ガルスタオンラインオリジナルインタビュー企画“KEY”始動。記念すべき第1回目は前野智昭さん
ガルスタオンライン編集部によるオリジナルインタビュー企画“KEY”が今回からスタートします。
「1つのテーマについてじっくり語ってもらうインタビューも好きだけど、何気ないひとことや、その人の意外性がわかる“素”の部分を読者さんに届けたい」
「心の鍵(KEY)を外したリラックスした状態で話を聞いて、読者さんにもっとその人のことを好きになってもらいたい」
そんな想いからこの企画は生まれました。
“KEY”インタビュー時のルールは下記の通り。
■トークテーマは“過去”“現在”“未来”の3つ。
■BOXからワードの書かれたカードを引き、テーマと掛け合わせて語ってもらう。
というシンプルなものです。
何が飛び出すかわからない、どこに行きつくかもわからない。たまにはそんなゆる~いインタビューがあってもいいのではないでしょうか。
記念すべき初回である今回は、生放送番組・ガル天ことガルスタゲーム天国の前野エンジェルとしてもおなじみ、声優の前野智昭さんにインタビューを受けていただきました。
ゆる~いインタビューを実現するべく前野さんをよく知るスタッフさんにも集まっていただき、一緒にインタビューに参加してもらいました。メンバーがメンバーなだけにいつもよりも自然な前野さんがそこにはいました。
それでは1回目の今回は“過去”をテーマに、お話をうかがっていきましょう。
【インタビュー参加メンバー】
インタビュアー・原 常樹さん:数多くの取材を担当しているライターさん。モンジェネおじさんとしても大活躍。前野さんとも旧知の仲。
マネージャーSさん(以下マネ):前野さんをデビューのころからよく知るマネージャーさん。大人気な前野さんの日々のスケジューリングを華麗にこなす。
横手さん(以下横手):前野さんのメイクをよく担当しているメイクさん。ガル天で大好評のふわふわ前野さんは、この方の魔法の手によって生み出される。
編集A(以下編集):ガルスタ編集部在籍歴7年目に突入した編集。1人でも多くの女子を笑顔にしたいをモットーに日々奮闘中。ブラックコーヒーがお友だち。
──今回のインタビューは前野さんのパーソナルな部分についてそれぞれ「過去/現在/未来」に分けてお話をうかがっていきます。さらにその補助として、さまざまなキーワードを入れたボックスを用意いたしました。ここから一枚を引いて展開してもらえれば、と思います。
前野:ざっくりした感じなんですね(笑)。とはいえ、今回この取材に立ち会ってくれるのが、いつも現場でお会いするスタッフさんたちなので僕もマイペースにしゃべらせてもらおうかと思います。よろしくお願いします!
──こちらこそよろしくお願いします! さて、まずは“過去”についてお話をうかがっていきたいと思います。まず、ボックスから引いたキーワードは「Talk(話す)」ですね。「過去+Talk」ということで過去の前野さんのしゃべりのクセなどについて教えてください。
前野:やっぱり僕も昔はなまっていました。「~だっぺ」とか「~だべ」とかわかりやすい方言が最低限出てしまわないように抗ってはいましたが、完全には直らず。今でもつい出てしまうことはあったりします(笑)。でも、最近は逆に「この作品のキャラクターはぜひ茨城弁でお願いします」というオファーをいただくことがあったりするのでプラスに働くこともあるんです。方言とは役者になってもずっと付き合いが続いているような感じです。
──さて、次のお題は「Letter(手紙)」です。
前野:みなさんのお気持ちがつづられたファンレターは本当に大きな原動力になります。僕自身も声優になる前は徹夜でファンレターを書いて送ったりもしていたので書く側の気持ちもわかるんです。「一文字間違えちゃったから最初から書き直そう」とか皆さんも僕みたいに葛藤したりしているのかなとか(笑)。
──ちなみに手紙を送った相手はどなただったんですか?
前野:『ときめきメモリアル』で大ファンになった菅原祥子さんです。そのときは、まさか同じ事務所に所属させていただく未来が待っているとは夢にも思っていませんでしたけれど(笑)。
ファンレター以外では、やっぱり家族からの手紙も宝物になっています。梨を送ってくれたついでに「身体に気をつけてがんばってね」みたいなひと言が添えてあったりして。そりゃもう、大切にしまってあります!
──次のテーマは「悲しみ(Sorrow)」です。
前野:悲しみ? うーん、過去の悲しみか……。いろいろありますけど、みなさんは何かあります? 編集さんは?
編集A:近々だと夜中に急に関節が痛くなって「これは痛風かもしれない」と思って病院に行ったことですかね。でも、血液には異常がなくてどうやら偽痛風という症状は同じだけど原因が違う病気だったみたいです。
前野:たしかに病気は悲しい! とはいえ、僕は病気で悲しみを背負ったことはあんまりないですね。『はたらく細胞』に出ているのに身体が病魔に侵されていたらシャレにならないということで、先日もPET検査に行ってきましたが、とくに何事もなくて一安心。あっでも、今年の1月に転んで肋骨にひびが入ったのは悲しかった……。
──ちなみに転んだ原因は?
