畠中祐さん待望の2ndシングル『真夏BEAT』発売記念インタビュー!
デビューシングル『STAND UP』から約1年。待望の2ndシングル『真夏BEAT』の発売が決定した、畠中祐さん。「夏」をメインテーマに楽曲制作をすすめた畠中さんにその胸中をたっぷりとうかがいました!
──1年ぶりの2ndシングル発売とのことですが、率直なご感想をお聞かせください。
やっぱりうれしいです。1stから1年経ちましたが、その期間にお芝居に集中させていただける期間もあったので、自分の中ですごくバランスのいい1年だったんです。だから、2ndを出すと言っていただいたときは、やりたいという気持ちがすごく高まった状態で、一番いいタイミングで2ndにチャレンジできるなあと、率直にうれしく思っています。
──デビューシングル『STAND UP』のころと変わったことはありますか?
『STAND UP』のときは、人前で歌ったこともなかったし、畠中祐として歌うのも初めてだったので、全部が初めてだったんです。でも、この曲をひっさげて、いろんなイベントへ参加させてもらったり、ゲームやアニメでキャラクターソングを歌う機会をいただいたりと、たくさん経験を重ねさせてもらいました。
なので、同じダンスミュージックの中でも、違う畠中祐の表情をもっと見せたい、押したことのないスイッチを押してみたい、と思えるようになったのはすごく変わったところじゃないですかね。やったことのないことをやってみたいというか、欲が出てきたところがちょっとした変化かなと思います。
ダンスは、もっと段階を踏んでレベルをあげていきたいというのが気持ちとしてありました。もともと歌というパフォーマンスを第一に考えたダンスなので、そのバランスをすごく考えましたね。歌をちゃんと歌うためにダンスを身体に叩き込まないとなぁとか、ダンスの基礎レベルを上げないと振りに振り回されちゃってうまいこと歌えないんじゃないかって。今回のMVは、ダンサーが4人もついてくださってるんで、見た目としてもめちゃめちゃすごく派手になっています。画面の外に来る感じがありますね。でも、自分で踊ってる感じとしては、タイミングやフォーメーションがすごく難しかったです。
振りとしては、今までやってきた振りが形を変えて組み込まれていると思います。『STAND UP』の先にはこの振り付けがあるのかなと。でも『STAND UP』とは全然違って、セクシーに誘うような振りも随所に散りばめられていて、すごく新鮮な感じで踊れたし、楽しかったですね。
──楽曲の印象や好きな歌詞、エピソードなどがありましたらお教えください。
「真夏BEAT」
「真夏BEAT」はまったく僕が体験したことのない夏なんですよ(笑)。あまり最近は海にも行けてないし、自分の想像上でしかないんですけど、“20代前半とか若いときにひと夏だけはしゃいだとしたら”とキーワードをあげさせていただいて、それを歌詞をにしてくださったんです。だから、歌っていて気持ちが上がるし、こういう夏過ごしてみたいなっていうのが随所に散りばめられています。
こういう歌って、歌っていてどんどん楽しくなっていく感覚がありますね。思いっきりこういう夏体験してるよ! という気持ちで、こういうはじけ方ができる人間でありたいと思うし、こういう新しい自分も見つけたいなと思います。
Aメロが個人的に歌ってて楽しいですね。しかも「STAND UP」のように、全部アタックしてストレートに歌うというよりも、自分の中で少し余裕を持って、けど胸の内ですごくワクワクしている感じで歌っています。言葉遊びも相まって楽しい曲ですね。「ナーナナナーナナナ」のところは聞いてみると楽しいんですけど、実際歌ってみると難しかったりするんですよ。
「Summer Breeze」
