『ジャストコーズ4』おもしろおかしく遊べるアクションを体験。グラップリングフックの特徴や前作との違いも

文：柏又

『ジャストコーズ4』は、CERO Z（18歳以上のみ対象）のソフトです。
※18歳未満の方は購入できません。

　スクウェア・エニックスから12月6日にPS4/Xbox One/PC（Steam）用ソフト『ジャストコーズ4』が発売されます。

　本作は、広大なオープンワールドを舞台に、敵の兵士や彼らが操る兵器、燃料タンクから通信アンテナにいたる基地施設まであらゆるものを破壊して突き進むアグレッシブ・アクションアドベンチャーです。

　革ジャンとひげが印象的な主人公“リコ・ロドリゲス”が挑むのは南米の大国“ソリス”。この地で戦うレジスタンス“カオスアーミー”と協力して、世界有数の私設軍“ブラックハンド”と戦うことが目的です。

　2回に渡って、実際にプレイしたリポートをお届け。今回はアクション面が中心です。なお、プレイしたのはPC版で、ボタン表記はXboxワイヤレスコントローラ準拠ですが括弧内にPS4のデュアルショック4のボタンを併記します。

マップを立体的に移動するアクションの楽しさは前作ゆずり！

　『ジャストコーズ』シリーズで欠かせないのが、リコの左腕に装備された“グラップリングフック”を利用したアクションの数々。この装備はLBボタン（L1ボタン）でワイヤー付きのフックを射出し、地面や壁、乗り物などのオブジェクト、敵兵士に引っ掛けることができます。ボタンを押してすぐ離すとワイヤーを巻き取り、主人公は引っかけた対象へ高速で移動できるのですが、これを利用して敵の乗り物に素早く取り付いて乗りこんだり、巻き取りの勢いを利用してパラシュートを開き、空中に浮かび上がることができるのが『ジャストコーズ』シリーズ独特のアクションです。

　こう書くとかなりややこしく感じるかもしれませんが、操作自体はそれほど難しくはありません。慣れてくると超人的な軌道で空中を飛び回り、乗り物を次々と奪ったり空中から銃弾や爆発物をばらまいて破壊の嵐を巻き起こしたりすることができるのです。

　『ジャストコーズ4』でも、グラップリングフックを利用した立体的な移動の楽しさは健在。左トリガー（L2ボタン）でワイヤーを強く巻き取ったり、他のTPS作品のような武器のエイムをしたり、各武器がより使いやすくなっています。

　また本作では武器のサイドアーム（拳銃）がなくなり、代わりに2種類の好きな武器をXボタン（□ボタン）長押しで切り替えるシステムになっています。他にも、手榴弾の代わりにRBボタン（R1ボタン）でアンダーバレルのグレネードランチャーやシールドといった、武器ごとに用意されたサブ射撃が使えるようになっていて、特色も強化されていました。

グラップリングフックの機能を細かくカスタマイズできる！

　本作でグラップリングフックの機能が大幅に強化され、より多彩な使い方ができるのが特徴の1つです。使える機能は、フックに引っ掛けた対象に風船を取り付けて空中に浮かせる“エアリフター”、ワイヤーでつないだ2つのオブジェクトを引き寄せる“リトラクター”、フックにかけた物体にジェット噴射による推進力を与える“ブースター”の3種類。これらの機能はゲームの序盤にチュートリアルミッションで使い方を学べます。

『ジャストコーズ4』紹介映像“グラップリングフック編”

　各機能はLBボタン（L1ボタン）長押しでフックを引っかけた対象に装置を取り付けます。発動タイミングは取り付け直後に発動する“オート”と“方向パッド（方向キー）上押し”と“方向パッド（方向キー）上長押し”の3タイプから選択可能。戦闘中などに即発動させたい場合は“オート”、ある程度機能を仕込んでからまとめて発動させたい場合は“方向パッド（方向キー）上押し”にするなど細かく設定可能です。

　さらに、これらの機能は“MOD”と呼ばれる要素でさらに細かい設定が可能。例えば、“エアリフター”で浮かせたオブジェクトを照準で狙った場所へ誘導したり、ある程度の高度まで上昇したら風船を自動的に破裂させ、浮かせたものを落っことしたりといった、細かい芸当もできます。

　通常の戦闘では、とっさに使える“オート”での発動を想定して機能をカスタマイズするのが中心となりますが、余裕があれば、身の回りにあるオブジェクトにグラップリングフックでさまざまな仕掛けを施したうえで敵拠点に攻め込むことも可能で、仕掛けを考えるのが非常に楽しいシステムになると感じました。

　なお、準備した機能はA～Cの3つのプリセットに保存可能で、プレイ中に方向パッド（方向キー）の左右で切り替えることができます。

　グラップリングフックの機能が大幅に拡張された『ジャストコーズ4』。従来作でもさまざまな工夫を凝らしてオブジェクトを破壊するおもしろさがありましたが、今回はさらに凝った仕込み可能で、試遊時は時間を忘れてしまいそうになるほど楽しめました。プレイヤーの発想次第でおもしろおかしくカオスを巻き起こすことができる本作、発売が待ち遠しいところです。

　次の記事では、実際にプレイしたミッションについてレポートします。

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