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2018年10月15日(月)

『SEKIRO』『デラシネ』の試遊やカルトクイズも。フロム・ソフトウェアファン感謝イベントをレポート【電撃PS】

文:電撃PlayStation

 10月14日、大阪府のマイドームおおさかにて、フロム・ソフトウェアのファンイベント、“FROMSOFTWARE GAMES EVENT Autumn 2018 in OSAKA”が開催されました。

『FROMSOFTWARE』

 本イベントは『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE(セキロ:シャドウズ ダイ トゥワイス)』、『Déraciné(デラシネ)』、『METAL WOLF CHAOS XD(メタルウルフカオス エックスディー)』、『DARK SOULS REMASTERED(ダークソウル リマスタード)』(Nintendo Switch版)などの試遊が楽しめ、来場者には4タイトルのピンズセットとポストカードも配布されました。

 さらにステージイベント、TORCH TORCHとGeccoの『DARK SOULS』『Bloodborne』のグッズ展示・販売コーナー、コトブキヤの『アーマード・コア』シリーズのプラモデル展示コーナーなども併設。

 会場には試遊整理券の配布が開始される10時前から多くのファンが訪れて待機列を形成し、開場前にほぼすべての整理券配布が終了するほどの熱気を見せていました。

『FROMSOFTWARE』
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▲初公開となった黒騎士の1/6スタチュー。鎧の文様などがとても細かく、非常に高いクオリティに感動……!

 フロム・ソフトウェアすべてのファンに向けて行われた一日限りの祭典。会場には外国の方やカップル、家族連れ、コスプレイヤーさんなど、さまざまな方が訪れていました。同社が手がけてきたゲームタイトルの歴史やバリエーションと、それに呼応するファンの熱量を改めて実感した、本イベントの模様をお届けしていきます。

 『SEKIRO』『デラシネ』の試遊台はそれぞれ10台と、TGSよりも大幅増。さらに『メタルウルフカオスXD』は国内初試遊、『ダークソウル リマスタード』はNintendo Switchということで篝火を囲むようなレイアウトでシリーズ初となる携帯モードが楽しめた、非常にリッチな内容。

『FROMSOFTWARE』
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 ステージイベントの合間には『SEKIRO』の試遊画面をプロジェクターで投影。来場者のみなさんは食い入るように見つめており、プレイの模様に一喜一憂。画面に“死”の文字が出るたび、プレイヤーの健闘をたたえた拍手が自然と会場を満たしていました。

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穏やかな雰囲気で行われたステージイベント

 試遊と並行して行われていたステージイベントでは、荒木美鈴さんによる“フロム・ソフトウェアのゲームをたっぷりやりこんでいる”と感じさせる総合司会のもと、発売前タイトルのプレゼンテーションや、生誕20周年記念商品『ARMORED CORE ORIGINAL SOUNDTRACK 20th ANNIVERSARY BOX』の発売を記念したユーザー投票画“ARMORED CORE 20th ANNIVERSARY SOUND REQUEST”の結果発表が行われました。

 古典的アドベンチャーゲームの魅力をVR技術で描き直すことをコンセプトにした『デラシネ』。このステージでは、SIEからはプロデューサーの山際氏とプロモーターの橋本氏、フロム・ソフトウェアからは小倉氏が登壇。「あまりフロム・ソフトウェアらしくないタイトルですね?」「キービジュアルに首から上が写ってないところとか、フロム・ソフトウェアっぽくないですか?」「楔のデーモン的な?」といった軽快なトークとともに実機プレイを披露しました。

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▲「登場人物たちの肖像画のうちマリーだけ下手なのが怪しい」と言う荒木さん。

 物語は『DARK SOULS』や『Bloodborne』のストーリーテリングのように、断片的な情報から物語を推測し、考察していく作りになっているとのことで、ディレクターの宮崎氏の独特なテキストもふんだんに味わうことができる内容とのこと。考察や想像が止まらなくなってしまう、いわゆる“フロム脳”の方々にとっては見逃せないゲームになっているようです。また、店頭体験会や発売日当日のイベントなども予定・検討しているとのことです。

