2017年4月14日(金)
視聴者との濃いやり取りが売り! “PSO2 アークスライブ!”ホストの会一太郎さんと木村シリーズDを直撃
セガゲームスが配信するPS4/PS Vita/PC用ソフト『ファンタシースターオンライン2』の公式生放送番組“PSO2 アークスライブ!”。その番組に出演するメンバーへのインタビューを掲載する。
“PSO2 アークスライブ!”は、“アークス”のゲストが登場する、『PSO2』のディープな情報を求めるアークス向けのトーク番組。また、内容を決めずにフリーに『PSO2』のおもしろさを伝える実況番組“PSO2 アークスライブ!ワンモア!”も当日に配信される。
話を伺ったのは、番組ホストの会一太郎さんと番組レギュラーの木村裕也シリーズディレクター。コンセプトや放送するうえでこころがけていること、今後の展望などをお聞きした。
あわせて、番組配信前の様子もお届けするのでぜひご覧いただきたい。なお、インタビュー中は敬称略。
――“PSO2 アークスライブ!”のコンセプトを聞いた時の印象は?
会:放送が始まる1カ月前になってもどういう内容になるのか、不透明でした。以前の“PSO2放送局”は開発環境のサーバーでプレイしていたのですが、今度はユーザーが普通にプレイしているサーバーになりそうということを聞いていました。
木村:“アークスフェスティバル2016”が終わった後に、次の企画でも一緒にやっていこうということは伝えていました。
会:事務所から「続投らしいけど、よくわからない」と伝えられて、「なんだそれ(笑)」と思いました。
(一同笑)
――出演者としては続投だけど、内容はまだ未定だったというわけですね。
会:おそらくは……。そのくらいのニュアンスだと企画が消えることもあります。そもそも“放送局”もやると聞いてから半年経ってから動いたので(笑)。
ただ、『PSO2』プレイヤーではあるので、イベントや生放送のゲストで呼ばれるくらいはあるだろうと考えていました。
木村:もう付き合いが長いので、放送局やイベント以外でも会って飲むことがあるのですが、仕事の話は事務所を通してします。なので本人から聞かれた時にも、詳しくは伝えてはいませんでした。
会:結局、東京ゲームショウで発表されて安心しました。
木村:プライベートでも会っているため、次の仕事やアップデート内容を聞いていると思われがちですが、放送の始まる少し前に知るくらいで、ほぼ視聴者と同じタイミングですね。
会:『PSO2』の放送はスライドが多いじゃないですか? なので、配信前日に台本を見ても、アップデート内容についてはまったくわからないんですよ。
木村:そこはサラリーマンとしての守秘義務を守っています!
会:そんなの守らなくていいのに! だから、電撃さんのようなゲームメディアの人のほうが情報を知っていますよ! 僕に力はありません!!
――番組ホストとして何を意識されていますか?
会:以前の“放送局”の時はMCの桃井はるこさんがまとめてくれたので、好き勝手に話しをしていてもよかったのですが、今度はホストになるので、まとめる時はしっかりまとめることを心がけようと意識しました。
――配信が始まり、よかったところ、とまどったところはありますか?
会:セガさんと密になった分、セガ側に立っているととられることはありますね。そのため、質問はアークスが欲しいものを選んで聴いていこうと考えています。
木村:以前の放送局でも質問コーナーはあったのですが、どうしても時間の都合で多くの問いに回答することは難しかった。この番組では、密に答えています。
会:そういう意味でユーザーさんの風通しはよくなったと思いますね。あとはフォローや詳細説明は“アークスライブ!”でやればいいので、“PSO2 STATION!”がスムーズに進行できているのではないかと思います。
――“PSO2 STATION!”と“PSO2 アークスライブ!”、見ている層の違いは把握されていますか?
木村:“STATION!”がライトな人で、“アークスライブ!”は濃い人というのがこちらのコンセプトなんですが、実際そこまで違いはないんですよね。熱心な人はどちらも見ていて、月に2回情報を入れている状態です。
“STATION!”は出演声優のファンも見ていると思います。このように“STATION!”はゲーム以外のきっかけで見てもらえることもあるのかと。
――最近の“PSO2 アークスライブ!”はカットや演出にこだわっているようですが……どういう流れでやることになったのですか?
