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2019年3月6日(水)

『キングダム ハーツ』は人と人との心の繋がりの大切さ、強さを教えてくれた【綾那のゲームに夢中】

文:電撃オンライン

 さまざまなゲームを遊び、愛するゲーマー女優である綾那さんのゲームコラム“綾那のゲームに夢中”の連載第18回をお届けします。

“綾那のゲームに夢中”

 待望の続編が目白押しの2019年。皆さんはどんなゲームライフを送っていますか? さて今回は、発売されたばかりのゲームを書いていきたいと思います。『キングダム ハーツII』が発売されてから14年……全世界が待ち望んだ“ダークシーカー編”の完結……

“綾那のゲームに夢中”

 そう、『キングダム ハーツIII』について書きたいと思います!

夢のようなタイトル発売から約17年……ナンバリング最新作が登場

 一番最初の『キングダム ハーツ(以下、KH)』が発売されたのが2002年の3月28日。私は中学生でした。当時は「あのディズニー!? 『ファイナルファンタジー(FF)』のキャラクターや、ディズニーのキャラクターとともに冒険できるなんて、夢のようなゲームだな!」と感激したことを覚えています。

“綾那のゲームに夢中”
▲画像は『KH』のもの。

 その後に2005年12月22日に続編『KHII』が登場。「俺の夏休み、終わっちゃった」というセリフに嗚咽するほど涙を流した冬。ゲーム内では夏なので、現実の季節は冬でも“夏休みの思い出”です。

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▲画像は『KHII』のもの。

 シーソルトアイスが発売された時は真っ先に食べに行きましたね。

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 そして! 『KHII』発売から14年もの時を経て! ついに『KHIII』が今年の1月25日に発売されたわけです。

 その間にも数々のシリーズタイトルが出ていて、そのすべてが本作のストーリーと濃密に絡んでいるので、可能ならばすべての作品を遊んだ方が『KH』の世界をより理解できると思います。

 登場人物がかなり多いので途中で混乱する可能性もあるのですが、その場合は何度かプレイして覚えるか、メモをすることをオススメします!

 『KH バース バイ スリープ』は、テラ、アクア、ヴェントゥスのことが知れる作品なので、『KHIII』に向けてプレイしておくといいかもしれません。他には、『KH HD 2.8 ファイナル チャプター プロローグ』に収録されている映像作品の『KH キー バックカバー』はもっとも過去の物語で、見ていると『KHIII』のエンディングでの感じ方が違ってくると思うので、こちらもオススメです。

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▲画像は『KH バース バイ スリープ』のもの。
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▲画像は『KH キー バックカバー』のもの。

 「これをやっておこう」と言い始めるとキリがなく、アプリの話まで書きたくなってしまうので、ここらへんで割愛させていただきます(笑)。

ワールドの冒険や撮影がたまらない!

 本作で描かれるのはダークシーカー編の完結。ソラたちとマスター・ゼアノートたちの最終決戦です。大詰めも大詰めなので、ストーリーについてはあまり突っ込んで書けないことをご了承ください。

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 1つだけ言えるのは、展開がとにかく熱すぎて後半は「うおおおぉぉぉ」だの「あああああぁぁぁぁ」だの呻(うめ)いていたということです。

 物語に大きくかかわってくるのがディズニーのワールド。

 今回新たに追加されたのは『トイ・ストーリー』が舞台の“トイボックス”、『塔の上のラプンツェル』が舞台の“キングダム・オブ・コロナ”、『モンスターズ・インク』が舞台の“モンストロポリス”、『アナと雪の女王』が舞台の“アレンデール”、『ベイマックス』が舞台の“サンフランソウキョウ”の5つ。

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 続投しているのは『ヘラクレス』が舞台の“オリンポス”と、『パイレーツ・オブ・カリビアン』が舞台の“ザ・カリビアン”、そして『くまのプーさん』シリーズの絵本世界が舞台の“100エーカーの森”です。“オリンポス”と“ザ・カリビアン”は、いろいろなところがかなりパワーアップしています。

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 今までは闘技場だった“オリンポス”に、テーべの街や天界が増えて冒険できるように! 『ヘラクレス』はディズニーの映画でベスト3に入るほど好きな作品なのでうれしいのなんのって。特に天界の神々しさが素晴らしかったので、たくさん撮影しました。そう、本作では携帯電話のような通信機で写真撮影できるんです。この要素も楽しかったですね。

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 あと外せない要素は、“ザ・カリビアン”で海戦できるようになったこと!

