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2019-03-25 17:15

作詞に込められた想いとは? 3月27日に1stアルバムを発売する畠中祐さんへインタビュー

文:ガルスタオンライン

 声優として活躍し、2017年7月にアーティストデビューした畠中祐さん。ファン待望の1stアルバム「FIGHTER」が、3月27日にいよいよ発売されます。本アルバムには、デビュー曲「STAND UP」、2ndシングル「真夏BEAT」をはじめ、魅力的な楽曲が多数収録されています。

 7月27日には豊洲PITにて初のワンマンライブも開催する畠中さんに、アルバムへの想いをお聞きしました。

3月27日に1stアルバムを発売する畠中祐さんへインタビュー


等身大の畠中さんを表現したアルバムが完成

――待望の1stアルバムが、いよいよ発売間近です。まずは、今のお気持ちから教えてください。

 もう少しシングルをリリースしていくのかなと思っていたので、アルバム発売が決まって自分が1番驚いています。アルバムということで今まで歌ったことがない曲数ですし、どのようなコンセプトでいくのかも未知数だったので決まったときは純粋に驚きの分部が大きかったです。発売目前となって形になったアルバムを改めて見ると、素晴らしい楽曲に恵まれ、コンセプトも等身大の自分に近い部分があるので早くみなさんに聴いてもらいたいです。

――アルバムは収録曲が多いぶん、シングルと違って曲ごとにいろいろな表情を見られるという面もありますよね。

 そうですね。特に今回のアルバムは「FIGHTER」というコンセプトを軸に、いろいろな曲でそれを表現できたと思います。本当に多彩なジャンルの曲を歌わせていただき、満足しています(笑)。

――これまで2曲のシングルをリリースされています。今回のアルバム収録にあたって、楽曲やレコーディングに対して心境の変化はありましたか?

 シングルのときは、「ここで出し切らなきゃ」と緊張状態で歌っていました。それがいい意味で肩の力が抜けて、余裕を持てるようになり、曲を遊ぶというか考えて収録ができるようになったと感じましたね。

作詞曲は畠中さんから聴く人に向けた手紙

――楽曲についてのお話をうかがっていこうと思います。まずアルバムのリード曲である「Fighting for...」について教えてください。

 この楽曲は、2ndシングルに収録されている「Summer Breeze」と同じ中土智博さん作曲です。「Summer Breeze」のグルーヴ感がすごく好きで、リード曲を書いてもらったらどうなるんだろうと思っていたんですが、少し泥臭さも漂う様なパワフルな曲に仕上げてくださいました。

 アルバム全体のコンセプトにも関わる部分なんですが、この曲には元になる物語があるんです。2年くらい前に僕自身が持つ正義感と、周囲の環境などにギャップを感じて立ち止まったことがありました。そのときに感じたもやもやを音楽プロデューサーに話したことがあって、そのときの僕の感情を投影した歌詞にしていただいています。

――曲を聴かせていただいたんですが、聴く人の背中を押してくれるような楽曲ですよね。

 そうですね。社会人になりたての人はみんなギャップに思い悩むけど、だんだん上手くそれを回避することを覚えていくと思うんです。この曲は誰もが1度は経験し、でも忘れていくだろう気持ちを刺激するような曲になっています。

――収録はいかがでしたか?

 こだわって収録しましたが、スムーズに出来たと思います。好きな曲なのでリズムにもノれましたし、共感する歌詞なので感情も表現しやすかったです。

――畠中さんご自身が作詞された「あの日の約束」。どのような経緯で、作詞することになったんですか?

 アルバム制作が決まったときに、最初に全体の歌詞決めというかテーマ出しをしたんです。そのときにいくつか今の気持ちを詩として提出させてもらって、そのなかの“感謝”をテーマにしたものをもとに「まず1番目の歌詞だけ書いてみてよ」と、宿題みたいな感じで言われたところからスタートしました。ダメだったらボツだと(笑)。それで書いてみたらいいねといっていただいて、全部書くことになりました。

――作詞作業はいかがでしたか?

 最初はすんなり歌詞が出てきたんですが、ディレクターから「(歌詞に)自分の視点が多すぎる」と指摘をいただいたんです。聴く人が感情移入しやすいように「いろいろなカメラを持った方がいい」というアドバイスをもらってから、どんな視点のカメラがいいだろうと悩みましたね。でも自分視点でしか物事を見たことがなかったので、そういう風に考えるのはとても新鮮でした。いろいろな歌詞を読んで、こんなカメラがあるのか、こんなふうに表現するのかと研究しながら歌詞を作っていきました。

――完成した曲を聴いたときのご感想はいかがでしたか?

 自分ではストレートでクサいことを書いていたので、とれも恥ずかしいと思っていたんです。歌詞として愛って書くと照れくさいですけど、メロディーに合わせて曲として聴くとサラッと受け入れられました。

それだけ、メロディーと歌詞がうまくマッチしたのかなと思っています。

――すべてに思い入れがあると思いますが、特にここは伝えたいという歌詞はありますか?

