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2017-04-04 20:23

【男性目線の『アイナナ』プレイレポ第十回】モンジェネおじさんと男性マネージャーだらけの座談会・前編

文:ガルスタオンライン、原 常樹

 みなさま、こんにちは。自称“モンジェネおじさん”ことフリーライターの原 常樹です。アイドルたちの活動にスポットライトを当てた本格リズムゲーム『アイドリッシュセブン』(通称:アイナナ)のおもしろさを、男性目線で紹介すべく再始動した本コンテンツ。今回もガンガン魅力に迫っていこうと思います。

男性目線の『アイナナ』プレイレポ第十回

 さぁ、アイナナもついに第3部の情報が出始めましたね! ネガティブな空気を漂わせる新グループ“ZOOL”の登場に、この重いキービジュアル……。はたして、今回はどんなジェットコースターストーリーが待っているのやら……。今からいちマネージャーとしてワクワクが止まりません。

 ――ということで、男性目線からアイナナの魅力に迫る本連載、この機会に男性マネージャーを集めて第3部の内容を“勝手に予想しちゃおう”というスペシャル座談会を企画しちゃいました。

 題して、“ドキッ! 男性マネージャーだらけの座談会(ポロリはありません)”

男性目線の『アイナナ』プレイレポ第十回

 じつは男性マネージャーを集めたらより“一般的な男性目線”が出てきておもしろいんじゃないかなと、この企画ができるタイミングを伺ってたので(こっそり周りに声をかけたり)、実現できて嬉しいです!

 といいつつ、盛り上がりすぎたため前後編にわけなければいけない量になってしまったため、今回の前編は第3部の予想に行く前の“アイナナを始めたきっかけ”や“どのシーンでどのアイドルに落ちたか”など自由に語り合っております。

 今回わざわざ集まってもらったのはこちらの精鋭マネージャーたち!

男性目線の『アイナナ』プレイレポ第十回

【参加者1】原常樹(モンジェネおじさん)

 フリーライター。本連載のようにゲームの記事を書くこともありますが、一番多くこなしているお仕事は“声優さんへのインタビュー”なので座談会はわりと得意。今回もいつものノリで進行役を担当します。

男性目線の『アイナナ』プレイレポ第十回

【参加者2】塩谷太白さん

 映像作家。顔出しの役者として活躍していたというキャリアを持ち、ダンスの振りつけなどもお手のもの。音楽面の知識も豊富な頼れるマネージャー。モンジェネおじさんとはもともとプライベートでよく飲みに行くため、今回はその縁で招集されました。

男性目線の『アイナナ』プレイレポ第十回

【参加者3】MEN店長

 アニメ・ゲーム業界関係者の間でも評判の高い、秋葉原/岩本町にある『カレースタンド PLUCK』の店長。モンジェネおじさんの行きつけのカレー屋さんでもあります(個人的なイチ押しはポーククルマカレー)。アニメやコミック、ゲームとのコラボメニューを提供することもあり、過去には『アルカナ・ファミリア2』や『月英学園』などのコラボでも注目を集めました。店長自身も気さくな人柄です。

★カレースタンド PLUCK★

・営業時間:
 ランチ11:00~14:30
 ディナー17:30~21:00
 土はランチのみ営業。日曜、祝日は休業
・住所:東京都千代田区神田須田町2-2-13ベルメゾン神田B1F
・TEL:03-3258-2070
・Twitter:https://twitter.com/pluckcurry

男性目線の『アイナナ』プレイレポ第十回

【参加者4】凡さん

 ゲームを最大限に楽しむ集団 【ゴジライン】に所属するライター。モンジェネおじさんが構成作家として入っている生放送の現場でこの話題になり、参加していただくことになりました。じつは『アイドリッシュセブン』をサービス開始当初から遊んでいたという古参マネージャー。リズムゲーマーとしての腕も折り紙付きです!

 ……という、なんとも濃いメンバーで好き勝手にアイナナを語る“破天荒な座談会”をお届けします。

 あまりにみんなが熱くなり過ぎた座談会ということで、かなりのボリュームの座談会となりますが、よろしければ最後までお付き合いください!

