2018年6月9日(土)
アニメ/ゲーム/声優ソングを中心に、ライター&編集者が思い出の曲を語る“おすすめ曲カタログ”。ハイレゾ音源配信サイト“e-onkyo music”協力のもと、高音質で聴ける名曲・名盤の数々を紹介します。
6月といえば、雨が多かったり祝日がなかったりで、何かとジメジメしてしまいがち。今回は、そんな時に気分を高揚させてくれる“テンションの上がる曲”をテーマにお届けします。
ジャケット写真下のボタンをたどれば試聴・購入ができますので、気になる曲はぜひチェックしてみてください。
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アーティスト | SPYAIR |
作詞 | MOMIKEN |
作曲 | UZ |
編曲 | UZ、Kohsuke Oshima |
関連作品 | 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』 |
【文:Deep】
テンションを上げるといっても、その気持ちの持ちようにはいろいろあると思うんです。例えば、「がんばろう!」という前向きな気持ちだったり、「見返してやる!」みたいな奮起だったり。俺の場合は、もともと怠惰な人間なので、“怠け”という巨悪に立ち向かう反骨精神を焚きつける感じでしょうか。「やってやろうじゃねーか!」的な。
そんなわけで、今回のテーマで俺がおすすめする楽曲はSPYAIRさんの『RAGE OF DUST』。『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』第2期前半のオープニング曲です。この曲はギター、ドラム、ベースが熱いバリバリのロック・ミュージック。ロックの語源のとおり、鼓膜を、魂をガンガン“揺さぶる”1曲で、俺の怠けた精神を一喝してくれるんですよ。
さらに、歌詞も超熱い!! 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』では、スーペースデブリ(宇宙のゴミクズ)と呼ばれる子どもたちが、時代への怒りを原動力に己の境遇へと立ち向かっていくさまが描かれています。この曲は、そんな“クズ=DUST”たちの必死な生き様、時代への反骨精神を肯定し、「前に進め!」という強いメッセージが込められているんです。「どうせならクズじゃなく、星屑のように誰かの願いを背負い生きてやれ」というフレーズにも、それが表れていますよね。
この歌詞が、熱いロック・ミュージックに乗ることで、それはもう己の中の反骨精神を高ぶらせてくれます。「なんかやる気でねーなぁ」なんてローテンションな時には、ぜひ『RAGE OF DUST』を聴いてみてください。そんな気分を吹き飛ばす、強烈な熱量を持った素晴らしい楽曲ですよ!!
アーティスト | 黒崎真音 |
作詞 | 黒崎真音 |
作曲 | 黒瀬圭亮 |
編曲 | 黒瀬圭亮 |
関連作品 | 『ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-〈未来編〉』 |
【文:ユート】
『MAON KUROSAKI BEST ALBUM -M.A.O.N.-』に収録されている楽曲から『DEAD OR LIE』をご紹介。データとしてのアーティストは“黒崎真音”となっていますが、実際は“黒崎真音feat,TRUSTRICK”という形式でボーカルには神田沙也加さん、ギターにはBillyさんも参加しています。
ロックなメロディで単純にアガるのはもちろんのこと、個人的にはアニメ『ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-〈未来編〉』のOPムービーの印象がとても強く、テンションを上げる一因になっています。
というのも、映像は作品の主要キャラたちが死んでいるようなカットに続き、ナイフに反射する形で『ダンガンロンパ』シリーズの黒幕的な存在の目元が映るという流れになっていまして。
初めて観た時の衝撃はかなりのもので、怖さとかっこよさに体がゾワッとしたのを今でも覚えています。むしろ、今映像を観てもゾワッとするぐらい(笑)。アニメのもとになっているゲーム的な演出やサビからの展開なども印象的で、『DEAD OR LIE』という曲を自分の心に深く刻んでくれました。
楽曲を初めて耳にしてから約2年。未だによく聴いていますし、自分の中では前奏だけで気分を最高潮にしてくれるほどの勢いがある楽曲です。映像ありきで書いたものの、当然ながら力のある声の真音さん&澄んだ声の沙也加さんによる歌の魅力も十二分に存在。テンションアップ間違いなしなので、ぜひご試聴くださいませー!
アーティスト | UVERworld |
作詞 | TAKUYA∞ |
作曲 | 克哉、TAKUYA∞ |
編曲 | UVERworld、平出悟 |
関連作品 | 『僕のヒーローアカデミア』 |
【文:長雨】
主題歌が名曲ぞろいの『僕のヒーローアカデミア』×人気アニメの楽曲を多数手掛けるUVERworld。発表された時から期待感しかありませんでしたが、4月に始まったアニメの第3期オープニングを見てこの組み合わせはやっぱり最高だと確信しました!
