2010年8月18日(水)
じゃあ、序盤のピックについてはわかってもらえたところで、中盤以降のピックを考えてみましょう。ちなみに中盤、というのは私のイメージでは、1パック目の途中から、2パックの3手目くらいまでのことね。 | ||
そこでは、カードパワーとかマナカーブ以外にも気をつけることがあるんだね。 | ||
ええ、だいじなことがひとつ。それは色を決めるということよっ! | ||
なるほど。でも、最初のうちにピックしたカードで色って決まるんじゃないの? 今回だったら緑が中心であと黒と赤、みたいな。 | ||
大体はそうなるわね。でも、悩むこともあるのよ。例えば1パック目が終わって、ダイスケ君がピックした主なカードがこうだったとするじゃない? |
あ~、緑を中心にピックしてたけど、途中から白いカードがまわってきたんだね。 | ||
ええ、そこまで目を引くようなカードではないけど、一応ピックしておいたって感じね。で、2パック目の1ピック目で、候補になったカードがこんな感じだとしたら、どうする? |
うーん、なるほど。マナ・コストの軽い白のクリーチャーをある程度ピックしてるから《黄金のたてがみのアジャニ》を取りたくなっちゃうね。 | ||
緑と黒じゃなくて、緑と白のデッキにしようかな、な~んて思っちゃうわよね。まぁ、これは極端な例だけど。でも《黄金のたてがみのアジャニ》じゃなくて、それが《セラの天使》みたいなカードであっても、悩んじゃうわよね。 | ||
こういう場合、アユミちゃんが言ってた色を決めるにはどうすればいいの? やっぱり勘? | ||
ここで1つの判断材料になるのは他のプレイヤーの動向ね。例えば1パック目で、あなたが左隣のプレイヤーに渡した白のカードを見てみましょうか。 |
あんまり強い白のカードはなかったんだね。《野生のグリフィン》と《目潰しの魔道士》くらいかな。 | ||
そうね。この内容だと左隣のプレイヤーは白をやろうとは思ってないかもしれないわ。どちらかと言うと青の方に使えるカードが多いかしらね。 |
パワーは高くないけど、便利そうなクリーチャーが多いね。カードを引き増しできるカードも2枚あるし、いざとなったらリバイアサンもいる。 | ||
もちろん、これは左隣のプレイヤーが開けたパックから何が出たかにもよるから、一概には言えないんだけどね~。 | ||
左隣のプレイヤーが白のカードをほとんどピックしてなかったら、ああ、そうか! 2パック目はパックの受け渡し方向が逆になるから……。 | ||
そう。左隣のプレイヤーが白いカードを取らず、こちらに回してくれるかもしれないわ。 | ||
なるほどなぁ。自分が取らなかったカードから、他のプレイヤーがどんなカードを取ったか想像するってことかぁ。 | ||
さらに、1パック目の後の方になってから、そこそこ使える白のカードがいっぱい回ってきたことも追い風ね。 | ||
つまり、右隣のプレイヤーも白を取ってないかもってことだね。 | ||
そうね。だから、逆回りになる2パック目で、こちらが白のカードを優先的にピックしていったら、右隣のプレイヤーも白をやることを完全に諦めてくれる可能性があるわ。 | ||
そうしたら、両隣のぶんの白いカードを独り占めできるってことかぁ。 | ||
そう。自分の色を決める決め手は、ピックしたカードとピックしなかったカード、それから自分に回ってきたカードをよく見るってことね。 | ||
他のプレイヤーのやってそうな色を推測しつつ、自分の色を決める。それがドラフトの中盤にやることなんだね。 | ||
ええ、そういうことよ。 |
・自分の色を決定する
・ここで取る色を変えてもよい
・色を決める際には、これまでにピックしたカード、ピックせず渡したカード、自分に渡ってきたカードを判断材料にする
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[Text by ねこひげ合同会社/ゆば]