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2018年10月29日(月)

SNK唯一のサイキックアイドル麻宮アテナを大特集! そのアテナは本当に麻宮さん?【電撃PS】

文:電撃PlayStation

 みなさんは麻宮アテナを知っていますか? 女子高生で超能力者。しかもアイドルまでこなす、二足のわらじどころか三足同時進行のすっごい女の子。そう、SNKのヒロインのなかでもじつはだいぶ歴史があり、今なおその人気に陰りのない麻宮アテナです。

 彼女は2018年7月にリリースされたスマホ用タイトル『THE KING OF FIGHTERS All STAR』や、同9月に発売された『SNKヒロインズ Tag Team Frenzy』にも登場しています。

『SNKヒロインズ Tag Team Frenzy』
『SNKヒロインズ Tag Team Frenzy』
▲『SNKヒロインズ Tag Team Frenzy』より。

 さらにバーチャルYouTuberとしてもデビューを果たし、精力的に活動を続けています。

 この記事では、そんな麻宮アテナの魅力や思い出をお届けします。

ごく普通の女子高生から、アイドルへ!!

 麻宮アテナが初めて世の中に姿を見せたのが、1987年にアーケードでリリースされた『サイコソルジャー』。当時はまだアイドルではなく、超能力を使えるごく普通の(?)女子高生でした。

『サイコソルジャー』
▲『サイコソルジャー』より。

 当時の麻宮アテナ、『THE KING OF FIGHTERS』シリーズを知っている人には“シャイニングクリスタルビット”を展開しているように見えますが、これは“サイコボール”だそう。通常攻撃にあたる“サイコ・ビーム”と、いわゆるボムに相当する“サイコ・ボール”を駆使して、数千年の封印から解かれた屍愚魔を討つというのが彼女の目的でした。歌手の清水香織さんが歌うテーマソングをアーケードで聞いたことがある、という人は年期の入ったSNKファンでしょう。

『サイコソルジャー』
▲『サイコソルジャー』より。

 その後1994年に『THE KING OF FIGHTERS(KOF)'94』で対戦格闘デビュー。ここで初めて麻宮アテナを知った人も多いのではないでしょうか? これ以後、麻宮アテナはすべての『KOF』シリーズ作品に参戦しています。

『KOF '94』
▲『KOF '94』より。
『KOF '95』
▲『KOF '95』より。
『KOF '96』
▲『KOF '96』より。
『KOF '97』
▲『KOF '97』より。
『KOF '98』
▲『KOF '98』より。
『KOF '99』
▲『KOF '99』より。
『KOF 2000』
▲『KOF 2000』より。
『KOF 2001』
▲『KOF 2001』より。
『KOF 2002』
▲『KOF 2002』より。
『KOF 2003』
▲『KOF 2003』より。

 さらに、ネオジオポケットなどでリリースされた『KOF』シリーズの派生作品を含めた対戦格闘にも多数出演。また、『KOF』キャラクターとともにミニゲーム満載のスゴロクバトルを楽しめる『KOF バトルDEパラダイス』にも登場すると、“『KOF』シリーズのキャラクターが登場する~”という作品であれば、まず確実に麻宮アテナの姿が見られます。

『THE KING OF FIGHTERS MAXIMAM IMPACT REGURATION “A”』
▲『THE KING OF FIGHTERS MAXIMAM IMPACT REGURATION “A”』より。
『キング・オブ・ファイターズ R-1』
▲『キング・オブ・ファイターズ R-1』より。
『キング・オブ・ファイターズ R-2』
▲『キング・オブ・ファイターズ R-2』より。
『SNK ギャルズファイターズ』
▲『SNK ギャルズファイターズ』より。
『KOF バトルDEパラダイス』
▲『KOF バトルDEパラダイス』より。

 と、さまざまなタイトルに登場している麻宮アテナ。アイドル活動を始めたのはどうやら『KOF '96』のころのようです。この年の麻宮アテナには個人的に思い出があります。

 それは超必殺技“シャイニングクリスタルビット”のコマンド変更。『KOF '94』と『KOF '95』の“シャイニングクリスタルビット”はコマンドに斜め上が入っていたので、なかなかに入力難度が高めでした。しかも入力ミスをするとおもむろに後方ジャンプをするのでバレるんですよ。「あ、今超必ミスった」って。

 それが『KOF '96』では斜め上入力がなくなったことで入力難易度が大幅低下。しかも、ボタンもB+CからAorCのみに変更されたため入力ミスをしても挑発が出ることがなくなりました。

 もちろんこれは個人的な思い出ですが、きっとこれを読んでいる人のなかにも“シャイニングクリスタル後方ジャンプ”に悩んだ人がいるのではないでしょうか(笑)。“カイザーウェイブ”なり“ブレイクスパイラル”なり、上方向への入力が必要な超必殺技はいつの時代も一定数の悲しいジャンプを生んできたと思います。

『KOF '96』
▲『KOF '96』より。

 さて、晴れて名実ともにアイドルになった麻宮アテナ。『KOF '97』の登場シーンのコスチュームなどで少しずつアイドルらしさを描くシーンも増えていきました。複数人で登場するシーンもあり「もしかしてユニットを組んで活動している?」と個人的には思ったものですが、どうやらこれは友人のようです。『KOF2002』などでは試合開始時の演出や超必殺技などのフィニッシュ時に友人たちが姿を見せてくれるようになりました。

『KOF '97』
▲『KOF '97』より。
『KOF 2002』
▲『KOF 2002』より。
『KOF 2003』
▲『KOF 2003』より。

 ただ、この友人の2人。あきらかにテレポートで登場したり退場したりしているんですよね。麻宮アテナの超能力なんでしょうか? それとも彼女たちにも秘密があるのでしょうか?

