2010年2月10日(水)
ミク:連携は楽しみですね! 次の質問です。対人戦のバランスが悪いというご意見がありますが?
新川:エピソードやダンジョン、戦闘システムといった大勢のユーザーが関わるものを優先してはいますが、最終的には対人戦にも手を入れたいと思っています。ただ申し訳ありませんが、対人戦の調整に関しては、しばらく予定はないんです……。
ミク:ミク:実は対人戦はまだ未体験なのですが、いつかクランで参 加してみたいと思います! 次の質問は、悪魔との会話パターンが少ないので増やして欲しいです。
新川:悪魔と会話した瞬間に交渉画面に切り替わる、とかだと楽しそうですよね。この時、他のキャラクターから見ると、今までどおり「……」マークがついているけど、交渉している本人は別空間で悪魔と交渉をしていて、会話以外にマッカや宝石を渡すなどして交渉していくというのは、本格的にやりたい。
ミク:対話スキルを充実させるということですか??
新川:それもありますが、今までの『メガテン』のように、交渉が始まると悪魔からもドンドン話しかけてきて、それに対して選択肢を選んで答えるみたいな。プレイヤーの選択肢は、最初のうちは“はい”、“いいえ”だけだったのが、対話スキルを成長させることで有利になる選択肢が増えるなど……そういった形だと台詞にも凝れるかなあと。対話スキルが育っていないプレイヤーの代わりに交渉する「代理交渉」といった職業も、今まで以上に確立するかもしれません。
ミク:パーティーで交渉できると、おもしろいかもしれませんよね! ぜひお願いします!次の質問は……とても聞きづらい質問なのですが、やっと手に入れたレアドロップのアイテムの性能が課金アイテムに比べると低すぎませんか?
新川:もともとゲーム内で、時間をかけて入手したアイテムは課金アイテムよりもイニシアティブがあるべきだとは思っていますので、この点についてはバランスを見ながら改善します。『メガテン』の最終兵器「ヒノカグツチ」などは課金アイテムで出すつもりはありませんので、それなりのイニシアティブと、それに対してどれだけの時間をかけさせるのかをシュミレーションした上で実装しないといけませんね。
ただダンジョンのレアで仕込むのはおもしろくないので『Chain of Curse』に絡ませる形でやってもいいのでは?という意見もあります。
ミク:物霊合体があるので、アバターでもうれしいです。
新川:なるほど。アバター以外に、悪魔の特殊スキルを報酬にしようかなんて話もありました。プラグインとは違って、種みたいなものを悪魔に食べさせることで、本来習得できない特殊スキルをゲットできるとか。
ミク:それは、すごい!
新川:ただ、何のスキルを入れたらいいのかなって悩んじゃいますね(笑)。
ミク:あはは(笑)。続きましてキャラクターの移動が遅いという意見があります。
新川:プレイヤーからの希望と、主観を照らし合わせたとき、問題となっているのは“移動がただの移動で終わってしまっているからつまらない”のかなと。例えば移動中に本来その場にいないはずの何かに遭遇したりとか、そういったサプライズがないから、移動そのものがつまらないのかなと……。
移動速度はシステム的に上げることはできなくはないんですが、そうなると騎乗はどうなっちゃうんだろう、とか。今はバイクもありますしね。ちょっと話がそれますが、例えばバイクでしか入れないダンジョンがあって、そこでヘルズエンジェルーと一騎打ちをしても楽しい気がする。
ミク:いいですね(笑)。バイクの実装はかなりドキドキしました!
新川:バイク以外にも、移動速度を上げる乗り物は企画はあったんですけどね。と、それはさておき、実際に移動速度が遅いというお問い合わせは数多くきている現状も踏まえて、逆に、どれくらいの速度が基準なのか聞いてみたいですね。
ミク:それでは、次の質問……聞きにくいですが、フォーチューンカードの確率をもう少し上げて当たるようにして欲しい……ときていますが?
新川:そうですね……これの対策の一環として福引券を導入しています。福引券は、ある一定枚数貯めるとアバターと交換できるというものですが、交換出来るアイテムは順次追加していく予定です。
その他の救済措置として、ある一定の確率でまったくのハズレ券が入っていて、これを集めると特賞と交換できるということも実験的にやってみました。こちらの交換商品も適宜追加していく方針です。
ミク:私も早速倉庫チケットと交換しました!……またまた課金の質問ですが、希少価値を出すために小分けしているということですが、また再販しているじゃないですかというご意見が…。
新川:別の媒体さんで掲載されたインタビューで、当時の担当者が答えたことに対するご意見なのかと思います。そのときの質問が、「新しい衣装のほとんどがゲーム内通貨で買えなかったり、課金アイテムとしても手に入れにくい」という内容だったかと記憶しています。それに対して、当時の担当者が「誰でも入手できると価値が生まれないため」と言った回答をしていますが、この回答自体が誤解されているような気がしますので、改めてご説明します。
よく議論するのですが、課金アイテムでもゲーム内アイテムでも、ある程度のレアリティは持たせたいという点があります。ただフォーチューンカードに関しては公開期限があるので、その時期にプレイしている人にしかそのアイテムが手に入れるチャンスが与えられない。それならば、入手できるかできないかは別として、入手するチャンスは幅広く与えていきたいなと。そういうことなんです。
その一方で、再販回数だけで商品が吐き出されてしまう部分もあるので、持ってる人はある程度、自慢できる期間を確保しないと、それもヒドイのかなっていうのもありますけどね。
ミク:お金も掛かりますし、デリケートな部分ですよね……。続きまして、クライアントが重いのでなんとかしてください……と!
新川:表示まわりや描画速度などの改善など、いろいろな試みをやってみたりはしています。プレイヤーキャラが多く集まっている場所では、その描写処理で、どうしても重くなります。ここの改善案として、自分のパーティー以外のメンバーを『メガテン』のフィールド移動時のキャラクターのようにするのもありかと。
ミク:丸と三角のあれですね(笑)。
新川:それを任意でセッティングできるようにするのか、あるいは50人以上集まった段階で強制的にそうなるようにすれば、その面では快適には動くのではないかと思っていますが。ただ、通りすがりの人の衣装を見たりするのも楽しいことですし、そこから出てくる話題もありますし……。そういう要素は削りたくないので試行錯誤が続いています。そもそもプレイの前提としてハイスペックPCを要求している部分がありますので……ここも、今後の課題ですね。
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