ついに2月22日に発売され、その話題性の高さから売り切れ店続出となったPS2用ソフト『ひぐらしのなく頃に祭』。原作者の竜騎士07氏や原画を担当したrato氏ら、本作に関わるスタッフを招いての大座談会を敢行! 気になる新シナリオから裏話まで、ネタバレギリギリのトークを語っていただいた。(このインタビューは、2月16日に発売された「電撃G'sマガジン4月号増刊 電撃G's Festival! Vol.7」に掲載されたものです。ご了承の上お読みください)
――それではまず、自己紹介と、作中で好きなキャラクターをお答えください。
rato氏(以下敬称略):原画担当のratoです。好きなキャラは梨花ですね。やっぱり後半は梨花が前面に出てくるんで、思い入れも強くなりますよね。
竜騎士07(以下竜騎士、敬称略):原作者の竜騎士07です。好きなキャラ……、うーん、どのキャラも愛してるんで困ったなー。
――でしたら“一番結婚したいキャラ”でもかまいませんが(笑)。
竜騎士:それも難しいですね……私の場合、どのキャラの表も裏も知りつくしてしまっているので。やっぱり結婚っていうのはある程度幻想がないと(笑)。でもまあ、結婚するとしたら、赤坂の嫁さんかな。
叶希一(以下叶、敬称略):脚本兼監督の叶です。僕もどのキャラも好きなんですが、書いていくうちに自分の中でどんどんキャラができてきたのは梨花でしたね。「圭一食っちゃったな」って感じで。
中川滋(以下中川、敬称略):プロデューサーを務めさせていただいた……いやいや現在進行形でがんばっております中川です。好きなキャラは無難に公由喜一郎……という冗談はさておき、鷹野さんですね。
――今回のPS2版では登場人物の見た目が一新されましたが、ratoさんが原画に選ばれたきっかけはなんだったのでしょう?
rato:きっかけですかー、むしろ自分も聞きたいです(笑)。
叶:ウチの社員の推薦が、最初のきっかけです。「素朴なキャラで、いろんな人に受け入れられる絵がいいという考えに合っていると思って、お願いしました。
――移植にあたっては、選択肢の追加など、キャラデザだけではなく、システム面も大きく変更されましたね。
竜騎士:絵の変更も含め、その辺は私のほうからお願いしました。あまりにも完全移植が過ぎると、買っても神棚に飾られるだけで開封されないじゃないですか。それにどうせ移植するなら、原作をやっていない方にアピールできるような作品にしたかった。
叶:選択肢もそうですが、よりおもしろくするにはどうすればいいか、すごく悩みました。移植って、ほとんどがマイナスから始まると思うんですよ。“コンシューマーでこういう表現はできない”とか制限があって、どんどんいろんな要素が消えていくじゃないですか。でも、自分自身、『ひぐらし』には仕事抜きでハマったので絶対、そういう削るばっかりの“引き算”にはしたくなかった。なにしろ3日間そればっかりプレイして、夜が怖くてあまり眠れなくなったくらい(笑)。ですから、マイナスじゃなくてプラスにするにはどうすればいいかってことは、すごく考えましたね。
――『ひぐらし』という作品は、「仕事で初めて知った」ではなく、「前々から好きで、仕事でも関わるようになった」という方が多いですね。ratoさんはいつごろからごぞんじでしたか。
rato:そうですね……。3作目くらいからは知ってるかな。
竜騎士:3作目って『祟殺し編』ですよね。そんな古くから!?
rato:そのころから好きだったので、やるんだったら中途半端に関わりたくないなと思ってました。だからどういう体制でやるのか、けっこう突っ込んで聞いたのを覚えてます。
――開発中のおもしろエピソードや苦労話などはありますか?
