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2017年9月12日(火)

声優ユニット“清桜”の1泊2日バスツアーに潜入! 酒飲みイベントってどんなことするの?

文:電撃オンライン

 「声優と酒飲みバスツアーってどんなことしてるの!?」と気になっている方々のため、今回は9月2~3日に開催された、ビッグホリデー&NSDトラベルによる1泊2日のバスツアー“清桜~バスツアー始めました~2杯目”の密着レポートをお送りします。

『清桜バスツアー』

 アニメファンをやっていると、お気に入り声優さんの“今日は◯◯の打ち上げ”などの発言をBlogやTwitterの書き込みを見ることがあると思います。もちろん打ち上げもお仕事の一環なわけですが、ファンとしては「一回でいいからその席に参加してみたい!」と思うこともあるはず。そんな「女性声優さんと一緒にお酒が飲める」が実現してしまうのが、声優・清水彩香さんと中村桜さんによるユニット“清桜(しざくら)”です。

 じつは“清桜”は電撃オンラインで何度かご紹介しており、ユニット結成当時から追いかけていたりします。

⇒初のイベント『清桜 ~年の瀬にかこつけてサクッとお酒にアヤカりたい~』の記事はこちら

⇒マチ★アソビVol.18 清桜トーク&飲み会のレポート記事はこちら

 なお、本レポートを読んだ後に美味しいお酒を飲みたいな~と感じてくれれば本望ですが、「お酒は20歳を過ぎてから!」は必ず守って下さい。

新宿から朝7時に出発!

 バスツアーは朝7時に新宿からスタート。当日はあいにくの雨で、先行き不安な状況。そんな中、土曜日の新宿は様々なバスツアーが企画されているようで、たくさんの観光バスが軒を連ねていました。集合場所には要注意ですね。

『清桜バスツアー』
『清桜バスツアー』

 バスに乗り込むと、清桜手作りの旅のしおりが手渡されました。2日間の旅程や注意事項が激しく大雑把に書かれていて好印象。このツアー、お酒をいくら飲んでも怒られませんが、ちゃんとそれ以上に水を飲んで、気分が悪くならないように注意しないと怒られます。しおりの裏面の外枠にイラストしりとりがありましたが、すでに2つめのイラストから難問(正解は後ほど)。みんなが頭を捻っている間にバスは出発と相成りました。

『清桜バスツアー』
『清桜バスツアー』
『清桜バスツアー』

 バスの中では2日間行動をともにするみなさんの自己紹介。“好きなお酒”を言うのも清桜ならでは。お酒に人ばかりではなく、「清桜が楽しそうだから」と参加してきた人もいて「今回のツアーでお酒のことを勉強したい」と言っていました。筆者感想ですが、おいしいお酒を体験するなら清桜はベストな選択だと思います。今回の清桜バスツアーのために東北や関西など遠方から駆けつける人もいて、その人気の高さが伺えました。

 このバスツアーはお酒を飲む人がいるので、休憩はわりと多め。トイレと水分補給(とツマミやお酒の補充)はとても重要ですからね。高速道路のサービスエリアには各地方の食べ物やお酒があるので、ついつい手が出ます。とはいえ、まだ最初の目的地にすら着いていません。バスの中では、本バスツアーのためだけの録りおろしトークCDが流されました。内容はゆる~いノリで、とても面白かったです。

『清桜バスツアー』
『清桜バスツアー』

安曇野ワイナリー~北アルプス三蔵呑み歩き

 大きな渋滞に巻き込まれることもなく、雨はいつのまにか気持ちいい晴れ間に変わっていました。絶好のバスツアー日和のなか、11時過ぎには最初の目的地『安曇野ワイナリー』に到着。こちらはブドウから栽培している長野県産ワインの製造・販売行っている施設。お酒好きな清桜ファンのみなさんは、緑豊かなブドウ畑を前に、安曇野で作られるワインについての解説に聞き入っていました。軽い施設見学を終えると、待望の試飲! 清桜バスツアーはここから本当のスタートです。