 全部ですね(笑)。歌詞に出てくる“あなた”は特定の誰かではなく、今まで支えてくださった人たちに全員に向けたもので、曲全体が手紙や宣言になっています。聴いてくださった人のなかには、恋愛の曲に聴こえるという方もいて、そういう風なとらえ方もあるのかと驚きました。テーマは感謝ですが、どういう風に楽しんでもらえるか、聴いてもらうのが今から楽しみです。

――これまでの2曲とまた雰囲気がガラッと変わる「プラマイプラス」の印象を教えてください。

 かわいいなと思いました(笑)。僕がテーマ出しのときに提出した詩はヘビーな内容が多く、アルバム全体がそれでは疲れるからリラックスできる曲が欲しいということで書いていただきました。収録も肩の力を抜いて歌える曲なので、スムーズにできました。

――この曲には、おもしろい歌詞がたくさん登場します。お好きなフレーズを教えてください。

 「感情シーソーウォーリア―」という歌詞があるんですが、普通の発想ではなかなか出てこないですよね(笑)。でも、ちゃんと情景がわかるんです。作詞に挑戦したあとなので、この歌詞は本当にすごいと思います。

――収録曲のなかで、特に気に入っている、印象に残っている曲はありますか?

 歌詞の9割が英語の「Addicted」が、難しかったです。作編曲の村山晋一郎さんがアメリカ在住で、届いた仮歌がすべて英語だったんですが、それがとてもかっこよかったんですよ。英語が苦手なので日本語で歌うという案もあったんですが、あえて9割英語にチャレンジしてみようということになりました。完全なるチャレンジ曲です(笑)。作詞のLotus Juiceさんもアメリカに住んで現地の音楽に触れてきた方なので、

ネイティブの発音を教えてもらいながらていねいにていねいに何度も録りなおした曲です。洋楽はよく聴く方なのですが、聴くのと歌うのでは感覚が違って掴むまでに時間がかかりました。最初は「噛む~」と思いながら歌っていましたが、スムーズに歌詞が出てくるようになると楽しかったです。収録も段階を踏みながら、おもしろくなっていきました。

期待と不安が入り混じるワンマンライブへの意気込みも!

――ジャケット撮影のときのご感想を教えてください。

 現在も稼働しているスクラップ場で撮影したので、すごく興奮しました。直前まで作業していた状態で重機やスクラップが残っていて、迫力のある本物のなかで撮影できたことは貴重な経験です。衣装は正装で戦いに向かうということで、ジャケットを着させていただきました。

――初回盤にはMusic Clipとメイキング映像も収録されます。どのような内容になるのでしょうか?

 バックダンサーの方々と、息の合ったパフォーマンスを見せられたらと思います。あとライブで発表したときよりも、ダンスの運動量が増えました。1日かけて撮影するので、体力をもたせたいです(笑)。あとコンクリートうちっぱなしというワイルドなロケーションのなかで踊るので、シングルとはまた違った表情のダンスが見せられたらと思います。

――アルバムタイトルの「FIGHTER」。畠中さんは「FIGHTER」にどんなイメージがありますか?

 ヒーローですね。しかも泥臭くて、ボコボコになって痛みを知っている人というイメージがあります。

――ご自身がこれだけは譲れない、これを守るためなら“ファイター”になるというものは?

 今守りたいのは、休みですね(笑)。どんなに忙しくなっても、休む瞬間があれば切り替えられるし、どうでもいいことをする時間も大事だなと思います。あとは、攻めの姿勢ですね。攻めの姿勢でいることを守っていきたいです。

――7月27日には、1stライブが控えています。ライブに向けての意気込みを教えてください。

 体力が続く限り、歌って踊りたいです。MCは難しいので、できるだけはさまずに(笑)。3曲以上を人前で歌うことが初めてなので、どれだけのパフォーマンスができるのか、体力がもつのか、全てが未知数。どういうことがやりたいというよりも、どこまでできるのかという気持ちが強いです。今から、不安と期待が入り混じっています。

 でも初ライブなので絶対に感動するし、いろいろな方に見てほしいですね。アルバムが発売されたことで僕を知ってくださる方もいると思うので、少しでも興味を持ったら来てほしいです。素晴らしい方々に楽曲を提供していただき、自分でも歌いたいという曲がそろったアルバムなので、ぜひ聴きこんでライブに来ていただけたらうれしいです。

――最後にアルバムを楽しみにしているファンのみなさんに、メッセージをお願いします。

 いろいろなことにチャレンジできたし、もっともっと挑戦してみたいという気持ちが強くなるアルバムになりました。僕と同世代の人たちは共感し、年上の方々は懐かしみ、若い方にはこれから待っている未知のものに心を躍らせられるような内容になっています。胸を張って歌わせていただいた曲たちなので、みなさんに受け取っていただけたら嬉しいですし、僕も大事に歌っていきたいです。まずは聴いてみて、そこからみなさんが何かを感じていただけたらと思います。

 ぜひみなさんも畠中さん渾身のアルバムを聴きこんで、7月27日のワンマンライブを楽しみましょう!!

 

商品情報

FIGHTER【初回限定盤】
■発売日:2019年03月27日
■価格:3,500+税
■メーカー:Lantis

3月27日に1stアルバムを発売する畠中祐さんへインタビュー

FIGHTER【通常盤】
■発売日:2019年03月27日
■価格:3,000+税
■メーカー:Lantis

3月27日に1stアルバムを発売する畠中祐さんへインタビュー

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3月27日に1stアルバムを発売する畠中祐さんへインタビュー

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