“真剣乱舞祭2017”に『刀ミュ』シリーズの刀剣男士が大集結! 時代を超えたコラボレーションも
12月8日から12月24日まで、4会場全11公演を駆け抜けた“ミュージカル『刀剣乱舞』~真剣乱舞祭2017~”(以下、『刀ミュ』)。シリーズ4作の刀剣男士たちが集まる本公演の初日の様子をお届けします。
寒いときこそ怪談話!?
開演と同時に登場したのは、『三百年の子守唄』でWキャスト出演した2人の竹千代! 会場からは「かわいい~!」という声が。2人からは、諸注意ならぬ“真剣乱舞法度”が告げられました。その後、荘厳な音楽と共に蝋燭をかかげながら登場した刀剣男士たち。
加州清光が、冬の畑仕事で寒さに耐えていると、今剣が何か温まることをしないかと提案します。みんなであれやこれやと考えていると、にっかり青江が怪談を提案! 震えるような怖い話をしたら体が温まるかもしれないと話します。そこで、刀剣男士たちはここぞと集まり、百物語を繰り広げることになるのでした。
怪談とともにながれゆく数々の名曲たち
初めの語り部は石切丸。刀鍛冶のもとに現れた不思議な少年の話をしていると、狐の精霊として小狐丸が現れ「あどうつ聲」を披露します。
続く三日月宗近は京の都・三条大橋の話を始めます。そこで歌われたのは「幕末天狼傳」の刀剣男士たちによる、「ユメひとつ」。すると、岩融と今剣が「僕たちの話ですよね!」と、「千本のちぎり」を歌いながら賑やかに登場! どうやら三条大橋と五条大橋とを間違えてしまったようです(笑)。
千子村正は、妖しい自分は、存在自体が怪談なので、挨拶ですら怪談になると話し、会場の笑いを誘い、蜻蛉切は頭を抱えていました。そこで今回は二人のデュエットとして「脱いで魅せまショウ」が歌われます。
髭切においては、怪談そのものを忘れてしまい、結局膝丸が語るという事態に。しかし二振りで歌われた「双つの軌跡~となり~」では息ピッタリの歌と踊りを披露し、主たちを魅了します。
狭間の時――怒涛のライブパート!
するとここで、三日月宗近が少し趣向を変えようと提案。この世とあの世の者がともに舞い歌う狭間の時。ライブパートの始まりです! ここから、怒涛のナンバーが次々と披露されます。歌はもちろんのこと、キレのあるダンスで魅せる刀剣男士たち。大倶利伽羅ですら「大群を前にした戦だと思えばどうということはない」と、闘志を見せます。「幕末天狼傳」の刀剣男士たちは、主たちが持つペンライトの色を自分の色に変えてもらいながら楽しんでいました。
そんななか、ここでしか見られない組み合わせでの歌も多く披露。トライアル公演の「サヨナラ」が石切丸と和泉守兼定でしっとりと歌われ、『幕末天狼傳』の「美しい悲劇」を三日月宗近と加州清光が歌い上げました。そして、「勝利の凱歌」は『刀ミュ』本編では歌うことがなかった歴史上の人物たちによって歌われ、会場も大盛り上がり! まさに時代を超えたコラボレーションとなりました。
驚きの余韻に浸る間もなく、次は内番姿の刀剣男士全員による「えおえおあ」! 客席に降り、振りをレクチャーする姿に主たちも大興奮! 歴史上の人物による、『刀ミュ』お馴染みの太鼓演奏では、厚みのある音色が会場に響き渡ります。その太鼓に合わせて歌われた「歓喜の華」「漢道」では、本ライブ最高潮の盛り上がりとなるのでした。
百物語の百話目は――
百物語の最後の語り部はにっかり青江。すると、語り途中で石切丸が止めます。それは、百話話し終えると、本物のあやかしが現れてしまうから。同意したにっかり青江は、今剣、石切丸とともに手を繋いでその場を後にするのでした。そこで披露されたのは、「三百年の子守唄」で涙を誘った「かざぐるま」。幻想的な情景とともに刀剣男士全員で歌われるのでした。
その場を後にする刀剣男士たち。すると、にっかり青江が口を開きます。ここで主たちに「話さないほうがいいよ、帰り道に怖い話は、ね。百物語が完成してしまうから」と忠告。さて、実際に話してしまった主はいるのでしょうか……?
そして本ライブ最後の曲は刀ミュのメインテーマ曲「刀剣乱舞2017」。刀剣男士たちの紹介映像とともに歌われ、幕が下ろされるのでした。本当に真冬の百物語で主たちの体は温まり、百物語とは言えど、まるで夢物語のような一時となりました。
(C)ミュージカル『刀剣乱舞』製作委員会