 自分の船に乗って、島を転々と移動するのはロマンそのもの。“ザ・カリビアン”の船は扱いやすく、運転は苦手で乗り物をすぐに大破させてしまう私でもヨーソローできました(笑)。海に潜っては料理に使う材料を必死でとっていたのもいい思い出です。

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 そして本作ではラプンツェルが登場。ディズニーの作品で一番好きなのが『塔の上のラプンツェル』なので、発表された時にソフト発売の楽しみが倍増しました!

 森や城下町で写真をとったり、ゆっくり歩いて探索したりしていたので、“キングダム・オブ・コロナ”でかなりの時間を費やしましたね。もはや旅行気分。

 いろいろ見て回るという点では、“トイボックス”を探索するのも楽しかったです! おもちゃ屋が舞台なので、ぬいぐるみやゲーム、ロボットにジャングルジムなどが置いてあるわけです。

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 この世界でソラたちはウッディたちと同じようにおもちゃの姿になっているので背が低く、ちょっとしたものでもでっかく感じて、秘密基地みたいに思えました。童心に帰っていましたね。

 しかもそこを“ギガース”というロボットに乗って移動したり、戦えたりするのでまるで別のゲームをプレイしているよう! 「一粒で二度おいしい!」みたいな感覚ですね。

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 ワールドにあわせたミニゲームは『KH』シリーズの魅力の1つですが、ギガースを操作するミニゲーム“VERUM REX -BEAT OF LEAD-”はその中でも特におもしろいものでした。

物語以外にもグラフィック、やりこみ要素と魅力が盛りだくさん!

 『KH』と『KHII』はPS2で発売されていたので、PS4でのナンバリングタイトルは本作が初。グラフィックの美しさは目を見張るものがありました。

“綾那のゲームに夢中”

 “ザ・カリビアン”は映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』からそのまま飛び出てきたみたいな描写でしたからね! ドナルドやグーフィーが世界観に完全に溶け込むような質感になっていたのに「おぉ!」と声を出したものです。

 物のグラフィックのすばらしさもさることながら、私的には澄んだ青色が印象に残っています。空の青、海の青……いろいろな“青”がある中で、一際美しいと思ったのがアクアの青い瞳の美しさでした。

 『KH バース バイ スリープ』後のストーリーである『KH 0.2 バース バイ スリープ -フラグメンタリーパッセージ-』を、本作の発売直前にもう一度プレイしていたので、アクアへの思い入れが強かったためかもしれません。これからゲームをプレイする際には、ぜひ注目していただきたいですね! 本当に宝石のように綺麗さなので。

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▲画像は『KH 0.2 バース バイ スリープ -フラグメンタリーパッセージ-』のもの。

 ワールド間の移動手段といえばグミシップ。このグミシップは、『KH』随一のやりこみ要素だと勝手に思っています。といいつつ、実は今までまともにグミシップをいじったことがなかったのですが、パーツの多さやテクスチャの種類を見ていたら、今回はちょっと頑張ってみようかなと思い、手を出し始めています。

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 ただ一から作るとあまりにもセンスがないグミシップができるので、既存のものをベースにして私色に染めあげています。……いるのですが、デザインのセンスだけでなく色のセンスも皆無であったことをここに報告します。

 ちなみに、ワールド移動中に一等光る星が固まっている場所がいくつかあり、そこをいい角度で写真を撮ると星座が出現。それがグミシップの設計図になっていて、この設計図がまーた強いんですね!

 中には、『FF』ファンならたまらない設計図もあるので、冒険の合間に強く光る星を探してみてください。

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 人と人との心の繋がりの大切さ、強さを教えてくれた『KH』。それと同時に、心の脆さや危うさも教えてくれました。

 本作でダークシーカー編が完結するとのことですが、またソラたちの姿を再び拝める日がくることを願っております。それではまた!

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