叶:竜騎士さんから“選択肢”の話をいただいたものの、実際やってみて即後悔しましたね(笑)。つじつまを合わせるのも大変だったんですけど、選択肢によって先が見えてしまうと興ざめしてしまうので、その調整に苦労しました。それと、原作は文章と絵だけで見せる演出がとにかく秀逸なので、イベントCGをどう差し込むかにも非常に悩みましたね。
――ratoさんはなにか苦労された思い出などはありますか?
rato:僕も原作をプレイしてたから、『ひぐらし』=竜騎士さんの絵というイメージなんです。なので、デザインには苦労しました。でも、やるんだったら変えなきゃ意味がないとも思って、ディテールは忠実に再現しつつも、けっこうワガママを言わせていただきました。
竜騎士:すみません、一点だけ気になってるんですけど、魅音の立ち絵に拳銃(※1)がないですよね。
rato:拳銃がないのは……話の中で全然使われないからですね(一同爆笑)。
竜騎士:あれも最初はアイデアあったんですけどね。実はあれはガス圧が高めてある違法改造エアガンで、しかもBB弾のかわりにボールベアリングを撃つという設定だったんです。ところが、使う前に本当にそういう事件があって。それでボツにしたんですよ。
――イベントCGは、かわいらしいテイストからデフォルメ、怖い系統など、いろいろな絵柄がありますよね。
rato:原作でもあった日常と非日常の使い分けは、相当意識しました。怖いシーンなんかは倫理上、絵を入れられなかったところもあるんですけど、その分、直接描写を避けた日本の怪談的な怖さになったかなと思います。
――そういった“怖さ”というのは、原作版の『ひぐらし』にも通じる感覚ですよね。
竜騎士:結局のところ、原作はサウンドノベル、つまりノベル媒体なので、あえて正面から描かずに怖がらせるという手法になるんです。仮に『ひぐらし』が映画だったら、直接表現バリバリだったかもしれませんが、ノベルだと直接描かないほうが、むしろ想像力をかき立てることがあるんですよね。
――原作版ではビジュアルのなかった、公由村長や熊ちゃんの立ち絵が追加されましたが、なぜ彼らの絵を増やすことになったんでしょう。
rato:流れなんですよね。まず僕が『暇潰し編』のちび梨花の立ち絵が欲しいと思って、追加させてもらったんです。その時に、どうせだったら他にも、って何キャラか追加したら、なぜか公由のおじいちゃんが増えてた(笑)。
叶:立ち絵があると、文章を書くほうもキャラが動き出すんですよね。たとえば熊ちゃんの見た目がマジメだから、おもしろキャラにしたらどうだろうと思ったら、予想以上にハマったりして。
――絵がついたことでキャラクターのイメージがふくらんだわけですね。少し気になったのですが、園崎お魎の立ち絵を追加するという話はなかったんでしょうか?
竜騎士:もちろんそれを言ったら全員立ち絵があるべきなんですよ。ですけど、原作を作っている時はそこまで手が回らなかったんですよね。でも『ひぐらし』の次の作品では、セリフのあるキャラクターは全員分、立ち絵を用意したいと考えていますよ。
叶:僕は竜騎士さんとはちょっと違う意見で、お魎は立ち絵なしでもいいと思ってました。出してしまうと、見えないことによる威厳や怖さが薄れてしまうかなというのがあって。
rato:僕個人はかなりプッシュしてたんですけど、最終的には叶さんの意見に従って、登場させないことにしました。
――富竹はPS2版ではカッコよくなりましたね。
rato:いやいや、富竹はもともとカッコイイんですよね? 彼については最初にいろいろ詳しい話を聞いてたんで、きっとカッコイイんだろうなと思っていたんですけど。
竜騎士:原作の私の絵がコミカルなんで、どうしてもコミカルなシーンが目立つんですよね。それと原作の富竹はなんだか臭そうですけど、今回のは身だしなみに気をつかっていて、いい匂いがしそうな気がします(笑)。
rato:いや、原作やった人たちもカッコイイときっと思ってますよ!
