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神ゲー『FF5』はジョブチェンジに青魔法とやりこみ要素満載。ストーリーや音楽の完成度も高すぎる【ピクセルリマスターファイナルファンタジー5】

文:電撃オンライン

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 『FF』シリーズ黎明期ともいえる『I』~『VI』までをリマスタリングし、現代によみがえらせた名作『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』シリーズ。

 何年にも渡って進化してきた過去のシリーズを同時にリマスターし、6作すべて同じクオリティで楽しめる本作から、それぞれの作品をあらためて解説します。

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 『ピクセルリマスター』シリーズは、1作目~6作目の単発のほか、すべてセットになったバンドル版も発売中。本記事では、ハードがSFCに変わって2作目、システムもストーリーも円熟した内容となった『ファイナルファンタジーV(FF5)』を紹介します。

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 なお、『ファイナルファンタジーV』(ピクセルリマスター)は、PC、アプリ、PS4、Switchで楽しめます。今回は、PS4版『FF5』を使っての紹介となります。

『FF5』公式サイトはこちら

円熟したシステムでやり込み度が大きくアップした『FF5』



ジョブチェンジシステムが復活した第5作目


 『FF4』からわずか1年半で発売された『FF5』。この頃の『FF』シリーズは、システムの奇数作、ストーリーの偶数作と呼ばれ、ナンバリングによってシステム重視か、ストーリー重視かがハッキリ分かれているように感じられました。

 そのため奇数派、偶数派でよく討論され、今回の『FF5』は奇数なのでシステム重視と思われていたのですが、発売されると、奇数作、偶数作のよい所を融合させた、ハイブリッドな内容になっていたのです。

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 システム的には、ジョブチェンジシステムが復活し、大幅な進化を遂げています。一方でストーリーもしっかりしており、『FF1』や『FF3』とは異なり、キャラクターたちには名前や性格などが設定されていました。

 キャラクターに関しては、主人公=プレイヤーとするのではなく、『FF2』や『FF4』のように、物語の登場人物として描かれていたのです。

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 こうした流れは次作の『FF6』でより顕著になり、以降はシステム派、ストーリー派といった話題がなくなっていきました。

奥深さが増したジョブチェンジシステム


 そんな転機となった本作最大の特徴といえば、やはりジョブチェンジシステム。これは、『FF3』でのジョブシステムをベースに、4人のキャラクターがジョブを自由に変更できるシステムです。

 通常のキャラクターレベルのほかにジョブそれぞれにレベルがあり、バトルで得られるAPを貯めることで成長させることができました。

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 しかも、成長させるごとにアビリティを覚え、覚えたアビリティは、ほかのジョブのときに設定して使うことができたのです。

 設定できるのは1つまでだったので(例外あり)、あれもこれもとなんでもできるわけではありませんでしたが、それでも当時としては画期的で、キャラクターの育て方やバトルでの役割の幅が大きく広がりました。

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 ジョブはストーリー進行に応じて増えていくのですが、その数も豊富で、すべてのジョブをマスターさせるのは本当に大変です。

 しかし、さまざまなジョブを経験することで、徐々にアビリティが増え、だんだんキャラクターが強くなることを実感することができたのです。

 このため、ジョブレベルを上げるため、特定の場所でひたすらAP稼ぎをしていた人も多かったといいます。

 とくに、バル城の地下はAP稼ぎで有名なスポットで、ここには“石像”という敵しか出現せず、しかも“レベル5デス”で全滅させることができたのです! 簡単に倒せるので、個人的にもここでほとんどのジョブをマスターさせた記憶があります。

 当時はとても大変だったのですが、『ピクセルマスター』ではAP4倍モードで楽に稼ぐことができるので安心してください!

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キャラクターたちも魅力的で愛着が湧くのは確実!


 先述したようにストーリー性も重視されている本作では、3つの世界を股にかけた壮大な冒険が描かれます。

 これまでのシリーズと同様、ストーリーにあわせてさまざまな場所を冒険するのですが、『FF5』ではこれまでのストーリー重視の作品とは異なるポイントがあります。

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 それは、パーティメンバーがほぼ固定なこと。『FF2』と『FF4』では、物語にあわせてパーティメンバーがコロコロ変わっていたのですが、本作では序盤で仲間になる4人で固定されているのです。

 あるキャラクターパーティを抜けるときも、これまで稼いだ経験値やAPなどは、すべて次に仲間になるキャラクターに引き継がれるので、実質完全固定パーティといえるでしょう(一時的に1人いなくなるといった場面もありますが)。

 やはり最初から最後までほぼ同じメンバーというのは、愛着度も段違いに高くなります。

 また、キャラクターといえば、敵キャラクターの存在も忘れはいけません。本作では、ライバルとして“ギルガメッシュ”が初登場。その後さまざまな作品に登場した名物キャラクターで、その存在感は抜群です。

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取り返せない要素もまた魅力!

