなく、まず自分で感じて想像したりすることの大切さを伝統文化から学んだ研究となりました。

『津田健次郎の文化ゼミナール番外編連載4回目』
▲宝生能楽堂の歴史を、たどることができる写真の展示も。

 話をうかがったあと、舞台に上がらせていただくことに。和の伝統美を盛り込んだ檜造りの舞台はとても厳かな雰囲気で、背筋がピンとなる空気感が漂います。

『津田健次郎の文化ゼミナール番外編連載4回目』
▲異なる長さの松が立ち並び、野外を再現するための遠近法が使われていました。

 最後に、練習用ではありますが、貴重な能面を見せていただきました。面をつけるとまったく前が見えないそうで、足裏の感覚で木目を感じながら演じられるそうです。

『津田健次郎の文化ゼミナール番外編連載4回目』
▲面をつける前に一礼をします。

 じつは掲載しきれないくらい、この機会でしかうかがうことのできないお話が数多くあり、大変貴重な経験となりました。

 今回の研究のためご協力いただいた、宝生さんら人気狂言師が共演する『第二十五回奉納靖国神社夜桜能』は4月3~5日と連日公演。野外で行われる幻想的な能楽をこの機会にぜひ体験してみては?

 また本コラムでは、津田教授に研究してほしい“テーマ”と“教授への質問”をみなさまから募集しています。気になるものや、研究してほしいテーマをハッシュタグ“#津田教授”をつけてつぶやいてください!!

『津田健次郎の文化ゼミナール番外編 ~教授のポラロイド日記~』過去の記事はこちら

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