『清桜バスツアー』
『清桜バスツアー』

 ここでは珍しいリンゴのワインや、同じ品種の甘口と辛口を試飲させていただきました。全部バラバラよりも味の違いがわかりやすく、お目当てのワインを探しやすくなるかもしれないと感じました。最後には同施設で作っている“飲むヨーグルト”もいただきましたが、これが絶品! 長野の小学校の給食でも出されるほど人気がある商品だそうですが、これはお酒のあとに最高でした。さっそく、お土産物コーナーで大量のワイン、おつまみなどを購入する参加者たち。ツアーはまだはじまったばかりなのですが、夜の宴会の準備だそうです……。

『清桜バスツアー』
『清桜バスツアー』
『清桜バスツアー』
『清桜バスツアー』
▲今回は『Tokyo 7th シスターズ』で共演している高井舞香さんが一般参加者(!?)として参加。

 その後、道の駅・安曇野ほりがねの里にて昼食。ただの昼食のはずなのですが、なぜか宴会風味になってしまうのが清桜流。とはいえ、道の駅は高速道路のサービスエリア以上にその地方の特産品が安く手に入ったりするので、酒好きとしては見逃せないポイントです。

『清桜バスツアー』

 昼食の後は今回のツアーの目玉、長野県大町市で開催される“北アルプス三蔵呑み歩き”に参戦です。じつはこちら、今年で10回目を迎える人気のイベント。信州大町は北アルプスの麓にあり、水が綺麗で気候も安定していることから、由緒正しい三軒の酒蔵が清酒を作り続けています。1500円の参加費でお猪口をもらい(バスツアー参加者は参加費に含まれています)、徒歩圏内にある3つの酒蔵を巡って試飲をさせていただくという、酒呑みにはたまらないイベントなのです。お猪口は記念に持ち帰れますし、1回あたりに飲む量は少ないものの、何杯でも何種類でも呑め、酒蔵ではおつまみなども用意されています。

『清桜バスツアー』

 さらに街の各所では500円で食べられる軽食を用意しており、軽食スタンプラリーも行われていました。街には観光客はもちろん、地元からの参加者も多く、非常に賑わっていました。そんな素敵な酒呑みイベントとなれば、清桜バスツアー参加者が黙っているわけがありません。

 15時から始まる三蔵呑み歩きでしたが、なんと三蔵の1つである薄井商店さんで、清桜の2名による鏡開きによりイベントがスタート。大町のマスコットキャラクター“おおまぴょん”とともに、記念すべき10回目のオープニングを飾る鏡開きに参加でき、感無量のお二人。

『清桜バスツアー』
『清桜バスツアー』
『清桜バスツアー』
『清桜バスツアー』
▲清桜の2人が持っているのは清桜バスツアー参加者のために用意されたお猪口ホルダー。首から下げていれば落とすこともないし、大活躍。

 そしてイベント開始直後から、試飲コーナーは大人気! 酒蔵の方々の注ぎ方が上手いのか、さほど待たずにいくつか飲ませていただきましたが……これが美味しい! 日本酒は匂いが強いとか味が苦手、という方にぜひ飲んで欲しい。本当に美味しいんです! それでは、簡単に3つの酒蔵をご紹介。なお、コメントは筆者の好みなどが多分に含まれておりますので、ぜひご自身でお確かめいただきたいです。

『清桜バスツアー』

薄井商店【白馬錦】

 最初に訪れた薄井商店さんで扱っている銘柄は『白馬錦』。地元契約農家さんが作る酒米で、丁寧で穏やかな味わいのお酒を作っています。どのお酒も非常にバランスがよいのですが、なんといっても社長自らがつけていたお燗が絶品。なお、清水さんは薄井商店さんのおばさま方と仲良くなり、きゅうりの漬物をたくさんもらっていました。

『清桜バスツアー』
『清桜バスツアー』
『清桜バスツアー』
『清桜バスツアー』

北安醸造【北安大國】

 三蔵の中では、信濃大町駅から一番離れている酒蔵(とはいえ、徒歩数分)。非常に立派な木造建築で、お米のおいしさをそのまま味わえるほのかな甘口蔵。紫米から作られた色付きのお酒も独特でしたが、イベント当日にしか出さないという『呑み歩きスペシャル』が本当に美味しかったです。思わず買ってしまいました。