入り口はそれぞれバラバラ。だけど、その間口の広さがいい

――本日はお集まりいただき、ありがとうございます! まずはみなさんが『アイナナ』を遊び始めたきっかけを教えてください。

塩谷太白(以下:太白):僕はモンジェネおじさんが沖縄の浜辺でたそがれている連載を読んだのがきっかけですね(笑)。もともとリズムゲームも好きだったし、なんだかよくわからないけど、原さんがここまで言うならばおもしろそうだなと思って触ってみたらメチャクチャハマってしまった。

――そう言ってもらえるとあのときの浜辺での悲しみが報われた気がします(笑)。

太白:いやー、ストーリーもメチャクチャ刺さったんですよ。僕は今は映像作家をやらせてもらっていますが、もともとは芸能界にいたこともあるので余計に来るものがあるというか。作中で描かれているのはフィクションの芸能界ではありますが、非常にリアリティがあるんですよね……。ランクを上げるのに時間がかかってしまっていたので、ストーリーを追っていくのはかなりマイペースではありましたが、どうにかこうにか第2部までしっかり読み終えて、今は「早く第3部を!」って言っている状況です(笑)。

MEN店長(以下:MEN):俺はキャラクターデザインの種村有菜先生とご縁があったのでゲームの存在はかなり前から存じていたんですけど、ある日、友だちが実際にプレイしているのを目にする機会があって……。「これ、おもしろい?」って聞いたら「メチャクチャおもしろい!」と返ってきたので「じゃあ、インストールしてみよう」となったんです。ただ、いざ始めてみたら一番苦手なリズムゲーム(笑)。電車の中でリズムゲームを遊ぶ人たちの指捌きを見ていたので凄いなぁとは思っていたんですが、縁が遠い世界だと諦めるのではなく「じゃあ、せっかくだから極めてみよう」と。

――読者の方に説明すると、こちらのMEN店長は数々の大会で結果を残している格闘ゲーマーとしても有名なカレー屋の店長さんなんです。その血が騒いだんでしょうか。

MEN:まぁ、でも、最初はひどかった(笑)。『ヴァンパイアセイヴァー2』のリリスのグルーミーパペットショウや『ペルソナ4 ジ・アルティマックス』のりせちーを使ったときも(リズムゲームのセンスが要求されるキャラクターなので)自分の才能のなさには気づいていたけど、『アイナナ』もノーマルをついていくのがやっとぐらいで……。ただ、ストーリーを読むのがとにかく楽しくて! 正直、最初は乙女ゲーム的な作品なのかなと思っていたんですが、実際に読んでみたら週刊少年ジャンプのような熱血漫画じゃないかと気づいたわけです。

太白:そうそう、スポ根なんですよね。

MEN:熱すぎるし、先が読みたい……。「じゃあ、曲をがんばるしかないな。うぉー! 俺は先を読むんだ!」って(笑)。そうやって遊んでいるとさすがにリズムゲームの腕も上達するし、ステラストーンを投入しながらひたすら夜通しやってましたね。残念ながらまだ第1部を読み終えたぐらいなので、第2部はまだ最後まで行っていないんですが……。

:ということは今日は、第2部のネタバレはNGかな?

MEN:いや、そこは気にしないから大丈夫。

太白:でも、早く最後まで読んでほしいですよね。あんな展開やこんな展開が本当にたまらないので。

MEN:う~ん……。第2部までいくと八乙女楽と“あのそば屋”が出会ったりするのかな? あそこは永遠の謎なので(笑)。

:そこは我々の口からはなんとも(笑)。ちょくちょく第1部で張られていた伏線も回収されていますけど、まだまだ第2部が終わった段階でも謎は残っている感じなので、そこは楽しみにしていていいと思いますよ。

――凡さんはもうガッツリやりこんでいる感じですね。

:そりゃもう。さっきMEN店長からも名前が挙がっていましたが、僕は種村有菜先生の大ファンで『神風怪盗ジャンヌ』を『りぼん』連載時から愛読させてもらっていました。ジャンヌはしっかりと初版本も揃えています。

一同:すげぇぇぇっ!!