前野:アルコールが入っているときに自宅のベッドのフレームの角で痛打しました。いや、本当に何をやってるんだろうっていう感じでしたよ……。あのときは、かなり大変でしたよね?(マネさんの方を眺めながらしみじみと)
マネ:ええ、その状態でもレコーディングとかやってましたからね。
前野:コルセットで固定していたのでちゃんとお仕事は支障なくこなせましたけど、やっぱり痛みはありましたから。皆さんも酔っぱらっているときは気をつけてください!
──さて、次のお題は「ヒーロー(Hero)」です。
前野:小さい頃は『ウルトラマン』シリーズはずっと追いかけていて、なかでもウルトラマンタロウは好きでした。 最近のソーシャルゲームの中には、タイムスリップしたかのように昔のヒーローとコラボしているタイトルもあるので、なんか不思議な感じもしますよね。(インタビュアーの)原さんもウルトラマンとか好きそうですけど。
──いえ、自分が子どものときは戦闘シーンが過激だったりもしたので、両親から視聴を止められていて。こっそりと見ていました。
前野:そうなんだ! 勧善懲悪のヒーローものを見ることで養われる道徳心もあるとは思うんですけど……。まぁ、当時は怪獣を倒すときにバラバラにしたりもしていましたし、「八つ裂き光輪」なんてすごいネーミングの必殺技もありましたから納得はできます(笑)。それにストーリーもシビアというか、重い展開が多めで子どもにとってはトラウマになるようなエピソードも多かったですし。そこもよさなんですけどね!
──大人になって改めて視聴すると気づけるようなおもしろさはありますよね! さて、5番目のお題は「QUEST(冒険)」です。子どもの頃に冒険などはしていましたか?
前野:小学校の裏手が山や森になっていたので、よく友だちと遊びに行っていました。草木をかき分けて行った先に秘密基地を作ったり。まぁ、秘密基地と行ってもたいそうなものではなくて、その辺に落ちているちょっとエッチな本をかき集めただけのスペースでしたけど(笑)。
──エッチな本がふつうに落ちていたんですね(笑)。
前野:僕らの地元では、それがわりと普通の光景でした。マネさんとかもそういう経験あったんじゃないですか?
マネ:あー……いや、ないですね(笑)。たしかに田舎で周りの連中も秘密基地とかを作っていましたけど、それを横目に見ながら早く帰って本を読んでいた人間なので。
前野:そういう男子もいるみたいです(笑)。まぁ、僕も大人になって秘密基地を作ろうかというとそういう気力もなく、どうせならば家でのんびりしたいなーと。家が秘密基地みたいなものですし! いくつになっても冒険心を忘れない方がいいとは思うんですけど難しいですね。
──次のテーマは「Name(名前)」です。
前野:昔は智昭という名前が平凡でいやだったんです。なんかもっとこう吹雪とか大地とか翔とか、尖った名前がいいなと(笑)。今はまったくそんなことは思っていませんでしたけど!
──声優になったときに芸名をつけるという選択肢もあったんじゃ?
前野:たしかに、ローマ字で「FUBUKI」とかつけてもよかったのかな? LynnちゃんとかKENNくんみたいにかっこいい感じになりますし(笑)。実際にそんな感じになるかはともかく、芸名をつけておけばよかったと今で思うことはあります。
──過去編ラストのテーマは「泣く(Cry)」。子供のころは泣き虫でしたか?
前野:涙腺がゆるくて、すぐに感動して泣いてしまうタイプでした。でも、子どものころって「人前で泣くのが恥ずかしい」みたいな風潮があったので、周りに人がいるときはがんばってこらえていました。喧嘩をして先に泣いた方が負けみたいな風潮もありましたし。
単純に泣いた回数でいえば『ダイの大冒険』や『ドラえもん』を筆頭にアニメを観て泣くことの方が多かったかもしれません。『ドラえもん』のおばあちゃん絡みのエピソードや、ドラえもんが未来に帰っちゃうお話は鉄板です!
──最近はお芝居で泣く演技を求められることも多いかと思いますが。
前野:そうですね。泣くお芝居をすると自然とそれにつられて涙が出てきてしまうこともあるので。あと、僕の場合は爆笑をすると笑い泣きに近い状態になるので、そういう意味では大笑いするたびに泣いています(笑)。
30歳を超えてから単純に涙腺がゆるくなったのか、結婚式なんかでも涙をこらえきれなくて。同じテーブルの方がまだ泣くようなタイミングじゃない場面で泣き始めて、それにつられて僕の方まで涙が出てきたこともあります(笑)。
今回はここまで。次回は“現在”をテーマにトークをしてもらいます。お楽しみに。
インタビュアー:原 常樹
ヘアメイク:横手寿里
撮影:編集部