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2010年6月4日(金)

OBT開始後も順調な滑り出しを見せる『ドラゴンネスト』運営インタビュー

文:電撃オンライン

──本日はよろしくお願いします。まずは、4月28日~5月10日にかけて『ドラゴンネスト』のクローズドベータテスト(以下CBT)と、さらにEXCBTが行われましたが、そこでのユーザーからの反応や、どのような手ごたえを感じたかを教えてください。

『ドラゴンネスト』

杉浦俊輔氏(以下、杉浦氏):『ドラゴンネスト』では、CBTで8,000名募集しました。既存タイトルのCBTですと、平日の昼間オープンの場合で初日はだいたい、当選者の約2割が実際にプレイされます。しかし、それを大きく上回る方にプレイして頂き、さらに2日目以降も継続される方がかなりの割合でいました。この2点から、かなりの手ごたえを感じました。

 EXCBTに関しては、ハンゲームIDさえあれば誰でも遊べるようになっていました。そのためか、最初はサーバーキャップを5,000名にしていたのですが、初日でそれが埋まってしまい、急遽サーバーキャップを10,000以上まで上げています。これらの面から、反響は良かったと感じています。

 一方、弊社のCBTの目的としては、アクションゲームですので、コンテンツの消費速度とサーバーの負荷、この2つを見たかったというのがありました。コンテンツの消費速度では、だいたい4日を想定したボリュームを用意しており、弊社の想像通りの速度でした。負荷に関してもずっとトラブルなく進み、緊急メンテナンスも1回だけでした。それも、サーバーキャップを上げてから、ある問題が発覚したのです。それまでは、問題があったのにわからなかったのか、そもそも問題がなかったのかどっちなんだー! ということを現場では話していました(笑)。とりあえず、問題が発覚し、貴重なデータもとれましたので、CBTを行った意味があったと思いました。

──CBTの結果から、修正するべき点としてどのようなものがありましたか?

杉浦氏:多くのプレイヤーに指摘されたのは、ダンジョンに入るたび消費する“FTG(疲労度)”についてです。ただ、コンテンツの消費はアクションゲームの重要な部分ですし、また現状十分なコンテンツもないですので、申し訳ないのですが今のまま行かせてもらえればと。

 また修正点として、多くご意見頂いたのはやはりローカライズの部分ですね。テキストがおかしいと。これに関しては順次修正対応を行っていきます。

──『ドラゴンネスト』はハンゲームパッド推奨となってますね。エイムアシストが便利すぎる、という声もありますが、これについて何か問題はなかったのでしょうか?

杉浦氏:実はハンゲームパッドユーティリティがなくても、外部ツールを使えば動かせるのですが、弊社として推奨はしておりません。現在はクライアント内にパッドのキーアサインが行える開発をしており、どのパッドでも遊べるような環境をできるだけ早く提供できればと思っております。

『ドラゴンネスト』 『ドラゴンネスト』 『ドラゴンネスト』

──基本的には、パッドとキーボードのどちらが推奨ですか?

山縣周一氏(以下、山縣氏):両方で遊んで頂きたいと思っています。今までオンラインゲームをプレイした経験のある方、そして今までコンシュマーゲームしかしてこなかった、オンラインゲームを未経験の方にも、『ドラゴンネスト』をプレイしていただくため、パッドではチャット以外のすべてのツールが使えます。またエイムアシストなど、より操作しやすくなるものもつけました。

──エイムアシストはライトユーザーへの配慮なのでしょうか。

『ドラゴンネスト』

山縣氏:そうですね。『ドラゴンネスト』はいかに照準を合わせるかが重要ですが、初心者ですと移動しながら照準をつけて攻撃をするという、3つのアクションを同時に行うのはなかなか大変です。そのため、ある程度スムーズにプレイできるよう、エイムアシストという機能を追加したのです。ただ、エイムアシストを使えば絶対に攻撃が当たるとか、照準をつけるのが無意味になってしまうとか、そういうわけではありません。敵も移動していますので、動きに合わせてターゲッティングする、また武器によって攻撃速度が異なるので、それも考慮しないと命中しないといったゲーム性は残しつつ、対応しています。

──CBTで、私はソロプレイが多かったのですが、『ドラゴンネスト』自体はどちらかと言えばパーティ推奨のバランスですか?

杉浦氏:CBTのプレイヤーはパーティを組む傾向になく、主にソロで難易度の高いダンジョンに潜ることが多い、というのがデータなどでわかりました。ソロですと、疲労度や経験値もあまり効率は良くないので、運営としては、やはりパーティを組んで遊んでほしいです。

──やはり日本人はシャイなプレイヤーが多いんでしょうか……。

杉浦氏:オープンベータテスト(以下、OBT)の動向を見てみて、あまりにPTプレイが活性化しないようでしたら、運営側から何かメッセージを送ったほうがいいのではと、検討しています。

──逆に、ソロプレイ向けのコンテンツを用意するとかは?

杉浦氏:将来的には考えていますが、まずは様々な職業のプレイヤーとパーティを組む楽しさを知ってほしいですね。

──ちなみに、『ドラゴンネスト』のコアターゲットは、どのあたりをお考えでしょうか。

杉浦氏:当初は10代後半から20代前半を想定していたのですが、CBTの結果、平均年齢は26.4歳と若干上でした。

──見た目以上のアクション性の高さから言っても、少し大人向けのタイトルかもしれませんねえ。6月9日の正式サービス開始時点で、ある程度明らかになるとは思うのですがアイテム課金についてです。どのようなアイテムが課金対象になるのでしょうか。

杉浦氏:有料アイテムとなるのは、まず消費系アイテムですね。回復や復活、倉庫、インベントリ拡張などです。それとスキルリセットができるアイテムも販売致します。あとはパッケージで、初心者向けのアイテム詰め合わせなどを考えています。

──CBTでは未実装だった、アバターも有料アイテムなのでしょうか。

山縣氏:アバターもそうですね。ただ、アバターに関しては6月9日ではなく、その後、6月24日に実装される予定です。

『ドラゴンネスト』 『ドラゴンネスト』

 ■対人戦ではアバター装備の有効/無効も切り替え可能を検討

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データ

▼『ドラゴンネスト』
■運営:NHN Japan
■開発:EYEDENTITY GAMES
■対応機種:PC(対応OS:Windows XP/7/Vista)
■ジャンル:ACT(オンライン専用)
■サービス開始日:未定
■プレイ料金:無料(アイテム課金)

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