男性声優12人が本格ラップソングを展開する音楽プロジェクト『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』の2ndライブイベント“ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- 2nd LIVE@シナガワ《韻踏闘技大會》”が、8月26日に東京・品川プリンス ステラボールで開催されました。

　『ヒプマイ』イベントでは史上最多の11人のキャストさんが出演し、会場全体が熱狂に包まれた当日の様子をたっぷりお届けします！

■出演
【イケブクロ・ディビジョン／Buster Bros!!!】
木村昴（山田一郎役）、石谷春貴（山田二郎役）、天崎滉平（山田三郎役）
【ヨコハマ・ディビジョン／MAD TRIGGER CREW】
浅沼晋太郎（碧棺左馬刻役）、駒田航（入間銃兎役）、神尾晋一郎（毒島メイソン理鶯役）

【シンジュク・ディビジョン／麻天狼】
速水奨（神宮寺寂雷役）、木島隆一（伊弉冉一二三役）、伊東健人（観音坂独歩役）
【シブヤ・ディビジョン／Fling Posse】
白井悠介（飴村乱数役）、野津山幸宏（有栖川帝統役）

MCも驚くほどの盛り上がりでライブスタート！

　推しディビジョンのグッズに身を包み、ステラボールに集合した約2000人のファンに向けて、まずは木村昴さんが公演中の諸注意をラップでお届け！　作品ならではの演出にファンも湧き上がり、すでに会場が温まっていることが伺えます。

　期待が高まる中、いよいよオープニングへ。映像にあわせて各ディビジョンのメンバーが続々とステージに登場し、11人全員がステージ上に揃うと、そのまま流れるようにアンセムソング「ヒプノシスマイク -Division Battle Anthem-」、「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」の２曲を熱唱！

　ものすごい熱量で各々のパートを歌うキャストさんと、ステージに負けないくらいの声量でしっかり合いの手を返す客席とで、早くも会場のテンションはMAXに。歌い終えたMCの木村さんが開口一番「すごい盛り上がりです！」と思わずコメントするほどの、すさまじいやりとりが繰り広げられました。

イケブクロの熱気、ヨコハマの色気で会場のボルテージはさらにUP！

　本日欠席の夢野幻太郎役・斉藤壮馬さんのビデオメッセージをはさみつつ、自己紹介を終えたみなさん。MCの時間もそこそこに、これから各ディビジョンが次々とライブを披露していくことが告げられます。先陣を切るのはもちろん、イケブクロ・ディビジョン“Buster Bros!!!”です！

　まずは石谷春貴さんが、山田二郎のソロ曲「センセンフコク」で会場の空気をさらに盛り上げます。曲中で「お前ら、まだまだ上がれんだろ!?」とばかりに客席をあおり、客席もそれに応えて声のボリュームをあげていきます。一番手にふさわしいアッパーチューンをばっちり歌い上げた後、「頼んだぞ三郎」と次に控える弟へとバトンを渡しました。

　二郎からバトンを受け取り、山田三郎のソロ曲「New star」で繊細な歌声を聴かせる天崎滉平さん。曲終わりには「今日は振り返れば一兄がいる。あとついでに二郎もいる」と三郎らしいセリフから始まる、韻を的確に踏んだフリースタイルを披露し、胸に秘めた熱さを垣間見せました。

　そして山田一郎のソロ曲「俺が一郎」で、高いラップスキルを存分に見せつける木村さん。ステージから発せられるカリスマ性の強さは、「さすが長男」と思わせる風格でした。間奏部では「最高だぜ！　弟たちが横にいて、最高の友達がいて、こんな嬉しいことねえだろう！」と熱い言葉を投げかけ、客席のファンも大きな声援でそれに応えます。

　ソロ曲が終わると、兄弟３人で歌う「IKEBUKURO WEST GAME PARK」を披露。一郎のヒューマンビートボックスも音源以上のキレを見せ、二郎と三郎のコールを受けて客席のレスポンスもどんどん加熱し、その勢いのままラストまで歌い切ります。一貫して熱量がすさまじいイケブクロのステージでした。

　次に登場したのはヨコハマディビジョン“MAD TRIGGER CREW”。ケータリングのカレーを食べてバイブスが上がっているという神尾晋一郎さんによる、毒島メイソン理鶯のソロ曲「What’s My Name?」からスタートです。理鶯の低音ボイスで投げかけられるコールと、客席のレスポンスの息がばっちり合い、空気は一気にヨコハマムードに。

