2018年11月26日(月)

『オルサガ』第三部完結記念特集。今からでも間に合う! 第三部終章手前までの流れを総ざらい

文:ライターM

 セガゲームスが配信するiOS/Android用アプリ『オルタンシア・サーガ ‐蒼の騎士団‐(以下、オルサガ)』。本作のメインストーリー第三部の完結を記念した、特集連載企画の第3回をお届けします。

『オルサガ』第三部完結記念特集
『オルサガ』第三部完結記念特集

 現在『オルサガ』では、第三部“終章前編”までのシナリオが公開中。因縁の宿敵と共闘し、ついにダーイラ帝国皇帝・アスルへと肉薄する主人公――ヒロイックサーガならではの盛り上がりは、最高潮を迎えています。しかし、配信開始から3年半を経たロングランタイトルともなると、小休止されている方もいることでしょう。

 電撃オンラインでは『オルサガ』第三部のクライマックスを徹底的に楽しむべく、キャラクターの掘り下げやストーリーの振り返り記事などを、短期集中連載という形で展開中です。

 特集の1回目2回目では、主要キャラクターの魅力を、第三部での各勢力の実情なども交えて紹介しました。第3回では、絶賛プレイ中の人にはもちろん、ちょっとプレイをお休み中という人のために第三部までのストーリーをダイジェストでご紹介します。

【注意】記事の内容は『オルサガ』のストーリーに関するネタバレを多分に含んでおりますので、ご注意ください。

『オルサガ』第三部完結記念特集記事

過去の『オルサガ』プレイバック記事

『オルサガ』第一部&第二部ストーリーを3行で振り返る!

 いきなり第三部のストーリーを紹介する前に、まずは第一部や第二部でどのような物語が描かれてきたかを、簡単に振り返ってみましょう。

第一部

【聖権奪還戦争】……オルタンシア王国国内での内乱。黒騎士ディディエにそそのかされた教皇バルデブロンが権力の掌握を目指すも、密かに生き延びていたマリエル王女一行が凱旋を果たし、オルタンシア王国につかの間の平和をもたらします。

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第二部

【カメリア戦争】……北方諸国連合やダーイラ帝国の情勢が激変する中、カメリア公国とオルタンシア王国が因縁の激突。人狼公ルギスの死を以て大戦は終結し、オルタンシア王国が勝利を収めます。

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 3行だとあまりにザックリすぎるので、もう少し詳しく振り返りたい方は、過去に掲載した第一部振り返り記事第二部振り返り記事をご覧ください。

第三部は大きく分けて前後編の二部構成

 完結を目前に控えた『オルサガ』第三部は、物語の展開から大きく2つに分けることができます。

【前半】ダーイラ帝国軍のオルタンシア侵攻~王国騎士団によるオリヴィエ奪還まで

・ダーイラ帝国が沈黙を破り、カメリア王国の国境線を襲撃。
・カメリア襲撃に気を取られた隙にダーイラ軍が海からオリヴィエを強襲。
・オリヴィエを足掛かりにダーイラ軍がオルタンシア王国へ侵攻開始。
・追撃するダーイラ軍と敗走する王国騎士団がビスト大橋で激突。
・国王シャルロの号令により「橄欖(かんらん)の都奪還作戦」始動。
・解放軍&ゼムセリア艦隊が密かに新生グラナダ王国を牽制。
・教会騎士団のマスケット銃部隊が王国騎士団に合流。
・カメリア王国のバルカス王率いる緋の戦隊が王国騎士団に合流。
・ゼムセリア艦隊がダーイラ軍の海上補給路を寸断&制圧。
・同盟国の助力を得た王国騎士団がオリヴィエを奪還。

 各国の情勢が入り乱れる、戦記物としての印象が強い前半。ダーイラ軍の意向としては同盟国の国境にちょっかいを出しつつ、そちらに気を取られている間に本命のオリヴィエを占拠。海路で続々と兵力を送り込む物量作戦で圧倒して、オルタンシア王国侵攻を進めようという作戦だったようです。

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 特筆すべきは、オルタンシア侵攻最大の目的が“アーデルハイドに使徒・戦乙女としての覚醒を促すためだった”という点。オルタンシア王国の占領は単なるオマケだったというあたり、ダーイラ皇帝の底知れない不気味さがうかがえます。

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 ちなみに終章直前の外伝では、皇帝アスルの正体が700年生き続けてきた初代国王の弟ユリウスであることや、彼が手にした“群体神霊(レギオン)”の力を以て全盛期のアルシャムス王国を滅ぼし、ダーイラ帝国を建てた過去なども明かされます。

