梶裕貴さん、岡本信彦さん、逢坂良太さん『ニル・アドミラリの天秤 クロユリ炎陽譚』収録後インタビュー
9月21日に発売される、人気恋愛ADV『ニル・アドミラリの天秤』のファンディスク『ニル・アドミラリの天秤 クロユリ炎陽譚』。本作では恋人や婚約者になった2人の恋が描かれます。ここでは、攻略キャラクターを演じるキャスト陣の収録後のインタビューを2回に分けてお届けします。
第1回は、尾崎隼人役・梶 裕貴さん、鴻上 滉役・岡本信彦さん、星川翡翠役・逢坂良太さんのインタビューをお届け。
尾崎隼人役:梶 裕貴さん
――収録のご感想をお聞かせください。
とても印象深い作品・キャラクターだったので、再び関わることができてうれしかったです。前作から早いタイミングで続編企画が動き出したため、キャラクターも自分のなかになじんでおり、思い出す作業もなく、すんなり役に入ることができました。
――続編となる本作ですが、前作と変わらぬボリュームの濃厚なシナリオとお聞きしました。本作のシナリオで印象的だったのはどんなところでしたか?
前作では、隼人は攻略制限のあるキャラクターだったので、順番が1番最後でした。それには、彼と主人公の過去に関係する深い理由があったからなのですが……。今作は、それが全て明らかになったあとの物語。どの作品でもそうですが、相思相愛のドラマの方が読んでいても楽しいです。今回“やっと成就したな”という幸せな気持ちで演じさせていただきました。
――本作では恋人や婚約者になった2人の恋が描かれますが、ネタバレにならない範囲で“ここがよかった!”とユーザーのみなさんにオススメしたい胸キュンポイントを教えてください。
舞台となる季節が夏なので、浴衣を着て祭りに出かけるシーンがあるのですが、隼人は相変わらず積極的で、ガンガン自分の気持ちを伝えます(笑)。今回は、主人公からもより愛情を求める描写が多くなったことも印象的ですね。また“隼人と繋がりのある女性”という新しい壁が生まれたことで、そこから発展していくドラマもあるのかなと思いますので、ぜひそこにも注目していただければうれしいです。
――本作に続いてご自身のキャラを演じられて、キャラクターの印象は変わりましたか? また、前作に比べて成長した部分や、新たに気付いた魅力などございましたらお聞かせください。
まったく変わらず、隼人は隼人でした(笑)。それが、彼のよさですよね。プロフィールに“毒舌”と書かれていますが……僕は口が悪いというよりも、思ったことをストレートに伝えられる人だという印象があります。演じていて、とても気持ちがいい男です。
――作品は気になっているけれど、まだ『ニル・アドミラリの天秤』をプレイしたことがない方にオススメポイントを伝えるとしたら、どんなところをあげますか?
個人的にも、大正が舞台の世界観がすごく好きなんです。“本”がキーワードになっていたり、さといさんのキャラクターが綺麗でかっこよかったり、本当に魅力的ですよね。作品の世界に没入できるドラマになっているので、全員のキャラクターを攻略していただければなと思います。
――続編を楽しみにしているファンのみなさんにメッセージをお願いします。
久しぶりと言うほど時間を置かずに、こうして再び隼人として帰ってくる機会をいただけてうれしいです。ますます彼らとの深まる愛を楽しんでいただけると思います。稀モノがある限り事件も起き続けてしまうわけで、そこに秘められた切ない物語を読み解いていただけたら。新しいキャラクターもたくさん登場するので、僕自身、他の役者のみなさんがどんな演技をされるのか、今からとても楽しみです。予習・復習しつつ、発売日をワクワクしながらお待ちいただけたらうれしいです。よろしくお願いします!
鴻上 滉役:岡本信彦さん
――収録のご感想をお聞かせください。
前作と比べて、最初から優しいイメージが強かったですね。丸くなったみたいで個人的にも驚きました。前回は冒頭から冷たくて、しかもスパイということもあり基本的には会話をしないような人だったのですが、今回は初めから誰とでも話しますし。主人公に対してはかなり好意を寄せている状態から始まるので、そこが前作と一番違うポイントだと思いましたね。
――続編となる本作ですが、前作と変わらぬボリュームの濃厚なシナリオとお聞きしました。本作のシナリオで印象的だったのはどんなところでしたか?
