2011年11月14日(月)
――ストーリーモードですが、武将ごとにオープニングから大きく違っていて驚きました。
オープニングデモから丸ごと個性を持たせたいということで、イントロムービーや演出を大幅に変えています。導入部分から楽しんでほしい、という思いで作りこみました。
――ストーリーモードは全体的に濃かったように感じました。
濃縮されたドラマが展開しますね。あと本作から、一度見たイベントは、ギャラリーで見られるようになっています。これまでもムービーはあったのですが、イベントだけを見たいのに、ステージまでに進めないと見られないのは不便という声があったので、ギャラリーで見られるようにしています。実はこれもシステム的には苦労しました。
――バサラ屋は、武器や装具が増えているだけでなく、“バサラ富くじ”が追加されるなど、かなりパワーアップしています。
ユーザーさんからの意見や開発からのアンケートを集めて、いろいろと追加しました。店にはステータスがアップするアイテムもあるのですが、鍛えていなかった武将も使っていただきたいという狙いからです。あと“バサラ富くじ”はかなり気前がいいですよ。高い商品は割引している時に購入するのがオススメです。
――やれることがかなり増えていますね。
いろいろなポイントを見直しています。よりお手軽にしつつ、できることは多くを入れようと心がけました。『戦国BASARA3』発売後に、ユーザーさんからいただいた感想もあり、そこを反省しつつ、よりいいものを目指しています。
――決戦モードを入れたのも、ユーザーからの要望でしょうか?
それもありますし、個人的に入れたかったというのもあります。1対1で対決していくルールと、アイテムがどんどん落ちてきて展開の読めないバトルになるものと、あとは三十人組み手があります。人と対戦してもらいたくて入れているモードなので、とにかく対戦してほしいですね。三十人組み手は自分への挑戦で、勝ったらご褒美があります。
――本作ではさまざまなタイアップを行っていますが、多岐に展開することをどうお考えですか?
すごくうれしいですね。いろいろなところで盛り上がってもらえればと思っているので、決まったコラボについては一生懸命に取り組んでいっています。例えばTVアニメやコミック、舞台といったゲーム業界以外とコラボレーションすると、いつもとは違った出会いがあって、そこに携わっている人からいろいろな刺激を受けるんです。『戦国BASARA』という作品も、自分も成長させてもらっていると思っています。これからもユーザーに楽しんでもらうためにも、おもしろくていいコラボを実現させて、自分自身も勉強していきたいですね。
――舞台『戦国BASARA3』東京ゲネプロ公演&『戦国BASARA3 宴』完成披露発表会では、多数のタイアップが発表されました。その中で、個人的に気になっているものはどれでしょうか?
正直どれもありがたい話なので、選びにくいんですが……(笑)。映画『ギャルバサラ -戦国時代は圏外です-』はおもしろいと思いました。TVアニメでも劇場版をやったので、また映画と『戦国BASARA』でふれあえるのは貴重ですし、タイトルに“バサラ”が付いているのもすごいと思います。
――電撃オンライン編集部は、食べ物コラボ好きなスタッフが多いので、行く人が多そうです。
うらやましいです。パセラさんは大阪にないので、自分たちはなかなか足を運べないんです。出張で東京に来た時、カラオケに行くことになかなかならないので……ぜひ、大阪にも出店してほしいですね(笑)。
――“第1回 BSR48選抜総選挙”は誰の発案なんでしょうか?
シリーズプロデューサーの小林ですね。今、実際に作っているんですが……大変です(苦笑)。48人分のポスターを作り、さらにPVも全キャラ分用意する。やるからには本気で楽しんでもらいたいと、力を入れて作っているんですが、なかなか大変です。ゲームソフトを購入すると投票券がついてくるので、プロモーションとして大いに楽しんでもらえればと思って制作しています。
――最近、個人的に気になっているコンテンツはありますか?
漫画や映画、アニメも好きなので、いろいろありますね。『仮面ライダーフォーゼ』は学園ものがうまくマッチしていておもしろいです。僕は学園をテーマにしたものが好きなんですよ。『戦国★男士』もおもしろいと思いますし、ちょっと前にやっていた『マジすか学園』も好きで見ていました。やはり学園ストーリーが楽しいですね。
――『戦国BASARA3 宴』の開発を振り返って、いかがですか?
7年で8本、ようやく1年に1本のペースを越えました。さらにアニメもあり、劇場・舞台もあり、突っ走ってきたという印象ですね。アイデアはまだまだ生まれてきています。これからも突っ走りますよ!
――最後に、記事を読んでいる読者にメッセージをお願いします。
本作はとにかくボリュームがあります。自由に遊べるようにしたと思って作りました。冬休みや正月に皆でワイワイ楽しんでもらえればうれしいです。
あと、細かいところまでネタを詰め込んでいるので、注意して探してもらいたいですし、キャラクターの個性であるアクションを作りこんでいるので、タッグモードを含めて新たなアクションの発見を期待しています。1人で遊んでも、2人で遊んでもいい。“宴”の名前どおりに、盛り上がって“パーリィー宴”してもらえればいいなと思います。
戦国に興味がある人も、そうでない人も、触ってもらえれば楽しんでもらえるエンターテインメントになっています。ぜひ一度触れていただき、おもしろければ、それを広めていただけたらうれしいです。これからも『戦国BASARA』をよろしくお願いします。
▲熱い思いを語ってくれた山本ディレクター。同氏を含め、開発スタッフが尽力した『戦国BASARA3 宴』は、PS3とWiiで遊ぶことができる。 |
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