2018年7月7日(土)
アニメ/ゲーム/声優ソングを中心に、ライター&編集者が思い出の曲を紹介する“おすすめ曲カタログ”。ハイレゾ音源配信サイト“e-onkyo music”協力のもと、高音質で聴ける名曲・名盤の数々を紹介します。
本日7月7日は“七夕”です。七夕といえば“彦星と織姫”が定番ですが、大昔から秋の豊作を祈願する“棚機(たなばた)”という習慣があったり、“かぐや姫の生まれた日”とされていたり、実はさまざまな出来事が重なっているそうです。
今回はこれを踏まえて、各スタッフが自分なりのイメージで選んだ“七夕に聴きたい曲”をピックアップ! ぜひ、あたなにとっての七夕と照らし合わせながら、お気に入りの曲を見つけてください。
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アーティスト | ランカ・リー=中島 愛 |
作詞 | 松本 隆 |
作曲 | 菅野 よう子 |
編曲 | 菅野 よう子 |
関連作品 | 『マクロスF(フロンティア)』 |
【文:やままや】
TVアニメ『マクロスF(フロンティア)』のヒロインの1人であるランカ・リー(声優:中島愛)が歌う『星間飛行』。「キラッ!」のフレーズがあまりにも有名ですが、じっくり聴くと真っ向勝負なラブソングが胸を撃ちます。
それもそのはず、この歌は菅野よう子作曲、松本隆作詞という2人のヒットメーカーがタッグを組んだ作品なのです。そんな歌が心に突き刺さらないわけがない!
菅野よう子氏は『マクロス』シリーズを始めとするアニメ作品のほか、ゲームや数多くのCM音楽を手掛けている作曲家です。昨年の大河ドラマの音楽も担当されていましたよね。
そして松本隆氏と言えば、松田聖子やKinKi Kidsといったその時代時代を象徴するアイドルたちの曲を手掛けている作詞家ですが、ついに半世紀先のアイドル(『マクロスF』の放映は2008年、物語の舞台は西暦2059年)の曲まで手掛けてしまうとは! さすが時代を超える作詞家です。
そんな2人が作り上げた『星間飛行』。梅雨も明けた今の時期、かわいくて切なくて一途なキラキラした恋心を歌った曲を聴きながら、夜空を見上げてみるのもオツなのでは?
ちなみに『マクロスF』の挿入歌には星に関連した歌も多いので、サントラやボーカルコレクションを丸ごと聴いてみるのもいいですよ。初代『マクロス』の名曲『愛おぼえていますか』などのカバーもあるので往年の『マクロス』ファンにもオススメです。
アーティスト | μ’s |
作詞 | 畑亜貴 |
作曲 | 佐々倉有吾 |
編曲 | 佐々倉有吾 |
関連作品 | 『ラブライブ!』 |
【文:たく坊】
七夕である7月7日は、かの有名な“かぐや姫”の誕生日であるとのこと。となれば、筆者がオススメしたい曲はただ1つ、『ラブライブ!』の『輝夜の城で踊りたい』です。
『ラブライブ!』という作品の中でもコールとセリフが多く含まれている本楽曲では、衣装は和服テイスト、小物として扇子を持つなど、全体的に和のテイストが取り入れられています。また、“輝夜”というテーマに沿われているため、歌詞も“かぐや姫”の視点から「さらわれたい」、「きらめく星にちかう心」といった、“姫”の気持ちがつづられています。
しかし、各キャラクターの気持ちもセリフとして曲中に挿入されるのが『ラブライブ!』楽曲の特徴の1つです。本楽曲も、ラスサビ前などに“かぐや姫”となったキャラクターが、「私だけを見て」、「後悔するわよ?」といったように、姫の心境がセリフとして登場します。
『ラブライブ!』の中で、扇子を小物として扱う曲の元祖ともいえる『輝夜の城で踊りたい』。和のテイストや扇子は、後に楽曲『だってだって噫無情』や『Angelic Angel』に引き継がれていきます。
風情のある七夕の夜ですが、コールの激しいこの曲を聴いて“夜空を切り取るレーザービーム”を見届けましょう。
アーティスト | イトヲカシ |
作詞 | 伊東歌詞太郎 |
作曲 | 伊東歌詞太郎 |
関連作品 | 『双星の陰陽師』 |
【文:AO】
“七夕”ソングのお題であれば『宿り星』をオススメせずにはいられません! この曲はアニメ『双星の陰陽師』のEDテーマであり、第14話の七夕スペシャルで初めて流れました。
主人公・ろくろとヒロインの紅緒(べにお)の関係を表現した曲で、切なくも力強いメロディが心に響きます。いやー、2人の短冊の願いが「ろくろの力になりたい」「紅緒の力になりたい」からの導入だったので、余計に気分が盛り上がりましたね!
