2018年8月11日(土)
アニメ/ゲーム/声優ソングを中心に、ライター&編集者が思い出の曲を紹介する“おすすめ曲カタログ”。ハイレゾ音源配信サイト“e-onkyo music”協力のもと、高音質で聴ける名曲・名盤の数々を紹介します。
8月のテーマは“夏に聴きたい曲”。誰もが知っている夏の定番曲から、皆さんに知ってもらいたい知られざる名曲まで、さまざまな夏うたをラインナップしています。
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『青い栞』
アーティスト | Galileo Galilei |
作詞 | 尾崎雄貴 |
作曲 | 尾崎雄貴 |
編曲 | 尾崎雄貴、岩井郁人、佐孝仁司、尾崎和樹 |
関連作品 | 『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』 |
『サークルゲーム』
アーティスト | Galileo Galilei |
作詞 | 尾崎雄貴 |
作曲 | Galileo Galilei |
編曲 | Galileo Galilei、POP ETC |
関連作品 | 『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』 |
【文:やままや】
夏と言われると思い浮かぶのが『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』、通称『あの花』です。最終回の「もういいかい」で大号泣した人も多いのではないでしょうか?
そのオープニングテーマだったのがGalileo Galileiの『青い栞』。この曲をバックにタイトルロゴからの抜けるような真夏の青空がとても印象的なオープニングでした。でも劇場版やオンデマンドで視聴された方は新オープニングテーマの『サークルゲーム』の方がなじみがあるかもしれません。
リアルタイム視聴をしていた私としては『青い栞』の方が『あの花』だなあと思うのですが、全話見終わってから『サークルゲーム』を聴くと妙にしっくりときました。主人公たちの気持ちの変移を感じ取れるような『青い栞』と『サークルゲーム』の2曲。両方聴き比べるとおもしろいかもしれません。
ところで『あの花』の舞台といえば埼玉県の秩父。個人的にちょこちょこ遊びに行く場所なので『あの花』を見ながら「あ~、あそこだ!」などと思っていました。オープニングでめんまが立っていた秩父橋は車で走ったなあとか、じんたんたちがかくれんぼして遊んでいた定林寺の梵鐘はいい音するんだよなあとか……。
などと書いてたら久しぶりに秩父に遊びに行きたくなってしまいました。夏休みは『あの花』の聖地巡礼でもしてこようかな?
アーティスト | XX:me |
作詞 | 杉山勝彦 |
作曲 | 杉山勝彦 |
編曲 | 杉山勝彦 |
関連作品 | 『ダーリン・イン・ザ・フランキス』 |
【文:AO】
うおおお! ついに『ダーリン・イン・ザ・フランキス(以下、ダリフラ)』の曲を紹介できるテーマがきたああ!
というわけで今回は、夏にふさわしい『ダリフラ』の“真夏のセツナ”を紹介。この曲はTVアニメ第7話“流星モラトリアム”のみで流れた限定エンディング曲で、夏にふさわしいポップでフレッシュな曲になっております!
個人的にサビの疾走感がお気に入り。熱くてグッタリとした日も、この曲を聴けば思わず浜辺を走りたくなるはず。ぜひ視聴して、真夏のときめきを感じてください♪
ちなみに『ダリフラ』は基本的にシリアスなロボットアニメなのですが、この回はいわゆる水着回。当時は、浜辺でキャッキャッウフフするキャラたちを見られて幸せでしたね。そうだね、イチゴがカワイイね。
しかも、曲にあわせて水着ヒロインたちの海水浴シーンが流れるという神構成っぷり。興味のある人は、ぜひアニメ本編とセットで見ることをオススメします!