　続いて始まった入間銃兎のソロ曲「ベイサイド・スモーキングブルース」では、曲にあわせて電子タバコを片手に登場した駒田航さん。よく通る高音の歌声を会場に響かせました。

　熱狂のあまり前に詰めすぎているファンに向けて、銃兎の決め台詞「お前らしょっぴくぞ！」を披露しつつ３歩下がるように声掛けする一幕では、きちんと移動するファンのみなさんに「……上出来だ」と甘く囁く姿が印象的でした。

　そして最後は左馬刻のもとへ寄り添い、くわえた電子タバコで相手の電子タバコに火を移す“シガーキス”を色気たっぷりに見せると、客席からは悲鳴にも似た歓声が……！　

　ブルースの哀調を帯びた会場に、浅沼晋太郎さんが歌う碧棺左馬刻のソロ曲「G anthem of Y-CITY」がさらなる色を重ねていきます。電子タバコを片手に威風堂々とした風体で歌う左馬刻ですが、サビを銃兎と理鶯に任せて自身は電子タバコをふかすという演出には、思わず「左馬刻様……！」と口に出しそうになる貫禄がありました。

　そして銃兎の「クラップ・ユア・ハンズ！」の掛け声にあわせ会場が手拍子に包まれる中、ヨコハマの３人が大人の雰囲気たっぷりに「Yokohama Walker」を歌い上げます。ステージも客席も青いライトに包まれ、ラストは左馬刻の「ありがとよ」のセリフで締めくくられました。

　そして”Buster Bros!!!”がステージにふたたび登場。イケブクロvsヨコハマの「WAR WAR WAR」でバチバチの熱いラップバトルを繰り広げます！

　リリックをなぞるように二郎の頭をなでて子ども扱いする銃兎や、額を擦り付けんばかりの距離でお互い目をそらさない三郎vs理鶯の様子など、目の前で繰り広げられるバトルに圧倒されます。一郎が左馬刻のこめかみに銃口をあてる動作で挑発するも、左馬刻は電子タバコをふかして意に介さない、と両者のキャラクター性が現れた姿も印象的でした。

ポップなシブヤと病める街シンジュクの対比が鮮やかな後半戦！

　スペシャルゲストのEGOさんが本格ヒップホップを披露し会場を盛り上げた後は、シブヤ・ディビジョン“Fling Posse”のステージへ突入です。

　有栖川帝統のソロ曲「3$EVEN」を熱唱する野津山幸宏さん。勢いのある歌声がシブヤのきらびやかでポップなムードを作り出します。スクリーンの映像にはスロットの演出が多様され、非常に帝統らしいステージを繰り広げました。そして間奏中には、ビデオメッセージで斉藤壮馬さんからオファーされたフリースタイルもばっちり披露！

　そのテンションを引き継いで、飴村乱数のソロ曲「drops」がスタートします。白井悠介さんがピンク色の飴を可愛く左右に振りながら歌う姿がとってもキュート！　カラフルな光がステージや客席をきらめかせ、まるで会場全体に甘い飴が降り注いでいるかのような素敵な空間になっていました。

　続いて「Shibuya Marble Texture -PCCS-」を乱数・帝統がオシャレに歌い上げます。幻太郎パートは２人で交互にフォローし、時には声を合わせて歌う姿は、今日しか見られないスペシャルな演出として印象に残りました。

　そしてラストは、シンジュク・ディビジョン“麻天狼”のステージ。

　伊弉冉一二三のソロ曲「シャンパンゴールド」のイントロに歓声が上がる中、木島隆一さんがハイテンションな歌唱とコールでさらに客席を盛り上げていきます。さらに歌っている最中に観音坂独歩役・伊東健人さんへ近づき、親しげに肩を寄せ合うというファンサービスも……！

　そんな「シャンパンゴールド」でできあがったアッパーな空気を一変させるのは、伊東さんが歌う独歩のソロ曲「チグリジア」。苦しそうな表情と切々と訴えかけるような歌唱に、客席のファンも固唾をのんで見守ります。

　続いて始まるのは神宮寺寂雷のソロ曲「迷宮壁」です。歓声も控えめに、真剣にステージを見つめるファンの視線の先で、速水奨さんが歌う歌詞のひとつひとつが重く胸に迫ります。