会:そこくらいしかふざけられないんですよ! 番組中はマジメな質疑応答や説明が続くので、ちょっとはじけた場面も作りたいんですね。……あとは、配信スタッフのワルノリも入っています(笑)。
木村:ただ、シリーズプロデューサーの酒井からは「“アークスライブ!”はバラエティ番組ではないよ」と言われたので、今後は少し自重したいと思います。
――3月の放送はメイクしていて、驚きましたね。
木村:……ちょっと疲れていたのかもしれませんね(苦笑)。1月の放送で正月ネタをやって受けました。その流れで2月が節分ネタを披露しました。
3月はひな祭りだったので、一太郎くんとどちらがお雛様をやるのかとなったのですが「僕がやったほうがおもしろいだろう」と思い、「かつらや着物があったら着けます」と配信スタッフに伝えました。
放送日にスタジオまで来たら、メイクさんがスタンバイしていて「あれ? 今日はメイクが必要な人がいたのかな?」と思ったら、僕でした。普段はメイクなんてしないので驚きましたが、中途半端はよくないので覚悟を決めて挑みました。
――あそこだけ見たらバツゲームですよね。
木村:話題になることで放送を忘れていたユーザーに思い出してもらったり、これまで見てないなかった人に見てもらえたりもする。コアな放送内容になっているのですが、初めてご覧になられる方もいます。そのため、番組の最初にキャッチーなものがあるのはアリかなと。
ただですね……ハードルがドンドン上がっているんですよ。今日の放送(4月1日放送分)もすごいことになっています。そのため、5月はやらないようにしたいと個人的には思っています。
会:ハードルはいったん下げたいですよね。あと、凝りすぎてお金がかかってきています。工夫とアイデアでふざけるのはいいんですが、今回の映像は本当にプロによるものですからね。楽しいし、こだわっているんですが、ちょっとずれもあるのかなとも感じます。
木村:思いついた時だけやるくらいにしていいと思うんですよね。そのため……ちょっと考えたいと思います。
会:あまり我々を追いこまないでください。
(一同笑)
――この流れで聞くと誤解されそうですが、今後、どのようなことをやりたいと思っていますか?
会:今のままでも時間はカツカツなんですよ。質問をもっと読みたいし、コーナーや時間を減らしたくはない。……木村さんの心労は減らしたいですね。
木村:ワハハハハ。でもそれはもう覚悟しています。
会:個人的には開発室から放送して、いろいろな人にちょっとだけ出てもらうとかやりたいですね。あとは“PSO2 STATION!”をやっている裏の放送。お茶を飲みながら、表の内容につっこむようなものもアリかなと
“PSO2 アークスライブ!ワンモア!”のプレイは普通に続けていると中だるみが来ます。そうなった時にゲスト頼みになってしまうので、いいバランスといいコンテンツを考えています。
――今後のゲストの予定はどうなっていますか?
木村:来月はアークスフェスや感謝祭などでの実況アナとして、いつもお世話になっているモアイ岩下さんこと、岩下読男さんです。その次はまだ検討中ですが、“ファンタシースター感謝祭2017”が始まるので、それとあわせてどうするかを決めていきたいと思っています。
会:そういえば“ファンタシースター感謝祭2017”で“アークスライブ!”は何をするのですか?
木村:そもそも一太郎くんが行くかどうかもわからないよ!
会:確かにスケジュールは“キープ”でした。キープは立ち消えになることが多々ありますからね!!
(一同笑)
会:でも安心してください。呼ばれなくても行く可能性はありますから!
木村:おそらくですが、過去の地方イベントであった質問コーナーのくくりで我々2人で出て質問に答えたり、新たな内容の実機プレイをしたりになるのかなと思っています。
――では最後にアークスの方へのメッセージをお願いします。
会:木村さんが疲弊している姿を見ると、皆さんの体力が回復するので見た方がいいです。それが一番の癒しになります。
木村:アハハハ! 時間があわないこともあるので、アーカイブでご覧になられることもあると思うのですが、可能ならば生で見てほしいです。
また、内容をまとめてくださっている方がいて、それを見れば放送を見なくても情報はわかるのですが、僕が口ごもったり、困ったりしているような温度感も見てほしいですね。
会:言い方や感情の入れ方などは、自分の耳で聞いてみないとわからないので、まとまった情報だけを見るのではなく、番組を見ていただき、情報のその向こうを感じてください。
番組を通してとにかくコメントを見ているので、視聴者とのやりとりはかなり濃いものになっています。ぜひご覧ください。
リハーサルの様子
放送前には、内容の確認や配信中に話すネタ、場当たりなどのリハーサルが行わる……のが一般的な生放送の現場だ。ただ、事前に募集した質問や放送中のコメントに随時回答していく“PSO2 アークスライブ!”では放送時の内容については軽い確認程度で、他の番組と比べて長い時間をとらないようだ。
その一方で、コメントにもあったネタの吟味には時間をかける。この日はオープニング映像からスタジオに戻すタイミングやポーズについて相談していた。
▲放送前に、コントローラをチェックする『電撃PlayStation』編集部のレトロ吉田。普段とは違う環境なので、機材を確認したいようだ。 |
▲視聴者の中でも話題となったオープニング映像。放送されなかったが日本語バージョンと英語バージョンが用意されていた。また、2人がアテレコするという案もあった。 |
▲放送中の流れを相談する3人。何が起こるかわからない生放送なので、ネタ以外にも通して確認していた。 |
■“PSO2 STATION!”4月15日放送分
【放送日】2017年4月15日
【放送時間】20:00~22:00予定
【ゲスト】佐藤利奈さん(マザー役)
【視聴URL】http://live.nicovideo.jp/watch/lv294994660
(C)SEGA
※内容は記事作成時のもので、アップデートなどで変更になる可能性がある。
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