:いやー、妹がいたんでその影響ですね。僕は『コミックボンボン』を買ってきて、妹は『りぼん』を買ってきてシェアするみたいな感じで。

MEN:なるほど、それで凡(ぼん)っていう名前にしたの!?

:いや、そういうわけじゃなくて、格闘ゲームの大会でボコボコにされまくって自虐気味に“凡”って名乗るようになったのがキッカケなんですけど(笑)。まぁ、そんなわけで種村先生がキャラクターデザインを担当するゲームが出るということで「おーっ!?」となったわけです。もともとアプリゲームの記事を書くお仕事もしていたので、触ってみたらとにかくおもしろい。しかも、稼働初期はイベントとの兼ね合いでLIFEを使っても使っても回復する感じだったので、一気にRankを上げちゃいました。

――みんなが通る道のような気がしますね。僕が“エンドレスでモンジェネを遊べた”のも、通常のプレイでのランク上げとイベントライブをプレイするためのアイテムの収集が両立できたからですし(笑)。

:稼働当初はもっとそれが顕著だったので、走りまくって全国700位ぐらいまで行ったのかな?(笑)。

MEN:見つけたら突っ走るのがゲーマーの恐ろしいところ(笑)。

太白:怖いけどすごい!(笑)

:最近のイベントは楽曲間の差もだいぶ緩和されていますが、当時は通常ノーツの数が多い曲を遊ぶとイベントアイテムの収集が効率的にできたんですよね。

――やっぱり「ピタゴラスファイター」ですかね?

:そう、エンドレスピタゴラス(笑)。きなこチャレンジも最初に埋めたのはピタゴラスでした。初期から遊んでいるマネージャーはそういう人が多いんじゃないですかね。

――ピタゴラスはそんなに譜面が難しくないというのも追い風になったのかも。

太白:リズムを取っていくのは結構大変なんですけどね(笑)。

:そのあと、しばらくまったりプレイしていたので、Rankは3ケタになってちょっとですけど(笑)。

MEN:かなり高い!

――大体、僕と同じぐらいですね。

:まぁ、でも世の中にはRank200越えの敏腕マネージャーさんもゴロゴロいらっしゃいますからね。とある女性アニソンアーティストが『アイナナ』が好きというのを公言したことがあるんですが、その方のファンたちが一気に始めて、一気にRank3ケタまで突入したとか……。

MEN:ゲームを始めるキッカケは人それぞれですよね。入り口がものすごく広いところがスマホアプリのよいところだと思います。

太白:そうですね。僕みたいにモンジェネおじさんに布教された人もいるわけですし(笑)。

――ただ、ゲームそのものに魅力があるからこそ続くっていうのはいいですよね。

MEN:魅力が無かったら続きませんよ。

:本当にそう思います。それだけハマっていたので、当然『アイナナ』のグッズもしっかりと追いかけてきました。

――この前も銀座の三越にコラボ限定デザイン商品を買いに行っていましたよね(笑)。

:そりゃもちろん! 古くは新宿駅構内で『アイドリッシュセブン』のデビュー記念限定缶バッジが配布されたときも必死に取りに行ったぐらいで。お宝くじでゲットできるオリジナルパーカーや種村先生の絵の缶バッジが欲しくて欲しくてたまらなかったんですけど、出たのはゲーム絵の大和くん缶バッジでした。

男性目線の『アイナナ』プレイレポ第十回
男性目線の『アイナナ』プレイレポ第十回
▲ちなみにこちらがそのときに凡さんが撮ったお写真。種村さん直筆のきなことサインを撮影しているあたり、ガチ勢なのがしっかり伝わってきます。

MEN:大和くんの缶バッジいいじゃないですか!

太白:うん、大和くんなのはいいなぁ! わかる!

:ただ、僕が一番好きなのは楽なんですよね(笑)。

男性目線の『アイナナ』プレイレポ第十回

MEZZO″はあのふたりだからこそ完成されている気がする

――チラホラとアイドルの名前も出始めたので、ここからは改めてアイナナのアイドルたちの魅力に迫っていきたいと思います。

:ゲームが始まった当初に「7人の中から推しのアイドルを選ぼう」という選択を突きつけられますが、前情報がないので「う~ん……」ってなっちゃったんですよね。結局、陸を選んだんですけど、ストーリーを進めていて一織にしておけばよかったかなとは思いました。

――一織くんですか?