『清桜バスツアー』
『清桜バスツアー』

市野屋商店【金蘭黒部】

 三蔵の中では一番古く、慶応元年創業の老舗。キレの良いすっきりとした飲み口が特徴です。明治始めに立てられたという歴史ある建物も見どころで、酒造りのために知恵を凝らした技法を見ることができます。お酒はやや辛口の清廉な味わいで、みょうがのおつまみが最高に合いました。

『清桜バスツアー』
『清桜バスツアー』

 街の各所には給水所も多く設置されており、設備は万全。さらに酒蔵ではありませんが、大きめの酒屋さんでは店頭で魚を炙って食べられたり、“ひやおろしの燗”の試飲ができるなど、もうたまらないイベントでした。酒蔵がオススメする日本酒はどれも美味しいのはもちろんなんですが、かなり飲んだはずなのに悪酔いすることもなく、バスツアー参加者のみなさんも上機嫌。もちろん、酒も肴も買い込んでいるようでした。……仕入れツアーじゃないよね、これ? 声優さんとともに街を練り歩き、思い思いにお酒を楽しめる、ゆるく幸せな時間でした。

『清桜バスツアー』
『清桜バスツアー』

 たっぷりお酒を堪能したあとは、大町からほど近いところにある木崎湖へ。一部のアニメファンには聖地と崇められている木崎湖ですので、行かない手はありません。木崎湖周辺を歩きつつ、いい具合に酔いとお腹具合をリフレッシュ。そして集合写真をパシャリ。

『清桜バスツアー』
『清桜バスツアー』

 このあたりになると、バスツアーの参加者同士がすごく仲良く話をしているのをよく目にしました。今日初めて合った人たちなのに、旧知の仲のようにお互いに好きなことを語り合い、肩を寄せ合ってお酒を酌み交わす。バスツアーの最初に清桜の2人が「みんなで仲よく」と言っていましたが、こんなにも一体感があるツアーには初めて参加した気がしました。

ホテルでパジャマパーティー!?

 今回宿泊するホテルは、大町温泉郷にある黒部ビューホテル。露天風呂などの設備も接客もすばらしいのですが、なによりご飯が美味しかったです。そのうえ、これでもかってくらい出てくる。木崎湖で軽く運動してきて本当によかった。ありがとう木崎湖。美味しかったです、黒部ビューホテル様。

『清桜バスツアー』
『清桜バスツアー』
『清桜バスツアー』

 で、おやすみなさい……とはいきません。酒呑みには絶対必要ですよね? “旅館での宴会”が。というわけで、清桜バスツアーの第2のメインイベントは宴会です。昼に買い込んだお酒や肴を持ち寄り、さらにツアー側で用意されたお酒もたっぷり。昼にもたっぷり呑んだはずですが、それはそれ、これはこれ。とはいえ、このツアーではお酒を強要するような人はいないので、お酒があまり飲めない人も自分のペースで楽しめていたようです。

『清桜バスツアー』

 清桜のお二人はパジャマで登場! なんとも可愛らしい! って、番組の企画ではたまにありますけど、声優さんのパジャマ姿を生で見られる機会ってどれだけあるんでしょうかね? まったく底が見えないぜ、清桜。

『清桜バスツアー』

 宴会では席順をランダムにして、テーブルごとにチーム分け。ジェスチャーゲームやお絵描きしりとりで競い合いました。ジェスチャーゲームは難問揃いだったはずなのですが、参加者はことごとく正解。清桜ファンの眼力はものすごいですね……。

 お絵描きしりとりは、この記事でも最初に書いた“旅のしおり”の裏面と同様。チーム内で一人ずつ絵を書き、どれだけ繋げられるかを競いました。描写力と読解力の両方が必要なのですが、個性的な絵が多数見られ、非常に盛り上がりました。あ、旅のしおりの裏面に合ったイラストの2つめはギャル、3つめはルビーだそうです。

