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2019年1月24日(木)

『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』は初心者からベテランまで楽しめる! その魅力を改めて紹介【電撃PS】

文:電撃PlayStation

 バンダイナムコエンターテインメントより現在好評発売中のPS4/Xbox one/PC(Steam)ソフト『ACE COMBAT 7: SKIES UNKNOWN(エースコンバット7 スカイズ・アンノウン)』(PC版はSteamにて2月1日発売)。本作は、初代PS時代から続く歴史あるフライトシューティングシリーズの最新作であるとともに、ナンバリング作品としては実に12年ぶりとなる、久々の『エースコンバット』でもあります。

ACE COMBAT 7

 発売からはや1週間が過ぎ、すでに多くの人がプレイしていることかと思いますが、ここでは評判を聞いてこれから遊ぼうと考えている人、「シリーズ初体験だけど大丈夫?」という人に向けてレビューをお届けします。

フライトシューティング初心者でも遊べる間口の広さがシリーズ共通の魅力

 これは従来作でも実現されている要素なのですが、『エースコンバット』シリーズの魅力は、自機の操作方法を自身の腕前に合わせてプレイヤーが選べる点にあると思います。

 とくに“STANDARD”と“EXPERT”の2種類が用意された“操作タイプ”。“STANDARD”は左スティックを入力した方向に自機の向きが変わる直感的な操作方法、“EXPERT”は機体を左右に傾け、機首を上下させることで自機の向きを変える、より実際の飛行機に近い操作方法です。

 操作に慣れたシリーズ経験者からすると、急旋回をはじめとするよりタイトな機動ができる“EXPERT”の方が利点は多いのですが、『ACE COMBAT 7: SKIES UNKNOWN(以下、ACE7)』は“STANDARD”での操作もかなり快適に作られています。とくに、低空飛行や悪天候を押して飛ぶ状況では、とっさの判断で直感的な操作ができる“STANDARD”のほうが役立つ場面もあり、甲乙つけがたいというのが正直なところです。

ACE COMBAT 7

 また、“STANDARD”は飛行機の操縦に関する知識がそれほど深くなくても操作できる、という点も見逃せません。フライトシューティングを遊ぶのが本当に初めて、という人は、“操作タイプ”を“STANDARD”に、“ピッチ操作(機首の上げ下げ)”を“INVERTED”に設定すると、自機が左スティックを入力した方向へダイレクトに向きを変えるようになるので、かなり遊びやすくなるかもしれません。

 『エースコンバット』、とくに『AC04』以降のシリーズは操作方法が幅広く用意されていますが、最新作の『ACE7』は、“どの操作方法を選んでも違和感なく遊べる”ゲームになっていると言えます。

“空”そのものが攻略要素となるミッションとステージ構成

 『ACE7』は“空の革新”をテーマに、空に浮かぶ雲や乱気流など、さまざまな天候変化をゲーム上に取り入れているのが特徴です。言葉で聞くだけでは想像が難しいかもしれませんが、空に浮かぶ雲の存在感は、実際にゲーム上で飛んでいると圧倒的。さらに、雲の中に入るとミサイルのロックオン距離が短くなり、敵の攻撃から逃れやすくなる半面、機体に着氷して失速(飛行機が飛ぶ力を失うこと)しやすくなるなどの危険もあります。

ACE COMBAT 7

 これらの要素がしっかりゲームの攻略に組み込まれているのもポイント。敵機を追い、撃ち落とすだけではなく、変化する“空”そのものを相手に戦うのは、『ACE7』ならではの特徴と言えるでしょう。

さらに、用意されたミッションのほとんどに、なんらかの攻略要素が仕掛けられている点も『ACE7』の魅力です。プレイを重ねるごとに上達していく腕前を実感できることに加えて、ミッションで得られた報酬で新たな機体や特殊兵装、強化パーツを購入し、ミッション内容に合わせて選択するという戦略的な楽しさもあります。

大きなうねりをもつ物語をさまざまな角度から描き出す演出

『ACE7』は、脚本に『AC04』および『ACE5』を手がけ、その後『この世界の片隅に』で日本アカデミー賞最優秀作品賞に輝いた片渕須直氏を起用。ファン待望の“ストレンジリアル”世界を舞台とした物語が展開します。

ACE COMBAT 7

 本作の物語で素晴らしかったのは、“ストレンジリアル”世界の再来ももちろんありますが、戦争というさまざまな局面を持つ出来事をさまざまな登場人物の視点から語らせつつ、最終的にそれらの人々が抱く、“思い”のようなものがプレイヤーの分身である主人公を中心にまとまっていく、シリーズならではのストーリーテリングだと思いました。シリーズ作ということで、過去の作品で起きた戦争や国家の話も出てきますが、本作のストーリーとこの展開は初見の人でも必ず“刺さる”ものがあるでしょう。

“VRモード”は数ある対応作品の中でも屈指の出来栄え!

 もちろん電撃PS編集部としては、PSVR専用コンテンツである“VRモード”について語らないわけにはいきません。『エースコンバット』シリーズはパイロットとして戦闘機を操縦するゲームなので、VRとの親和性が高いのは頭では想像できると思います。しかし、実際にプレイしてみると、本作の“VRモード”は、その想像をはるかに超える内容であることが実感できるはずです。頭を動かして敵機の姿を実際に目で追い、それに合わせて機体を操縦するプレイは、通常のゲームモードとはまた異なる新鮮さがあって“これぞVR!”という感じ。

ACE COMBAT 7

 ミッションはVR専用に作られた3種類ですが、いずれも『エースコンバット』シリーズの魅力を凝縮させたような内容で非常に充実しています。難易度もぼんやり遊んでいるとミッション失敗になるくらいの歯ごたえがあっていい感じです。また、マップ上を自由に飛べる“FREE FLIGHT”や、航空母艦の艦上から曲芸飛行を鑑賞できる“AIR SHOW”といったモードもあり、ミッションを遊ぶ以外にもいろいろな楽しみ方が可能です。

 PSVR対応ソフトは今までにたくさん発売されていますが、本作の“VRモード”は、そのなかでも間違いなくトップクラス。PS Storeにはミッション1の冒頭部分が遊べる体験版も配信されているので、ぜひチェックしてほしいです。

 フライトシューティングの金字塔にふさわしい最新作となった本作。シリーズファンである筆者としては、各作品のエッセンスが「よくぞここまで……」と思うほどに詰め込まれていて、キャンペーンモードの冒頭からラストまで非常に楽しい時間が過ごせました。また、今回の記事を書くにあたり、操作設定をいろいろと変更しつつプレイしたところ、本格的なファン以外にも自分なりの操作方法で楽しめるゲームに仕上がっていると感じました。この機会にぜひ多くの人にプレイしてもらえると幸いです。

※PlayStation®4版に収録されるPlayStation®VR(別売)対応の“VRモード”では、
 VR専用の新規ミッションがプレイできます。
 その他のモードはPlayStation®VRに対応しておりません。

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