:男が言うのもアレですけど、かわいくないですか?(笑) 普段はがんばっていてカッコいいのに、マネージャーに対して「かわいい人だな……」って照れながら言う姿がやたらとかわいく見えて(笑)。陸くんもいいんだけど、あれはたまらない。

太白:わかる! 絶対目をそらしながら言ってますよね!(笑)

:しかも、ミュージックフェスで失敗を経て、それを乗り越えていく姿はかっこよかった。

MEN:一織は最初の頃は“自信家のパーフェクトヒューマンだけど、マジレスで周りのテンションを下げる”っていう印象だからあまり好感を持てなかったんだけど、ミュージックフェスで人間くさい部分が見えて、一気に見方が変わりましたね。落とされてわかる、アイドルたちの魅力があるというか。

――アイナナは“上げて落とす”のが基本ですし(笑)。

MEN:そのまま落とすんじゃなくて、あえて一段ステップを上げてから落とすところが『アイナナ』らしさかなって(笑)。

太白:最初にいいところを見せてから急角度で落とすのは上手い! 僕は最初に一織を選んだんですが、見た目から「この子は絶対に弱いところを持っているな」と感じていたので大正解でした(笑)。『アイナナ』は自分が女子のマネージャーになるゲームだというのはこの連載でも知っていたので、「じゃあ、自分がマネージャーとして支えたくなるのは誰だろう」と考えたときに浮かんだら一織しかなかった。

MEN:完全に見抜いていた!

――太白さんは、女性のマネージャー目線に立ってゲームをプレイしていたわけですね。

太白:そうそう、あの世界にいる感じ! ただ、マネージャーのスチルが出てきた瞬間にあのかわいさはビックリ(笑)。第2部でとあるキャラクターに啖呵を切るシーンは「よく言った!」と鳥肌も立ちましたし。歳もまだまだ若いのに“アイドルを信じる”という一点で突っ込んでいったあの姿は……そう、尊かった……。

――たしかに尊い。マネージャーもアイドルと一緒に落ちて這い上がってを繰り返している分だけ成長が顕著に出ていますよね。

太白:アイドルの人数分だけ落ちてるから無理もない気がする(笑)。

:マネージャーもそうだけど、落ちたところからどう立ち直るときにこそアイドルたちは輝く気がします。たとえば、ナギは正直第1部のときよりも、第2部の方がエピソード的にも否が応でも株が急上昇しました! 同様に三月も第2部で一気に自分のなかでの評価が上がりましたね。

――ファンに辛辣なことを言われても、その中で己のスタイルを見つけていく三月くん。あの展開は心に響きました……。

MEN:第2部にはそんなエピソードがあるんだ……。三月は第1部の段階からラジオでのトーク回しが上手いみたいな伏線はあったと思うし、アイドリッシュセブンのメンバーはボケばかりだから当初からそこをうまくできるのはすごい気がしたけどなぁ。一織もがんばってツッコミをしようとするけど、彼はたまにマジメ過ぎてボケ殺しになってしまうんで(笑)。

太白:そうなんだけど、一部の世論はそうは考えていなかったみたいで。三月はボロボロに言われちゃうんですよ。

:あそこはメチャクチャ泣かされたし、だけど最後にはしっかりと救われる。あの展開はたまりません。

太白:泣きそうになりますよね……。

――というか、僕も泣きました。

太白:第2部で環の評価もグンと上がりますよ。

MEN:そうなんだ……。正直、第1部の段階では“キッズ(子ども)”だなという感じだったんだけど。

:それが「お前、よくここまで成長したな」っていう考えに変わると思う(笑)。

太白:妹を探すことだけしか見えていなくて、トラブルを起こすたびに「やめる」って言っていた人間がMEZZO″のなかに居場所を見つけて、壮五のために自分を変えていこうとがんばるわけですからね……。理解してもらえなくて衝突したりもするけど、彼の口から出る言葉からは成長しか感じられない。

:個人的には、環を演じているKENNさんはアニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』の遊城十代役として「ガッチャ!」って言っていたイメージが強かったんだけど、まったく環とは違っていて声優という職業の恐ろしさを感じました。