竜騎士:どうなんですかね? 入江なんか顕著なんですけど、やっぱりギャグやお疲れさま会(※2)の印象が強いみたいなんですよ。おかしいなぁ、入江なんて、本編ではずっといい役しかやってないはずなんだけどなぁ。
rato:確かに、入江はもうあの“イリー”としか思えないですね(笑)。
――富竹にかぎらず、男性キャラはみなカッコイイ印象ですね。
竜騎士:『ひぐらし』ってよくハーレムものとカン違いされるんですけど、圭一の周囲にちょっと女の子が集まってるだけで、他はだいたいが大人、しかも男ばかりの話なんですよね。それがこの作品のこだわりでもあり、“1人で考え込まず、子供という閉鎖した世界で話を進めるんじゃなくて、大人にも相談してみよう”というテーマにもつながってくるんです。だからこそ、男性陣はカッコよくとお願いしました。
――では、竜騎士さんのPS2版新規シナリオに対する感想を教えてください。
竜騎士:いや~、エグい話がそろってますよ。叶さんとプロットの話をしているとね、この人の頭の中には、いい惨劇が入ってるな~と(笑)。
叶:それ、ほめ言葉なんですか?(笑) 確かに怖くしよう怖くしようと思って書いてたら、キャラがだんだんまともなキャラから異常なキャラになってきましたけど(汗)。
竜騎士:“三角関係の話”とかエグくてよかったんですけどね。でも、あんなの読んだらもうとレナと圭一が楽しく遊ぶところが読めなくなっちゃうよ~ということで、ボツにしたりしました。
――そのボツシナリオはどういう内容ですか?
叶:あらすじだけお話しすると、圭一・レナ・魅音が三角関係になって、そこから■■■■■■を■■してしまい……、最終的にはレナが校舎にガソリン撒いて「ごめんね」って火をつけるという悲惨な話です。
――それはすさまじい内容ですね……。ratoさんもシナリオは読まれたと思いますが、内容について提案などされたのでしょうか?
rato:いち読者、いち『ひぐらし』ファンとしての感想は言ったりしました。感想としては「魅音がかわいそう。活躍しないわけじゃないんだけど、なんかこう……ああ、魅音空気読めてないな(※3)」って(一同爆笑)。
叶:少しはいい思いもさせてあげようと思って、最終章にはちょっとイベントも用意したんですけどね。でもやっぱり最後は落とそうってなっちゃうんですよね(笑)。
竜騎士:魅音は本当に報われませんよね。だから人気があるのかもしれないけど。
――では新規シナリオのみどころをうかがいたいと思います。まずは『盥回し編』ですが、これはどういうお話なんでしょうか?
叶:いわゆる“バッドエンド”です。真相に深入りするのが本来のストーリーだとすると、そこに入らずに引き返しちゃう感じ。要は責任回避ですよね。“たらい回し”というタイトルは、逃げずに立ち向かうべき場面で逃げ出してしまうところから取ってます。
竜騎士:『鬼隠し編』じゃないオープニングシナリオみたいなイメージですね。
叶:『鬼隠し編』の時には、圭一が妙な好奇心を出してしまったからこうなってしまったんだ、というのがあったんですけど、その妙な好奇心を出さなかったらどうなるの?……というのが始まりです。
――では結局、惨劇は起こらない?
叶:惨劇自体は起こりますけど、本人はそれが起きたことすらもわからない感じですね。
竜騎士:■■■■は起こらないんだけど■■■■は■■■■に関係なく進行していくんで■■■■■■は起こるという。初めてやられた方は「え?」と思われるかもしれませんが、原作をすでにやっている方が見てみると「あ、なるほどね」とニヤリとできると思います。
――では、クリアしてから改めて遊んでみると、また違う発見が?
竜騎士:あるかもしれませんね。まあ最初は黙って煙に巻かれるというのも、いいんじゃないかと。
叶:そういう煙に巻くという部分も『鬼隠し編』を意識してます。そこで全部解説してしまったら、先があってもしかたがないですから。
――次に『憑落し編』についてうかがいます。感想はいかがでしょう?