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▲窓開け棒のテキストから窓を開けられることを推理していく、というように、自分のひらめきが物語を読み解く鍵になりそうです

 なお、山際氏は“温かみのあるミステリアスなゲーム”ということ、とくに“温かみ”を強調されていましたが、訪れたファンの方々は半信半疑の様子でした。とはいえ筆者もその気持ち、よくわかります。たとえば、血も温かいじゃないですか? “CERO B”というのもなんだか……。

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▲予約特典のテーマとアバターはフロム・ソフトウェアが制作したということで、納期ギリギリまでこだわっているとのこと。

 なお、宮崎氏、山際氏にはE3時にインタビューを実施しています。その模様は下記からご覧ください。

⇒『デラシネ』のインタビューはコチラ

 『SEKIRO』のステージではフロム・ソフトウェアのプロモーター、北尾氏が登壇。主人公の忍びは冷酷で任務に忠実、といった忍びのパーソナリティや、葦名の将に敗れ、皇子のほか自身の左手と命までをも奪われてしまう、といったゲーム冒頭のストーリーを紹介。

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 さらにゲームシステムについてはマルチエンディングや周回プレイは“存在する”と言及。また、華麗なプレイも交えたアクション周りも解説し、「『DARK SOULS』や『Bloodborne』をやりこんでいる方は、最初は『SEKIRO』のプレイに戸惑うかもしれない」と、本作がフロム・ソフトウェアの完全新作タイトルであることを強調。破戒僧との戦いを中盤まで魅せました。なお、TGSビルドの試遊を経たゲーム解説についての記事はすでに公開していますので、こちらも合わせてご覧ください。

⇒F『SEKIRO』のプレイレポートはコチラ

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▲ファンの間では「今回のエーブリエタース枠」と囁かれるなど、早くも人気の大蛇。
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 また、10月18日の電撃PS Liveでは、北尾氏をお招きし、実機プレイを交えながら『SEKIRO』の魅力をたっぷり解説していただきます。こちらもぜひご注目ください。

 『ダークソウル リマスタード』のステージでは小倉氏と北尾氏が登壇。ここでは荒木さんが、事前に用意された(あまり強くない)キャラクターを操作して“センの古城”を15分以内に頂上まで登ることに。

 プレイ内容や環境を事前に知らされていなかった荒木さんは「なんで病み村行ってるのに大鷲の盾持ってないんですか!? 指輪も1つも持ってない!」と鋭いツッコミを入れながら、キーコンフィグで自分のプレイ環境に近づけたり画面の明るさを調節したりと、かなり『ダークソウル』をやりこんでいる雰囲気。

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 プレイもその雰囲気に違わず、最初の方こそセンの古城にありがちな落下死をしてしまったものの、その後は迷うことなく“鉄の加護の指輪”や、貪欲者を撃破して“雷のスピア”を入手。攻略的な解説を交えながら無事頂上に到達しました。

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 直前に行われた来場者アンケートでは“3回以上死ぬ”という予想が最多でしたが、よい意味で裏切られる結果となりました。

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▲ちなみに正解者は3名……。

 ステージ後半では、コスプレイヤーさんたちが大集合。『アーマード・コア』のヘッドパーツの後ろで『Bloodborne』のほおずきが瞳を輝かせてらんらんしていたり、ソラールが時空を超えて2人登場したり、発売前にもかかわらず『SEKIRO』の忍びが現れたりと、本イベントにふさわしい夢の共演が見られました。

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 ゲームジャンル“大統領”とまで言われる『メタルウルフカオス』の最新ハード版となる『メタルウルフカオスXD』のステージでは、ステージの出演自体が初となる、フロム・ソフトウェアマーケティングセクションの野崎氏が登壇しました。

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 試遊ビルドの実機プレイを通じて、本作のコンセプトである“14年を経て蘇る、制圧と破壊のカタルシス”を、大統領がパワードスーツに乗り込み、ホワイトハウスの爆発とともに登場、地下の秘密基地にあるエアフォース・ワンに乗って体制を立て直す……というぶっ飛んだ世界設定とともにPRしました。