『清桜バスツアー』

 宴会の最後には、清水彩香さんと中村桜さんによるカラオケステージ! 普段のイベントで見られるような持ち歌のライブではなく、ガチにカラオケです。DAMのカラオケマシンが輝いています。旅館の宴会って感じで非常に良いです。なのに、なぜか参加者の手には光る棒。準備万端すぎるでしょ。

『清桜バスツアー』
『清桜バスツアー』
『清桜バスツアー』

 そして大盛り上がりのまま宴会も終了。清桜のお二人はおやすみなさいの挨拶に各部屋を回っていました。就寝間際だったり、これからさらに飲むぞ! なんてお部屋もありましたが、みなさん満足しているように見えました。

2日目はダム見学~雲海が見えるハズ……の山頂へ

 宴会疲れもなんのその。美味しい朝食をいただいて、バスは9時に出発。バスに乗る時に宴会で残ったビールや酎ハイが配られていたのが、なんとも清桜らしい……。朝ですよね? 

『清桜バスツアー』
『清桜バスツアー』

 バスツアーの予定に急遽追加しての2日目最初に訪れたのは、大町ダム。「え? なんでダム?」と思うかもしれませんが、宿泊した黒部ビューホテルからほど近いところにあり、貯水池は『龍神湖』と呼ばれる龍伝説のある湖なのです。ダムって、意外と本物を見たことがないって人も多いですよね。一時、ダムの巨大建造やダムから見える絶景を堪能する一行。ハイライトは、ダムカードでテンションが急上昇する中村桜さんでした。ダムカードは、収集するファンもいるほど一部で人気のアイテムですが、中村さんは初のダムカードゲットに大興奮でした。

『清桜バスツアー』
『清桜バスツアー』
『清桜バスツアー』

 ダムを後にしたバスは、山間を抜けて最後の目的地、竜王マウンテンパークへと向かいます。なお、清水彩香さんは、途中の道の駅で「これが一番の目的!」とばかりに、地元の野菜を大量に買い込んでいました。いや、これ買い出しツアーじゃないですよね?

 途中で昼食を取りつつ、北志賀の竜王マウンテンパークに到着。冬はスキー場として賑わいますが、夏場は標高1,770mの絶景ポイントとして人気があります。SORA terraceと呼ばれる山頂のスポットには、166名まで乗れる世界最大級のロープウェイで移動。条件が合えば視界の下に空を望める“雲海”が楽しめるとのこと。

『清桜バスツアー』
『清桜バスツアー』

 今回は残念ながら“雲中”となってしまいましたが、真夏でも13度という涼しい気候やまるでファンタジーRPGに出てくるような霧に包まれた山頂は、なかなか見ることが出来ない景観でした。夕暮れの風景や星空ナイトクルーズなども堪能してみたいと思いました。清桜的には、冷えた山頂で飲むホットワインが最高でした。

『清桜バスツアー』
『清桜バスツアー』
『清桜バスツアー』
『清桜バスツアー』

 すっかり仲が良くなった一行は、帰りのバスでも和やかに過ごしているようでした。疲れが溜まって寝ている人もいれば、ガチャに興じる支配人さんたちも……。帰りは少々渋滞に巻き込まれたものの、大きな混乱もなく、21時に新宿にて解散。長時間のバス移動にお酒を飲み続けるなど、疲れも大きかったと思いますが、帰りの途につくみなさんの顔は笑顔にあふれていたように感じました。個人的にも「これ以上に楽しい週末はそうそうない」と断言できます。

『清桜バスツアー』

 NSDトラベルさんによれば、参加者アンケートの結果、満足度は90%以上。最高点のさらに上を付けてくれた方もいらっしゃったとか。次回のバスツアーがあるかは現時点では未定ですが、清桜としての活動はラジオやイベントなどで今後も続きますし、みなさんのお声しだいでさらに面白い企画が実現するのではないかと思います。「行ってみたかったな~」という方は、ぜひインターネットラジオ音泉さんの『清桜~ラジオはじめました~』に投稿したり、ハッシュタグ『#清桜』でツイートしてみてはいかがでしょうか。

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