rato:エグい話です。
叶:自分たちはいいことをしてるつもりなんだけど、スタートが間違ってたから悲劇しか起こらない。圭一・レナ・詩音の3人がみんなで鉄平を殺しに行ったらどうなってたのか、という話ですね。
竜騎士:だから『祟殺し編』のifですね。本来は『祟殺し編』では圭一しか絡まないから圭一だけで帰結するんですけど、こっちは3人も絡むうえ、みんな■■■■■なので、殺したあとがもうふつうではすまない。
叶:当事者たちは仲よくやっているつもりが、だんだん疑心暗鬼になってきて、仲間割れみたいな感じになっていって。
竜騎士:いやもう本当にエグいですよ。『憑落し』って“憑き”を落とすんだからいいことなんじゃないのって思うんだけど、それこそ“突き落とす”ような話で。
叶:まさにその意味を入れたかったんです。“憑き”っていうのは悪いイメージじゃないですか。それを落とすつもりで行動してたのが、実はみずからを突き落としていた……という。
――最後に『祭囃し編』に代わるPS2版オリジナルの完結編、『澪尽し編』ですが……。
叶:まずタイトルについては漢字は違うんですが“澪標(みおつくし)”っていう言葉があるんです。船が港に到着するときの印という意味で、つまりゴールというイメージですよね。それと『万葉集』なんかにもあるんですけど“みおつくし”=“身を尽くす”という意味にもかけています。要するに誰かのためになにかをするという、思いやりみたいなものも示してるわけです。その2つの意味を兼ねてタイトルを決めました。内容については……さすがにほとんど話せませんが、『祭囃し編』のコンセプトを中心にしつつ、一番打ち合わせを重ねたシナリオなので、大長編の締めくくりとして、うまくまとまってると思います。
竜騎士:“長い”と言えば、『ひぐらし』のどの声優さんだったかな。ミカン箱サイズの荷物がドンドン!と届いて、なんだろうと思ったら、ゲームの台本で驚いたっていう話をされていましたよ(笑)。
叶:セリフが一番多い雪野さんなんかは、ミカン箱4箱分以上になっていましたからね。
中川:ユーザーさんにはわかりにくいかもですが、“弊社の過去作品だと、台本が段ボール1箱くらいが標準”と言えば、すごさがわかっていただけるのではないかと。
――それはすごい量ですね! ちなみに収録はいつごろ終えられたんですか?
中川:昨年の11月末にはほとんど終わっていましたね。一部修正や録り漏らしたものの追加収録はありましたけど。
叶:このキャストじゃなかったら、こんな短期間では収録できなかったかもしれません。みなさん、最初からキャラをつかんでいただいていたので、収録は楽でしたね。
竜騎士:幸いなことに、いろんなメディアでみなさんにお願いしてきたので。新しくキャラクターの説明をしなくてもいいというのは、助かりますよね。
――新シナリオやCG以外の注目ポイントは?
叶:主題歌はかなり練り込んでもらいました。主題歌が2つあるんですが、1曲目のOPテーマ「嘆きノ森」は聴いただけで悪夢を見るような恐ろしい曲、2曲目の『澪尽し編』OPテーマ「コンプレックス・イマージュ」は惨劇をみんなでクリアしていくような、勇ましいカッコイイ曲になっています。生演奏なんかも使われていて、ゲームの主題歌としてはかなり豪華な作りだと思います。
中川:今回、歌い手である彩音さんも、アニメから入って『ひぐらし』ファンになられたそうで、そのおかげか歌詞がもうピッタリなんですよ。
――BGMもすべて新曲だそうですね。
叶:歌や曲っていうのは結局、聴いていただくしかないんですけど、僕としてはBGMもかなりいい仕事をしてもらったと思ってます。
竜騎士:私も聞かせてもらっていますが、いい感じですよ。“原作のこの曲の代わりにこの曲”みたいな作り方じゃなくて、場面や感情に合わせた曲をいろいろ作ってもらえているのがうれしいですね。
――ちなみにここでしか言えない、本編をプレイしてのお楽しみは?