　曲が終わって、ステージに差した光を両手を広げ迎え入れる荘厳な姿に、客席からは自然と拍手が溢れました。

　そして、シンジュクの３人によるゴリゴリのヒップホップソング「Shinjuku Style ～笑わすな～」が披露されます。一二三のコールが客席に高らかに響き、麻天狼タオルを振り回しながら歌う寂雷＆独歩の姿に感化されて、会場も徐々にラップバトルに備える雰囲気に変わっていきます。

　そして“Fling Posse”が再登場し、シブヤvsシンジュクの「BATTLE BATTLE BATTLE」が開戦！

　肩を回しながら気合十分で挑む独歩と、鋭いラップを繰り出す帝統がともに会場を盛り上げ、一二三のターンでは客席からのコールにもどんどん熱が入ります。そして寂雷と乱数の一歩も譲らぬ熾烈なバトルが展開され、最後は客席も一体となっての「BATTLE BATTLE BATTLE」コールが！

バトルシーズンの結果発表と、新情報が続々発表。そしてエンディングへ――

　スペシャルゲストのKEN THE 390さんのライブが会場を爽やかなムードで満たした後、ステージ上に11人が集結し告知のコーナーに。

　3誌でのコミカライズ決定、タニタやサンリオとの新コラボが発表されたのち、ユーザー参加型企画”Battle Season”の結果が発表されました。

■『ヒプマイ』コミカライズ化、タニタ、サンリオとのコラボも決定！ ファイナルバトルCDは11月14日発売

　ファイナルバトルへの進出が決定したのは、ヨコハマ“MAD TRIGGER CREW”とシンジュク“麻天狼”の２チーム。ヨコハマのリーダー・左馬刻を演じる浅沼さんは、『ヒプマイ』をずっと引っ張ってきた木村さんへの感謝の気持ちを述べ、イケブクロの分の想いも抱えてファイナルバトルに臨むと宣言。”Buster Bros!!!”の面々と熱い握手を交わしました。

　シンジュクのリーダー・寂雷役の速水さんは、初めはご自身がラップをすることへの違和感があったものの、本当にいいチームとして３人がまとまってきたと実感しているそう。これからも応援してほしいと会場に呼びかけました。

　惜しくも敗退となったイケブクロ“Buster Bros!!!”とシブヤ“Fling Posse”ですが、「でも、これで終わりじゃないからね」と飴を口にくわえて次のバトルへ思いを馳せる白井さん、「悔しいのも跳ね除けてラップで返す」と闘志を燃やしつつ「ヒップホップ、おもしろいでしょ！」と満面の笑みで客席に投げかける木村さんの姿に、会場は大きな拍手と歓声に包まれました。

　そして、スペシャルゲストのEGOさん、KEN THE 390さんも加えた出演者全員で贈る「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-SPversion」が披露され、最後にはファンにはおなじみ「Peace!」の掛け声で2ndライブは幕を閉じました。

　ステージからも客席からも圧倒的な熱量が放出され、改めて『ヒプマイ』の人気の高さと作品の本気度が伺えた2ndライブ。11月17日に3rdライブ開催も決定し、今後ますます盛り上がる『ヒプマイ』に今後も注目です！

（撮影：粂井健太）

■セットリスト
01：ヒプノシスマイク -Division Battle Anthem-／Division All Stars
02：ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-／Division All Stars
03：センセンフコク／山田二郎（声優：石谷春貴）
04：New star／山田三郎（声優：天﨑滉平）
05：俺が一郎／山田一郎（声優：木村昴）
06：IKEBUKURO WEST GAME PARK／Buster Bros!!!
07：What's My Name?／毒島メイソン理鶯（声優：神尾晋一郎）
08：ベイサイド・スモーキングブルース／入間銃兎（声優：駒田航）
09：G anthem of Y-CITY／碧棺左馬刻（声優：浅沼晋太郎）
10：Yokohama Walker／MAD TRIGGER CREW
11：WAR WAR WAR／Buster Bros!!! VS MAD TRIGGER CREW
12：Bounce～PINEAPPLE JUICE／EGO
13：3$EVEN／有栖川帝統（声優：野津山幸宏）
14：drops／飴村乱数（声優：白井悠介）
15：Shibuya Marble Texture -PCCS-／Fling Posse
16：シャンパンゴールド／伊弉冉一二三（声優：木島隆一）
17：チグリジア／観音坂独歩（声優：伊東健人）
18：迷宮壁／神宮寺寂雷（声優：速水奨）
19：Shinjuku Style ～笑わすな～／麻天狼
20：BATTLE BATTLE BATTLE／Fling Posse VS麻天狼
21：Funk U Up／KEN THE 390
22：ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-SPversion／All Cast

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