「Summer Breeze」は、自分の中の幼少期の記憶がキーワードになっていて、それを歌詞に起こしてもらったんです。友達や家族と過ごす楽しかった夏が、もう終わっちゃうという寂しさを歌にしたいなと思って。「真夏BEAT」みたいに照りつける夏の一瞬があるからこそ、夏の寂しさが引き立っていると思っていて、夏ってこの両面があると思うんですよね。盛り上がって、でも寂しくて。
これはけっこういろんなところで話しているんですけど、小学校のときにおじいちゃんとおばあちゃんが、卒業祝いでバリ島に連れて行ってくれたんです。その最終日に、みんなで浜辺でBBQのようなことをしたんですけど、コレを食べたらもう終わりなんだと思ったら、ちょっと食べられなくなってしまって。夕方と夜の間の時間帯を、浜辺を歩きながらすごく綺麗な景色を眺めていました。あのときは、なんとも言えない気持ちになったと言うか、泣きそうになったというか。夏の終わりというと、そのエピソードが強烈に残ってるんですよね。
今回の3曲すべてに言えるのですが、歌詞で誰かに届けていくと言うよりも、一緒に過ごしていく感じが強いんです。なので、歌詞ひとつひとつというよりも、全体のニュアンスが重要になってくると思います。
でも、歌詞の中で強いて挙げるとしたら、「潮の香り 風が運ぶ なんだか寂しくて 僕ら 言葉なくした あの水平線の向こう側に 誰も知らない」のフレーズですね。ここが、昔自分が経験したこととマッチングしてくるのかなと思います。やっぱ海なんですよね。個人的には記憶をたどるとその寂しさって海にある気がして。
「CRUISING」
「Summer Breeze」から、もっと寂しくなるかと思いきやまた上げてくる(笑)。「真夏BEAT」が朝から昼にかけてだとしたら、「Summer Breeze」が夕方の寂しさで、「CRUISING」が完全に夜なんですよね。いやー、もうそんなはしゃぐような経験なんてしたことない! そりゃそうだ! いままでちょっと真面目に過ごしてきたから(笑)! こんな経験まったくない、どうしよう! という感じでした。
だから、今回の全体のテーマとしてスイッチ入れてみるとか、自分も出会ったことがない自分に出会ってみたいというのがあったりしたので、これもそうですね。キーワードををあげさせていただいたときはちょっと大変でした。
夜みんながはしゃぐクラブとかには行ったことがなかったので、さすがにそれじゃあ説得力ないよなと思って、友だちと某英国風パブみたいなところに出かけたんです。パブなんて行ったことないのに、ショットを飲んでみたりとかして。そういうところに付き合ってくれるこれまた真面目な友だちがいるんですけど、そいつと「俺らこのままじゃダメだ!」と(笑)。「この真面目なままもいいんだけど、この日だけははじけた飲みをしようっ!」て言って。でも、2杯でダメでした。もうやらない(笑)。気持ち悪くなったし。
酔ったときのふわ~っとした感じが、ああコレが楽しいのかっていうのはわかった気がしますね。酔って楽しいってあんまり思ったことがなかったんです。お酒弱くて飲んだらすぐ眠くなっちゃうんで。だから眠くなった記憶しかないし。だから、まだぜんぜん想像上の範囲は抜け出せないんですけど、それでもスイッチは……押せた、のかなぁ……(笑)?
この曲は、歌詞に英語が多くて大変でした。うまいこと英語が自分の中で流れていけばいいなと思って。もともと2曲候補があって、どっちのメロディーラインが好きかどうかディスカッションもしたんです。夜のイメージだったり、クラブに行った時の歌だったりしたら、こっちのほうがいいよね、この歌詞を表現するならこっちだよなって。自分の中でも好きだし、歌ってて楽しいですね。
──レコーディングの時の様子はいかがでしたか?
