2010年8月11日(水)
戦闘システムの一つ“スタンス”。武器によって異なるスタンス=戦闘スタイルが存在し、覚えられるスキルも違うため、状況に合わせてスタンスを選ぶ戦略性は『GE』の特徴であり、魅力でもある。
一部のスタンスはスキル性能も変わっている。例えばファイターの使う“プロヴォーグ”は基本的にモンスターのターゲットを集める、ヘイト値管理にしか使えなかったが、『ルネッサンス』以降ではこれに加えて、飛行系モンスターを地面に落とす性能を備える。これはマスケッティアやウィザードなど、滞空モンスターへの攻撃手段を持つキャラクターをMCCに組み込まなかったプレイヤーが、序盤のフィールドでプレイに行き詰るのを防ぐためである。また、スタンスの習得可能レベルはかなり変更が加えられているので、未修得のスタンスがあるプレイヤーは注意してほしい。
●習得レベルが変更されたスタンス一覧 | 既存レベル | 変更レベル |
ハックアンドスラッシュ | 12 | 24 |
エペギャルド | 48 | 52 |
サーベルギャルド | 48 | 70 |
ミドルガード | 12 | 20 |
ルーフガード | 36 | 44 |
ブランディースクルス | 24 | 36 |
エスクリマ | 1 | 12 |
ドバラダコルテ | 52 | 60 |
ヘブンオアヘル | 40 | 60 |
フリースタイルショット | 24 | 44 |
ダブルガンズショット | 36 | 60 |
ニーリングショット | 24 | 36 |
ESP | 20 | 24 |
イリュージョニスト | 36 | 40 |
エヴォケーションファイア | 30 | 32 |
ポゼッションアイス | 1 | 12 |
エヴォケーションアイス | 30 | 46 |
ポゼッションライトニング | 1 | 24 |
エヴォケーションライトニング | 30 | 60 |
ファーストエイド | 1 | 24 |
フォーティテュード | 18 | 1 |
インストールトラップ | 18 | 36 |
キャラクターのレベルに関わらずすべてのプレイヤーに影響するインタフェースの改善は、正直ここでは書ききれないほど多く行われている。全部掲載するとそれだけで1本の記事ができあがってしまう量なので、新機能追加と特に便利になった部分をピックアップしていく。
バラックはすっきり見やすくなったが、それだけではない。第1バラック、第2バラックと表示されている部分はプレイヤー側でリネームが可能に。メインキャラ、サブキャラ、育成中、カンストキャラなどカテゴリわけできるように。また、MCCを組み替え“新規チームで開始”を選ぶと、従来はセーブポイントからの再出発になったが、直前までプレイしていた場所から始められるようになった。
▲旧バラック(左)と新バラック(右)。旧バージョンでもあまり不便は感じないが、スッキリとした見栄えなのは確かだ。 |
個人的に一番嬉しい新機能は、キャラクター図鑑とドレスルームの2つだ。キャラクター図鑑は基本キャラクター(ファイター、ウィザード、マスケッティア、スカウト)と現時点で編入可能な全キャストの情報を一度に閲覧できる。使用スタンスと装備可能な武器/防具、編入クエストが見られるのはかなり便利。さらにこのキャラクター図鑑から、各キャラクターのコスチューム試着をドレスルームでチェックできる。あくまで試着なので眺めるだけだが、ゲーム内で入手できるものから過去に販売された有料コスチュームまで、全種類試せるのだ。レベル100までで編入可能はキャストが40名という、大所帯の『GE』。次にどのキャストを優先的に編入させるか、コスチュームを買うかどうか悩んでいるプレイヤーは利用してほしい。
▲キャラクター図鑑でまだ未編入のキャストでも、クエストやスタンスの情報が分かる。 |
▲とりあえず色々衣装を試したい! という人にぴったりのドレスルーム機能。ポーズもつけられる。贅沢を言えばもう少し移動できたり撮影の自由がほしい。 |
この他にも、アイテムインベントリ内でコスチュームのみ表示欄をわける、広い街中の移動がどこからでもボタン1つでできる、党やスクワッドの情報ウィンドウがより見やすくなるといった、改善が多数実施されている。
すべてのプレイヤーに100%満足してもらうことは、いかなるMMORPGでも不可能なこと。しかし今年2月のオンライン座談会の活発な意見交換などを経て、『GE ルネッサンス』は初心者にはよりわかりやすく、現役プレイヤーにはより便利な機能やバランス調整を提供できるタイトルに生まれ変わった。「プレイヤーの意見に耳を傾け、意見を汲み取りつつ方向転換していきたい」というセリフがただの定型文と化した運営も多い中で、HUEは
かなり努力し、努力の結果を実らせているパブリッシャーだ。
今まで『GE』を知らなかった人も、この4年間のサービスの途中で投げ出してしまった人も、今いちど“再生”した本タイトルを体験してみてほしい。
▲旧ログイン画面(左)と新規ログイン画面(右) |
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