どんなに穢れた世界の夜でも2人なら越えられる……。織姫と彦星の物語にも負けないくらいのラブソングなので、七夕の雰囲気にピッタリだと思いました。ロマンチックな気分に浸れること間違いなし!
ちなみに、この曲を歌うアーティストのイトヲカシさんは、伊東歌詞太郎さんと宮田“レフティ”リョウさんがコンビを組んだユニットです。伊東歌詞太郎さんはニコニコ動画などで超人気の歌い手で、2016年にメジャーレビュー。自分は歌い手のころから大ファンだったので、『双星の陰陽師』のED曲を歌っていることを知った時はビックリしました。
『宿り星』の歌詞に共感できたのは、ひとえにイトヲカシさんの歌唱力があったからだと思っています! もちろん、ハイレゾとの相性は最高&最強。高音質でこの曲を聞いた時は、本当に衝撃を受けましたよ!
アーティスト | シド |
作詞 | マオ |
作曲 | 御恵明希 |
編曲 | シド |
関連作品 | 『将国のアルタイル』 |
【文:長雨】
アルタイルはわし座の1等星で、彦星と言われている星。さらに『将国のアルタイル』のアニメは2017年7月7日に放送開始、アニメの公式サイトに主人公マフムート役・村瀬歩さんやザガノス役の古川慎さんなどメインキャストの短冊写真が公開されているなど、とっても七夕に縁が深いんですよ。
このアニメに登場している人物たちが、もう綺羅星のように魅力的なキャラクターばかりなんです。特に最年少で将軍になった主人公は、「二度と戦争を起こさせたくない」という信念を持ち、知識も抜群という眩しすぎる存在! ちなみに彼は犬鷲のイスカンダルを使役しており、戦闘で使用する場面も。これが、タイトルに関わっていくわけですね。
そんな本作の1期オープニングテーマが、今回オススメしたい『螺旋のユメ』。メロディアスなサビからスタートし、ボーカルのマオさんが切なさを帯びた歌詞を甘く歌い上げます。いろいろな登場人物の想いが重なったような、サビの“守りたいものがある”というフレーズにもグッときます。
アーティスト | ORANGE RANGE |
関連作品 | 『BLEACH』 |
【文:にじ】
今回のテーマは七夕に聴きたい曲ということで、星を連想させるような歌詞のORANGE RANGEの『*~アスタリスク~』を選曲。本楽曲はアニメ『BLEACH』の初代オープニングテーマです。
アニメ第1話の放送時、小学生だった筆者は本楽曲を聞いてすぐに虜になりました。元々ORANGE RANGEが好きだったのとオープニングの映像がとても印象的、さらに楽曲もカッコいいということで、テレビの前でテンションが上がっていたことを覚えています。
『BLEACH』は原作漫画を買っていた友だちの勧めで、アニメを見始めたのですが、主人公・黒崎一護が悪霊“虚”(ホロウ)と戦う物語に引き込まれました。放送の翌日に、学校で友だちとアニメのおもしろさやORANGE RANGEの楽曲がオープニングに起用されていたことについて語り合ったのはいい思い出です。
7月20日には実写映画が全国ロードショーとなり、今なお盛り上がりを見せる『BLEACH』。当時アニメを見ていなかった人、原作漫画しか見ていなかった人、実写映画を観ようとしている人は、ぜひアニメ版の初代オープニングである本楽曲を聴いてみてください!