変わりに変わる麻宮アテナのコスチューム

 そんな麻宮アテナは、SNKのキャラクターのなかでもコスチュームが変化することがとくに多いことで有名ですよね。『KOF』シリーズではほぼすべての作品で、コスチュームが変化しています。

『KOF '94』
▲『KOF '94』より。
『KOF '97』
▲『KOF '97』より。
『KOF 2002』
▲『KOF 2002』より。

 基本的に拳法着ベースのもの、セーラー服ベースのもの、アイドル風のものの3種類のコスチュームがありますが、なかでも貴重なのは『KOF MAXIMAM IMPACT』シリーズの2Pカラー。セーラー服であるという点は『KOF XI』以降と変わりはないのですが、このタイトルでは眼鏡を掛けた珍しい麻宮アテナの姿を見ることができます。

『THE KING OF FIGHTERS MAXIMAM IMPACT REGURATION “A”』
▲『THE KING OF FIGHTERS MAXIMAM IMPACT REGURATION “A”』より。

 また、先鋒に選択したときのみ見られる登場シーンも麻宮アテナのコスチュームを語るうえではずせないポイント。セーラー服から瞬時に着替える彼女の姿が印象に残っている人も多いのではないでしょうか?

 ちなみに1990年代の『KOF』シリーズは毎年夏に稼働するというのが定番だったので、セーラー服は夏服がほとんど。『KOF '94』で見せた冬服を着たアテナは、長い間珍しいものになっていましたよね。

『KOF '94』
▲『KOF '94』より。
『KOF '99』
▲『KOF '99』より。

 そうそう、この早着替えシーン。制服でも試合中のコスチュームでも露出していない、肩がチラリと見えることがあるんですよ。もしかすると、着替えている最中に一瞬裸に!? ちょっと気になるところですよね。

『KOF '99』
▲『KOF '99』より。

 と、見る機会の少なさや時間の短さから麻宮アテナのセーラー服姿は『KOF』シリーズでは、ある意味サービスショット的な位置づけでした。ですから『KOF XI』でバトル中にもセーラー服を着るようになるまでは、恋愛シミュレーション『Days of Memories』シリーズやアドベンチャー『ATHENA ~Awakening from the ordinary life~』のほうが、セーラー服姿の彼女を見る機会が多かったと思います。

『Days of Memories』
▲『Days of Memories(ニンテンドーDS版)』より。
『Days of Memories 2』
▲『Days of Memories 2(ニンテンドーDS版)』より。
『Days of Memories 3』
▲『Days of Memories 3(ニンテンドーDS版)』より。
『Days of Memories 3』
▲『Days of Memories 3(ニンテンドーDS版)』より。
『ATHENA ~Awakening from the ordinary life~』
▲『ATHENA ~Awakening from the ordinary life~』より。
『ATHENA ~Awakening from the ordinary life~』
▲『ATHENA ~Awakening from the ordinary life~』より。

あのアテナ、じつは麻宮アテナじゃなかった!?

 と、さまざまなタイトルで活躍している麻宮アテナ。ですが、SNKタイトルに登場しているアテナがすべて麻宮アテナというわけではありません。麻宮アテナではないアテナ。その代表となるのが、1986年にアーケードでリリースされた『アテナ』の主人公・アテナ。

 彼女もまた超能力を持った人物で、麻宮アテナはこのアテナの子孫に当たります。この“ご先祖さま”は、ゲームスタート時には赤のビキニ姿。そして、いわゆるパワーアップアイテムを取得していくと鎧姿に。

『アテナ』
▲『アテナ』より。
『アテナ』
▲『アテナ』より。

 『アテナ』に登場したご先祖さまは、その後『SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS』や『ネオジオ バトルコロシアム』で姿を見せるようになります。そんななかでいくつかのタイトルではご先祖さまと麻宮アテナが共演する機会がありました。

 その1つが『KOF 2000』。エクストラストライカーとして『KOF』シリーズ以外のキャラクターや『KOF』キャラクターのIFの姿が見られるこのタイトルでは、麻宮アテナのエクストラストライカーとしてご先祖さまが登場しています。

『KOF 2000』
▲『KOF 2000』より。

 そして、もう1つ麻宮アテナとご先祖さまが共演しているのが、ニンテンドーDS版の『Days of Memorys3』。このタイトルに収録されているシナリオの1つでは、なんと初代(はつしろ)アテナという麻宮アテナのいとこが登場。もちろん本来の設定では『アテナ』のアテナの子孫が麻宮アテナ。スピンオフ作品だからこそ成せる共演といえるでしょう。

『Days of Memorys3』
▲『Days of Memorys3(ニンテンドーDS版)』より(初代アテナ)。

 これだけさまざまなタイトルで活躍してきた麻宮アテナ。今後もSNKから新作が登場するたびに、ご先祖様も含めて彼女の登場を期待せずにはいられません! さすがに発表されたばかりの『サムライスピリッツ』への参戦は難しいかと思いますが、次の麻宮アテナ、もしくはご先祖さまの登場も楽しみですね。

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