……この時は、アニメ本編であんな事件が起きるとは想像もしてなかったなぁ。展開が気になる人は、アニメもチェック! 最後までイチゴはカワイイね。
アーティスト | 中 孝介 |
作詞 | 江崎とし子 |
作曲 | 江崎とし子 |
編曲 | 羽毛田丈史 |
関連作品 | 『夏目友人帳』 |
【文:Deep】
夏といえば、輝く日差しに青い海、透き通る空。薄暗い梅雨が明けて、パッと新しい世界が広がるこの感じ。いくつになっても、ワクワクしちゃいます。
そして、こういう明るさがあるからこそ、夜への移り変わりも映えるもの。心にくすぶる夏の日差しが、気温とともに少しずつ薄らいでいく、夕暮れという時間帯。夏という季節の中でも、この瞬間が一番好きかもしれません。
今回紹介するのは、夏の……ある種の哀愁を感じさせる名曲『夏夕空』。中孝介さんのシマ唄に近い独特の唱法。歌声でありがなら、楽器のような抑揚を持ち、それが『夏夕空』のノスタルジーを誘う曲調に解け合っています。
この曲は、TVアニメ『夏目友人帳』の第1期のエンディングテーマなのですが、この曲を特に印象付けたのが第八話“儚い光”でした。人と妖怪の関係を描いた、悲しいけれど悲劇ではない、愛のお話。
たった一度、愛した男に触れるため、長い命を捨てた儚い光のお話です。そのラストからエンディングにかけて流れるこの歌は、俺の涙を誘うには十分でした。
友だちと遊び倒して夕日が差し、「そろそろ帰らなきゃ」と1日の終わりが見えてきた瞬間。サッと吹き抜ける、寂しくも温かいあの風が、この曲にはあります。染み渡るぬくもりを思い出せる名曲ですので、ぜひ聴いてみてください。
アーティスト | TRUE |
作詞 | 唐沢美帆 |
作曲 | 加藤裕介 |
関連作品 | 『響け!ユーフォニアム』 |
【文:たすん】
夏に聴きたい楽曲ということで、TVアニメ『響け!ユーフォニアム』のオープニングテーマに起用された楽曲『DREAM SOLISTER』をおすすめしたいと思います。
『DREAM SOLISTER』は、歌詞のさまざまなところにポジティブな内容が含まれており、元気を与えてくれるような曲調が特徴的です。
また、『響け!ユーフォニアム』はとある高校の吹奏楽部の青春が描かれた内容のアニメで、夏に描かれるストーリーがとにかく熱い!
その中でも、主人公である黄前久美子がうまくいかないところを、熱い夏の中、鼻血を出しながらもひたすらに練習して頑張る姿が本当にいいんですよね。そんな姿を思い浮かべながら『DREAM SOLISTER』を聴くと、自分も「頑張らないとな」と、思わせる素敵な音楽です。
さらに、TRUEの素敵な歌声もあいまってか、のびのびとした曲調の中に、力強さも感じられる楽曲のところもいい感じに仕上がっています。
素晴らしい歌声と歌詞、曲調、どれをとっても完成度の高い『DREAM SOLISTER』。この暑い夏を吹き飛ばすくらいの元気をもらえる楽曲なので、ぜひ一度聴いてみてください。
アーティスト | nano.RIPE |
作詞 | きみコ |
作曲 | 佐々木 淳 |
関連作品 | 『花咲くいろは』 |
【文:てけおん】
てけおんが「夏!」と聞いて思い出すいくつかの曲のうちのひとつが、アニメ『花咲くいろは』の2つめのOP曲『面影ワープ』です。
夏の始まりから終わりまでの情景をぎゅっと詰め込んだ曲で、疾走感あふれるサビの部分は、最短距離を最速で突っ切っていくかのように“誰もがかつて過ごした夏の日”へと連れて行ってくれます。
そして、このサビを聴くとOP映像で主人公・緒花がグワーッと走っていた姿、そして電車の中で目を覚ました時のなんとも言えない表情が思い浮かびます。
この時の、窓の外を見る緒花のたたずまいが、歌詞ととてもマッチしていていいんですよ。さびしさを感じさせるようでもあり、ひと夏を経て成長したようでもあり……。
アニメの影響もあって、夏の初めに聴いても夏の終わりに聴いても、一言ではうまく言い表せない感情を思い起こさせてくれる曲です。気になった人は曲もアニメも堪能してみてくださいね。
アーティスト | シェリル・ノーム starring May’n |
作詞 | Gabriela Robin |
作詞 | 富永 恵介 |
作曲 | 菅野 よう子 |
編曲 | 菅野 よう子 |
関連作品 | 『劇場版マクロスF~イツワリノウタヒメ~』 |
【文:セスタス原川】
この曲は『劇場版マクロスF』の挿入歌で、銀河の妖精シェリル・ノームが夏のときめきを歌った曲です。
個人的にはシリーズ内で上位に入るお気に入りソングなのですが、劇中で使用されたシーンはわずか数秒のCMの場面のみ。他の名曲たちと比べると知名度は少し下がってしまいますが、自分はシリーズ内の隠れた名曲だと思っています。
シェリルの歌と言えば、『ノーザンクロス』『ダイヤモンドクレパス』といった情熱的&幻想的なイメージ。そんな中、アゲアゲな雰囲気の『ギラギラサマー(^ω^)ノ』は、印象的な歌詞とリズムも相まって「あ、なんか夏っぽいことしたいな」と思わせてくれます。
まさに、シェリルのイメージをいい意味で塗り替える一曲。歌を担当しているMay’nさんの歌唱力に高さについては、いまさら説明は要らないでしょう。高音質が特徴のe-onkyo musicで配信中のハイレゾ版で聴けば、体の芯まで音が響き渡り、さらに活力が沸いてくること間違いなしです!
