2018年11月20日(火)
『オルサガ』特集・第三部の主要キャラクター紹介第2弾。オルタンシアやダーイラの重要人物を紹介
セガゲームスが配信するiOS/Android用アプリ『オルタンシア・サーガ ‐蒼の騎士団‐(以下、オルサガ)』。本作のメインストーリー第三部の完結を記念した、特集連載企画の第2回をお届けします。
現在『オルサガ』では、第三部“終章前編”までのシナリオが公開中です。電撃オンラインでは『オルサガ』第三部のクライマックスを徹底的に楽しむべく、キャラクターの掘り下げやストーリーの振り返り記事などを、短期集中連載という形でお送りしています。
特集1回目では、主人公周辺のキャラクターの魅力を、第三部での各勢力の実情なども交えて紹介しました。第2回となる今回は、引き続き第三部の主要キャラクターにスポットを当ててつつ、外伝や騎士伝なども交えて紹介していきます。
【注意】記事の内容は『オルサガ』のストーリーに関するネタバレを多分に含んでおりますので、ご注意ください。
『オルサガ』第三部完結記念特集記事
過去の『オルサガ』プレイバック記事
▲主人公 |
『オルサガ』勢力図
主要キャラクターチェック~オルタンシア王国~
第三部ではオリヴィエが陥落したり、ディディエの息のかかった不穏分子が暗躍するなど、わりと混沌とした状態になっています。
王国騎士団が全部隊出撃した“橄欖の都奪還作戦”も衝撃的ですが、同盟とはいえゼムセリア王国の陸戦隊がオルタンシア王都の守護につくなど、歴史的にも類を見ない異常事態と言えるでしょう。
シャルロ
序盤こそマリエル大好きなお姉ちゃんっ子であった彼も、度重なる異常事態に王としての才覚を発揮。オリヴィエ奪還の際は難色を示すゲオルグを制して王命を下しつつも、その陰では自身の言葉一つで多くの命が失われるであろうことに思い悩んだりと、一人前の王として成長しつつある姿が描かれます。
終章直前では“マゴニアの監視者”であるラクロワから、シャルロの瞳に“聖王の証”が見えたり、“聖遺物”を扱うための“最後の鍵”になるなど、かなり意味深な言葉が飛び出します。王都が未曽有の危機にさらされる可能性など、なんとも不穏な展開を予感させますが……。
ゲオルグ
カメリア戦争終結後、マリエル王女にその手腕を認められたゲオルグは代理の肩書を外されて正式に教皇に就任。彼女の密命を受け、終戦後も国内にくすぶっている不穏分子の捜索にも手を貸していました。
オリヴィエ奪還作戦の際はオルタンシア王国が置かれた状況を冷静に見極めてやや厳しい言葉で牽制するなど、元軍師ならではの慧眼もうかがえました。
主要キャラクターチェック~ダーイラ帝国~
秘密のベールに包まれていた軍事大国・ダーイラ帝国は、本編後半の主な舞台となります。
実情は弱肉強食を絵に描いたような国家で、ただでさえ不毛な土地で暮らしている人々は兵士の略奪で虐げられているのですから、反乱軍に加担したくもなるのもうなずけるというものです。
マフムード
第三部で初登場となったダーイラ帝国の軍人で、最精鋭と謳われる“金獅子隊”を率いる元帥です。ロイですら顔色を変えて直接対決を避けるあたりからも桁外れの強さが伺えます。
その性格は、国のためならいかなる命令にも従うという生粋の軍人気質。民あっての国家という信念を曲げられず、ついには為政者として一線を越えた皇帝に弓を引くことに……。
ちなみに彼の騎士伝では、オルタンシア王国が誇る“不死身の英雄”バルトハウザーとの因縁も描かれ、その孫であるフレーゲルと巡り合うなど運命を感じさせます。
クラウス
グラナダ王国の王子として北方諸国連合で活躍するも、スレヴィ王子やキュオスティ王子と袂を分かってダーイラ帝国に従属。ひと言で言えば第三部きっての“こじらせキャラ”で、人外の力に手を染めたあげく、微塵も救われない運命をたどります。