太白:歌唱力もとんでもないと思いますよ。歌い方がセクシーなのは基本として、感情を出したいであろうところでは思いっきりストレートに気持ちをぶつけてくるから、「あっ、ここを歌っているのは環だ!」ってすぐにわかる。それはお芝居も同様で、悲しむときも怒るときも喜ぶときも環はすべて本気だというのが伝わってくるからリアルに感じちゃうんです。KENNさんはすごい。

――ところが第2部に入ると、そんな感情を抑制しているシーンが少しずつ出てくるんですよね。壮五くんが止まれなくなったときにブレーキをかけたり。壮五くんも環くんとは違った意味で子供だと思うんです。自立した考え方を持っていてちゃんとしているように見えるけど、暴走しがちで。

:まだまだ周りに上手く自分の感情を吐き出すことができない。

太白:だから暴走した挙句に王様プリンの仮面をかぶったりもしちゃうんでしょうけど(笑)。そんな未熟なところも彼らの魅力だと思うし、そんなふたりのやりとりが作中のアイドルのなかでもとくに楽しみかもしれない(笑)。

――そんなやりとりもありつつ、壮五くんも環くんと同じ歩調で少しずつ成長していっている。そういう意味では、MEZZO″というユニットは現在進行形のあのふたりだからこそ成り立っている気がするんです。

一同:たしかに!

太白:そう考えると、あのMEZZO″というユニット名もよくできていますよね。グループ名の正確な由来は知りませんが、MEZZOはイタリア語で「半分」を意味する言葉で、“″”という記号も後ろだけにしか付いていない。ひとりひとりだったら未完成でもふたり揃うことで形になるっていうの暗喩している気がします。そして、MEZZO″は楽曲も素晴らしすぎますよ……。

:アニメーションでふたりが動いているところを見ると余計に来るものがあるというか。

太白:でも、こうやって見てみるとシナリオはもちろん、キャラクターが決して記号になっていないのがアイナナの良さですよね。環の“ぶっきらぼう”だったり、ナギの“カタコト”だったりがバックボーンとして随所に活きているから感情移入が自然とできちゃう。しかも、感情移入したアイドルが一緒に落とされるんだから、そりゃもう余計に。

MEN:第1部の最初も「7人から3人を選びなさい」って社長に言われるシーンもあったけど、各アイドルのスタンスもバラバラだからおもしろいよね。環がメチャクチャ必死になってたのは妹を探してたからだったんだなって。あと、大和さんにオチかけました(笑)。

――個人的に、これまで会ってきた男性マネージャーは大和さん好きの方が多い印象があるんですけど、もし現実に存在したら一緒にお酒を飲みたくなる感じがあるからですかね。

太白:頼れるオーラがすごいんですよ。ポジショニングも含めて。

MEN:引っ張っていくタイプのリーダーではないんだけど、陰から支えている感じがいいよね。TRIGGERのライブに引っ張られた7人がテンションに任せて問題を起こしたときも、さりげなくスーツを着て外に立ってマネージャーと一緒に謝りにいこうとする。あの瞬間、完全にオチました。完全に(笑)。

:あれはもう、男性目線とか女性目線とか関係なく、人間としてカッコいい。

太白:「俺、頼れるでしょ?」なんて言わないけど、自然とそこにいてくれることが大きい。言ってしまえば、マジで理想の上司。略してマジ上司(笑)。

一同:マジ上司!?(笑)

――年齢自体は三十代の我々よりもはるかに若いんですけどね(笑)。

太白:まだ現時点では大和さんが最底辺まで落ちるエピソードは来ていないから、そこがこの先、来たときが楽しみです。どうに人間性を見せてくれるのかなって。

:第2部でもちょっぴり闇を覗かせるところはありましたけど……。

太白:「おっ、ここで大和さんのストーリーが?」と思ったら違いましたからね。自分を抑える術をしっかりと持っているというのが見えたのもよかったです。

男性目線の『アイナナ』プレイレポ第十回

ライブを演奏中に鏡を見たら“絶対にドヤ顔”になっているはず

――TRIGGERやRe:valeについてはいかがですか?