アーティスト | S.E.M |
作詞 | 松井洋平 |
作曲 | 伊藤 賢 |
関連作品 | 『アイドルマスターSideM』 |
【文:まりみ】
『アイドルマスターSideM』に登場するアイドルユニットの1つ・S.E.M。元教師という経歴を持つ3人は、それまで『∞ Possibilities』『Study Equal Magic!』などのユニット曲で、未来ある若者たちに向けて“勉強の楽しさ”“無限の可能性”を歌ってきました。
そんな彼らが『THE IDOLM@STER SideM 2nd ANNIVERSARY DISC 02』で披露したのが、『サ・ヨ・ナ・ラ Summer Holiday』というラブソングです。
ひと夏の間に出会いと別れを体験するという、切なさ満点のロマンス……! 松井洋平氏の描く歌詞の世界観は、プラトニックなのにセクシーで、そこにS.E.Mのメンバーの甘~い歌声が乗ると最高にグッときます!
そして、「元教師ユニットが失恋ソングを歌う」というギャップもたまらず……。ちょっぴりしんみりしたくなる、夏の終わりの夕暮れに、ぜひ聴いていただきたい1曲です。
アーティスト | STYLE FIVE |
作詞 | こだまさおり |
作曲 | 三好啓太 |
編曲 | 三好啓太 |
関連作品 | 『特別版 Free!-Take Your Marks-』 |
【文:亀井ライダー】
「夏はやっぱりプール!」ということで、イケメン水泳部員たち青春と絆の物語を描いたアニメ『FREE!』より、七瀬遙(声優:島﨑信長)、橘真琴(声優:鈴木達央)、松岡凛(声優:宮野真守)、葉月渚(声優:代永翼)、竜ケ崎怜(声優:平川大輔)の5人組ユニット・STYLE FIVEが歌う『FREE-STYLE SPIRIT』をご紹介します。
この曲が披露されたのは、主人公である遙たちが成長した姿を描いた『特別版 Free!-Take Your Marks-』。中学生時代の友人が登場したり、後輩たちが彼らの卒業祝いを考えたりと、和やかなエピソードを集めた劇場版です。
真剣に向き合っているからこそ葛藤し、対立を乗り越えながら固い絆で結ばれていく遙たち。そんな5人が歌う『FREE-STYLE SPIRIT』は、水泳と仲間に対する彼らの情熱を見事に表現しており、聴いていると思わず泳ぎ出したくなります。
メドレーリレーを泳いだかつての仲間との思い出を大切にしながら、メンバーが変わることへの寂しさや不安にも打ち勝ち、何事にも全力に挑戦していく。そして、最高のチームで最高の泳ぎを目指していく彼らの勇姿を、この曲から感じ取ってください。聴き終わった時には、あなたも泳ぎたくてたまらなくなっているはずです。
アーティスト | OxT |
作詞 | 大石昌良 |
作曲 | Tom-H@ck |
編曲 | Tom-H@ck |
関連作品 | 『ダイヤのA』 |
【文:長雨】
基本的にずっと室内にいたいインドア派なのですが、唯一自主的に外に出る時期があります。それは、甲子園シーズン! かれこれ10年近く夏になると兵庫に行き、熱気にさらされながら毎年観戦しております。
甲子園の空気を感じながら、勝っても負けてもドラマがある試合を見るのが最高なんですよ。今年は、記念すべき100回大会。どこが優勝するのか、今からワクワクしますね!