その原因は10年以上昔、国家の威信をかけて披露した船舶技術と、その結果もたらされた事故にありました。さらに言ってしまえば“尊大すぎるスレヴィ王子のオレ様的発言に耐えかねた”ことも原因のひとつ(やや逆恨み)です。
このあたりの人間関係は主人公に劣等感を抱き続けたフレーゲルにも通じるものがあり、クラウスと対峙したフレーゲルは同じ轍を踏ませまいと刃を向けます。もっとも、クラウスにしてみればフレーゲルの思いなど知る由もなく、一方的に因縁めいた刃を向けられるなどさぞかし困惑したことでしょう。
ラエド
かつてダーイラ帝国の魔道元帥だったアルマースによって才能を見出された孤児で、性格は難あり。苛烈な修行を生き延びたエロディとともに保護されて家族のように過ごし、現役を退いたアルマースの穴を埋めるべく、将軍待遇で帝都に招聘されました。
彼の出自に関しては、本人の騎士伝ではなくアルマースの騎士伝で詳細に描かれていたりします。かつては原初の魔女に連なる一族の村で暮らしていたものの、皇帝直属の暗殺者育成機関が誘拐。洗脳されかかっていたところを助け出され、その特異な素性を隠す目的から里子に出されました。
ほどなくして里親の虐待が原因で行方をくらますも、数年後にダーイラ軍すら手を焼く悪餓鬼集団の頭目として跋扈していたところをアルマースに捕縛され、ある意味運命的な再会を果たします。
一族の中でも類まれな素質を持ち、“アルマースの後継者たる運命の子ども”であったラエド。クライマックスでは壮絶な対決となりますが、実はそれぞれのやり方で相手を守ろうとしていたという不器用なところは、血の繋がった肉親以上に似た者同士の親子といえるでしょう。
主要キャラクターチェック~魔女の末裔~
第一部から連綿と描かれてきた“マゴニア伝承”に関わる重要な一族です。“マゴニア”といえば英霊とか調査兵団など、『オルサガ』とは異なる世界をつなぐ便利パワー程度に思われる方もいるでしょう。
しかし、第三部に至っては伝承に謳われる“使徒”が現界したり、とあるマッドサイエンティストの邪法の原動力になったりと、世界を脅かす脅威として描かれます。
アルマース
皇帝の片腕としてダーイラ帝国の軍事面を支えてきた魔道元帥で、その素性はラクロワと同じくマゴニアの力を監視してきた魔女の末裔です。
そんな彼がダーイラ帝国に力を貸した裏には、一族の村の安全を約束するという条件がありました。しかし、拡張主義のさなかにあるダーイラ帝国が魔術師の才あるものを見逃すはずもなく、野盗を装った皇帝直属の秘密部隊によって村は壊滅。アルマースの思いは無下に踏みにじられることに……。
物語後半では主人公たちを導く存在として助言を与えたり、皇帝のあり様に疑念を抱いていたマフムードに「“世界を変え得る存在”を探せ」と吹き込むなど、転移術で自身の生命を削りつつも世界を滅亡から救うべく奔走します。
ラクロワ
マゴニア伝承に語られる“原初の魔女”の意志と記憶を受け継ぐ魔女で、病に苦しむ村人を秘薬で救ってきました(そのせいで魔女狩りの憂き目にあったりもしましたが……)。
オルタンシア王都にとどまっているため表立って主人公たちに協力することはありませんが、国王シャルロに謁見して王国に迫る危機を訴えるなど重要な役割を果たしています。
そんなシリアスなストーリーの一方で、王立学府では“マゴニア”の知識を巡って一方的に対抗心を燃やすヴェラとのコミカルなやり取りも見逃せません。
次回は“とりあえずこれだけ読んでおけば、今からでもクライマックスに追いつける”第三部ストーリーの振り返り記事をお届けします。
(C)SEGA / f4samurai
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