2017年6月19日(月)
『アライアンス・アライブ』は期待以上のおもしろさ! 村山フリークが語る発売直前ネタバレなし座談会
フリューが6月22日に発売する3DS用RPG『アライアンス・アライブ』。本作をプレイしたRPG好きのライター&編集が、遊んでみてわかった本作の魅力について座談会形式で紹介します。
『アライアンス・アライブ(以下、アラアラ)』は、種族や性別、年齢、立場が異なる9人の主人公たちを操作し、視点を変えながら物語を進めるファンタジー群像劇RPGです。シナリオを村山吉隆さん、ゲームデザインを小泉今日治さんが手掛けています。
いよいよ発売日が間近となり、もうすぐ遊べる! と楽しみにしているRPGファンの方も多いのではないでしょうか。ひと足お先に製品版を遊んだライターたちが感じた、『アラアラ』の見どころとは……? ストーリーに関係する具体的なネタバレは一切ありませんので、ぜひ最後までご覧ください。
●座談会参加者(※プレイ時間は座談会時のもの)
まさん:RPGにはシステムよりもストーリーを求めるタイプ。村山シナリオが大好物で、手掛けた作品はすべて追いかけている。(プレイ時間:38時間)
りえぽん:つねに何かしらのRPGをプレイしていないと気が済まないRPG大好き編集。特に剣と魔法の王道な世界観のRPGがお気に入り。(プレイ時間:10時間)
期待以上の村山さんのシナリオに大満足!
りえぽん:まさんは製品版で、どこまでプレイしましたか?
まさん:もうすぐプレイ時間が40時間になりそうです。一応、物語的には最終決戦に入っている感じかな? いやー、おもしろい! わりと1周目は仲間のギルド員を取り逃しているので、2周目はじっくり遊びたいと思います。では、続きを遊びたいので、これで!
りえぽん:コラコラ、帰るな(笑)。終盤ともなると語りたいことが多いと思いますが、一応、今回の座談会はネタバレしても“燃える世界”くらいまでの内容にしておいてね。
私は、10時間くらい進めたところなんですが、育てていないキャラクターがいたりしてちょっと苦戦中。
まさん:そのあたり、最初の山場ですね。今回、戦闘のバランスがかなりよくできていて、無理に育成しなくても本当にギリギリで突破できるんですよ。
僕は余計なザコ戦をしないで早解きしましたが、そのおかげか毎回ボス戦が熱かった! だいたい、1人か2人くらいしか生き残らない(笑)。
りえぽん:体験版に比べて覚醒しにくくなったのと、タレントポイントが手に入りにくいから、あとから入った仲間が強いと本当にありがたく感じちゃいます。育成したいけど、ストーリーの先も気になっちゃって悩ましいです。
まさん:ストーリーは、すごく“ポジティブな冒険もの”でいいですよね! 要所要所でちゃんと盛り上がるし、とにかくキャラの掛け合いが楽しくて先が気になる。
ブルームーンスタジオ(村山さんのシナリオ会社)になってから世に出た作品で、こういう群像劇は本当に久しぶりだと思います。ああ、村山さんシナリオのゲームがまた遊べているんだって……。
りえぽん:体験版の座談会でも言いましたけど、私は村山さんシナリオのゲームを遊んだことがないんです。でも、今回『アラアラ』を遊んでみてわかりました。キャラクターがたくさんいるのに、それぞれがしっかりキャラが立っていて個性的で、みんな好きになっちゃう!
ようやく「テレグラフ」について紹介できる段階に入ってきました!ここが「群像劇RPG」というゲームの本質の部分で「分断された世界」という舞台、「方舟」という本拠地、「ギルド」という5つの組織など、世界観とリンクしたオリジナルタイトルとしての“新規性”に該当する要素です!#アラアラ pic.twitter.com/bmsB7t84Ud
アライアンス・アライブ 公式 (@alliance_3ds) 2017年5月23日
まさん:そう。キャラクターの1人1人に見せ場があって、1つの目的に向かっていろいろな仲間が寄り集まってくるところが本当に望んでいた感じなんですよ。
往年の村山シナリオは序盤や中盤に息抜き的な明るいいベントがあるのですが、そんなノリを増幅させたようなゲームですね。本拠地に人がどんどん集まってワラワラしているのを見たら、懐かしくて泣きそうになりました。っていうか、本拠地の方舟を手に入れた段階で泣きました。
りえぽん:あ、実際に泣いたんだ(笑)。でも、思い入れがある村山さんファンの人には、そこまで思えるゲームなんだね。
まさん:うん、マジで。方舟の名前に“オレンジ”ってつけたくなるくらいうれしかった。メインストーリーもそれなりの長さなのですが、サブシナリオやギルド員集めが多くて、寄り道していくとプレイ時間がかさんでいくのも村山さんシナリオの特徴だと思いました。
りえぽん:寄り道か~。私が遊んでいる段階だと、まだまだなんですよね。雨の世界や燃える世界で行けない場所が見えてはいるから、気になるんだけど行けないっていう……。
まさん:これは絶対言っておきたいと思ってるんですけど、このゲームは見えてる範囲にある小島や高台に、必ず何かがあるんです。小島でウロウロしてる強敵とか、ギルドタワーを建てられる場所とか、「あそこが怪しいぞ!」って感じたところには何かしらある。だから、本当にワールドマップの探索が楽しかった!