 やり込み度が大きく増えた一方で、一度取り逃すともう取れない、いわゆる“取り返しのつかない要素”が多かったのも本作(というより、当時のRPG全般)の特徴。

 具体的には、クリアすると戻れないダンジョンが多く、そこで手に入るアイテムが手に入らなくなるケースが多かったのです。

 また、一度しか出現しないボスからしか盗めないアイテム(源氏シリーズなど)や、ストーリー上必須ではなく、気が付かないまま取り逃す召喚獣もいました。

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 ただこれは決して欠点ではなく、むしろ2周目、3週周目のモチベーションになってくれました。初回プレイで取り逃しがあっても、2周目以降で完全プレイを目指せばいいのです。何度も遊べる魅力を持ったゲームだからこそ、そういった遊び方もできたのです。

隠しボスや隠しアイテムなど、驚きも満載!


 『FF5』では、さまざまな隠し要素が搭載されており、驚きに満ちていたことも大きな魅力。とくにのちのシリーズで定番となる隠しボス、オメガと神竜の登場は衝撃的でした。

 オメガは、ラストダンジョンの通路を普通にうろついていて、接触するとエンカウントしていました。“なんだ?”と思って接触して、そのまま全滅した人も多いのではないでしょうか。まさかラスボスより強い敵が、その辺の通路にいるとは誰も思わないじゃないですか。そんなRPGの常識を逆手にとったようなサプライズでした。

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 また、神竜はラストダンジョンにある宝箱の中に潜んでおり、戦闘開始と同時に8,000以上のダメージを受ける“タイダルウェーブ”を使ってくる強敵です。事前に全員に“サンゴの指輪”を装備させておかないと全滅という、容赦ない初見殺しに、多くのプレイヤーが戦慄したといいます。

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 アイテムに関しては、最初は弱いけど逃げると攻撃力が上がる“チキンナイフ”と、最初は強いけど逃げると攻撃力が下がる“ブレイブブレード”の二択というものもありました。これにはかなり悩まされました人も多かったですが、最終的に“チキンナイフ”の方が強くなるという結論に落ち着きました。

 ただし、『ピクセルリマスター』では、エンカウントなし機能のおかげで逃げることはほとんどないので、ブレイブブレードの方が使いやすいかもです(笑)。

さまざまな戦法が可能な柔軟なシステム

 バトルでは、属性ダメージを出す“魔法剣”と4回攻撃する“みだれうち”を組み合わせたり、“ちょうごう”で強力な効果を生み出せたりと、ジョブとアビリティの使い方しだいで、さまざまな戦い方ができました。

 こうした戦略を考えるのも楽しさの1つでした。そしてそれがうまくハマったときは、格段の気持ちよさを味わえたのです。

 アビリティを駆使すれば、低レベルでボスに勝つこともできたので、低レベルのままクリアするというやり込みプレイも盛んに行われました。

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“ビッグブリッヂの死闘”を始めサウンドも熱い!


 『FF』シリーズは、ゲーム中に流れるサウンドの魅力も1つ。シリーズ音楽の産みの親、植松伸夫氏によるBGMの数々は、歴代シリーズでもとくに名曲が多いことで人気が高くなっています。

 お馴染みのイントロから始まる“バトル1”は早いテンポで戦いへの意欲を高めてくれますし、一部の町や村で流れる“ハーベスト”はケルト風民謡は、世界観にピッタリで旅の雰囲気を感じられます。

 そして、シリーズでもとくに有名な“ビッグブリッヂの死闘”が登場したのも本作。名物キャラクターのギルガメッシュの代表曲でもあり、彼の活躍と一緒に楽しめます。

 ちなみに、ピクセルリマスター版は全曲アレンジされていますが、オプションでSFC版の音源にすることもできます。どちらも素晴らしいので、ぜひ切り替えてその両方を味わってみてください。

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ジョブシステムの完成形に沼れる!


 シリーズ5作目、SFCにハードを移して2作目だったので、人気と同時にその期待値も跳ね上がっていた『FF5』。まさにその期待にバッチリ答えてくれた作品でした。

 とくにジョブチェンジシステムは、前衛なら“みだれうち”を早めに取るなど、アビリティを覚える順番も重要ですし、パーティ全体のバランスもポイントになります。

 4人全員が後衛になってしまうとバトルで苦戦する可能性があるので、パーティとしての戦力も考えながらジョブチェンジしていかないとならないのです。

 この育成戦略がとにかく面白く、今プレイしてもズブズブにハマれます。ぜひ『ピクセルマスター』で沼ってみてください!!

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