:さっきも言いましたが、僕が一番好きなアイドルは楽なんです。くさいセリフも真顔でしっかりと言えてしまう、あのカッコよさはたまりません。

MEN:じつは誰よりも熱血で男らしいよね。

:ちなみに彼にハマったキッカケはオーディション。クリスマスのときに気軽な気持ちで回したらSSRの楽くんが一発で来てくれて、続くお菓子の国のオーディションでも「そんなに何回も続かないよなぁ……」って気軽な気持ちで回したら、またもや楽くんがSSRで来てくれて。そのときからもうオチました(笑)。

――わかります! うちの事務所も壮五くんのおかげで回っていたようなものですし……。やっぱりライブパートで活躍してくれると、より強くアイドルに愛着が湧きますよね。

MEN:うちもとりあえず、11連オーディションをやったらリスポの三月くんが来てくれて。彼のスキルが「ライブ中のMISSをPERFECTに変更」という素敵な内容だったので、リズムゲームが苦手な俺としては一気に彼への好感度が高まりました。コンボを繋がなきゃいけないときも彼のおかげで乗り越えてこられたので、今はもう「ありがとう」という気持ちしかない。

:まぁ、自分の場合はアピールスキルはミスのカバーではなくて、スコアしか気にしていないんですけど(笑)。スコアで上位に食い込むマネージャーを見ているとUR覚醒もしっかりとこなしているんで、なかなかそこと渡り合うことはできませんが、ゲーマーとしては血が騒ぐ部分があるんですよね……。もうちょっとUR覚醒に必要なアイテムの量が緩和されてくれるとうれしいんですが……。どうにかひとり分の覚醒量は貯まったんですが、肝心の楽がURにするための環境が整っていないので、今は機を待ちたいと思っています(笑)。

太白:スコアアタックをするならばURのアイドルを揃えるのは必須なんでしょうね。

:その上でスキルレベルも上げなきゃいけないのかな。実は初期はアピールスキルのレベルっていう概念がなくて、よりやり込み要素が増えたんですよね……。ただ、レアリティを上げていくだけじゃなくて、さらに同じアイドルを揃えることに意味を生み出してくれたということは素直にうれしかったです。ここに限らず、『アイナナ』の細かいバージョンアップはアプリとしてすごく評価すべきポイントだと感じていて、当初はなかった“電池の残量や時計の表示”も快適さを高めてくれました。

MEN:時計がないといつまででもやっちゃうもんね(笑)。

:リズムゲームの判定も細かく修正があって、以前はフリックノーツの判定が厳しすぎて「MONSTER GENERATiON」のサビ前のフリックを連打するところで、何回やってもミスが出てしまっていたんですよ……。でも、今はだいぶ緩和されて、すごくやりやすくなっている気がします。斜めに払っても横に払っても大丈夫だし、すごく快適。

MEN:スライドノーツも起点と終点だけしっかりと操作していればコンボは繋がるんだよね。この間、友人に教えてもらって「ほんまや……あんなに苦手やったのに……」って目から鱗が落ちました。

:そこはサービス開始当初から変わっていませんね(笑)。ただ、しっかりとスライドの部分を辿るとボーナス点が付くようになっているので、上を狙う人はそこもしっかりとやらなきゃいけない。ライトユーザーとヘビーユーザーで、それぞれ楽しめるというのは優秀な構造だと思います。

MEN:最初はできなくても、しっかりとできるようになると気持ちいいんだよね……。「こんなの絶対に無理だ!」と思っていたスライドノーツがしっかりできたときとか、絶対に鏡で見たら気持ち悪いぐらいドヤ顔をしているはず(笑)。

:まぁ、音ゲーは気持ちよくやってなんぼですから。

――ノーツがないところで、スマホの縁をトントン叩いて独自のリズムを作り出してみたり。

:そうそう、音ゲーマーあるあるだね。

MEN:そういうときはぜひ鏡で自分の顔を見てほしい。絶対に気持ち悪いから(笑)。

一同:(笑)

MEN:まぁ、でもリズムゲームは自分との戦いなんだから、気持ちよく演奏できるのってすごく大切だと思うんですよ。

太白:そう考えると『アイナナ』の楽曲の譜面は気持ちいいものが多いですよね。「ここを叩けたら気持ちいいのに」っていうポイントにしっかりとノーツが置いてある、みたいな。

――「SILVER SKY」の「羽ばたいてみたいよ」とか……。

太白:そうそう! あの羽ばたく感じのノーツとか最高!