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 なお、『メタルウルフカオス』『メタルウルフカオスXD』のプロデューサー竹内氏には今年8月に行われたGamescomでインタビューを行っています。よろしければこちらもご覧ください。

⇒『メタルウルフカオスXD』のインタビューはコチラ

 『アーマード・コア』の人気曲投票結果を発表したステージは、昭和のかおり漂う某番組風。小倉氏のほか、フロム・ソフトウェアのサウンドチーム、“FreQuency”より星野氏、斎藤氏が登壇しました。事前に社内での予想ランキングも発表され、実際のランキングとの比較ができたほか、ランクインした楽曲は闘会議でのライブ映像や、このイベントのために編集された映像とともに楽しむことができました。

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▲1位から10位の結果はこちら。
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▲11位から30位の結果はこちら。
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 登壇された方々は映像を見ながら当時を懐かしんでいました。なお、制作当時の秘話は11月1日発売予定の『ARMORED CORE ORIGINAL SOUNDTRACK 20th ANNIVERSARY BOX』に多数収録されているそうです(現在は予約受付終了)。

 また、全20枚組となる『ARMORED CORE ORIGINAL SOUNDTRACK 20th ANNIVERSARY BOX』の20枚目、SPECIAL DISC vol.2 『Outtakes & Remix version Music』の全セットリストも初公開となりました。

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▲PVで使われていた楽曲や、完全新規楽曲が多数収録されています。

 ステージの最終プログラムとなったのは某クイズ番組を彷彿とさせる“FROMSOFTWARE カルトクイズ選手権 大阪地区予選”で、登壇したのは小倉氏、北尾氏、山際氏。なお本選はないそう。

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 このカルトクイズは、2015年に開催された“FROMSOFTWARE presents 『DARK SOULS III』 & 『Bloodborne The Old Hunters』ファン感謝デー in 大阪 & 名古屋”以来2度目の開催。基本的に4択形式ながらも、前回は“『Bloodborne』の石ころの筋力補正はどれ?”“白い丸薬のアイコンには何粒の丸薬が描かれている?”といったフロム・ソフトウェアらしい、思わず笑ってしまうけれど、人間性がゴリゴリ削れて発狂するくらいの激ムズ難度。今回もそれに負けず劣らずの問題が出題されました。

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▲一見まともな出題に見えるのですが……
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▲4択の内容がコチラ。来場者の回答比率は4番が一番人気でしたが、正解は3番です。

 しかし、景品の内容もそれに見合う超豪華なもの。たとえば今回の1位だと、Gecco&豆魚雷賞として、『DARK SOULS』上級騎士プロトタイプスタチュー(無彩色)、TORCH TORCHの『DARK SOULS』非売品カラーTシャツが提供されました。

 この例題を含めた全20問は追って別記事として掲載する予定ですので、我こそはというファンの方はぜひ挑戦してみてください。

 最後に多彩な展示やコスプレイヤーさんの様子をおとどけ!

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▲TORCH TORCHとGeccoの物販の様子。ほとんどのグッズは完売となっていました。
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▲再び黒騎士をご紹介させてください。圧倒的強者を感じさせる佇まいが本当にカッコいい! なお価格・発売時期は未定とのこと。
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▲黒騎士が持つ武器も併せて展示されていました。
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▲なんども造形化されてきた深淵歩きアルトリウス。ついにGecco版のスタチューが!
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▲TORCH TORCHの新作Tシャツ。近日予約開始とのこと。
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▲写真右下にあるのは、新作の指輪2種。
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▲初公開“スズメバチの指輪”。
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▲こちらも初公開“狼の指輪”。
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▲写真のように、指に1つずつ指輪が装備できたらゲーム攻略も楽になりそうなのに……。
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▲ハンターズ・アーセナルの新作も。
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 電撃PlayStation編集部制作の『DARK SOULS TRILOGY -Archive of the Fire-』も展示していただきました。見てくださった方々は、全NPCセリフ集などの情報量にご納得いただけたようでホッと一息。現在好評発売中です。

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