楽曲は、がっつりとエレクトロサウンドが効いていてとてもカッコいいんですよ。ボーカルのTAKUYA∞さんの歌声がスッと耳になじみ、ずっと聴いていたくなります。歌詞は強いフレーズが多く、その奥にあるテーマが何なのか想像を膨らませながら聴く日々です。
『僕のヒーローアカデミア』は、ヒーローを目指してひたむきにがんばる主人公・緑谷出久の物語。彼の一生懸命な姿は見ているだけで前向きな気持ちになれますし、ヒーロー(&候補たち)の活躍を見ているとテンションが上がるんですよね! 疲れも憂鬱な気持ちも吹き飛ばしてくれる、最高のビタミンアニメ&ソングです。
アーティスト | 内田真礼 |
作詞 | 田淵智也(UNISON SQUARE GARDEN) |
作曲 | 田淵智也(UNISON SQUARE GARDEN) |
編曲 | 重永亮介 |
【文:げっしー】
本楽曲は、内田真礼さんの約2年振りとなる2ndアルバム『Magic Hour』に収録されている1曲です。作詞/作曲は『Shiny drive, Moony dive』や『Smiling Spiral』など内田さんの楽曲を数多く手掛けてきた田淵智也さん。田淵さんの曲らしい疾走感のあるロックチューンであるとともに、内田さんのかわいさ、明るさがにじみ出てくるような曲となっています。
曲中セリフの「oh my god……」やギターソロ前の「ギター!」といった2ndシングル『ギミー!レボリューション』を感じさせる歌詞、そして1ndアルバム収録曲『Hello, future contact!』のような合唱シーンには、筆者も初めて聴いた時からテンションMAX! 思わず口ずさみながら、脳内で合いの手やクラップを入れる日々を過ごしています。
また、アルバムを通しても、アーティストとしての内田さんの成長をひしひしと感じられる1枚である『Magic Hour』。今後の活躍はもちろん、次の田淵さんの手掛ける曲にも非常に期待が高まります。
テンション上がること間違いなしの本楽曲。皆さんもぜひ聴いて、歌詞にもある通りハジケてみてはいかがでしょうか。
アーティスト | ORESAMA |
作詞 | ぽん |
作曲 | 小島英也 |
編曲 | 小島英也、TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND |
関連作品 | 『魔法陣グルグル』 |
【文:まりみ】
80年代のファッション誌の表紙から飛び出してきたようなボーカル・ぽんちゃんのビジュアルがとにかく好きなのですが、その可憐な容姿(腰が超細いのでライブにぜひ見に行ってほしい!)に加え、さらに歌声も超キュート!
甘くささやくような「耳元でつかまえて」や、一人称・僕の歌詞で少年のように聴かせる「ねぇ、神様?」もオススメなのですが、テンションの上がる曲といえばやっぱり個人的には「流星ダンスフロア」がイチオシ!
デジポップと往年のディスコミュージックを組み合わせたようなメロディーラインは、ちょっと落ち込んだ気分も、すぐに引っ張り上げてくれるパワーがあります。ぽんちゃんの歌声に誘われて、星屑のダンスをみんなで踊っちゃいましょう!!
演奏 | ジェラルド・フリジーナ |
作曲 | Yuji Ohno |
関連作品 | 『ルパン三世 カリオストロの城』 |
【文:斎藤ゆうすけ】
そこの貴方! そう貴方です! 梅雨という名の“やる気泥棒”にテンションを盗まれてしまったようですね……。そんな貴方のために今、僕ができる精一杯の手助けは、この曲を紹介して差し上げること。その曲は……きっと誰もが一度は耳にしたことがある名曲『サンバ・テンペラード』です。
曲名だけ聞いてもピンとこないという方のために、あらためて説明すると『サンバ・テンペラード』は、一年に一度は必ずテレビで放映される名作映画『ルパン三世 カリオストロの城』の劇中曲です。
伯爵の罠にはまり、地下牢へと落とされたルパンが、同じく地下牢へに迷い込んでいた銭形と一緒に地下から脱出する時に流れる、あの軽快なBGM……。クラリスを救いたいルパンと、偽札工場の秘密をリークしたい銭形の利害関係が一致したことにより生まれた最強のコンビ!
並みいる衛兵たちを息の合ったコンビプレイで退けていく二人の活躍とともに流れるこの曲は、否が応でも視聴者のテンションを爆上げしてくれます! 不二子の「オートジャイロを奪う気だわ!」というセリフをきっかけに、事体は急展開を迎えてしまいますが、それでもこの曲は間違いなくテンションが上がる名曲と言えるでしょう!
今回ご紹介させていただく『クラブ・ジャズ・ディグス・ルパン三世』収録の『サンバ・テンペラード』は、日本のクラブ・ミュージック界における最重要DJ・須永辰緒氏がプロデュースしたクラブ・ジャズ・カバー・バージョン!