【後半】ダーイラ帝国に潜入したオーベル騎士団が解放軍と合流後、“聖遺物”の謎に迫りつつ帝都に乗り込むまで

・港町ハリージュ攻略のため、オーベル騎士団が解放軍に加勢。
・領主の裏切りに遭った解放軍は、国境付近のセルマン山脈まで撤退。
・オーベル騎士団孤立の報を受け、王国騎士団第一部隊が出撃。
・解放軍別動隊の救援要請を受けたロイたちは、旧バラミティース領へ。
・新生グラナダ王国となった旧バラミティース領で王都奪還作戦が展開。
・オーベル騎士団救出に向かったゼムセリア海軍の参戦でグラナダ陥落。
・帝都を目指す解放軍が、窮地に陥った王国騎士団第一部隊と合流。
・解放軍の拠点のひとつサディークを、帝国最強の金獅子隊が包囲。
・皇帝の謎の勅命によりダーイラ軍が撤退。
・スレヴィ王子率いる連合軍の助力を得た解放軍がサディークで勝利。
・解放軍、オルタンシア、ゼムセリアによる同盟軍が結成。
・最終決戦の地へ……。

 一方、後半は“マゴニア伝承”にまつわるエピソードが加速。“聖遺物”を使って“大いなる力”を手にしようとするダーイラ皇帝・アスルの野望に、主人公のみならずダーイラ帝国の人々も翻弄されることとなります。

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 ここまででかなりのネタバレを含んでいますが、終章ではさらに衝撃の展開が待ち受けています。

第三部の見どころをプレイバック!

 ここからは、第三部の見どころとなるいくつかのエピソードを紹介していきます。

デフロットという男

 第一部から主人公と肩を並べて戦ってきた騎士……というわりに、コミカルなイメージの強い彼ですが、第三部においてはオルタンシア王国の影の救世主と言っても過言ではない活躍を見せます。

 カメリア戦争終結後は思うところあってオーベル騎士団を去り、ロイが率いる解放軍に参加。主人公を通じて王国騎士団に渡りをつけた、オリヴィエ奪還の立役者でもあります。

『オルサガ』第三部完結記念特集
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▲マリエルを通じて事情を知っているとはいえ、ゲオルグにとっては得体の知れない元王国騎士。そんな彼が信頼を勝ち得たからこそ、薄氷を踏むようなオリヴィエ奪還作戦は成功を収めます。

 また、デフロットといえば女性好きということで、アーデルハイドへの想いはどうなったのかも気になるところですが、第三部ではまさかの幼な妻候補・トトが登場!?

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▲マリユスに「お前にもようやく春が……」などと弄られますが……。

 このあたりの事情はトトの騎士伝にも描かれていて、カメリア戦争終結直後、盗賊に襲撃されていた村で唯一救うことができた少女だったりします。ロマンスに発展する気配は今のところ欠片もありませんが、ダーイラ皇帝との戦いを生き延びることができた暁にはあるいは……?

橄欖(かんらん)の都奪還作戦

 オルタンシア王国が侵略を受け、アーデルハイドの故郷であるオリヴィエの陥落と騎士団が敗走するという予想外の展開。

 危機的状況から反攻作戦を敢行する中、かつて刃を交えた国や人々がこれ以上ないタイミングで参戦。次々とダーイラ軍を蹴散らしてオリヴィエになだれ込んでいく逆転劇は、身震いするほどのカタルシスを感じます。

『オルサガ』第三部完結記念特集

 不自然に途絶える敵の補給、母国の主力艦隊を派遣し得たゼムセリア、ガラ空きで平気なオルタンシア王都など、いくつもの不可解な謎めいた場面が描かれます。

 その裏側には、ゼムセリア王国海軍の奮闘や、騎士団とは別のやり方でダーイラ帝国と戦う解放軍、同盟国の窮地を見逃せないカメリア王国の活躍がありました。特にゼムセリア王国の活躍は外伝で濃い目に語られているので忘れずにチェックしておきましょう。

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▲アーロンの何気ないひと言が引き金となって、新生グラナダ王国への牽制とオルタンシア救援が実現したという意外な真相が……。
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▲カメリア王国では、奔放なバルカス王に日々悩まされまくる参謀長ヒルダの表情に注目。カメリアの警護に派遣された王国騎士団第三部隊隊長ギルバードが相談相手になっていなければ、我慢の限界に達していた可能性も!?

ディディエとアーデルハイドの因縁は?

 主人公たちを影で翻弄してきた張本人・黒騎士ディディエについては、ダーイラ皇帝から聖遺物を奪取して“大いなる力”を手に入れるという企みが明らかになります。

 一方、これまでホイホイと無尽蔵に転移術を使っていた肉体に異変が生じて、オリヴィエからの脱出の際は致命的なダメージを負うことに。原因はアーデルハイドの覚醒に触発され、擦り切れていたはずのディディエの魂がよみがえって……という説明がなされますが……?

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▲ディディエ
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▲アーデルハイド

 時おり垣間見られる回想シーンでは、前世のアーデルハイドと思しき人物とディディエが恋仲にあったようなセリフも飛び出し、アーデルハイド自身もディディエに何かしらの因縁を感じている模様。

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 現在の関係からすると、ディディエと恋仲だったなどとアーデルハイドの耳に入ろうものなら、怒りのあまり卒倒しそうな気もしますが、そのあたりも終章後編で明かされることでしょう。

 徐々に明かされるマゴニア伝承の真実や、ラクロワが見出した賢王シャルロの“聖王の証”など、終章後編に向けてさまざまな伏線が散りばめられてきました。いよいよクライマックスを迎える終章後編に、期待が高まります!

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