“クロユリ”がキーアイテムになって犯人探しをする物語なのですが、滉ルートというよりもヒタキくんのほうが気になりました。彼が厄介でしたね(笑)。前作にも登場しているヒタキくんはお姉ちゃんが大好きなので、彼をどうにか攻略しないと結ばれない感じが若干しました(笑)。
――本作では恋人や婚約者になった2人の恋が描かれますが、ネタバレにならない範囲で「ここがよかった!」とユーザーのみなさんにオススメしたい胸キュンポイントを教えてください。
いつも一緒にいたがっていた気がしますね。冷たいことをかなり言っていたイメージですが、とても優しくなりました。主人公とヒタキくんに対して“これだけ彼女を想っているんだよ”という本心を前面に出していくところも、いつもの甘さとは違う愛情の深さを感じました。
――本作に続いてご自身のキャラを演じられて、キャラクターの印象は変わりましたか? また、前作に比べて成長した部分や、新たに気付いた魅力などございましたらお聞かせください。
大分変わりました! 前作はバッドエンドが多かったこともあって、けっこう攻撃的だったはずなんですよね。スパイだったけれどもう隠さないし、攻撃的でもない、そして主人公を好きになっている。ちゃんと仲間ができたのかなという印象ですね。ほかのメンバーとのギャグのシーンやテンポのいい掛け合いなども前回より多くて、それが仲よくなった証拠なのかなと思います。
――作品は気になっているけれど、まだ『ニル・アドミラリの天秤』をプレイしたことがない方にオススメポイントを伝えるとしたら、どんなところをあげますか?
乙女ゲームでここまでサスペンス要素がある作品はめずらしいので、ストーリーもおもしろいと思います。それにけっこう過激な言葉や描写がある印象ですね。良平さんのキャラクターの特集を読んだときに“舐めていた飴の味が広がった”と書かれていて、相手の飴の味が広がるってそういうこと……みたいなことがありました(笑)。
――続編を楽しみにしているファンのみなさんにメッセージをお願いします。
前作に続いて、仲間たちもより結束力が強くなっています。滉もかなり成長しましたが、おそらくほかのキャラクターたちも全然違う伸び方をしているのではないかと思います。サスペンスを楽しみながら、またキャラクターたちとの恋愛を楽しんでいただけたらうれしいです。あと、アニメも見てください!
星川翡翠役:逢坂良太さん
――収録のご感想をお聞かせください。
こうやって続編を収録させていただけるゲームはなかなかなかったりするので、すごくありがたいなと思っています。内容は主人公との恋人らしいシーンがありつつ、サスペンスの要素もあって、正統派な感じでした。“架空の大正時代”という設定ですので、現実とのギャップがおもしろいです。モダンな雰囲気を想像しながら演じるのが楽しかったですね。
――続編となる本作ですが、前作と変わらぬボリュームの濃厚なシナリオとお聞きしました。本作のシナリオで印象的だったのはどんなところでしたか?
ほかのキャラクターに比べると、翡翠は少し女々しいといいますか、主人公にフォローしてもらいながら成長していくところが多かった印象でした。続編では今まで出てこなかった彼の両親がらみのエピソードが出てくるので、心の動揺がすごく見えるシナリオでした。ちょっとヤンデレっぽく暴走してしまったり……。あとは今回も泣くシーンが多かったですね。
――本作では恋人や婚約者になった2人の恋が描かれますが、ネタバレにならない範囲で「ここがよかった!」とユーザーのみなさんにオススメしたい胸キュンポイントを教えてください。
前作もそうだったんですけれど、艶っぽい雰囲気になると押しが強いんです。下手すると誰よりも強いかもしれません……(笑)。見た目とのギャップが感じられるといいますか、彼の父親も男前ですからそういうところも受け継がれたのかなと思います。
――本作に続いてご自身のキャラを演じられて、キャラクターの印象は変わりましたか? また、前作に比べて成長した部分や、新たに気付いた魅力などございましたらお聞かせください。
ひとことで表すと“いい意味で成長していないな”と思いました(笑)。前作の終わりからするとちょっとは成長できたのかなと思うんですけれど、よくよく見るとネガティブなところは相変わらずだったりもします。でも、本人はそれに甘んじようとせず変わろうと努力しているので、年相応の男の子なんだなと感じられます。ある意味母性本能がくすぐられるキャラクターなので、そこがいいのかなと。
――作品は気になっているけれど、まだ『ニル・アドミラリの天秤』をプレイしたことがない方にオススメポイントを伝えるとしたら、どんなところをあげますか?
ファンタジー要素もあるけれど、それがあって当たり前の世界というか違和感なくなじんでいますので、世界観に入り込みやすいです。登場人物の名前や用語が難しかったりもしますが、漢字や時代背景が勉強できるゲームなんじゃないかなと思います。
――続編を楽しみにしているファンのみなさんにメッセージをお願いします。
個別ルートだけでなく“クロユリルート”もすごくボリュームがあったので、クリアするのに時間がかかるんじゃないかなと思います。恋愛だけじゃなくサスペンス部分も魅力的な作品なのでそれを感じていただけたらと思います。
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