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ヘビーユーザーから見た『STRIKERS』の魅力を徹底検証!!
シンプルなだけじゃない、やり込みを受け止める奥深さがある! ヘビーユーザーをも唸らせた、『STRIKERS 1945』の魅力とは!?
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●『STRIKERS 1945』シリーズの魅力
 
 1945年、第2次世界大戦時。当時の戦闘機がレシプロ機でありながら、宇宙へ飛び出してエイリアンと戦う……。この「ラスボスがエイリアン」という設定は、STGやACTには結構多くて、本作の発売元であるタイトーさんのゲームにもありましたね。“動物をいじめる密漁団のボスがエイリアン”というものです。しかも密漁団の名前が「ベルサー動物保護法人」。ベルサーといえば魚型戦艦で知られるアレですから、もうエイリアンというか宇宙人間違いなしです。レシプロ機が宇宙に飛び出すってのも、最近GBAに移植されたアレを彷彿とさせてくれます。
 ……と、そんな小ネタはさておき、『STRIKERS 1945』シリーズは、実在の戦闘機(試作機含む)とエイリアンとのミスマッチな雰囲気や、メカニカルなボスの変形など、ミリタリーチックでありながら「if」な世界観によって、そのスジの人に多大な脳内補完をうながしました。。しかし、アーケードで幅広くプレイヤーに受け入れられた理由は、そういった世界観だけではなく、STGとしての適度なバランスとパターン構築の面白さ、そして破壊の爽快感だといえるでしょう。画面を見るだけなら非常にシンプルで、派手な演出はありません。でも、実際にプレイしてこそわかる面白さというのが『STRIKERS』シリーズの大きな魅力だと思います。

 
 
●奇数弾と偶数弾の美学
 
 近年のSTGでは「弾幕美」ともいうべき芸術的な弾幕が数多く見られますが、彩京STGではいくつかの多方向弾が高速で飛んでくるという非常にシンプルなものになっています。とくに奇数弾と偶数弾の組み合わせが絶妙で、この敵弾のルールを知ることが攻略の第一歩だったりします。奇数弾とは一度に3発、あるいは5発というように奇数の弾数で構成された弾幕で、3WAY弾とか5WAY弾とか言われるものです。同様に、偶数弾は偶数の弾数で構成された弾幕です。
 
 奇数弾の特徴は、弾幕の真ん中の弾、つまり5WAYであれば左から(あるいは右から)3つ目の弾で、この弾は確実に自機を狙ってきます。
 しかし偶数弾の場合、真ん中に弾はありません。つまり、自機の正面には隙間があり、さしづめ「隙間が自機に向かって飛んでくる」感じになります。
 
 これにより、奇数弾はよける必要があるが、偶数弾は動かなければ当たらないということになります。たとえば『STRIKERS 1945 II』の空面のボス「SYUMI type0」は戦闘が始まった直後に4WAY弾×2を交差させるように撃ってきます。弾が交差するため、一見自機を狙っているように見えますが、これは偶数弾ですのでボスの正面で動かなければ当たりません。このように簡単なものならいいのですが、多くの場合、奇数弾と偶数弾を連続して撃たれます。2WAY弾→3WAY弾→2WAY弾というように撃たれた場合は、7WAYと考えて自機を狙う真ん中のを自機1機ぶんよければいいのです。といっても、敵弾にはバララッとばらまかれるばらまき弾もありますから、それをよけるにはアドリブも必要となります。このゲームの場合、ボムは緊急回避にはなりにくい(ボムを撃った瞬間に無敵にならない機体もある)ので「この弾幕が来たらボム」みたいな決め撃ちが無難といえます。
 なお、奇数弾と偶数弾のルールは彩京STGに限らず、他のSTGでも見受けられます。STGを愛する多くのプレイヤーにはすでに知られていることですが、一応知識として明記させてもらいました。

 
 
●スーパーショットの存在
 
 さて『STRIKERS 1945 II』は、前作と比べると大きな変更点はありません。もちろん機体の変更や攻撃方法などの変更点はありますが、ゲーム全体の世界観やシステムなど、基本的なものは同じです。しかし、前作でのため撃ち(いつでも使用可)によるフォーメーション攻撃は、若干の使用制限があるスーパーショットとして生まれ変わりました。スーパーショットはパワーゲージがたまった量に応じて強力な攻撃が出せるのですが、最大のレベル3までためるのは時間がかかるためあまり実用的ではありません。レベル1でも頻繁に使っていった方が効率的だったりします。ただし難易度がMONKEYやCHILD程度の場合、基本的にスーパーショットを使う必要がないので、ボスまでパワーゲージをためて、スーパーショットでボスを瞬殺という遊び方もありです。このスーパーショットは、6タイプの自機それぞれで違っているので、使う機体によってどこでどのように使うのか、という戦略性が必要になります。とくにオススメの機体である疾風のスーパーショットは、その威力もさることながら攻略パターンに組み込みやすいという点でも優れています。まずは疾風を使って、この爽快感を感じてみてください。
 
 
●あ、そういえば……

 かつて本作がPSやSSに移植されたバージョンでは、「ファイターズインデックス」という機体説明のムービーが収録されていましたが、なぜか今回はカットされています。まぁ、ムービーといってもオマケ程度のものだったのでさほど必要ではないのですが、個人的には残念だったりします……。
 
書いた人:HAL
弾幕より粘膜が好きなご隠居シューター。健忘症気味で昔のSTGの攻略パターンは忘れているが、『グ ラディウスⅢ』の「ううまま」(特定のボスに対する自機の動かし方)はDNAに記録されているらしい。

HALのおすすめ
機体はこれだ!!

1.キ84 疾風
2.FU5 フライングパンケーキ
3.震電 J7W
No.1はやはり疾風。前作から受け継がれたハンターフォーメーションは強力だ。フライングパンケーキはホーミング弾と自機のスピードが魅力。震電は、彩京STGでおなじみのサムライソードですから。
疾風のスーパーショットは、配置する場所がカギ。この戦略性がいい。