アーティスト | 栗田博文、東京フィルハーモニー交響楽団 |
作曲 | Capcom Sound Team |
関連作品 | 『モンスターハンター:ワールド』 |
【文:ユート】
昨年8月に開催された“モンスターハンター オーケストラコンサート 狩猟音楽祭2017”。東京公演での演奏を収録した同名のアルバムから、“『モンスターハンター:ワールド』メインテーマ「星に駆られて」”をピックアップ。
この曲のどこが七夕らしいかって? えーと……タイトルに“星”ってついてるじゃん! ……だめですか。ですよね。ではもう1つ! この楽曲がメインテーマとして使われているのは、今年発売されたPS4タイトル『モンスターハンター:ワールド(MHW)』なんですけど、実はこちらにも意味がありまして。
というのも、PlayStationフォーマットの据え置き機で発売された『MH』シリーズの新作を振り返ってみると、『MHW』発売以前だと2006年2月16日にPS2で発売された『モンスターハンター 2』が最後だったんですね。つまり、『MH』シリーズの新作とPlayStationフォーマットの据え置き機が再会したのは、実に約12年ぶり! 織姫と彦星が再会する期間よりもずっと長い間、出会えてなかったわけです。
そんな奇跡の再会といえる作品のメインテーマである『星に駆られて』。しかも演奏はオーケストラ。七夕に聴くにはピッタリな、ロマンチックさがあると思いませんか? タイトルについた“星”って単語も含めて!(笑)
東京フィルハーモニー交響楽団の皆さまが奏でる音はとても素晴らしいですし、曲自体もメインテーマを飾るだけあってすごく壮大。流れ星を思わせるような音もあり、これも七夕らしさを出してくれる要因になってるかな……なんて。
個人的に『MH』シリーズはすごく大好きで、『星に駆られて』自体もすごく気に入っているので、ぜひ一度聴いてみてもらえるとうれしいです!
アーティスト | IDOLiSH7 |
作詞 | 結城アイラ |
作曲 | 河田貴央 |
関連作品 | 『アイドリッシュセブン』 |
【文:まりみ】
7月7日(七夕)に聞きたい曲といわれて一番最初に思い出したのがこの曲! 名は体を表すといいますが、『NATSU☆しようぜ!』はまさに「夏しよう!」と、アイドルたちが誘いかけてくる楽曲です。
暑くてバテて疲れてだるくても、イントロが聴こえてきたら、ペンライトを持って「Let’s Dance!」してしまうし、サビでは「Oi! Oi!」してしまう……そう、この曲の何が楽しいかって、コールの多さなんです。コールの多い曲って楽しいですよね、カラオケでも絶対に盛り上がります。
ちなみにこの曲、7人のアイドルが歌うIDOLiSH7 Ver.と、ライバルユニット・TRIGGERによるTRIGGER Ver.があるんですよ! ぜひ聴き比べてみてほしいですし、汗だくになりながら一緒に「Oi! Oi!」ブチ上がってほしいです。
アーティスト | 平野 綾、茅原実里、後藤邑子 |
作詞 | 畑 亜貴 |
作曲 | 田代智一 |
関連作品 | 『涼宮ハルヒの憂鬱』 |
【文:カズ】
僕の人生で“七夕”をもっとも意識させてくれたのが、TVアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』第2期の第8話“笹の葉ラプソディ”。SOS団のメンバーが“16年後、25年後に叶えてほしい願いを短冊に書く”といういわゆる七夕回で、上のジャケットイラストがまさにそのワンシーンですね。
『涼宮ハルヒの憂鬱』第2期は、第7話までが第1期と同じ内容だったため再放送だと思われていたのですが、第8話で突然の新エピソード公開。しかも、シリーズの原点となる涼宮ハルヒとキョンの出会いが描かれていたり、『涼宮ハルヒの消失』への伏線が張られていたりと、それはもう大変なお祭騒ぎになりました。
今回おすすめするのは、そんな第8話から新EDテーマに起用された曲『止マレ!』です。七夕をテーマにした曲ではありませんが、第8話と連動して七夕のイメージが強く、爽やかなメロディは笹の葉が揺らぐ音のような心地よさです。今年の七夕は、“笹の葉ラプソディ”を観てからハイレゾ音源の『止マレ!』を聴き直し、『涼宮ハルヒ』三昧で過ごしてみてはいかがでしょうか?
