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ドラマ『アンチヒーロー』4話感想と考察。12年前の一家殺人事件を中心に登場人物たちが繋がる。明墨の目的は警察の闇を暴くこと!?(ネタバレあり)

文:電撃オンライン

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 TBS系列にて毎週日曜日21時より放送中のドラマ『アンチヒーロー』の感想と考察を紹介します。

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“アンチ”な弁護士は正義か悪か――!?


 有罪率99.9%と言われる日本の刑事裁判において、たとえ犯罪者である証拠が100%揃っていても、無罪を勝ち取る“アンチ”な弁護士の活躍を描いた『アンチヒーロー』。

 長谷川博己が演じる本作の主人公は、まさにヒーローとは言い難い、“殺人犯をも無罪にしてしまう”限りなくダークで危険な人物。

 そんな彼を通し、“正義とは何か?” “世の中の悪とされていることは、本当に悪いことなのか?”を問いかける本作。

 スピーディーに展開する逆転リーガルエンターテインメントがいよいよ放送開始。事前情報のほとんどない状態で始まった物語の感想を、今後の考察も含めで紹介していきます。

『アンチヒーロー』第4話 感想



重要事件が明らかに!


 殺人犯を無罪にする“アンチヒーロー”的な弁護士として描かれると思われた作品ですが、前回は、クロをシロにするのではなく、ちゃんと罪に問う形で終わらせた明墨。

 ほんとうに“アンチヒーロー”なのか、ちょっとわからなくなったところで第4話です。

 まずはずっと謎のままの男と明墨の面会場面。静かに死にたいという男、明墨は何も答えず。さらに赤嶺が明墨を探っており、男の名前が志水裕策であることがわかります。

 赤嶺が調べた結果、男が関わっていたのは、2012年の会社員一家の殺人事件。当初志水は犯行を否定していましたがのちに罪を認め、死刑が確定したようです。その頃まだ明墨は検事だったはず。重要な事件がついに明らかになりましたね。

 一方紫ノ宮の方は、犬を収容する施設へ。そこには、明墨の娘と思われた沙耶がいたのでした。彼女がどう関わってくるのかは、まだ謎っぽいです。

今回の事件は連続不同意性交事件


 赤嶺と紫ノ宮は、カリスマ弁護士と呼ばれる宇野を張り込み、ホテルで女性と逢引しているところを写真に収めます。

 この宇野弁護士は、巷を騒がす連続不同意性交事件の被疑者、来栖の担当でした。明墨は、この事件を横取りするために宇野のスキャンダルを調べていたみたいです。

 この来栖はなかなかのクズっぷりで、間違いなくクロのようなのですが、これもシロにするのでしょうか。

 ちなみに演じてる渡邊圭祐さんは『仮面ライダージオウ』で仮面ライダーウォズを演じていた方。当時主役を喰うようなイケメンだったのでブレイクしそうだなと思っていましたが、案の定色々なドラマで見かけるようになりました。最近活躍目覚ましいですね。

 そして明墨は3人目の被害者を問い詰めます。彼女が来栖の顔を見たという証言が逮捕の決め手なのですが、どうやら何か裏がありそう。

 さらにその3人目の被害者が、来栖をストーカーしていたという話もあり、3件目の事件が捏造された事件であると判明します。

 どうやら警察と宇野弁護士は結託していて、来栖を有罪にしようとしていたようです。この辺、矢継ぎ早に推論が展開されるのでちょっと理解に手間取りましたが(笑)。

 そして、12年前の事件が詳しくわかり始め、明墨の目的はその12年前の事件と関係がありそうだということがわかるのでした。

 今回の来栖の事件も、12年前の事件とつながりがあるようで、全体像がおぼろげに見え始めました。

 来栖に関しては、今回解決しなかったので、判決は次回に持ち越し。1話に1事件というわけでもない模様。物語の核心につながるだけに、単純に無罪にしたからOKということにはならないようですね。


『アンチヒーロー』第4話 考察


 色々と人間関係が明かされました。とくに重要なのは、今回の件に関わっている倉田刑事部長は、紫ノ宮の父親であること。そして12年前の一家殺人事件にも関わっていること。

 それを整理すると、倉田は12年前、一家殺人事件を担当し、何かを隠蔽した可能性がある。そして明墨は、そのことで倉田を責めていた。

 紫ノ宮が明墨の事務所に誘われたのは、倉田の情報を引き出すためだったのでしょうか。紫ノ宮も、父親の話を聞き出すため明墨の側にいることにしたようです。

 12年前の事件を中心に、登場人物たちがつながり始めました。もしかして赤嶺も、何か関係あるのかもですね。

 明墨の目的も見えてきました。最初の事件では検事の闇を暴き、次の事件では政治家の闇を暴きました。そして今回は警察の闇を暴こうとしています。彼の目的は被害者の罪状よりも、その背後にある闇を暴くことなんですかね。

 ちなみにパラリーガルの青山、やはり曲者っぽいですね。誰にでも優しいようで、明墨と通じていて、赤嶺に何か隠している様子。



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