初のシチュエーションCDシリーズがリリースラッシュを迎えている『MARGINAL＃4』。第3弾に登場する、牧島シャイ役・豊永利行さんのインタビュー完全版をお届け!!

――今回『MARGINAL＃4』シリーズ初となる、シチュエーションCDでしたが、収録はいかがでしたか？　収録のご感想をお願いいたします。

　まず「『MARGINAL＃4』の作品でシチュエーションCDって初だったんですね！」という感想が浮かびました（笑）。Rejetさんの作品や他作品で何度かダミーヘッドマイク収録の経験がありまして、そこで技術的な面や仕組みを勉強させていただけたのが今回に生きてきたと思います。

　言ってしまえば、『MARGINAL＃4』のシャイ様として収録させていただくのがこのタイミングで良かったな、という想いですね。初めての勝手がわからない状態で録音します、となると“シャイ様らしく”きっちり演じ切れなかったかもしれません。

――これまでのドラマCDや、アニメとはまた違った雰囲気だったかと思います。今回のCDのオススメポイントや聴きどころをお願いいたします。

　待ち望んでいた方にとっては満を持して発売するシチュエーションCDだろうと思います。純粋にキャラクターが好きな方たちにとっても、それぞれの違った一面を感じられるんじゃないかな。「もしも私がシャイ様の恋人だったら？」というIFの物語として聴いていただくと世界観に入り込みやすいかと。

　じつは今回、台本の内容部分にも相談させていただきました。シチュエーションCDだけど、本当に会話しているような“会話劇”をみなさんにお届けしたいという想いからスタッフさんにはワガママを聞いてもらっています。『MARGINAL＃4』だからこそ、ただアイドルが甘い台詞を囁くだけにはしたくないなと考えていたので、僕らなりの表現でお姫様を引き込めたらうれしいです。

　牧島シャイの物語に関しては「ほかのシチュエーションCDと同じだと思って聴くと火傷するぜ？」といったところでしょうか（笑）。……自分でハードルを上げてしまいましたが、非常に臨場感を重視してお芝居させていただきましたので「シャイ様の恋人になりたい！」というお姫様はお買い求めいただけると！

――ありがとうございます。先ほど豊永さんがおっしゃっていた“IFの物語”というお話についてもう少しお伺いできればと思います。

　本編中にシャイ様が「もし恋人に対してちょっとした弱さを見せたら？」「甘えてきたなら？」といった部分をシャイ様の普段と異なる一面として捉えていただけたらと思います。「シャイ様って恋人に対してはこうなんだ～」と思っていただけるのではないかな。今回はおそらくみなさんが思っているよりも表情豊かにシャイ様を演じさせていただきましたので本編中に色々な顔が見られるんじゃないかと思います。

――それはギャップにときめくお姫様たちが多そうですね！

　とてもストイックなので彼女に対しても完璧を求めるのかと思っていたので、僕としても意外でした。そのうち、そういったバージョンのシチュエーションCDもお届けできたらおもしろいでしょうね。よく大人っぽいと表現されるシャイ様ですが、意外と今の19歳はこれくらい落ち着いているんじゃないかと思っています（笑）。

――読者の皆様へメッセージをお願いいたします。

　「ラグジュリエットのお姫様たち、こんばんは。LAGRANGE POINTの牧島シャイだ」……ということで、みなさんにお待たせしましたと言えるシチュエーションCDができました。僕ら声優・役者にとってダミーヘッドマイクの収録はある種、声のお仕事の真骨頂だと思っています。僕も芝居への想いは全力で込めさせていただきました。今作を通してみなさんには「豊永利行ってやっぱり役者なんだな」と思っていただけると幸いです。

　シャイ様自身がとてもポテンシャルの高い方なので、そのシャイ様に上手く命を吹き込めていたらいいな。ただ、聴いていただいている際は“シャイ様の恋人”になったつもりで余計なことを考えずに満喫していただきたいです。このシチュエーションCDを聴けばいつでもシャイ様の恋人になれますから。夜聴いたら眠れなくなってしまうかも知れませんが、みなさん思い思いの方法で楽しんでくださいね。

　今後も『MARGINAL＃4』はさまざまな展開がされていくかと思いますので、今作でいっそう彼らのことを好きになってもらえたらうれしいです。

(C)Rejet/MARGINAL＃4 FC