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2018年7月19日(木)

『World of Warplanes』レビュー。フライトゲームとしては異例なほどシンプルな操作で迫力の空戦を楽しめる

文:電撃オンライン

 第二次大戦時の戦車戦をテーマにした『World of Tanks(WoT)』、海戦をテーマにした『World of Warships(WoWS)』などを手掛けるWargamin.net。陸海ときて最後に残った空戦を楽しめる『World of Warplanes(WoWP)』の日本版テストが7月18日18時より開始されました。そんな本作のプレス向け体験会が催されたので、プレイ感をお伝えします。

 『WoWP』は、2013年11月より、北米・EU・ロシアで展開していた作品です。日本では展開していませんでしたが、少なくない日本のプレイヤーが北米サーバーにアクセスして『WoWP』を楽しんでいたことが今回の日本テストの背景にあるそうです。

 『WoWP』は現在1200万人以上の会員数を誇り、使用できる陣営も日・米・英・独・ソ連・中国と、第二次大戦の主要参戦国の多くを網羅しています。日本版テストでは、これらのうち日本・アメリカ・ドイツを選択できます。

 Wargaming.netのほかのシリーズでも言われていましたが、日本のユーザーほど熱心にフィードバックを送るプレイヤーは世界的にも珍しいらしく、さらには問題点の指摘でもただの悪口にならない有意義なフィードバックが多いとのことです。そういった意見の吸い上げと新しいモードやコンテンツの開発にも、日本でのテストは有意義と判断されたそうです。

 では、そんな本作を遊んでわかったことなどを以下に記載していきます。

『World of Warplanes』
『World of Warplanes』

個別の役割を持つ5つのカテゴリー

 本作で使用できる機体は『WoT』や『WoWP』同様にカテゴリーとTierに分かれており、カテゴリーは戦闘機・重戦闘機・マルチロール機・攻撃機・爆撃機の5種となっています。これらのカテゴリーを簡単に説明していきます。

戦闘機……いわゆる単発戦闘機で一時期は軽戦闘機と言われたジャンル。軽快な運動性が最大の特徴な反面、攻撃力と防御力に難があります。

重戦闘機……双発機が多いカテゴリー。戦闘機に比べると運動性は劣るものの、防御力と搭載武装が強力で、大型機への攻撃に向いています。

マルチロール機……いわゆる戦闘爆撃機。第二次大戦中のマルチロール機は、爆撃と雷撃のマルチロール機を指すことが多かったのですが、本作では、爆装した戦闘機を指しています。戦闘機の機動性と爆弾による地上施設への攻撃が可能なマルチファイター。

攻撃機……できることはマルチロール機に似ていますが、防御力が高くより対地攻撃に特化したカテゴリー。マルチロール機より多くの爆弾を搭載でき、対地攻撃用に機関砲を装備している機種が多い。ドイツの襲撃機やソ連のシュトロモビクがこのカテゴリーになります。

爆撃機……多くの爆弾を装備し、対地攻撃に威力を発揮するカテゴリー。高高度より水平爆撃を行うことで拠点の占領を補助します。反面、対空戦闘は不得手で、護衛機による防御が必要です。

シンプルにして本格的な戦闘

 『WoWP』では、これまでのシリーズと異なり、攻撃する対象がそれぞれのカテゴリーで異なるのが大きな特徴。『WoT』や『WoWS』では“相手プレイヤーを攻撃すること”が最大の目標ですが、本作では“戦略目標への攻撃”が勝敗に大きく影響します。

 初心者向けだと感じたのは、爆撃機。操作自体は『WoT』の自走砲に近い感覚ですが、自走砲がある程度『WoT』を遊んできた中級以上のプレイヤー向けなのに対して、『WoWP』の爆撃機は、施設――つまり動かない目標――の破壊が主眼です。役割が明確化されている本作においては、初心者でもわかりやすい印象を持ちました。

 戦闘機は敵機との戦いが主な目的となります。こちらも目標はシンプルなので、まずは戦闘機や爆撃機から本作を始めてみるといいかもしれません。なお、重戦闘機は旋回性能が高くないため、戦闘機との空戦は避け、爆撃機などを狙うべきだと感じました。

 それに比べて、マルチロール機や攻撃機は、対地・対空の両方に対応しないとならないため、戦闘機や爆撃機に比べると戦場での役割が複雑になります。

 続いて、操作についての感想も。本作はフライトゲームとしては異例なほど簡略化された操作系となっています。基本的にはマウスを動かすだけで直感的に操作できます。実際に触ってみるとわかりますが、驚くほど簡単です。

 マウスだけの操作に慣れてきたら、もう少し複雑な操作にトライするといいでしょう。速度の調整はWキーのブースト(時間制限あり)とSキーのエアブレーキで行います。

 攻撃の照準は、機体の向きを制御するのと同じくマウスで行います。機銃による攻撃は左クリック。爆撃はBで、Rでロケットを発射します。また爆撃機など一部機体は回転式の銃座を持っていて、Tキーで銃座モード切り替えてマウスで操作する感じです。

 これだけシンプルな操作ながら、会敵、戦闘もスムーズで、他のフライトアクションに劣る部分は見受けられませんでした。ここら辺のバランス調整はさすがのWargamingといったところですね。

まずはプレイしてみることをオススメします

 現在はテスト版で、選べる機体は3カ国のみとなっていますが、今後は使える機体や陣営は増えていくのでしょうか? また日本ツリーには戦闘機とマルチロール機があるのみなので、今後増えていくかどうかも気になるところです。

 逆に言うと、まだ機体が少ないテスト環境は、覚えることが比較的少ない状況でもありますので、今のうちに始めておくのもアリなんじゃないかと。

 上でも紹介したことの繰り返しになりますが、本作の操作は驚くほどシンプルです。フライトゲームとしては非常にとっつきやすいゲームですので、まずは遊んでみてはいかがでしょうか?

■“『World of Warplanes』日本版テスト”概要
【実施期間】
月~木曜日:18:00~翌日1:00
金~日曜日:金曜18:00~月曜1:00
※時間は予告なく変更される場合があります。

(C) Wargaming.net

データ

▼『World of Warplanes』
■メーカー:Wargaming.net
■対応端末:PC
■ジャンル:アクション
■配信日:未定
■価格:未定

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