幻想的なストーリーと爽快なアクションで、世界中のユーザーから支持される名作ACT『プリンス・オブ・ペルシャ(以下、POP)』。本作は、そのモチーフはそのままに、世界観やアクションを一新した完全新作だ。今回は、新たな伝説をつづる主人公とヒロインを紹介。それに加えて、物語を彩る壮大な世界観や、アクロバティックなアクションの詳細について解説していく。

『プリンス・オブ・ペルシャ』の新章が始動!!

 物語の舞台は、光の神“オルマズド”とその弟である闇の神“アーリマン”が互いに争う世界。“オルマズド”の力で生命の樹に封印されていた“アーリマン”が復活したところから、壮大な物語の幕は開く。主人公の“プリンス”は、偶然にも“アーリマン”が復活する場面に遭遇。その地で出会ったヒロインの“エリカ”とともに、“アーリマン”の完全な復活を阻止するべく、命がけの冒険に出発することになる。2人の行く手に待ち受けるのは希望か、それとも──。

“アーリマン”の復活で、闇に汚染される世界。

▲“アーリマン”の復活で、闇に汚染される世界。“プリンス”たちは各地を回り、世界を浄化していくことに。

『POP』プロデューサー ベン・マッテス氏 コメント

 『POP』シリーズは、壮大なアラビアンナイトがモチーフとなっており、主人公の“プリンス”は冒険や困難に立ち向かう特別な力を持っています。このような共通点はありますが、本作は物語も主人公も完全に新しいものですし、新たな『POP』3部作の第1作でもあります。本作を遊ぶために前作をおさらいする必要はまったくありません。

 また、私たちは本作の制作にあたり、アラビアンナイトの世界観を忠実に再現することを目標にしました。そこで、業界でもトップクラスのコンセプトアーティストを起用し、彼が描いたイラストの雰囲気を残しつつ、3Dのゲーム世界を構築したのです。それができたのもPS3の『アサシン クリード』を開発したモントリオールスタジオが制作に携わっているからです。『アサシン クリード』のエンジンを改良したものを使い、モーションキャプチャ-では到達できないほどの滑らかなキャラの動きを実現。さらに「穢(けが)れ」を表現した液体を、まるで生き物のように動かすことも可能にしました。その驚くべきクオリティの映像を、ぜひとも心待ちにしていてください!

2人なら前へ進める 2人だから越えられる

スリルを求めて旅する放浪者

“プリンス”

 すべての素性が謎に包まれた青年。高価なターバンやスカーフを身に付け、プリンス=王子と自称しているものの、その物腰や言動に気品は感じられない。ただ一瞬のスリルを求めて、旅を続ける冒険者のように見える。“エリカ”との旅で、彼はどう変わっていくのだろう?

“プリンス”

世界の浄化を使命とする美少女

“エリカ”

 “アーリマン”を封じていた生命の樹と、その周辺地域を代々守護してきた「アフラ族」の末えい。“アーリマン”の完全復活を阻止すべく、“プリンス”とともに旅立つ。不思議な魔法を使用でき、その力で“プリンス”のサポートや、闇に侵された地域の浄化を行う。

“エリカ”

アクロバティックな動きでフィールドを自由に駆け抜けろ!

 本作で操作することになる“プリンス”は、超人的な身体能力を持っており、カベ伝いの移動や大ジャンプなどのアクションが可能。さらに、左腕の籠手や一緒に行動する“エリカ”のサポートを利用することで、さらなるアクションが繰り出せる。それぞれのアクションについて解説しよう。

左腕の籠手で壁を自在に移動する

 “プリンス”の籠手にはカギ爪が付いており、これを崖やカベに引っかけることで、よじ登りや滑り下りのアクションが可能。これを利用して、さまざまなルートを探そう。また、フィールド上には、触るとダメージを受ける「穢(けが)れの塊」が大量にうごめいており、それらを避けるのにも必須のアクションといえる。

▲カギ爪を引っかけることさえできれば、どんな地形でも登って行ける。上から地形全体を見渡し、新たなルートを探すときなどにも役立ちそうだ。

▲カギ爪を利用し、下方向へ降りていくこともできる。降りるスピードを調節すれば、「穢れの塊」に触れないように降りて行くことが可能だ。

常に2人で行動し道を切り開く

 ヒロインの“エリカ”の動きは独自のAIで制御され、“プリンス”のあとを自動で追ってくる。彼女がそばにいるときに特定のボタンを押すと、状況に応じたアクションが発動。移動できるルートを示したり、大ジャンプで移動したりできる。さらに、先へ進むためのヒントをしゃべって教えてくれることもあるようだ。

▲“プリンス”のあとを追う“エリカ”は、“プリンス”のところへたどりつくのに最適なルートを見極めて移動する。

▲光で移動できるルートを示してくれる“エリカ”。また、彼女の動きや視線も先へ進むためのヒントになることがある。

1対1のバトルがかつてない緊張感を生む

 本作のバトルは、相手がボスであろうとそれ以外であろうと、常に1対1で行われる。敵のアクションも豊富で、倒すか倒されるかという一騎討ちの緊張感を存分に楽しめる。“プリンス”は、剣と籠手、ときには蹴り技などの体術も駆使して敵に挑む。また、“エリカ”の力を借りたアクションを使用することも可能だ。

▲右腕に巨大なハサミのような武器を持つボス。その正体はいったい?

▲戦闘中は、“プリンス”の体力などを示す画面表示は一切ない。緊張感のある戦闘を楽しめる。

▲力勝負では不利に見える“プリンス”だが、この体勢から巻き返せるのだろうか?

“エリカ”のサポートで戦闘を有利に!

 移動中と同じく、戦闘中も特定のボタンを押すことで“エリカ”のアクションを繰り出せる。“エリカ”に敵の動きを引きつけてもらって、敵のスキを突くことも可能。一緒に攻撃して大ダメージを与えるのもいい。息のあったコンビネーションで、強敵に立ち向かおう。

▲“エリカ”が敵を宙に浮かせたところを“プリンス”が攻撃! 連続コンボで敵に大ダメージを与えよう。

▲ダメージを受けて大きなスキを見せる“プリンス”。体勢を立て直すまでの時間を“エリカ”に稼いでもらおう。

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『プリンス・オブ・ペルシャ』
■メーカー:ユービーアイソフト
■対応機種:Xbox 360/PS3
■ジャンル:ACT
■発売日:Xbox 360 2008年12月18日/
       PS3 2009年1月22日
■価格:7,329円(税込)