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ネタばれあり感想:アニメ『この素晴らしい世界に祝福を!3』1話。懐かしの空気感に安堵しつつ、カズマとめぐみんに本気ラブコメが発生するところに関係性が進んでいることを感じる【このすば】

文:電撃オンライン

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 TVアニメ『この素晴らしい世界に祝福を!3』の第1話“この明るい未来に祝杯を!”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『この素晴らしい世界に祝福を!3』第1話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。

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映画版から続くストーリー! アニメ『この素晴らしい世界に祝福を!3』1話感想


 『この素晴らしい世界に祝福を!(このすば)』は、角川スニーカー文庫より書籍が刊行中の、暁なつめ先生によるライトノベルを原作としたアニメ。

 原作本編のTVアニメは『この素晴らしい世界に祝福を!2』から約7年ぶり。2019年には映画『この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説』、2023年にはスピンオフの『この素晴らしい世界に爆焔を!』があったので、筆者的にはずっと続いていたイメージですが、もうそんなに経つんですね~! なお、『このすば』3期は、ガッツリと映画版である『紅伝説』の続きでした。まだ映画を観ていない人はサブスクなどで鑑賞してから3期を楽しむことをオススメします! まぁ、カズマがなんか貞操の危機にあった……とだけ知っていれば十分に楽しめます。なお、『爆焔』に関してはめぐみんの過去を描くスピンオフなので、必須というわけではありません。アニメ1期と2期、『紅伝説』の順番で履修すればOKです。


 さて、『紅伝説』ではメスのオークや魔王軍幹部のシルビアに襲われて散々だったカズマ。とくにシルビアの「あててんのよ」はトラウマとして残ってしまったようです。アニメ3期ではそんなカズマが出家を決意するところから物語がはじまることになります。あいかわらずぶっ飛んだアニメだな! まぁ、これまでも日銭を稼ぐための貧乏暮らしが描かれたり、慰労のために温泉に行ったりと普通の行動をしていなかったので、驚きませんけどね!

 ただ、カズマとアクア、めぐみん、ダクネスの4人が酒場で“シュワシュワ”で乾杯するシーンは懐かしくてうれしかった。カズマがおこさまのめぐみんにはシュワシュワを飲ませなかったり、アクアが調子に乗っていたりとする日常シーンはやっぱり『このすば』感があっていいですね。『爆焔』もおもしろかったですが、やはりこの4人が揃ってこそのシリーズだなぁと思わされましたね。様子がおかしいカズマに対して思春期によくあることと意に介さないめぐみんや、優しくすると見せかけてアクシズ教に勧誘しようとするアクアなど、このパーティならではだなぁと。


 また、酒場のシーンでは、アニメオリジナルのキャラクターである“荒くれ者”も登場していましたね。あいかわらずとくに説明もなく、「誰?」と思えるような謎の存在でおもしろかったです。


 ストーリーでは出家を決意するカズマに対して、なぜかアクアたちも付いていく流れ。なんだかんだ仲がいいですね(笑)。「日が傾く頃にはシュワシュワが恋しくなるに決まってるんだから」とのんきなアクアに対して、「お前と一緒にするな、駄女神」と売り言葉に買い言葉のカズマ。さらにそんなふたりを収めようとするダクネスといつも通りの仲間たちですが、違うのはめぐみん。少し遠くからカズマのことを優し気な表情で見つめます。

 めぐみんは『紅伝説』でカズマに救われたので距離が縮まったようですね。その後はいつものようにケンカになってしまい、爆裂魔法(エクスプロージョン)をぶっ放すめぐみんですが、続く野営のシーンがすごかった。

 めぐみんが動けなくなったことで野営をすることになった仲間たち。女神とは思えない恰好で寝るアクアや喘ぎながら寝るダクネスもおもしろいのですが、必見なのはめぐみん。たき火の前で「カズマが…私の爆裂魔法の道をつないでくれました」といい感じになったかと思うと、めぐみんがカズマの手をそっと握ります。ラブコメだー!!!!!!!

  『このすば』でここまで直球なラブコメ展開になるとは思っていなかったので、めちゃくちゃドキドキしました。うろたえたカズマがゲーミング影分身をしたり、めぐみんがあっさり寝てしまうという、『このすば』らしいギャグがありつつも、手を握った彼女の好意は本物。カズマたちの冒険が進むなかでキャラクターたちの関係性がしっかり進んでいることが分かってうれしかったですね。変わらないところもありつつ、どこが変わっていくのか今後も注目していきたいです。


 次の日は擬態型のモンスターに遭遇するという話。カズマは通りかかる旅人に対して強烈な庇護欲を抱かせる危険なモンスターであることを見破りますが、ほかの3人はあっさり騙されてしまうことに。カズマが攻撃しないようにモンスターを守りますが、とくに頬を膨らませて駄々をこねるダクネスは可愛かったですね。茅野愛衣さんの「んん~!」の言い方がすごくよかった。

 その後、カズマだけがモンスターが本性を表しているところを見てしまうのですが、猫を被っているときとのギャップがすごすぎて笑ってしまいましたね。演じていたのは小清水亜美さんですが、さすがの名芝居でした!

 最終的には出家を取りやめてアクセルへと戻ってきたカズマたち。そんな彼のもとに多くの魔王軍幹部を倒したお礼をしたいと王女のアイリスからの手紙が届きます。テンションが上がるカズマたちですが、なぜかダクネスだけは駄々をこねて拒否。その理由も気になるところですが、「くっころー!」とジタバタするダクネスがひたすらかわいいのでぜひアニメで観てみてください。

 気が付けばあっという間に1話が終了。やっぱり『このすば』は最高だと感じられる最高の展開でしたね。次回以降も楽しみです!

カワチRPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。



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