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2011年9月30日(金)

【No Game, No Life Vol.3】おもしろい! でも何かがひと味足りない『Too Human』

文:電撃Xbox

 『Too Human』は、『Halo』『Gears of War』に続く、Xbox 360の第3の柱としてマイクロソフトが2008年8月にリリースした超大作ソフトです。開発期間約5年、開発費6000万ドル以上という数字は確かに超大作にふさわしいデータでした。しかし、本作は全世界においてもマイクロソフトが予想した数字より大幅に下回る販売本数にとどまったのでした。

 超大作という前提のもとに本作を考えてしまうと、人を惹きつける派手さだったりボリューム面だったりという部分で物足りなさを感じてしまう作品ではあります。こういったハック&スラッシュゲームで、オンライン協力プレイが2人までという点も痛かったですし……。しかし、本作はそれだけで「つまらなそう」と切り捨ててしまうには惜しい作品なんです。今回はこの『Too Human』にスポットを当てて、本作が持つ魅力について語らせていただきます。

細かいことはいいから敵を倒して装備を取れ

 本作は何も考えずに敵をひっぱたき、自分のキャラクターを強くしていきたい、そんな時にオススメの作品です。もちろん本作はRPGなので、北欧神話をベースにした重厚なストーリーが存在しています。でも、本作においてストーリーは刺身のツマであり、メインのコンテンツではないんです。

アシール
▲この世界はサイバネティック技術により、アシールと呼ばれる者たちに統治された世界となっている。アシールは神に等しい扱いとなっており、主人公のバルドルもその1人。

 本作のキモは、なんといってもバトルシステムです。文頭にて“何も考えずに敵をひっぱたき”と言っているので、この文章から『真・三國無双』に代表されるような“無双アクション”を想像する人も多いかもしれません。しかし、本作のバトルシステムを言うのであれば“ハイスピード突撃&昇天アクション”と表現するのが正しいでしょう。


ハイスピード突撃は右スティックから始まる

 一般的なゲームでは、左スティックでキャラを移動させて、右スティックで視点を動かしつつ、コントローラに割り振られたダッシュボタンと攻撃ボタンをペチペチと押すことで素早い行動と攻撃を行っているものがほとんど。しかし、本作は右スティックが攻撃と敵へのダッシュを兼ねており、これにより直感的な攻撃が行えるようになっています。

敵
▲敵がいる方向に右スティックを倒せば、その方向に攻撃を加える。

 また、右スティックはダッシュ&攻撃を行うだけなら連打する必要もないのです。敵がいる方向に右スティックを倒せば敵の目の前まですっ飛んでいくし、そのまま倒しっぱなしにすれば自動的に連続攻撃を行ってくれます。慣れてきたら敵のいる方向にスティックを素早く2回倒せば、敵を打ち上げるジャグル攻撃に。さらにすぐにジャンプして打ち上げた方向にスティックを倒せば空中をすっ飛んでいって攻撃を加える……といった動きもスムーズにできるんです。

ジャグル
▲同じ方向に素早く2回スティックを倒すと、敵を真上に打ち上げるジャグル攻撃が行える。

 例えば、前方の左右にそれぞれ敵がいたとしましょう。右スティックを左上に倒せば、左の敵に突っ込んでいき、倒し終わったら右に倒せば右の敵に同様に突っ込んでいきます。手前に敵が登場したなら下に倒せばいいんです。これがまたボタンを連打する必要もなくてラクだし、画面もキャラクターを追って高速で移動していくので、蹴散らしている感じが出て爽快なんですよ。

スライド
▲敵と敵の距離が離れていない状態なら、左スティックで移動するよりも右スティックで敵を攻撃させたほうが素早く移動できる。

突撃はわかったけど昇天って何のこと?→(2ページ目へ)

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