▲その時点では行けない高台や、小さな島にも必ず何か発見があります。あとで戻ってくるとイベントが進んだりするので、物語の節目でイチイチ寄り道しちゃう! |
りえぽん:マップの探索が大好きなので、方舟が手に入ったらとりあえずいろいろなところに行ってみるよ! 楽しみだな~。
まさん:仲間のギルド員を集め始めると、絶対ハマると思います。本拠地にどんどん乗り込んできて、話しかけるだけでニヤニヤできちゃうんですよ。今のところ1周目は、がんばったけど80人くらいしか集められていないのに、松浦正尭さんのインタビューによると150人以上いるんでしょ?
りえぽん:仲間になるNPCは序盤から町にいて、話しかけると個性を感じられるんですよね。しっかりチェックしておけば、ある程度は見逃さずに進めそう。
まさん:だけど、自分が選んだ選択肢で仲間にならなかったりもするんですよ。2周目は絶対仲間にできるようにしたい!
りえぽん:なるほどね~。全員を仲間にするのはやっぱり大変そうだけど、そこは松浦さんも言っていたようにゆるく集められればいいかな(笑)。
『レジェンド オブ レガシー』じゃない! これは間違いなく『アラアラ』です!
りえぽん:そういえば、バトルってどうでした? 今のところ、弱すぎず、強すぎずでいい感じかなって。
まさん:最後まで無理な稼ぎプレイをしなくても、戦略次第でなんとかなることが多くて絶妙なバランスですよ。逆に、違うものだと明言されてはいますが『レジェンド オブ レガシー』的なシビアさを求めている人には物足りないかも。
りえぽん:確かに、プレイした感覚は全然違いますね。あっちは、かなりシビアな戦闘バランスだったから……。
まさん:まだかなり誤解されてると思うのではっきり言っておきますが『レジェンド オブ レガシー』とはまったく違います。僕は『レジェンド オブ レガシー』も好きなんですけど、今回は村山さんのシナリオの個性と小泉さんのゲーム性がものすごくマッチしていると思います。
りえぽん:今のところ“ファイナルストライク”が強くて、ボス戦でも理不尽にボロ負けすることはないバランスが好きです。
まさん:ボス戦は“ファイナルストライク”前提のバランスになっているかも。序盤はダメージがものすごいので攻撃系に頼るけど、中盤からは戦技のほうがダメージ通るので補助とか回復系のファイナルストライクが役に立ったり、最後まで「どこでファイナルストライクをするのか」を考えるのが楽しいですよ。
▲「気合い十分!」なイグニッション。 |
りえぽん:5人パーティなのもいいですよね。全員仲間になったら、どんな組み合わせにするか悩んじゃいそう。たくさんしゃべってくれる先頭キャラクターも、未だに誰にしようか決められない。
まさん:自分は、先頭がティギー。あとはビビアン、レイチェル、アーシュラ、マチルダだったかな。
りえぽん:女性キャラクターしか使ってないじゃん!
まさん:いいんですよ。『アラアラ』は戦う女性の物語です(断言)。男性キャラクターもイイ味出してますけど、女性陣のノリがね、楽しいんですよ。ひょひょひょ。
りえぽん:うれしそうで何よりです。
▲ティギーが好きすぎてつらい。他の女性キャラクターもみんな大好きだー!! |
まさん:いや、男性陣にもちゃんと注目していますよ。普段あまりパーティに入れていないと、たまにボス戦とか強敵で戦闘パーティに入れるとバンバン覚醒して新技をひらめくからキモチイイです。あと、ロビンスとかおもしろいし。
りえぽん:ロビンスは私も気になる! 早く仲間にしたい!
さあ、踊れ! 踊れ!!#アラアラ#ロビンス#ペンギン族#世界ペンギンの日#WorldPenguinDay pic.twitter.com/SIAPSLCLYC
アライアンス・アライブ 公式 (@alliance_3ds) 2017年4月24日
まさん:ロビンスは思い入れがあるんです。どうしても勝てないボス戦があって、そこで仲間にしたロビンスを使ったら覚醒しまくって倒せました。いやあ、バトルでドラマが生まれるのがいいRPGですよ。だから、僕はロビンス好きですね。
りえぽん:じゃあ、メインで使ってあげましょうよ!
まさん:それとこれとは話が別だ! 2周目に取っておいてるんです!
りえぽん:ええー。
自分だけの物語を紡いでいく選択肢の多さが素晴らしい!