全曲たっぷり時間をかけてやらせていただいたんですけど、「真夏BEAT」と「Summer Breeze」は、ひっかかりなくこだわらせて歌わせてもらったという感じですね。「CRUISING」は、ぶっちぎり英語に時間がかかりましたね。無駄に苦手意識があるというか、意識しすぎてる部分はあったのかもしれません。いちいちどういう意味なんだろうなって全部調べちゃってたので。
あとは、トラックを重ねるほど曲ができあがっていって、その段階ごとに聞けるので、収録が夜になればなるほどテンションが上がっていきました。個人的にもナチュラルハイになっていくし。
──ジャケット撮影やMV撮影の時の様子はいかがでしたか?
プール付きの大きいスタジオでの撮影でムチャムチャ興奮しましたね。今回『真夏BEAT』でいろんなシチュエーションで撮らせてもらったんですけど、一番印象的だったのがこのジャケットのプールサイドです。ガッツリ男性カメラマンさんにまたいでもらいながら「濡れ感足りないな、もうちょっとはだけて濡らそうか」とか言われながら、試行錯誤を重ねて撮ってもらいましたね。楽しかったです、こんな経験いままでなかったんで。
男っぽい顔や真面目な顔をしてることが多いんですけど、笑顔で撮るときは「もっともっと誘うように!」って言われて、すごい考えちゃいましたね。誘うように笑うって、新しい笑顔のジャンルだなって。
MVでは、プールもおもしろかったですね~。プールの中で歌って、さらに手とか動かしながらっていうのが最初自分の中でつかめなくて。「もっとセクシーに!」って言われたときに腕をなでてみたり首をさすってみたりしたんですけど、映像で見たら風呂みたいになってて(笑)。だから難しかったんですけど、飛び込ませてもらったりもして、気持ちよかったです。
あとは、なによりもダンスシーンが力入ってますね。回数を重ねていろんなところから撮ってもらったんですけど、カメラで撮られながら踊ることに慣れてきたとは言えど、やっぱり最初の方は緊張して。回を重ねるごとにどんどん馴染んできて、もっとやりたいって欲が出てきました。いろんな表情で踊りたいとか、同じ振りでもこの振りの幅の中でもうちょっと遊べるかなとか考えたりもしましたね。
──今回の楽曲は夏をメインテーマにとのことですが、畠中さんが”夏”で一番好きなことはなんですか?
んー、祭り。祭りに行きたい! 夏祭りって好きなんですよね。ちっちゃいころから好きだし、最後には花火もセットの夏祭りが好きで。屋台では、焼きそばが好きです。しかもちょっと残って冷えて、麺が固くなったやつ。箸でさしたら全部持ち上がっちゃう感じのが好きですね。ザ・夏って感じがします。
最近は祭りに行けてないんです。行きたいです。だから、ラジオのロケとかで提案して行かせていただいたりもしてます。今年の夏は行きたいな~。
──発売を楽しみに待つファンにメッセージをお願いします。
2ndシングル『真夏BEAT』。『STAND UP』のときと比べて全然違う表情が個人的に見せられたかなあと思います。僕の新しい一面を見てもらって、こういう夏を経験したことのある人もない人も、この曲で一緒に経験してもらえたらなと思います。また、力強い楽曲になっていると思いますので、ぜひぜひライブなどでは一緒になって盛り上がってもらいたいと思います!
畠中祐 2ndシングル『真夏BEAT』概要
▲価格:初回限定盤[CD+DVD]1,800円+税 |
▲価格:通常盤[CD]1,300円+税 |
■発売日:2018年8月22日
■INDEX
[CD]
1:真夏BEAT
作詞:松藤量平 作曲:佐藤純一(fhána)
編曲:A-bee
2:Summer Breeze
作詞:坂井竜二 作曲・編曲:中土智博
3:CRUISING
作詞:松藤量平 作曲・編曲:渡辺未来
4:真夏BEAT(Instrumental)
5:Summer Breeze(Instrumental)
6:CRUISING(Instrumental)
[DVD]※初回限定盤のみ
1:真夏BEAT(Music Clip)
2:Making of真夏BEAT
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