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2010年9月15日(水)

【洋鯨亭 特別編】本日発売! Xbox 360『Halo:Reach』、その中身に迫る!

文:電撃オンライン

■新AIで敵キャラクターはより手強くなった

 さまざまなメディアでも話題になっていますが、本作は今までのシステムからあえて方向転換を行い、ほとんど1から作り直しているそうです。このようなこともあって、画面などの見た目はもちろんのこと、敵の挙動やアクションなどにも大きな変更が加わっています。

 まず、大きな変更点の1つは、AIが変わったことが挙げられます。これによって、敵の動きがさらに賢くなりました。これまでのシリーズ作品でも敵がこちらの攻撃をサイドステップで素早く避けたりすることがあり、手強い敵だと感じることはありましたよね。

 本作はこれに加え、のぞき込んだスコープに感づいてこちらの照準を外すように動き回ったり、建物の周囲を回り込んで攻撃してきたり、距離に応じて攻撃スタイルを変えてきたりと、攻撃、防御それぞれの面で敵の動きが格段によくなり、手強さがアップしています。

 しかもそれぞれの個体が独立したいい動きをして、シリーズを通してのスパルタンの敵“コヴナント”の多種族が入り乱れて戦うような場合には、新AIのアルゴリズム効果が発揮されているように思いました。また、AIの強化は敵の動きだけでなく、キャンペーンモードの味方の動きにも反映されていて、仲間が意図しない行動を取ってイライラする、というようなこともありませんでした。

【洋鯨亭 特別編】本日発売! Xbox 360『Halo:Reach』、その中身に迫る!
▲手前のコヴナントへスナイパーライフルで攻撃すると、射線から逃れるように急いで横方向へ移動する2体の敵。手強いです。

■アーマーアビリティーで変わる、敵との戦い方

 『Halo:Reach』で新たに盛り込まれた“アーマーアビリティ”は、移動や防御に関して様々な能力を発揮できる機能です。高い足場の上に飛んでいったり、ダッシュで駆け抜けたりと、いずれも役に立つものばかり。これを使うとこれまでのシリーズタイトルとはひと味違う戦い方ができるので、とても新鮮です。

 アビリティの楽しさについては、以前ベータテストをプレイした際に確認できていただけに、これがキャンペーンモードでどう生きてくるのかというのが知りたかったんですよね。実際には、武器と同じくアーマーアビリティを拾うことで付け替えることができたため、要所要所で付け替えて戦うという戦略的なおもしろさを味わえました。

 ベータテストの時にも思ったのですが、今のところ使っていて一番楽しいのは空中を移動できる“ジェットパック”です。このアビリティはキャンペーンモードではほとんど登場しないので、対戦モードなどで真価を発揮します。敵の真上から攻撃したり、低い建物の上を飛んでショートカットしたりと、FPSというジャンルながら上方向にも自由に動きまわれるのが楽しいんですよね。

 アーマーアビリティを使うから戦い方が変わるというのは当然なのですが、意外だったのは敵もこれを使ってくるという点でした。集中砲火してシールドを破ろうとしている途中で“アーマーロック(あらゆる攻撃が無効)”を使ってくる敵、ジェットパックを使って一気に接近してくる敵と、アーマーアビリティでスパルタンと同等の戦い方をしてくるのには驚きました。

 こういったこともあるので、本作はシリーズでもっともテクニカルな戦いが楽しめるタイトルと言えるでしょう。

【洋鯨亭 特別編】本日発売! Xbox 360『Halo:Reach』、その中身に迫る!
▲キャンペーンモードでは活躍する機会の少ないジェットパック。足場に大穴の開いた場所でもラクラク移動できるうえ、上空から奇襲をかけられるというすぐれものです。

■3D・STGはややシンプル

 キャンペーンでは宇宙戦闘機・セイバーを使った宇宙空間での3D・STGのシーンがあるのですが、これはあくまでもFPSを中心に展開する本作の1ミッションという位置づけで、構成としてはシンプルです。そうは言っても、ブーストを使った加速や回避行動、180度ターン、バルカン砲や誘導ミサイルによる攻撃と、3D・STGにあるような移動、攻撃の基本的な仕様は押さえてあるので、大きな不満はありませんでした。

 あえて小さな不満点を挙げるとすれば、ミッション数が少ないということでしょうか。私は以前洋鯨亭第16回でも書いたように、こういったタイプの3D・STGが好きなので、なおさらそう思ってしまうんですよね。まぁこれはぜいたくな注文なので、ミッションが少ないからと言ってつまらないという意味ではありません。むしろ楽しいだけに、もっと遊びたかったということですね。

【洋鯨亭 特別編】本日発売! Xbox 360『Halo:Reach』、その中身に迫る!
▲敵機にはほぼ一撃で倒せるような攻撃機の他に、白兵戦同様にシールドを破ってから攻撃を加えないとダメージを与えられない機体も出現します。

→ネタばれしない程度に、ストーリーも紹介します(3ページ目へ)

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