イタリアのクラブシーン最後の大物と言われるジェラルド・フリジーナ氏の演奏により、新たな魂を宿したこの名曲を聞いて貴方も“やる気泥棒”に盗まれたテンションを取り戻してみませんか?
アーティスト | 菊地 成孔 |
作曲 | 菊地成孔 |
編曲 | 菊地成孔 |
関連作品 | 『機動戦士ガンダム サンダーボルト』 |
【文:イズミン】
『機動戦士ガンダム サンダーボルト』のサウンドトラックは、“主人公のイオ・フレミング、ダリル・ローレンツが劇中で聴く音楽を完全再現する”というコンセプトで、2人の好みの曲で構成されていたり、『戦闘開始用』など、キャラクターの性格を感じさせる楽曲名が存在していたりと、本作の世界観を堪能できる逸品となっています。
その中から今回オススメするのは、『サンダーボルト・メインテーマ用』です。こちらの楽曲は、第1話PV以外にも作品内外で何度か使用されているので、本作を知らなくても聴き覚えがあるかもしれません。
本楽曲はフリー・ジャズで、オシャレな雰囲気と激しいパートを併せ持った1曲となっています。序盤のパーカッションとベースは高揚感をあおり、そこに続く激しいサックスとトランペットが煽られた高揚感を解き放ち、聴く人を興奮させます。
ピアノパートからクライマックスまで、曲のテンションが最高潮になるまでの流れは、高揚感を何倍にも増幅させてくれるものになっていて、イオでなくても興奮することうけ合いです。
そして、ジャンルがフリー・ジャズであるため、激しい曲調でありながら、夜の雰囲気や、ちょうど今の6月に多い雨の日にもピッタリなじんでくれます。また、作品のタイトル通り、雷雨の日に聞くのもオススメです。激しいサックスのソロパートなどはまさしく“サンダーボルト”のようです!
アーティスト | batta |
作詞 | ホシノ タツ |
作曲 | ホシノ タツ |
編曲 | batta |
関連作品 | 『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』 |
【文:宮居春馬】
2012年の第1部『ファントム・ブラッド』から始まり、現在第4部までアニメ化された『ジョジョの奇妙な冒険』。本編のクオリティはもちろんのこと、オープニングやエンディングの曲も印象に残るものばかりでした。
特徴的なオープニングテーマの中で比較すると、正統派なロックミュージックといった感じの『chase』。『ジョジョ』らしさは薄めですが、その内容はストーリーに非常にマッチした名曲です。
『chase』がオープニングに使用されたのは、第4部最大の敵であるシリアルキラー、吉良吉影の存在が明らかになり、物語がよりシリアスになっていくタイミングでした。荒々しいぐらいのイントロから始まる力強く疾走感のある曲調と、主人公の仗助たちが吉良を追う姿を描いた映像の相性は抜群!
日常に潜んだ悪を追う様子を歌っており、聴けば聴くほど、第4部のストーリーに合う曲だったことがわかります。サビの最後には「勝敗を分けるのは執念さ」という詞がありますが、得体の知れない敵を追う仗助たちの執念を表現しきった、心を熱くさせる1曲です!
アーティスト | LiSA |
作詞 | 渡辺翔 |
作曲 | 渡辺翔 |
編曲 | とく |
関連作品 | 『ソードアート・オンライン』 |
【文:カズ】
最近テンションを上げたい時に聴いているのが、先月発売されたLisaさんのベストアルバム『LiSA BEST -Day-』、『LiSA BEST -Way-』です。LiSAさんが担当したアニメテーマソングがすべて収録されており、聴いているとアニメの名シーンが次々フラッシュバックして、気分が高まるんですよね。
さて、その中から今回おすすめするのが『ソードアート・オンライン《アインクラッド》編』のOPテーマでおなじみの『crossing field』。エモーショナルな曲調、歯切れのいいフレーズ、伸びやかな歌声……どれを取っても素晴らしいですし、何よりキリトの剣戟シーンが最高に映える曲だと思います。
また、2番の歌詞に「深い眠りの中 漂った」「声が届くまで名前を呼んで」などがあります。当時は思いもしませんでしたが、これらのフレーズが《フェアリィ・ダンス編》でのアスナの姿を連想させ、胸にグッとくるものが……。
人気曲だけにCD音源を持っている方も多いでしょう。しかし、さまざまな楽器の音が折り重なった曲なので、高音質で細かい音を聴くと一味違います。テンションをさらに上げたい方はぜひハイレゾ版を聴いてみてください。
(P)2016 Sony Music Associated Records
(P)2017 NBCUniversal Entertainment.
(C)2017 NBCUniversal Entertainment.
(P)2018 Sony Music Records
(P)PONYCANYON
(P)ランティス
(P) Victor Entertainment
(P)2016 Sunrise Music Publishing Co.,ltd.
(P)2016 Warner Bros. Japan
(C)2016 Warner Bros. Japan
(P)2018 SACRA MUSIC