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2017-04-27 21:15

日野 聡さん&豊永利行さん演じるイケメンが登場『ホテル・ヒルサイドベイ』第二章レビュー

文:電撃オンライン

 格調高く趣のあるクラシカルなホテルを舞台に、従業員のイケメンとイケオジ(イケてるオジサマの略です)たちの物語が楽しめるドラマCDシリーズ『ホテル・ヒルサイドベイ』。本作のイイところをたくさんの方に知ってもらいたい!! という気持ちで、今回は第二章の魅力に迫っていきたいと思います。その前に、まずは第一章のストーリーのおさらいをば!

『ホテル・ヒルサイドベイ』第二章レビュー

第一章 ~黄昏に煙る雨~ あらすじ

 お客様の荷物をタクシーに忘れてしまい、大あわての新人ベルボーイ・真下一会。そんな彼を放っておけず手助けするお客様係の村松虎彦。2人はやがて、“大変な拾い物”をすることに……。

『ホテル・ヒルサイドベイ』第二章レビュー
▲真下一会(ましたいちえ/声優:田丸篤志)。愛称はイチ。まるで子犬のようにかわいい頑張り屋さん! でもちょっとドジっ子。
『ホテル・ヒルサイドベイ』第二章レビュー
▲村松虎彦(むらまつとらひこ/声優:仲野 裕)。ゼネラルマネージャーだったが、現在はお客様係に。豪放な印象だが面倒見がいい。

 一方、ホテルでは、営業の志木真琴が急なパーティの予約を巡って、現ゼネラルマネージャー・冬樹 晶と衝突していた。無茶をしてでもお客様の要望を聞くことが未来につながると考える志木と、決められたルールを遵守することが大事だと考える冬樹。どちらの言い分もホテルへの愛あればこそだが、意見はすれ違うばかり――。

『ホテル・ヒルサイドベイ』第二章レビュー
▲志木真琴(しきまこと/声優:櫻井孝宏)。わざと軽薄でちゃらんぽらんな言動をするが、実際は真面目にホテルのことを考えている。
『ホテル・ヒルサイドベイ』第二章レビュー
▲冬樹 晶(ふゆき あきら/声優:福田健二)。クールな外見とは裏腹に、面倒見がよく誠実。私は結婚するなら絶対冬樹さんがいいです。

 そんな個性的で、どこか放っておけない従業員たちを優しく見守るのが、バーテンダーの長谷影辰。彼の落ち着いたナレーションがとても心地よく、物語の最初と最後をしっかりと締めてくれます。

『ホテル・ヒルサイドベイ』第二章レビュー
▲長谷影辰(はせかげたつ/声優:中尾隆聖)。人当たりがよく、誰に対しても穏やか。従業員たちにも慕われている。

 はたしてイチと虎彦の“拾い物”とは? そして志木が請けたパーティの行方は? 2巻ではこのあたりの、気になるポイントが明らかになりますよ!

新たなキャラクターが登場! 物語にさらなる深みが

 ここで2巻の初回限定仕様ジャケットビジュアルをご紹介。

『ホテル・ヒルサイドベイ』第二章レビュー

 カズキヨネ氏によるホテルでの何気ないお仕事風景がステキですよね! 『ホテル・ヒルサイドベイ』結婚したい男性ランキング第1位(私調べ)の冬樹さんの悩ましげな表情がたまらないですが、気になるのは向かって右の男性。そう、彼こそが第2巻で初登場となるキャラクター・日野 聡さん演じる27歳の経理マン・竹中悟朗なのです!

『ホテル・ヒルサイドベイ』第二章レビュー
▲竹中悟朗(たけなかごろう/声優:日野 聡)。ものすごい堅物で、仕事に関して非常に神経質。でもプライベートは大ざっぱだそう。

 そして、新たにホテル従業員に加わった人物はもう1人。

『ホテル・ヒルサイドベイ』第二章レビュー
▲鴻上礼智(こうかみれいち/声優:豊永利行)。愛称は“レイ”。クールでさらさら髪のひねくれ王子。お客様対応のマナーは完璧だが、笑顔がない。

 第2巻ではこのクセモノたちが、ホテルになじむまでのやりとりが丁寧に描かれていきます。個人的には冒頭の“冬樹さんがホテルの鉢植えに水をやっている”というシーンからすごくキュンキュンしたのですが(「ゼネラルマネージャーの仕事じゃない」という悟朗ちゃんのツッコミもごもっともでおもしろい……)、続く場面での寝ぼけたレイとワンコなイチのやりとりがとにかくかわいいのです。あまりのお気に入りシーンなので、ちょっとだけ紹介させてください!

イチ「起きてる? 入っていい?」
レイ「……いや、もう入ってるじゃん」
イチ「えへへ。ごめん。寝てるかと思って。
   おはよう。眠れた?
   お昼だよ、ごはん持ってきた」
レイ「ふーん」

 「ふーん」!! このそっけなさ!! めちゃくちゃ人懐っこいイチのテンションと対照的ですよね……! この「ふーん」に対して、イチがとくに気を悪くした様子もなく、ごくごくいつも通りのテンションで「あったかいうちがお勧めだよ~」と返すのもたまらないのです。イチかわいい……いい奴すぎか……。

 でもレイもただツンツンなだけでなく、中盤~終盤の影辰との会話では、複雑なバックボーンがかいま見えたりも。「ホテルにずっといていい」と影辰に言われて、「…………でも」と一言返すシーンなんて、意味深ですよね。「…………」の間に何を考えているんだろう……。私、気になります!

 本作のテーマの1つとして、“行き場がないなんて淋しい”というフレーズがたびたび登場するのですが、どうやら客だけでなく従業員たちもまた、このフレーズに当てはまっている様子。今回はイチの過去が明らかになり、彼が抱えた“行き場のない淋しさ”の一端が見えます。それがもうとにかく切なくて、ウッときてしまう……。

 ホテルの空気感をそのまま表現するような耳に心地いい落ち着いたBGMと、ベテラン&実力派ぞろいのキャスト陣による、ホテル従業員たちの日常的なやりとりが聴きどころの本作ですが、その根底にある切なさも大きな魅力! 第3巻がリリースされ、5月10日には第4巻の発売も控えている本作ですが、全部聴き終わったあとにもう一度最初から聴き直すと、きっとまた違う感想になりそうだなあという気がしています。

 ちなみに、初回限定仕様封入特典のブックレットには、毎回シナリオが収録されているので、一通りドラマを聴いた後に読み返したり、むしろ読みながらドラマを聴いてみたりするのもオススメですよ! キャスト陣のセリフの溜めや、吐息での演技のタイミングなどもわかってオタク的にはとても楽しいです。より深~くお話を堪能できるのではないでしょうか! ぜひチェックしてみてくださいね。

 次回は3巻の魅力をお伝えできればと思います! ではー。

データ

▼『ホテル・ヒルサイドベイ 第二章~小夜に睡る星~』
■メーカー:ブロッコリー
■ジャンル:ドラマCD
■発売日:2017年3月8日
■価格:2,800円+税
 
■『ホテル・ヒルサイドベイ 第二章~小夜に睡る星~』の購入はこちら
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