【『殺スト』プレイレポ4】 “喫茶 月影”の頼れる店員兼バリスタ・イズナ。彼の心の傷に触れる
裏社会の玄関口“喫茶 月影”を舞台に、言葉をなくした主人公・イチゴと殺し屋たちの交流を描いた『殺し屋とストロベリー』。8月23日に発売されたばかりの本作の魅力を、プレイレポートでお届けします!
連載3回目の今回は、月影のバリスタ・イズナ(声優:石川界人)ルートの物語序盤をご紹介。ある人物からの依頼でイチゴを護衛することになったイズナは、いったいどんな人物なのか……? 月影での生活から、彼の人となりを探ります。
無愛想ながらもコーヒーをこよなく愛するバリスタ・イズナの魅力に迫る!
薬で眠らされ、とある施設から運び出されたイチゴ。裏稼業を営む人々が集まる“喫茶 月影”で目を覚ました彼女は、そこで、店のマスターであるツキミ(声優:田丸篤志)や、バリスタのイズナと出会います。彼らの本業はなんと殺し屋……! イチゴはそんな彼らとともに、「喫茶 月影」で生活することに。過去のトラウマから声が出せないイチゴは、スマホでの筆談で交流を深めるのですが……?
▲利きコーヒーをして舌を養っているイズナ。イチゴにもその違いを教えてくれますが、ブラックが苦手なイチゴには難しいようです。 |
月影でウェイトレスとして働き始めたイチゴ。ここを訪れる人々はそれほど多くはありませんが、それぞれ長居するようです。接客するイチゴも、たびたび手が空いてしまい……。そんな彼女を見かねて、フリーの殺し屋であるアモン(声優:八代 拓)が暇つぶしのゲームを持ってきてくれます。それを怪しいものが仕込まれていないか片っ端から調べ上げていくイズナ。裏社会で生きるためには、彼のような徹底っぷりが必要なようです。
▲アモンが持ってきたゲーム機や電子書籍は没収し、チェス盤は電子レンジにかけます。 |
自分にもアモンにも怯えることのないイチゴに、イズナは忠告します。ここにいる人間は全員殺し屋なのだと――。しかしイチゴにとって何より恐ろしいのは、“施設での日々”に再び戻ること。そして月影での暮らしに慣れ、安心してしまうこと。イチゴは施設で、いったいどんな日々を過ごしていたのでしょう……?
▲自分も殺人者――。そう諭されるイチゴですが、あまりピンときていないよう。そんな彼女を見てイズナは「不安だ」と漏らします。 |
アモンのように過剰に構うでもなく、適度に放っておいていてくれるイズナに、イチゴは興味を持ち始めます。彼はいくつなんだろう? いままでに何人もの人を殺してきたのだろう……? そんなある日、アモンとの会話の中でイチゴに対する配慮が行き届いていないとイズナは攻められます。自分たちは殺し屋だけど、人に冷たくするのとは違う、と。
イチゴの拘束痕に気付きながらも見て見ぬ振りをしていたイズナと、それに気付き何かと面倒を見ようとしてきたアモン。殺し屋として……その前に人間として、2人の姿勢は違っていました。
▲ただのお調子者ではなく、アモンはイチゴの心を癒したいと彼女を構っていて……。言葉少なにフォローするイズナとは考え方が根本的に違うことが露呈します。 |
バックヤードへと下がったイズナを心配し、手伝いを申し出るイチゴ。そんな彼女に対しイズナは、自分は冷たいかと問いかけます。彼が必要以上に他人に踏み込まない理由。そこには、自分をかばって死んだ兄の存在がありました。情に負けて兄は死んだ。だから、イチゴに対しても心を動かしたくないのだと。
▲他人の事情に心を割けば、仕事が遂行できなくなる……。イズナの心の柔らかな部分が見えた瞬間でした。 |
他人に深入りしたくないイズナと、他人に心を許して安心することを恐れるイチゴ。2人はほどよい距離を保ちながら心を通わせていきます。そんな折、内偵に失敗した仲間が血だらけの姿で月影へと現れて……!?
▲内定者を襲ったのは同業者!? イチゴも事件へと巻き込まれていきます。 |
無愛想で荒っぽいところはあるものの、自分のやり方でイチゴを気づかうイズナルートはいかがでしたか? 触りの部分だけでも、彼の魅力を垣間見ることができたのではないでしょうか。イチゴとの関係が今後どのように深まっていくのか……。この続きは、ぜひゲーム本編で確かめてくださいね!
(C)BROCCOLI Illust.Yone Kazuki