ちなみに、『涼宮ハルヒの憂鬱』では7月7日が記念日の1つになっており、10周年を迎えた2016年7月7日にはコンプリートサウンドトラック『涼宮ハルヒの完奏』が発売。公式サイト(SOS団のサイト)でも例年なにかしらの変化が起こっているので、この原稿を書いている今から七夕当日が楽しみです。
アーティスト | May J. |
作詞 | NED WASHINGTON |
作曲 | LEIGH HARLINE |
関連作品 | 『ピノキオ』 |
【文:Deep】
七夕の歌といえば、童謡の『たなばたさま』をハイレゾで! ……というのも一興ですが、ここは視点を変えまして。“おほしさま”と“短冊の願いごと”は切っても切れない関係ということで、言わずと知れたディズニーの名作『ピノキオ』の主題歌『星に願いを』をプッシュしようと思います。ディズニー好きなんですよ(笑)。
今回ご紹介するのは、May J.さんのディズニーカバーアルバム『May J. sings Disney』収録のもの。May J.さんといえば、『アナと雪の女王』のエンディング版『レット・イット・ゴー』でも有名ですよね。そんな彼女が歌う『星に願いを』は、オリジナル版よりも少しアップテンポのアレンジカバーで、跳ねるように響くMay J.さんの高音が心地よい!
この曲には「きらきら星は不思議な力 あなたの夢を満たすでしょう」という歌詞があります。曲調的には七夕っぽくないかもしれませんが、このアレンジは星に願いが届きそうなぐらいパワーを受け取れる曲になっていますので、ぜひ聴いてみてください。
アーティスト | やなぎなぎ |
作詞 | 新海誠、AKI Oxford |
作曲 | アイルランド民謡 |
編曲 | 多田彰文 |
関連作品 | 『クロスロード』 |
【文:斎藤ゆうすけ】
七夕と言えば1年に一度、7月7日の夜にだけ会うことを許された織姫と彦星のお話が思い浮かびます。天の川に阻まれ、1年に一度しか会えなくても、それでも永遠にお互いを想い合うふたり……。そんな空間や時間に阻まれつつも運命の相手を思い続ける男女の物語を紡ぎ続けているのが、新海誠監督です。
新海監督といえば、2016年に大ブレイクした映画『君の名は』でおなじみですが、七夕と聞いて思い浮かぶのは、2014年春に通信教育の大手・Z会の依頼により、受験生を応援するCMとして作成した短編アニメ『クロスロード』です。
新海監督作詞による同名楽曲とともに描かれる、田舎に住む少女と都会に住む少年の日常。高校生ならではの葛藤が垣間見える中、受験勉強に励む、互いに顔も名前も知らないふたり。
ただ、同じ年に同じ教材を使い、同じ大学目指していただけのふたりが、合格発表の場で運命的な出会いを果たします。そう、織姫と彦星が1年に一度、運命的な出会いを果たすように……。
新海監督が手がけるハイクオリティな映像とともに流れるこの曲を歌うのは、『あの夏で待ってる』『凪のあすから』『キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series』など、数々のアニメで主題歌を担当する、やなぎなぎさん。
発表当時は15秒もしくは30秒のTV-CM版と120秒のYouTube公開版で聴くことができましたが、今回紹介するのはハイレゾ音源によるフルバージョン!
七夕の夜、やなぎさんが情感たっぷりに歌い上げる新海監督の世界を、やなぎさんの息づかいまでもが感じられるような高音質のハイレゾ音源で堪能してみてはいかがでしょうか?
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