叶:まだキャストが発表されていないキャラクター……とくに原作をプレイした方にはおなじみの某キャラについては、すごい方が声をあててます。どうぞお楽しみに。
――竜騎士さんの次回作、『うみねこのなく頃に(仮称)』についてもお聞かせください。
竜騎士:『ひぐらし』の血脈を受け継ぎつつ『ひぐらし』とはまた違う話にしたいと思っています。今回『ひぐらし』をやってくださった方は、楽しみ方、遊び方のコツはわかったんじゃないかと思うんですよ。いわゆるふつうの“ゲーム”ではないんですよね。読み終わったあとに、人と議論したりして、ああでもない、こうでもないと楽しむものなんです。そういった部分は受け継ぎつつ、『ひぐらし』とは違うものにしたい。そんなふうに考えています。とりあえず今は、孤島の洋館を舞台にしようかなと思って、いろいろと資料を集めている最中です。でも実際に島に行ってみてわかったんですけど、孤島に洋館なんてあるわけないんですよ(一同爆笑)。まあ、『ひぐらし』でいえば、■■■■■■っていうゲーム盤がようやくできてきたところなので、そのゲーム盤に魅力的なキャラクターを配置して、キャラクターたちが自然に暴れてくれるようなクセのある作品を作ろうとがんばってます。
――では最後になりますが、PS2版の発売を楽しみにされている読者のみなさんに向けて、ひと言お願いします。
竜騎士:演出やイラストをはじめ、コンシューマー版ならではの要素がたくさんありますので、原作をやられた方も新鮮な気持ちでまた違う物語を楽しんでもらえると思います。逆に原作をご存じない方には、これを機会に『ひぐらし』の世界に足を踏み入れていただければいいなと思っています。
rato:個人的に原作をプレイしてましたけど、こちらも完成が楽しみです。みなさんもぜひお小遣いを貯めておいてください(笑)。
叶:ここまでいろいろやらせてもらった作品もなかなかなかったし、思い入れも強いので、神棚に飾ったりせずぜひプレイしてほしいですね。
中川:PS2版から『ひぐらし』に入ってきたという方は、ぜひいろいろさかのぼって楽しんでほしいですね。逆に原作のファンの方は、本当にちょっとしたところまで妥協せずに手を入れているので、そのこだわりを感じていただければ。
叶:あとは「くれぐれもマネしないでください」。もうそれだけですね(笑)。
■メーカー:アルケミスト
■発売元:デジタル・ゲイン
■対応機種:PS2
■ジャンル:AVG
■発売日:2007年2月22日
■価格:
通常版 7,329円(税込)
限定版『お持ち帰りぃ~セット』
9,975円(税込)
■関連サイト:
公式サイト/アルケミスト
■ソフト紹介ページ
(C)竜騎士07・07th Expansion/Frontier Works・Alchemist
原作者:竜騎士07氏
言わずと知れた『ひぐらしのなく頃に』の原作者。『ひぐらし』ワールドのすべてはこの人が生み出した。原作版の完結後、休むヒマもなく新作の準備に取りかかっている中、本誌の企画にいろいろ協力していただいた。
原画:rato氏
PS2版のキャラクターデザイン・原画を担当。ニンテンドーDS用ソフト『怪盗ルソー』でも人気のイラストレーター。もともと原作ファンというrato氏だけに、原作版の魅力を生かして描かれたひぐらしキャラは必見!
メインライター:叶希一氏
アルケミスト所属のシナリオライター。移植にあたってのシナリオ修正や、新シナリオの総括を担当した。もともと選択肢が存在しない『ひぐらし』をゲーム的に作り替えていく作業は、かなり大変だったとか。
プロデューサー:中川滋氏
サービス精神旺盛なアルケミストの名物プロデューサー。本作の全体を統括するえらい人……なのだが、自社イベント「アルケ祭2006」や「祭×祭」では、なんとレナのコスプレ姿まで披露する男気を見せてくれた!
※1 魅音の拳銃
原作版では魅音は私服時に常に拳銃らしきものを携帯していた(画像参照)。ファンの間でも「あの拳銃はいつ使われるのか」と話題になっていたものの、原作では使用されずに終わっている。
※2 お疲れさま会
原作版でクリア後に見ることができた、登場キャラクターが「『ひぐらし』という劇を演じている役者」という位置づけで推理などを語り合ったりする名物コーナー。ハードな結末を迎えたあとに読める一服の清涼剤的な存在。
※3 魅音空気読めてないな
『鬼隠し編』をはじめとする、本編中での魅音の言動に対する評価で、いつしか一部のファンの間でささやかれるようになる。魅音に対する愛情の表れとして用いられる場合が多い。竜騎士07氏いわく「原作の後半では、多少意識してそうするようにした(笑)」とか。