:わかります。実際にあえて音を消してプレイしたこともあるんだけど、聴いた方がスコアがよかったもんなぁ……。

――リズム感を重視して遊べるという安心感が『アイナナ』の楽曲にはある気がしますね。以前に連載でアーケードゲーム“シンクロニカ”を取材させていただいたときも「叩きたい!」と思ったところにノーツがある楽しさを再実感したんですが、そういう要素ってすごく大事なのかもしれません。

:アーケードゲームといえば、プライズのクオリティも欲しくなるものが多いよね!

MEN:ついつい取りたくなっちゃう魅力があるよね、『アイナナ』グッズは……。この前も飲んだ帰りに新宿のゲームセンターで龍之介のぬいぐるみを見かけて戦闘モードに入って見事にゲットしたんだけど、そうしたら後ろにいた外国人のお客さんたちが「カッコいい」って……。あっ、俺のことじゃなくてぬいぐるみのことだったんだけど(笑)。その後、彼女たちは彼女たちで自力で取ってました(笑)。

――MEN店長は龍くんが一番の推しなんですよね?

MEN:そうそう。とにかくビジュアルもかっこいいし、彼がいないとTRIGGERは成り立たない気がするんですよ。

:うん……そう思うならば、やっぱり第2部を早く遊んでほしい(笑)。

――あと、TRIGGERといえば天くんの存在も忘れてはなりません。

MEN:女性目線ではかなり人気が高そうなイメージ。「Leopard Eyes」の最後のスッという歌が終わって引いていくときの天は本当にカッコいいなって思ったし。

太白:スッと終わる感じはいいよね!

MEN:潮が引くみたいにサッとたたむというか……あれはTRIGGERのよさなんだろうなぁ。

:キャラクターとしての天はまだ第2部の時点ですべての伏線が回収されてないキャラクターなんで、この先、さらに何かを覗かせてくれるという期待感はありますね。ツンケンしている部分もあるけど、だいぶ心がIDOLiSH7側に寄ってきているのは感じるし。ただ、第2部のラストの「恩義がある」っていう発言は気になるんだよなぁ……。

太白:そこは楽しみにしておきます!

MEN:第1部までで言うならば、TRIGGERは最強のライバルという立ち位置だと思ったら、むしろIDOLiSH7と一緒に落ちていくから『アイナナ』はすごい作品だなって感じた。ラスボスになるどころか「あっちもあっちで大変なんだ……」って同情するようになるとは(笑)。

太白:第2部でIDOLiSH7のメンバーとTRIGGERのメンバーがかなり仲よくなっているのもおもしろかったんですが、そこにRe:valeもすぐに加わりますよね。一瞬で垣根を超えてきたから「兄ちゃん!」って感じだった(笑)。

:Re:valeも初登場のときは鳥肌立ちましたけどね。第1部のラストに「今年度総合優勝はRe:valeです!」と鮮烈な登場を果たして……。そのときはまだCVの発表は無かったと思うんですが、改めて保志総一朗さんと立花慎之介さんだって聞いたときは「うわー、そりゃ優勝するわ!」って(笑)。

――そして、そんなRe:valeでさえも落とされる展開が待っているという。

太白:絶対王者きちゃった~からのあの落とされ方はすごい。

:むしろ、最高角度で落とされてるのはRe:valeですからね。キャラクターの見せ方も上手い。

――最強アイドルであろうとも等身大で悩んでいるというのを裏側から描いているので感情移入しやすいというのはあるかもしれません。

太白:それはあるかもね!

――さて、話も盛り上がってまいりましたが座談会はここいらで一旦休憩にしたいと思います。続きは次回の連載でお届けしようと思います。引き続き、よろしくお願いいたします!

一同:お願いします!

 それでは、次回の座談会続編でお会いしましょう!

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