甲子園&高校野球の雰囲気を、自宅でもオールシーズン快適に楽しめる野球マンガも大好きです。今回オススメする『KIMERO!!』は、週刊少年マガジンで連載されている『ダイヤのA』のアニメ第2期エンディングテーマ。
パワフルな楽曲で、聴き終わったあと「あれ、これから本編が始まるの?」と思ってしまうほどオープニング感が強いんですよ。明るいメロディと、背中を押してくれる力強い歌詞を耳にすると暑さになんか負けちゃダメだなと前向きな気持ちにさせてくれます。
ただ年々気温が高くなり、気持ちだけでは乗り越えられなくなってきたので、熱中症対策だけは万全にして今年も甲子園に乗りこんできます。
アーティスト | 石川 綾子 |
作詞 | 麻枝准 |
作曲 | 折戸伸治 |
作曲 | 高瀬一矢 |
関連作品 | 『AIR』 |
【文:カズ】
おはこんばんちわ。今年は猛暑が続きますが、どろり濃厚ピーチ味はもう飲みましたか? 僕の地元にはゲルルンジュースすら売っていません。が、がお……。と、原作ネタに浸りながらおすすめするのは、Keyより2000年に発売された恋愛ADV『AIR』の主題歌『鳥の詩』です。
『AIR』は、海辺の町を訪れた変わり者の人形遣い・国崎往人が、ちょっぴり不思議な少女たちとひと夏の物語を紡ぐという作品。“泣きゲー”の最高傑作の1つであり、かの有名なセリフ「もう、ゴールしていいよね」のシーンは、いつ見ても胸が苦しくなります……。
そんな『AIR』の世界観を支えているのが、夏の情緒を感じさせる名曲の数々です。中でも『鳥の詩』は別格。壮大で伸びやかなサウンドやLiaさんの透き通った歌声もさることながら、“彼”の存在を知ることで色めく詩的なフレーズがたまりません。
原曲はご存じの方も多いだろうと、今回はヴァイオリニスト・石川綾子さんが演奏するクラシックバージョンを選曲しました。オフボーカルなのでinstrumentalのように聴けますし、ハイレゾで聴くストリングス(弦楽器)の音色がとてもいい耳ざわりです。
暑くて寝苦しい日は、この曲を流しながら床についてみてください。ぐっすり眠れると思いますよ。にはは。
アーティスト | 井上あずみ |
作詞 | 宮崎駿 |
作曲 | 久石譲 |
編曲 | 久石譲 |
関連作品 | 『となりのトトロ』 |
【文:イズミン】
スタジオジブリの劇場アニメは毎年夏にTVで特集が組まれており、Twitterには“#夏はジブリ”というハッシュタグが登場するなど、現代日本にとって夏の風物詩といっても過言ではありません。
そこで、今回はスタジオジブリの名作アニメ『となりのトトロ』より、エンディング曲の『となりのトトロ』をピックアップします。
本楽曲は、物語とリンクしつつ、子どもでも覚えやすく歌いやすいキャッチーなフレーズでおなじみ。エンディング曲としての壮大さ、トトロたちの神秘的な雰囲気、夏の爽やかさが調和したメロディーにより、何度でも聴いていたくなる名曲です。
特に、サビの「となりのトトロ、トトロ……」の繰り返し部分は一度聴くと頭に残り、気づくと何度も繰り返してしまうほど秀逸なパートです。
ハイレゾ版では、鮮明になったメロディーやコーラスによって曲調がさらに壮大になり、作品を締めくくるエンディング曲としてのクオリティがより高くなります。
夏の夕暮れ時に聴くと、作中の情景とともに「1日が終わってしまう……」という寂しさ感じさせつつも、爽やかなメロディーが「明日も頑張ろう!」という気持ちにしてくれるのでオススメです!
(P)2013 SME Records
(P)2016 Epic Records Japan
(P) ランティス
(P)2018 Aniplex Inc.
(P)FlyingDog, Inc.
(P)PONYCANYON INC.
(P)2015 AVEX MUSIC CREATIVE INC.
(P) STUDIO GHIBLI RECORDS