まさん:正直、1周目はサブイベント飛ばし気味で進めてしまって気になるところが多いので、ここら辺で座談会を終わっていいですか?
りえぽん:よくないです(笑)。サブイベントって、いろいろな選択肢があると前の記事でも紹介しましたが、最後の方までいろいろあるんですか?
まさん:あるある。選択肢だけじゃなくて、いろんなパターンがありますよ。「ここは、この順番で攻略するともしかして違う結果になるのでは……」と思って試したら成功して仲間のギルド員が増えたりすると脳汁が出る。出まくる。
あと、選択肢でイベント自体を大幅カットできてプレイ時間が短縮されちゃうこともあるので、そういうのを駆使すると自分のプレイ時間より大幅に短縮できるかも。
りえぽん:選択によっては、手に入らないものもあったりするんですよね? 装備と仲間の選択を天秤にかけるのは悩んじゃいそう……。
まさん:村山フリーク的には仲間が増える選択しか選び取れない感じだけど、アイテム収集家の人とかは悩むと思います。一品ものの装備か、仲間か、どっちも捨てがたい。あと、仲間にできなかった時のイベントもちゃんと作られているので、そっちも見たくなるんです。
りえぽん:わあ、そういうのいいなあ。
まさん:2周目はギルド員を最低人数しばりでわざと失敗しまくって、3周目でそろえようかな。いや、そもそも発売日に買って遊ぶからまた1周目なんですけど、ボリューム自体も寄り道してると結構あるからなぁ。
りえぽん:うーん、私もクリアまでが楽しみで仕方ないです。私は1周目からがっつり寄り道しちゃいますけど!
まさん:あと、浜渦正志さん作曲のBGMもいいから聞ける場面のセーブデータも作らないと……ああ、早く完全版サウンドトラックを出してほしい。
りえぽん:言われてみると、このゲームのBGM、すごく耳に残りますね。予約しているので特典CDはゲットできますが、特典CDの視聴動画をずっと聴いています。
●『アライアンス・アライブ』スペシャルサウンドトラック ダイジェスト
まさん:フィールドの曲もいいけど、予約特典のサウンドトラックにある15曲目、よくボス戦で流れる『遭遇戦』とか、戦闘曲もカッコイイですよね。
しかも、予約特典サントラに収録されてない曲もいい。本拠地の曲が好きだし、雪の世界のフィールド曲もずっと聞いていたくなるし、イベントの曲もいいし……。
りえぽん:MONOMUSIKさんが完全版サントラCD出してくれそうなので、期待して待っていましょう!
尚、全曲入りのフルサントラは弊社から発売の予定はございませんので@MONOMUSIKさんにリクエストしてください!浜渦さんはアラアラの一曲一曲を愛情を込めて書いて下さったので要望が集まれば、きっと皆さんの声を聞き入れてくださるはずです。もちろん自分もお願いしておきます!#アラアラ pic.twitter.com/QRpEeq3O23
アライアンス・アライブ 公式 (@alliance_3ds) 2017年5月11日
承りました!! https://t.co/1RCTejgCJU
MONOMUSIK(浜渦正志公式情報) (@MONOMUSIK) 2017年6月2日
まさん:いやはや、本当に『アラアラ』はいいRPGですよ! 僕は応援するためにゲーム本編のパッケージ版とダウンロード版の両方とも買います。
りえぽん:まさん、好きすぎでしょ『アラアラ』。
まさん:だっておもしろいんだもの! このおもしろさを皆さんに伝えたいんだもの! あ、でも気になる点がないわけではないですよ。フィールドのキャラクターが小さくて、通常の3DSよりも3DSLLで遊んだほうがいいとか。
りえぽん:ああ、確かにフィールドのキャラクターは小さいかも。世界の大きさを実感するので自分は好きな演出ですけど、もっとアップで見たいかもしれません。
まさん:あと、シナリオで引っ張るゲームなのにバトルと育成が楽しくて、睡眠時間が削られていくとか。
りえぽん:それは、あなた自身のせいでは……?
まさん:気になったのは、それくらいかな。メインのストーリーはわりと王道のRPG的なシナリオで、ダークな部分や世界の謎は、自分で隅々まで歩き回らないとわからないようですが、そういうRPGの作りが合う人にはオススメです。
りえぽん:ギルドタワーとか、エンドコンテンツ的な強い敵とか、やり込み的な要素もいっぱいあると聞きましたし、私もかなり好きなタイプのRPGだと思うので、今からワクワクしっぱなし!
まさん:ギルドタワーはいいですよ。世界中を本拠地にしていく感覚というか、ちゃんと育てるとえらく便利だったり、本拠地とギルドタワー内で……っと、ちょっとネタバレを言いそうになっちゃったのでやめましょう!
というわけで、自分は『アラアラ』の続きをプレイするので、ここでさらば! 皆さん、自分だけの冒険を楽しんでください!
▲最後にティギーの笑顔をお届け! |
※画面は開発中のものです。
(C)FURYU Corporation.
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