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2019年3月28日(木)

『Fallout』プレイヤー必見の『Generation Zero』。環境や道具を駆使して機械の敵を倒せ!【電撃PS】

文:電撃PlayStation

 Avalanche Studiosよりダウンロード版が好評発売中のPS4/Xbox One/PCソフト『Generation Zero(ジェネレーションゼロ)』。本作は1980年代のスウェーデンを舞台に、一夜にしてこの地を占拠した謎の機械と戦うオープンワールドアクションです。

 本作を発売するAvalanche Studios(アバランチスタジオ)は、スクウェア・エニックスの『ジャストコーズ』シリーズや、ワーナー ブラザース ジャパンの『マッドマックス』など、オープンワールドアクションを数多く手掛ける老舗の開発会社。ここでは、そんなAvalanche Studiosの初パブリッシングタイトルとなる、本作のインプレッションをお届けします。

Generation Zero

機械に支配された架空のスウェーデンで生き残れ!

 舞台は1980年代のスウェーデン。とある島へ旅行に出かけていた主人公は、その帰りに乗っていた船が正体不明の存在から攻撃を受け、スウェーデン本土に流れ着きます。しかもスウェーデン本土は、主人公が旅行に出ていたわずか1日の間に謎の機械に支配されていました。あちこちをうろつく機械の襲撃から逃れつつ、各地に残された記録を手がかりにこの事件の真相を追うのがこのゲームの目的です。

 フィールドをうろつく機械の敵は、工事車両や建設機械をロボット化したような無骨なフォルムが特徴。彼らは無人で、主人公のように生きた人間を見つけると容赦なく襲いかかってきます。物陰から飛びかかる小型のものから、空中を浮遊して人間を見つけると近くの機械を呼び集める偵察タイプ、歩行戦車を思わせる巨大なものまで、さまざまなタイプの機械と戦うのが本作の魅力なのです。ちなみに、ストーリー部分はいたってシンプルで、プレイヤーは機械との戦闘やオープンワールドの探索に集中できる作りになっています。

Generation Zero
▲各地に放棄されたているのは、1990年代まで運用されていたスウェーデンの国産主力戦車“Strv.103”だったりします。

 プレイヤーが探索するフィールドは、海岸に面した森林地帯に、農場やちょっとした民家が集まる集落、軍事基地などが点在する、自然の豊かな地形が印象的。マップ上で敵の襲撃から身を守れる隠れ家を見つけると、次回からその場所へ高速移動が可能です。また、協力プレイ中は携帯通信機を使うと、その場所を高速移動の目標に設定できます。

機械との戦いではアイデアしだいで多彩な戦法がとれる

 機械の敵は、骨組みとなるフレームの上に装甲板がはられているため、ただ銃を撃つだけではなかなか倒せません。大ダメージを与えるには、装甲板のすき間からフレームやタンク、センサーといった弱点となる部位を狙い撃つ必要があるのです。

 最初は敵がなかなか倒せなくて面喰うかもしれませんが、相手の弱点が分かってくると戦闘がかなり面白くなってきます。スコープ付きのライフルでタンクを撃ち抜いて1撃で破壊したり、ちょこまか動く機械をサブマシンガンで撃退するなど、敵のタイプに合わせた武器を使い分けも楽しいです。

Generation Zero
▲チュートリアルで戦う“ランナー”。弱点が分からないと小型の敵相手でも苦戦は必至。背中にあるタンクを狙い撃てば、少ない弾数で撃破可能です。

 また、アイテムを駆使して敵の探知能力をあざむくことも重要です。敵は視覚と聴覚の両方のセンサーを搭載しているようですが、人間の目や耳のように対象を細かく判別できるほどではないようです。投げた発煙筒を投敵と誤認したり、近くで花火に火をつければ音と火花で探知能力が混乱するなど、ちょっとしたガジェットで敵の索敵能力を欺くことができます。

Generation Zero
▲敵をおびき出すアイテムは、箱などを調べれば豊富に入手できます。

 さらに、銃だけではなくプロパンタンクなどの撃てば爆発するオブジェクトを利用するのもひとつの手。爆発物の近くにラジオなどの音が出るものを投げ、敵が近づいたところを爆発させて大ダメージを与える、なんてこともできます。ちなみに、倒されてしまっても現状ではほとんどペナルティを受けることなく復活できるので、心おきなく戦い方を研究するのもアリでしょう。

最大4人での協力プレイはさらに楽しい!

 本作は、プレイヤーを含めて最大4人が参加しての協力プレイも可能! 仲間はフレンドを招待することはもちろん、コミュニケーションをとる言語を設定した上で、希望するプレイヤーの参加を受け入れることもできます。筆者は発売初日にほかのプレイヤーと4人プレイを体験しましたが、ランナー程度の敵なら蹴散らすように倒せるため、1人のときとはまったく異なる感じのゲームが楽しめました。

Generation Zero

 協力プレイ時は、ヘッドセットがあればボイスチャットで細かくコミュニケーションが取れますが、ボイスチャットを使わない場合は、マップ上にマーカーを設置してほかのプレイヤーを導くシンプルなコミュニケーション手段でゲームを遊ぶことも可能です。L1ボタンを長押しすると、エモート(感情表現)を使えるのでいろいろと試してみるといいでしょう。

 なお、1人でじっくり遊びたい人は参加者をプレイヤーが招待した人のみに設定すればOKです。


 自然の美しいスウェーデンを舞台に、無骨な機械の敵と戦うのが楽しい本作。現状は、発売直後ということもあってインターフェースなどの細かい部分が粗削りだったりしますが、今後もさまざまなアップデートを通してコンテンツの追加や修正などを予定しているとのこと。昨今の大作のようにゲームシステムでプレイヤーのアクションを細かくサポートするのではなく、基本的なFPSの動作であるエイムと投てき物の活用で強敵を倒していく本作のゲームプレイは、例えるなら歩兵で戦車を倒すようなだいご味があるとも感じました。

 ゲーム内容的には、ストーリーよりも戦闘や探索を中心に遊びたい人、ステルスや戦略的な戦い方が好きな人にとくにオススメできます。価格もややお手頃なので、画面写真のような機械の敵と戦ってみたい人は、ぜひ挑戦してみてください!

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